介護職が長く続く人の特徴とは?どうしても辞めたいときの対処法も解説

介護職の悩み 2026年5月12日
  • この記事をシェアする
  • facebook
  • X
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
介護職続く人に関する記事のタイトル画像

この記事のまとめ

介護の仕事をしている方の中には、「介護職の仕事が続く人ってどんな人?」という疑問を抱えている方もいるかもしれません。長く介護職を続けられる人は、コミュニケーション能力が高い人などです。この記事では、介護職が続く人の特徴や長く続けるコツ、辞めたくなったときの対処法を解説します。介護業界で長期的に活躍したいとお考えの方は、ぜひキャリアの参考にしてください。

現在のストレス度と傾向がわかる!介護職のストレスタイプ診断

目次

介護職が長く続く人の特徴

介護職の仕事を長く続けやすい人の特徴は、大きく分けると3つあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

コミュニケーション能力が高く人間関係の構築が上手い

介護職が続く人の特徴としてまず挙げられるのは、コミュニケーション能力が高く、人間関係の構築が上手いことです。介護の仕事は、複数の職員が協力して進めていく必要があります。
職員同士のコミュニケーションを円滑に図り、働きやすい人間関係を築くことが、長く働き続けるコツです。また、職員同士の人間関係だけでなく、利用者さんやご家族との関わり方も、介護職を長く続けるうえで重要といえます。

▼関連記事
介護の職場での苦手な人との付き合い方!嫌いな相手がいるとき対処法を解説

感情のコントロールが上手い

介護職は、人を相手にする仕事のため、理不尽に感じることや意見の衝突が起こることもあり得ます。自分の希望通りにならないときに、感情のコントロールが上手くできないと、「仕事を続けづらい」と感じてしまうことがあるでしょう。

介護職が長く続く人は、理不尽な出来事などでマイナスな感情が湧いてしまったときの対処法を心得ている傾向にあります。具体的な対処法としては、利用者さんの安全を確保したうえでいったんその場を離れ、ほかの職員に対応を代わってもらうなどの方法が有効です。

▼関連記事
介護の現場で役に立つアンガーマネジメントとは?トレーニング方法を解説!

プライベートが充実している

プライベートが充実しているか否かは、仕事を遂行していくうえで非常に重要です。筆者は介護職10年目で、プライベートの重要性をとても実感しています。適度に休んで身体をリフレッシュさせたり、家族やパートナーと穏やかな時間を過ごしたりできると、仕事の活力になるでしょう。

プライベートで問題が発生すると、仕事の集中力が低下したり、感情のコントロールが難しくなったりすることがあるので、仕事に打ち込むためには生活の安定も重要といえます。

登録は1分で終わります!

アドバイザーに相談する(無料)

▼関連記事
介護職を続けるコツは?長く働けるか不安なときの対処法や職場の見極め方

介護職が続く人はどれくらいいる?

ここでは、介護職の平均勤続年数や転職回数を紹介します。どれくらいの方が介護職を続けているのか気になる方は、チェックしてみてください。

介護職の平均勤続年数

公益財団法人介護労働安定センターの「令和6年度介護労働実態調査結果 労働者調査 結果報告書 本編 第3章&第4章(p.74)」によると、介護職員(施設)の平均勤続年数は8.2年、訪問介護員(ホームヘルパー)は7.7年です。

介護労働者全体の、現在の法人における勤続年数の割合を以下にまとめました。

勤続年数割合
1年未満8.3%
1年以上2年未満9.9%
2年以上3年未満8.3%
3年以上4年未満7.7%
4年以上5年未満6.0%
5年以上7年未満11.8%
7年以上10年未満12.8%
10年以上15年未満17.2%
15年以上20年未満9.0%
20年以上7.7%
無回答1.3%

参照:公益財団法人介護労働安定センター「令和6年度介護労働実態調査結果 労働者調査 結果報告書 本編 第3章&第4章(p.74)」

介護労働者全体の平均勤続年数は8.2年でした。勤続年数は、10年以上15年未満が最多の17.2%です。勤続10年以上の人を合計すると全体の33.9%でした。
一方で、3年以内に辞める人も26.5%おり、長く働き続ける人もいれば短期間で離職する人もいます。

