
この記事のまとめ
- 「介護職はやめとけ」と言われる理由は、低賃金などのイメージがあるから
- 介護職員が抱えやすい悩みは、身体的な負担の大きさや待遇面への不満など
- 「介護職はやめとけば良かった」とならないためには、事前のリサーチが重要
介護職への転職を考えている方で、「介護職はやめとけと言われたけど大丈夫?」と悩んでいる方もいるかもしれません。「給料が低そう」「仕事が大変そう」というイメージから、「介護職はやめとけ」と言う方も一部いるようです。この記事では、介護職が「やめとけ」と言われる場合がある理由を解説。介護職になるメリット、やりがいを感じた体験談も紹介するので、転職を迷っている方は参考にしてみてください。
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介護職が「やめとけ」と言われるのはなぜ?
「介護職はやめとけ」と、介護職の経験がない人から言われる場合があるようです。ここでは、介護職のどのようなイメージによって、「やめとけ」と言われるのかを解説します。
給与が低いイメージがあるから
「介護職は給与が低い」というイメージから、「やめとけ」と言われることがあるようです。
政府統計の総合窓口e-Statの「令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種(表番号1)」によると、介護職員(医療・福祉施設等)の所定内給与額は、248,400円となっています。厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査の概況(p.6)」によると、全業界における所定内給与額の平均は、318,300円です。
なお、所定内給与とは、残業手当やボーナスなどを含まない給与なので、実際の収入はこれより多い場合があります。
介護職員の平均給与は、全産業の平均給与より低いですが、すべての施設や事業所の給与が低いというわけではありません。近年では、介護職員の処遇改善が進んでおり、今後給与が上がっていくことが期待されています。就職・転職で後悔しないためには、待遇面だけで判断するのではなく、「仕事で実現したいことは何か」も考えると良いでしょう。
出典
政府統計の総合窓口e-Stat「令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種(表番号1)」(2025年2月25日)
厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」(2025年2月25日)
仕事が大変そうなイメージがあるから
身体介護や夜勤、人手不足による残業など、漠然とした介護職の仕事のイメージから「大変そう」と感じ、「やめとけ」と言う人もいるようです。
介護職員は、利用者さんの身体を抱えたり支えたりするため、一定の体力が必要とされる仕事です。また、認知症の利用者さんとのコミュニケーションには、知識や経験が必要とされるので、仕事に慣れるまでは大変だと感じる場合があります。しかし、勉強したり経験を積んだりしてスキルを身につければ、体力的・精神的な負担は少なくなるでしょう。
介護職の仕事内容に不安を感じる方は、自立した利用者さんが多い職場を選ぶと良いかもしれません。デイサービスやデイケアなど、比較的元気な利用者さんが多い傾向にある職場なら、少ない身体的な負担で働けるでしょう。介護施設の種類によって仕事内容は異なるため、転職時には自分に合った働き方ができる職場を選ぶことが大切です。
誰でもできる仕事だと思われているから
資格がなくても介護職になれるため、「誰でもできる仕事」と誤解され、「やめとけ」と言われることがあるのかもしれません。しかし、安全に介護を行うには、専門的な知識や技術の習得が不可欠です。
実際、利用者さんの身体に直接触れる排泄介助や入浴介助などの「身体介護」を1人で行うには、介護職員初任者研修以上の資格が求められます。さらに、「介護福祉士」を名乗るには、国家試験に合格しなければなりません。介護職は比較的就職しやすい職種ですが、働き続けるためには介護技術の習得が求められるため、誰でもできる仕事というわけではありません。
離職率が高いイメージがあるから
「介護職は離職率が高い」というイメージを持つ人もいるようです。
厚生労働省の「令和6年上半期雇用動向調査結果の概況:2産業別入職と離職の状況」によると、介護職を含む「医療、福祉」の離職率は8.6%となっています。すべての産業における離職率は8.4%なので、介護職を含む医療、福祉業界の離職率は、平均的といえるでしょう。
なお、最も離職率が高い業種は、「宿泊業、飲食サービス業」で15.1%。続いて、「生活関連サービス業、娯楽業」が11.1%でした。
出典
厚生労働省「令和6年上半期雇用動向調査結果の概要」(2025年2月25日)
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介護職員が抱えやすい悩み
Leverages MedicalCareの「きらケア介護白書2022(p.11)」で介護職員を対象に行った調査によると、「介護職の仕事で大変だと感じること」は、下記のとおりです。
