介護の現場が抱える課題には、目に見えやすいものと表出しづらいものがあります。前者の場合、外部からのアプローチもしやすいでしょうが、後者の解決にはやはり現場の介護士やスタッフの声が大きく反映されないと解決には繋がりにくいでしょう。
当記事では、その中でも、レクリエーションの考案と持続、事務処理関係などの業務負担軽減に貢献している企業を紹介します。
「きらケア」は転職だけではなく、介護職の方が働く中での悩みに幅広く寄り添えるサービスになるために「レバウェル介護」として新しく生まれ変わりました。
サービスはこれまでと変わらずすべて無料で簡単にご利用いただけます。一人ひとりに寄り添った転職サポートをこれからも提供していきます。
目次
サントリーウエルネス株式会社
サントリーウエルネス株式会社は、サントリーの長年にわたる食の科学的研究や品質管理技術を礎とし、サントリーグループにおける健康事業を担う会社として発足しました。現在、健康食品や化粧品・美容商品を、年間延べ200万人超の顧客に通信販売にて提供しています。
近年は病気を予防して健康寿命を延ばそうという考え方のみならず、たとえ体に不具合があった後でも誰もが自分らしく生きられる「共生」社会の実現にも目を向け、これまでにない画期的なプロジェクトも推進しています。
施設で過ごす高齢者の方々がカラダもココロも動かして元気になるサッカー応援プロジェクト「Be supporters!」
サントリーウエルネス株式会社が推進しているプロジェクトに、「Be supporters!(ビーサポーターズ)」というものがあります。これは、普段は周囲から「支えられる」場面が多い高齢者や認知症の方などが、サッカークラブのサポーターとして、クラブや地域を「支える」存在になっていくことを目指す取り組みです。「支えられる人から、支える人へ」というコンセプトのもと、2020年12月にスタートしました。
カターレ富山・レノファ山口FC・川崎フロンターレ・ヴィッセル神戸のJリーグ4クラブと同社が協働し、各地域の介護・福祉施設で活動を展開。コロナ禍であらゆるものが分断される中、高齢者の方々が誰かを応援することで人とのつながりが生まれ、心身ともに元気になると注目されています。プロジェクト発足当初は、「施設を利用する高齢者の方が、サッカーを観るだろうか」という疑問の声も多かったそうです。導入を検討したある施設の介護士にとっても、それは大きな懸念だったと言います。しかし、実際に利用者さんがユニフォームを着用して試合中継を観たところ、それはそれは盛り上がってタオルを振り回し、表情に活気が生まれ、明らかに以前より身心ともに元気な姿を見せるようになったとのこと。これは、関係者にとっても嬉しい誤算だったと言えるでしょう。
このような施設からのフィードバックを受けながら、同社は、高齢者や介護士向けに誰もが気軽にサッカーの応援を楽しむことができるプログラムを開発しました。たとえば、応援する選手を決める・ゴールが決まった際のタオル回しを練習する・ゲームフラッグで施設を飾る・手拍子を練習する・勝利の願掛けサポ飯を作るといった内容です。なかでも、タオル回しや手拍子は、レクリエーションとしての楽しみやリハビリ効果もあるそうです。
また、「応援を通して利用者さん同士に一体感が生まれた」「応援のためにしっかり食事をとるようになった」「血圧が安定し、睡眠の質も改善された」との報告も寄せられており、医療や福祉の専門家からも注目されています。さらには、利用者の方のみならず、介護士の精神疲労の軽減効果もあったとのこと。利用者さんが良い状態になることで、介護士のモチベーションも上がるという嬉しいサイクルが生まれています。
レクリエーションや慰問の楽しみは、そのとき限りですが、「Be supporters!」は年間を通して定期的に続くJリーグの試合があるおかげで楽しみを持続できるうえ、心身への良い効果の継続も期待できます。ときには、選手との交流もあるので、高齢者や介護士のワクワクを引き出すには抜群のプロジェクトです。プロジェクトのコンセプトも「いくつになってもワクワクしたい、すべての人へ。」にバージョンアップしました。
施設の利用者さん、介護士やスタッフ共にワクワク感をもたらす同プロジェクトが推進されることで今後のさらなる効果が期待できそうです。
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アドバイザーに相談する(無料)株式会社F.S.C
株式会社F.S.Cは、名古屋市に本社を構え、ソリューション事業を展開している企業です。ITソリューションの企画・開発・運用サポートまでをワンストップで対応しているため、柔軟性やスピードにおいて非常に優れています。そのなかでも、介護や医療の分野に強みがあり、多様なニーズに沿ったシステム開発に定評があります。
介護記録システム「でらケア」
介護記録は、スタッフの間で情報を共有したり、ご家族とスムーズに連絡を取ったりするためには欠かせない大切なものです。施設利用者さん個々人の状態や、ご家族のニーズを踏まえたうえで、質の高い介護サービスを提供するには、介護記録の情報がキーポイントになることが多々あります。そのため的確な記録が求められますが、介護士のなかには「どのように書けば良いのかよく分からない」「介護業務が忙しいのに、記録に時間がかかってしまう」といった悩みを抱えている人も多くいるようです。