介護職の転職回数

レバウェル株式会社の「きらケア介護白書2022(p.30)」によると、介護職員で転職経験があるのは77.2%、転職経験がないのは22.8%です。
介護職員としての転職回数は1回が51.2%、2回が18.8%なので、介護職員として転職を繰り返す人は少数派といえます。一方で、5回以上転職をしている方も8.7%いました。

介護職が仕事を辞めたいと感じる理由

介護職が長く続く人がいる一方で短期離職する人もいるため、「どのような違いがあるのか気になる」という方もいるのではないでしょうか?レバウェル介護(旧 きらケア)が2023年12月に行った独自調査によると、介護職が仕事で大変だと思うのは以下のようなことです。

介護職が仕事で大変だと思うことランキングのイメージ

ここでは、上記の調査の結果も踏まえながら、介護職が「仕事を続けられない・辞めたい」と感じる理由を4つ紹介します。就職・転職をしてから後悔しないために、介護職はどのような理由で退職を考えることが多いのかを確認しておきましょう。

職員同士の人間関係が悪い

介護は1人で完結する仕事ではなく、チームで取り組む仕事です。そのため、人間関係の構築が上手くいかないと、「介護職を続けていくのがつらい…」というストレスを感じやすくなってしまいます。

職場の人間関係に悩んでいる方は、相手の意見を尊重したり、上司に相談して対応してもらったりしましょう。人には相性があるので、どうしても馬が合わない相手がいることもあります。業務量の多さなどにより、職場の人間関係が悪化している可能性もあるので、何か原因にはないか振り返ってみるのも良いでしょう。

人手不足で体力的・精神的な負担が大きい

多くの介護施設は人手が足りていないのが現状です。そのため、職員一人ひとりの業務が多く体力的な負担が大きくなるのも、「辞めたい」と感じる原因の一つといえます。また、職員数が少ないことにより、利用者さんが特定の職員に依存してしまい、精神的な負担を感じることもあるようです。

体力的・精神的な負担を軽減するには、上司に相談して人員補充を要請したり、業務の流れを改善したりする方法があります。また、ボディメカニクスを学び、身体に負担の少ない介護の技術を身につけるのも効果的です。
ボディメカニクスについては、「介護技術の基本!現場で役立つボディメカニクスの知識を身につけよう」で紹介しています。

賃金が仕事量に見合わない

「専門性や責任感が求められる割に給与が低い」と感じる介護職員は少なくありません。やりがいを感じていても、努力に応じた報酬を得られないとモチベーションが低下するのも無理はないでしょう。近年は介護職の処遇改善が活発ですが、職場によって実際の賃金改善の状況は異なります。

介護職が給与アップを目指すには、資格を取得して客観的にスキルを示すことが有効です。また、勤続年数を重ねると給与が上がる傾向にあるので、今の給与だけではなく、将来的にどれくらいの収入を望めるのかに目を向けることも大切といえます。

▶高給与の求人一覧ページはこちら

利用者さんとの関係性に悩みがある

人間関係の問題は、職員同士だけではありません。介護職は利用者さんの生活を一番近くで支える存在です。それゆえに、利用者さんとの距離感に悩み、精神的な負担を感じてしまう場合もあります。

利用者さんとの関係に悩んでいる場合、上司や先輩職員に接し方のコツを聞いてみると良いでしょう。利用者さんとの関わり方に明確な正解はありませんが、相談することでアドバイスをもらえる可能性があります。

認知症の利用者さんの対応が難しい

介護職は認知症の利用者さんとのコミュニケーションに悩むことも多いでしょう。特に経験が少ない方は、「接し方が難しい」「どうしてこんなことをするのか分からない」と、ケアに戸惑いを感じやすい傾向があります。

認知症の利用者さんとの接し方に悩むときは、周囲と介護方法を相談したり、認知症について学んだりするのがおすすめです。認知症に関する資格を取得することで、認知症の方の行動の理由を学ぶことができます。
認知症ケアに役立つ資格は、「【認知症介護の資格一覧】取得方法や試験の難易度、習得できるスキルを解説」の記事で解説しているので、介護職を続けるためにスキルアップしたい方はご覧ください。