引用:Leverages MedicalCare「きらケア介護白書2022(p.11)」
介護職員が大変だと感じていることとしては、「腰痛になりやすいなど身体的負担が大きい」が 最も多く、58.7%となっています。続いて、 「給与水準が低い」が48%、「人手不足で業務量が多い」が42.7%という結果です。介護職員には、仕事内容や給与に関する悩みが多いことが分かります。
介護職が仕事に不満を感じないためには、転職の際に応募先の働き方や待遇を十分にチェックしておくと良いでしょう。「転職後に後悔したくない」という方は、後述する「ブラックな職場に転職しないためのチェックポイント」も参考にしてみてください。
出典
Leverages MedicalCare「介護士のキャリアや外国人雇用などに関するレポート「きらケア介護白書2022」を公開しました」(2025年2月25日)
介護職に就くメリット
介護職への転職には、「未経験者歓迎の求人が多い」「働き方を選びやすい」などのメリットがあります。ここでは、介護職に転職するメリットを解説するので、介護職への転職を悩んでいる方は、参考にしてみてください。
未経験者歓迎の求人が多い
学歴や経歴に関係なく転職しやすいのが、介護職のメリットの一つです。中途採用は即戦力がある人を優先的に採用するため、未経験分野への転職はハードルが高くなるのが一般的。しかし、日本は高齢化によって介護職の需要が増しているため、介護業界は未経験者歓迎の求人が多い傾向にあります。
介護が未経験の方は、未経験者歓迎の求人を探すことで、転職活動をスムーズに進められるでしょう。
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働き方を選びやすい
介護職は正社員だけでなく、派遣やパートといった多様な雇用形態でも働けます。ライフスタイルに合わせて働き方を選べるのが、介護職に就くメリットです。家庭の都合などで、勤務時間を柔軟に調整しながら働きたい場合は、派遣やパートを選ぶことで、家庭と仕事を両立させやすくなるでしょう。
また、通所施設や入所施設など、施設の種類によっても、業務内容や勤務時間は異なります。「平日のみ働きたい」「夜勤で稼ぎたい」などの希望がある場合、施設の種類から働き方を選ぶことも可能です。
「介護施設の種類が分からない」という方は、「介護職が働きやすい施設とは?仕事内容や未経験者が良い求人を見つける方法」を参考にしてみてください。
教育制度が充実している傾向にある
未経験者歓迎の求人が多い介護業界には、教育制度が充実している職場も少なくありません。一般企業での中途採用では、基本的な知識はあるものと判断し、手厚い教育を受けられないこともあるでしょう。一方の介護職は、しっかりと教育やフォローを受けられる場合が多いようです。教育制度を重視した転職を行うことで、未経験から着実にスキルアップしていけるでしょう。
ただし、職場によって教育制度やフォロー体制には差があります。応募前には、自分のスキルに見合う教育やフォローを受けられるかチェックしておくことが大切です。
年齢や学歴に関係なくキャリアアップできる
介護職は、「介護職員初任者研修」「介護福祉士実務者研修」「介護福祉士」「ケアマネジャー」というように公的資格が段階的に用意されており、キャリアパスが明確です。そのため、働きながら資格を取得することで、学歴や経歴に関係なくキャリアアップしていけます。
厚生労働省の「第36回介護福祉士国家試験合格発表:参考資料(p.2)」によると、介護福祉士国家試験の合格者の年齢の割合は、「21~30歳」が25.4%。続いて「41~50歳」が24.2%、「51~60歳」が19.7%です。介護福祉士国家試験を受けて合格した方のうち、41歳以上の方がおよそ半数を占めています。
何歳からでもキャリアアップを目指せるのも、介護職の魅力です。介護職員の資格について詳しく知りたい方は、「介護の資格はどんな順番で取ればいい?取得方法やメリットも解説!」の記事も参考にしてみてください。
出典
厚生労働省「第36回介護福祉士国家試験合格発表」(2025年2月25日)
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レバウェル介護の資格スクール介護職に向いている人
ここでは、介護職に向いている人の特徴を紹介します。なお、下記に当てはまらないからといって、向いていないというわけではないので、参考程度にご覧ください。
高齢者と関わるのが好きな人
介護職員は、高齢者の生活を支えるのが主な仕事です。そのため、高齢者と関わるのが好きなことは、大きな強みになります。利用者さんと適切なコミュニケーションが取れる介護職は、信頼関係をしっかり築いて、丁寧なケアを行えるでしょう。
細やかな気配りができる人
利用者さんのなかには、自分の意思を伝えることが難しい方もいます。そのため、相手の気持ちを察するなどの気配りができる人は、介護職に向いているでしょう。気配りができる人は、利用者さんの変化に気づきやすく、状況に合ったケアを行えます。
明るく元気な人