また、記録自体には困っていなくとも、「日々の申し送りに時間がかかる」「記録や確認のために、都度、ステーションに戻らなくてはならない」といった不便さも、現場の声としてよく聞かれます。
このような課題を解消するべく開発されたのが、同社の介護記録システム「でらケア」です。このシステムの特長は、スマートフォンを用いて、施設内での記録業務や情報伝達がスムーズに行えるということです。
特に注目したいのが、食事・水分・排泄・バイタル・入浴などの基本項目の入力です。アプリのメニューをタップして数値や回数を入力するだけというシンプルな仕様なので、短時間で確実に記録できます。加えて、レクリエーションや整容・清掃などについても、より詳しい記録を入力することも可能です。
また、記録したデータはクラウドで管理するため、紙での保管が一切不要です。ペーパーレスは環境保全の観点からも好ましいうえ、施設内での保管場所を取らないというのも魅力でしょう。万が一、パソコンやサーバーが故障したとしても、データはしっかりとクラウドに保管されているので安心です。
さらに、データは、スタッフ間でアプリを通して共有できるため、申し送りや各々の確認も手軽に行えます。記録や管理、情報共有が短時間で平易にできる分、業務上の負担も軽減されるでしょう。
なお、同社は、システムの導入に際しての支援はもちろん、その後の操作や運用の困りごとにも万全なサポート体制で対応しています。
「でらケア」を通して、介護記録の在り方を見直すことは、介護士・利用者さん・ご家族など関係者全員にとって、大きなメリットをもたらすでしょう。
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株式会社テクノプロジェクト
1984年、島根県にて創業した株式会社テクノプロジェクトは、IT分野をビジネスドメインとして事業を展開してきました。
さまざまな分野へのソリューションサービスを通して、県内はもとより全国のIT化に貢献。社会において重要性を増している介護分野へも介護保険制度スタート時より参入し、人々の健康で安心な生活づくりに注力しています。
介護ソフト「CareWORKS21」
同社は、介護分野へのソリューションサービスとして、介護ソフト「CareWORKS21」を開発・提供しています。
ケアプラン作成をする「CareWORKS21/介護計画」、介護給付費請求業務をサポートする「CareWORKS21/介護報酬」の2種類のソフトを取り揃えており、県内外の居宅介護支援事業所や、サービス提供事業所に活用されています。
CareWORKS21/介護計画
「CareWORKS21/介護計画」には、介護計画の作成をスムーズにする機能が備わっています。
居宅介護支援事業所における、アセスメントやサービス計画は、正しく俯瞰的な観点で評価し、専門知識をもって綿密に作成しなければなりません。しかし、すべてを手作業で行おうとすると、ケアマネージャーの業務負担は甚大なものになってしまいます。そこで期待されるのが、同ソフトの優秀な機能です。
アセスメントシート作成は、厚労省課題分析標準項目に基づいた標準アセスメントと、居宅サービス計画ガイドライン方式の両方に対応。介護サービス計画作成は、使用頻度の高い文章や語句をあらかじめ登録することで、その後の入力と作成を手軽に行えるようにしています。前回作成分を再利用して作成することも可能なので、業務の時間短縮にもなるでしょう。
また、実際に使用している方からは「画面がシンプルで分かりやすい」「便利な文例に加えて、自由に書き込めるのも助かる」との感想が寄せられています。
CareWORKS21/介護報酬
「CareWORKS21/介護報酬」がサポートする介護報酬の請求に関する業務は、居宅介護支援事業所、サービス提供事業所の双方に対応しています。またオプションでLIFE連携にも対応しています。
同ソフトは、サービスの入力から国保連請求(伝送)、請求書の発行まで、一貫してシンプルに進められるよう設計されています。例えばサービス提供票の作成については前回作成分を再利用できるのはもちろん、ひな形となる週間サービス計画を展開して作成することもできます。さらに複数の週間サービス計画の一括展開も可能です。
また、サービス提供票ではおやつ代などの自費を管理することもできます。自費項目を登録しておけば請求書にも反映されます。
請求額の一覧はデータ出力もできるので、売上げや入金の管理にも活用できます。
このような優れた機能と扱いやすさに対して、同社には「使いやすいので、初めてでもすぐに覚えられた」「一気に全員分の提供票が作れて助かる」といった多くの好評が寄せられています。
「CareWORKS21」シリーズは、介護に関する業務負担を軽減や、施設運用の効率化につながると言えるでしょう。
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