▼関連記事
介護職の退職理由ランキング!職場への伝え方と面接で好印象な回答を解説
「介護職はやめとけ」と言われるのはなぜ?理由ややりがいを解説

介護職が長く続く人になるためのコツ

介護職を長く続けるには、仕事との向き合い方にコツがあります。自分だけで取り組もうとせず、ほかの職員と協力して仕事を進めていくことを意識すると、過度なストレスを感じずに仕事を続けることができるでしょう。また、仕事と休みの日のメリハリをしっかり作り、リフレッシュすることも効果的です。

介護職を10年続けた筆者が実践していること

介護職を10年続けている私が、介護職を続けるために最も重視するのは人間関係です。介護は必ずほかの職員との連携が必要な仕事なので、連携がスムーズに取れる職場を見つけることが重要だと思っています。現在の職場は人間関係が良好で周囲の協力を得られるので、仕事が忙しいときや対応が難しい利用者さんがいるときも、ストレスを溜め込まずに対応できています。
また、家族と過ごしたり趣味の時間を作ったり、自分が思う「良い休日」をしっかり作り、プライベートを充実させることも大切です。

これらを実践しながら、ストレスを溜めすぎず、ストレスをうまく軽減させる工夫をして働くのが、介護職として長く活躍するためのポイントだと感じています。どのような仕事や職場でも、少なからずストレスはあるものです。ストレスを抱えないようにするのではなく、ストレスと上手に付き合うことにフォーカスすると仕事は続けやすくなるのではないでしょうか。

転職エージェントや介護業界に詳しい人の知識や知恵を借りながら転職・就職活動を進めていくことで、自分の希望に沿った職場を見つけられる可能性が高まるので、利用してみるのも良いかもしれません。

登録は1分で終わります!

アドバイザーに相談する(無料)

こんな場合は介護の仕事をもう少し続けてみよう

「辞めたい…」と感じても、次のような場合は介護の仕事をもう少し続けてみたほうが良い可能性があります

介護の仕事を始めたばかりのタイミング

未経験で介護業界に転職した場合、最初は覚える業務が多く、大変さを感じやすい時期です。上手くこなせない業務があり、「介護は向いていないのでは…」と考える方は少なくありません。しかし、同じような悩みを感じたことがある方の中には、「経験を積むことで業務に慣れて仕事をこなせるようになった」という方も多くいます。

そのため、介護の仕事を始めたばかりのタイミングで「仕事がスムーズにこなせずに辞めたいと」感じたのであれば、もう少し頑張って続けてみるのも良いかもしれません。

今の施設で身につけられるスキルがまだある場合

介護職は、無資格・未経験でも転職は可能です。しかし、資格や経験があるほうが選択肢は確実に広がります。今の施設で、介護職としてキャリアアップするにあたって必要な経験を積めるのであれば、もう少しスキルが身につくまで頑張ってみる選択肢もあるでしょう。

▶ヘルパー・介護職の求人一覧ページはこちら

首都圏限定!資格取得が無料!

転職活動しながら資格を取る

資格取得のみでもOK!

レバウェル介護の資格スクール

介護職を続けるのが限界なときの対処法

周囲に相談したり介護技術を学んだりしても状況が好転する見込みがなく、「このまま介護職を続けるのはどうしても難しい」と感じる場合、転職を視野に入れても良いでしょう。

転職をして後悔しないためには、まず「介護職自体を辞めたいのか」それとも「職場を変えたいのか」をはっきりさせることが重要です。自分の気持ちやストレスの原因を整理すると、転職活動をスムーズに進められるだけではなく、次の職場に入職してからミスマッチを感じるリスクを減らせます。

介護業界以外の仕事に挑戦する

介護の仕事にやりがいを感じられない場合や、介護以外の仕事に挑戦したい気持ちが強い場合は、他業界への転職が視野に入るでしょう。他業界へ転職する場合、介護の仕事で培ったコミュニケーションスキルや接客スキルを活かせる業界・業種への転職であれば、スキルをアピールしやすいといえます。

ただし、業界未経験での転職の場合、必ずしも収入が上がったり希望の働き方ができたりするわけではありません。転職するにあたって、新たに勉強や自己研鑽が必要になることも考えられます。そのため、興味のある業界の転職事情をリサーチしたうえで、介護職を続ける場合と天秤にかけて判断すると良いでしょう。