明るく元気な人は、利用者さんからの信頼を得やすい傾向にあります。「明るく話しかけてくれると元気をもらえる」という利用者さんも多いようです。また、周囲の職員ともコミュニケーションを取って連携すれば、円滑に業務を進められます。
コミュニケーションに自信がない方は、まずは目を見てあいさつすることなどを意識すると良いでしょう。
仕事のオンとオフの切り替えができる人
仕事でのストレスをプライベートに持ち込まない人は、介護職に向いています。「仕事は仕事」と割り切れる人は、介護職として長く活躍できる素質があるでしょう。そのほか、自分に合ったストレス発散方法が分かっていると、モチベーションを保って働けます。
土日祝の勤務や夜勤に慣れている人
入所施設では、24時間体制で利用者さんのケアに当たるため、土日祝の勤務や夜勤があります。土日祝の勤務や夜勤に慣れている方は、入職後のミスマッチを感じにくいでしょう。
もし、土日祝の勤務や夜勤が難しい場合は、土日祝が休みで日勤のみで働ける通所施設がおすすめです。入所型の施設でも、シフトを調整してもらえる可能性があるので、働き方の希望は事前に相談してみましょう。
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介護の仕事に向いている人の性格10選!職場別の適性や向いてない人の特徴
介護職に向いていない人
ここでは、介護職に向いていない可能性がある人の特徴を紹介します。前述した「介護職に向いている人」とあわせて参考にしてみてください。
イレギュラーな対応が苦手な人
介護現場では、イレギュラーな業務が発生することがあります。そのため、ルーティンの業務を好む方や、想定外のトラブルにストレスを抱えやすい方が介護職になると、「仕事がつらい」と感じてしまうかもしれません。
ただし、経験を積んだり場数を踏んだりすることで解決できる可能性があるため、介護職に興味があれば挑戦してみるのも良いでしょう。
身体的な不調がある人
身体介護では、利用者さんの身体を抱えたり支えたりします。ある程度の体力が必要とされるので、腰痛などの症状がある人は、悪化してしまうおそれがあるでしょう。また、夜勤で生活リズムが不規則になり、体調を崩しやすくなることも考えられます。身体的な不調がある場合、入所施設の仕事には向いていないかもしれません。
要介護度が低い利用者さんが多く、日勤のみで働けるデイサービスは、身体的負担が少ない傾向にあります。介護職に転職する際は、自分の体調と相談しながら、応募する施設を判断することが大切です。
言葉遣いや行動が荒っぽい人
言葉遣いや行動が荒っぽい人は、利用者さんや周囲の職員と信頼関係を築くのに苦労する可能性があります。
自覚がなくても、周囲から「言葉遣いが荒い」「扉の開け閉めなど大きな音を立てている」などの指摘を受けたことがある場合は注意が必要です。無自覚のうちに利用者さんを萎縮させてしまったり、クレームなどのトラブルに発展してしまったりすることが考えられます。介護職として働きたい場合、丁寧な言葉遣いや行動を心掛けることが大切です。
ブラックな職場に転職しないためのチェックポイント
「やっぱり介護職はやめとけば良かった」とならないために、ブラックな職場に転職しないためのチェックポイントを紹介します。転職活動を始める前に確認しておきましょう。
新人職員を教育する制度や体制が整っているか
介護職未経験で転職する場合は、新人職員を教育する制度やフォロー体制が整っているかを確認することが大切です。最初にしっかりとサポートを受けられる職場であれば、早く仕事に慣れ、着実にスキルアップしていけます。反対に、十分な教育が受けられないと、スキル不足による働きにくさから「辞めたい」と感じてしまうかもしれません。
求人票で教育制度をアピールしていても、実際は人手不足などで機能していないことも考えられるので、見学や面接の際に職場環境をチェックしておくと良いでしょう。
残業が常態化していないか
ブラックな職場に転職しないためには、1ヶ月の残業時間をチェックしましょう。一般的な企業の残業時間は1日1時間前後といわれており、月に20~25時間程度であれば問題ない範囲と考えられます。
残業の有無が分からない場合は、ミーティングや研修、介護記録の記入は業務時間内に行うのかを聞くのがおすすめ。時間外勤務の状況について、ある程度の予測が可能です。
年間休日数が過度に少なくないか
休みが少な過ぎると体調の管理や仕事のモチベーションを保つのが難しくなるため、事前に年間休日数を調べることも大切です。
厚生労働省の「令和6年就労条件総合調査の概況(p.3)」によると、労働者1人あたりの年間休日数の平均は116.4日、1企業あたりの平均は112.1日となっています。
もし、転職先の年間休日数が平均を大きく下回る場合、「休みが少ない」などの不満を抱えてしまう可能性があります。ブラックな職場に転職しないためには、上記の平均年間休日数を参考にすると良いでしょう。
出典
厚生労働省「令和6年就労条件総合調査 結果の概況」(2025年2月25日)
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介護士の休みは何日くらいあるの?年間休日数や有給取得率なども解説!
職員と利用者さんの雰囲気が良いか
ブラックな職場に転職しないためには、職場見学で実際の介護現場を見ることも大切です。「利用者さんに笑顔が見られるか」「スタッフがどういった言葉遣いをしているか」「管理者や上司が高圧的な態度を取っていないか」などをチェックしましょう。
しかし、人間関係のトラブルは、転職前に把握するのは難しいもの。人間関係のトラブルがあった際に、相談できる窓口があるかも確認しておくと安心です。
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介護業界におけるホワイト企業の見分け方は?優良企業への転職方法も解説
働きやすい職場を見つける方法
働きやすい職場を見つけるには、自分に合っているかを考えることが大切。「理念や介護方針に共感できるか」「雰囲気が自分に合っているか」が見極めのポイントです。自分に合っている職場を見つける方法を、下記にまとめました。
- 複数の施設を調べて比較する
- 公式Webサイトで理念や方針を確認する
- 職場見学に行く
- 介護業界に特化した転職エージェントを活用する
応募先を決める際は、最初から1つに絞らず、複数の介護事業所を調べて比較してみましょう。複数の施設を比較することで、それぞれの特徴や強みが分かり、自分に合った職場を見つけやすくなります。また、理念や方針に共感できる職場を選ぶことで、転職後のミスマッチを減らせるでしょう。応募先を絞り込んだら、職場見学に行って施設の雰囲気が自分に合っているか確認することも大切です。
「自分に合う職場が分からない」という場合は、介護業界に特化した就職・転職エージェントのレバウェル介護(旧 きらケア)へご相談ください。専属のアドバイザーが、教育制度や業務内容、勤務時間などを踏まえて、あなたに合った職場をご提案いたします。職場見学の手配や不明点の問い合わせなどもアドバイザーが代行するので、初めての転職でも安心です。
今の職場に満足していますか?
介護職として働き始めたきっかけとやりがい
ここでは、レバウェル介護(旧 きらケア)が行ったアンケートから、介護職として働き始めたきっかけとやりがいを施設別に紹介します。「転職先に迷って施設を選べない」という方は、参考にしてみてください。
特別養護老人ホームで働いている方の体験談
特別養護老人ホーム(特養)とは、自宅で生活するのが難しい高齢者が、介護サービスを受けながら生活する入所施設です。ここでは、特養の介護職の体験談を紹介するので、参考にしてみてください。
特別養護老人ホームで働き始めたきっかけ
子どもが学校の職場体験で特養のパンフレットをもらってきたことをきっかけに、特養について知りました。もともとは障害者支援施設で働いていたのですが、高齢者施設でも働けるかもと思い、子育てが一段落したタイミングで特養へ転職しました。
特別養護老人ホームのやりがい
特養では、入院していた利用者さんが、退院して施設に戻ってこられることもあります。帰ってきたばかりのときは少し痩せていたのですが、施設で過ごすうちに少しずつ食事量が増えていった方がいました。良い変化が見られ、「元気になって良かった」とうれしく思い、特養の仕事にやりがいを感じました。
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特別養護老人ホーム(特養)とは?わかりやすく入居条件や施設の違いを解説
介護老人保健施設で働いている方の体験談
介護老人保健施設(老健)は、自宅での生活が難しい高齢者を対象に、介護・医療サービスやリハビリを提供する入所施設。老健では、在宅復帰を目的としたケアを行っており、利用者さんの入所期間は3~6ヶ月と短期間なのが特徴です。ここでは、老健の介護職から伺ったエピソードを紹介します。
介護老人保健施設で働き始めたきっかけ
祖母が亡くなったとき、初めて介護職の仕事に触れ、未経験から老健に転職しました。正直、施設形態の違いは分からず、老健がどういうところなのかも分かっていない状態でした。最初は見守り業務からスタートし、先輩に教わったことをメモに取って介護業務を覚えていきました。
介護老人保健施設のやりがい
目が見えない利用者さんがいるのですが、私の姿が見えないはずなのに名前を頻繁に呼んでくださるんです。自分に介護してほしいと指名していただいたときは、必要とされていることを感じてとてもうれしかったです。利用者さんを24時間体制で支援し、入所中はご家族よりも長い時間を一緒に過ごします。家族のような近い距離で接することができるのは、老健の良さだと思っています。
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デイサービスで働いている方の体験談
デイサービスは、自宅で生活をする高齢者が、日帰りで通って介護サービスを受ける通所施設です。ここでは、デイサービスの介護職の体験談を紹介します。