介護業界で別の施設・事業所へ転職する

続いて、「介護の仕事は好きだが職場を変えたい」という場合です。
現在の職場で慢性的なサービス残業や休日出勤、パワハラがあり改善の見込みがない場合などは、別の施設への転職により状況の改善が期待できるでしょう。また、腰痛やケガの影響で体力的に今の業務を続けられない場合や、今の職場が原因で心身に不調を感じている場合も、別の施設への転職をおすすめします。

現時点で負担に感じていることをクリアできる条件の介護施設・事業所へ転職できれば、介護職としてのキャリアを続けることができるのがメリットです。介護業界内で転職してキャリアを築く場合は、自分にとって働きやすい長く続けられる職場を選ぶと良いでしょう。
求人情報や事業所のWebサイトを見ても知りたい情報が分からないときは、転職エージェントに登録して情報を集める方法もあります。

▼関連記事
介護職を辞めたいけど転職すべき?よくある退職理由と悩みの対処法を解説

介護職の仕事が続く人についてよくある質問

ここでは、介護職の仕事が続く人についてよくある質問に回答します。介護職が自分に向いているか気になる方は、チェックしてみてください。

介護職をすぐ辞める人の特徴は?

介護職に抱いていた理想と現実とのギャップが大きい人や、悩みを1人で抱え込んでしまう人は、「介護の仕事が合わない」と感じてすぐに辞めてしまう可能性があります。ほかにも、人と話すのが苦手な人や体力に自信のない人、腰痛がある人は介護の仕事を続けるのが難しいかもしれません。長く働ける職場を見つけるには、仕事内容や労働環境など、しっかりと情報収集をして自分に合うかどうか確認しましょう。

介護職に向いていない人はどんな人?

介護職に向いていない人は、協調性がない人や潔癖症な人、感情的になりやすい人などです。介護職は、ほかの介護職や他職種との連携が欠かせません。また、排泄物や吐しゃ物の処理が業務に含まれるため、慣れていない方は抵抗感があることも考えられます。介護職は利用者さんの気持ちに寄り添うことが重要なので、自分の感情をコントロールするのが苦手な方も向いていない可能性があるでしょう。
介護職に向いていない人については、「介護職に向いていない人の特徴とは?仕事の適性や悩みの対処法を解説!」の記事で解説しています。

まとめ

介護職が長く続く人は、コミュニケーション能力が高く人間関係の構築が上手い人や、感情のコントロールが得意な人、プライベートでリフレッシュできる人などです。

介護労働者の平均勤続年数は8.2年ですが、10年以上働いている方も3割以上います。介護職を辞めたくなる理由には、職場の人間関係や身体的な負担などがあるようです。
介護職を辞めたいときは、勢いで辞めてしまわず、辞めた後の道筋をしっかりと決めてから行動に移しましょう。また、転職や退職に不安がある場合は、1人で決めてしまわず、転職エージェントや同僚・友人に知恵を借りるのも一つの方法です。

「長く働き続けられる職場に転職したい」「今の職場があっていない…」とお悩みの方は、レバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。レバウェル介護(旧 きらケア)では、介護業界に特化した転職支援を行っています。介護業界に精通したキャリアアドバイザーが、一人ひとりの希望に合わせた求人をご紹介。転職活動に関する相談にも乗っているので、お気軽にお問い合わせください。

登録は1分で終わります!

アドバイザーに相談する(無料)

執筆者

  • 椿るい

    介護福祉士ライター

現役介護福祉士。認知症専門病院で看護助手として勤務した後に介護福祉士を取得し、現在は特養に勤務している。食事・排泄・入浴等、利用者さんの生活に係る介護全般に従事。派遣社員として勤務していた経験や副業経験もあり、介護職として柔軟な働き方を目指す。

関連記事

関連ジャンル: 介護職の悩み

この記事をシェアする

  • facebook
  • X
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

※この記事の掲載情報は2026年5月12日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

レバウェル介護の新着一覧

「介護職の悩み」の人気記事一覧

「総合」の人気記事一覧

新着記事一覧