デイサービスで働き始めたきっかけ
仕事と子育ての両立を目指していたので、日勤だけで正社員として働けることが、デイサービスを選んだ決め手でした。利用者さんがやりたいことをアクティブに楽しんでいるデイサービスの雰囲気にも、魅力を感じました。利用者さんが楽しめるレクリエーションを考えたり、利用者さんとお話を楽しみたいという思いもあり、デイサービスに転職しました。
デイサービスのやりがい
利用を開始されたばかりで、拒否が強い利用者さんがいました。職員が声を掛けても反応してくれないことがあり、対応に苦戦していました。そんなあるとき、急に「ありがとう」と私に声を掛けてくれたのです。心を開いてくれたようで、「うちに遊びに来たらどう?」と言い、優しく接してくれるようになりました。利用者さんと信頼関係を築けたことに、喜びを隠せませんでした。
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有料老人ホームで働いている方の体験談
有料老人ホームとは、民間企業が運営する高齢者向けの住まいです。施設によってサービス内容は異なり、介護サービスを提供しているところもあれば、見守りだけのところもあります。
ここでは、介護サービスの提供をしている「介護付き有料老人ホーム」で働く方のエピソードを紹介します。
有料老人ホームで働き始めたきっかけ
私は昔から看取り介護に興味があり、「いかに良い環境で最期を迎えられるか」を大切に介護をしたいと思っていました。現在働いている有料老人ホームは、看取りケアがコンセプトの施設で、医療的ケアが必要な方も入居しています。介護職として経験を積みながら、自分がやりたい介護を実践できると思い、今の職場を選びました。
有料老人ホームのやりがい
利用者さんから家族と同じように接してもらえたり、難しい顔をしていた利用者さんが自分と話して笑顔になってくれたりしたとき、信頼してもらえていることを実感し、やりがいを感じます。利用者さんから「あなたがいてくれて良かった」と言われたときはうれしかったですね。
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介護職への転職に関するよくある質問
ここでは、介護職への転職に関するよくある質問に回答します。「介護職として働き続けられるか心配」「転職して辞めたくなったらどうしよう…」という不安を抱えている方は、参考にしてみてください。
介護職が続くのはどんな人ですか?
介護職が続く人の特徴としては、「人から感謝されることにやりがいを感じる」「コミュニケーションスキルが高い」「オンとオフの切り替えができる」などが挙げられます。ただし、上記の特徴に当てはまっていても、職場が自分に合っていないと、長く働くことは難しいでしょう。働きやすい職場に転職するには、理念や介護方針に共感できるか、雰囲気が自分に合っているかなどを確認することが大切です。長く働ける職場を見つけたい方は、この記事の「働きやすい職場を見つける方法」もあわせてご覧ください。
介護職に転職して辞めたくなったらどうする?
介護職を辞めたくなったら、退職したい理由を書き出してみましょう。辞めたい理由を書き出して、自分が置かれている現状を客観的に見ることが大切です。そうすることで、「今の職場で働き続けた方が良いのか」「転職しないと問題を解決できないのか」などを冷静に判断できるでしょう。介護職を辞めるか迷っている方は、「介護職を辞めてよかった?元介護士の体験談とよくある退職理由を解説」も参考にしてください。
まとめ
「介護職はやめとけ」と言われることがあるのは、介護職に「給料が低い」「身体的な負担があって大変そう」というイメージがあるためと考えられます。実際に、「給与水準が低い」「腰痛になりやすいなど身体的負担が大きい」などの不満を抱える介護職員もいますが、すべての職場に当てはまるわけではありません。介護職は、自分に合った職場を選ぶことで、やりがいを感じながら働けるでしょう。
介護業界への転職には、「未経験者歓迎の求人が多い」「働き方を選びやすい」「教育制度が充実している傾向にある」などのメリットがあります。転職の際は、職場見学をしたり、転職エージェントを活用したりすることで、ミスマッチを防げるでしょう。
「介護職への転職が不安」「チャレンジするか迷っている」という方は、レバウェル介護(旧 きらケア)へご相談ください。専任のキャリアアドバイザーが、履歴書の添削や面接対策など、内定までしっかりサポートします。「介護職ってどんな感じ?」と気になる場合、相談のみの利用も可能です。サービスはすべて無料なので、お気軽にお問い合わせください。
今の職場に満足していますか?
先に資格を取りたい方へ
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