介護のストレスにはアンガーマネージメント

仕事 2016/11/11
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介護はストレスの大きい仕事です。肉体的にも精神的にも負担が大きく、介護士は常に緊張状態に置かれていることになります。そんな介護現場で注目を集めているのがアンガーマネジメントと呼ばれる感情コントロールの技法。緊張状態で怒りを感じたときの対処法についてみていくことにしましょう。

6秒の法則とはなにか


アンガーマネジメントの基本的な考え方のひとつに、6秒の法則と呼ばれるものがあります。人間の怒りは長続きするものではなく、6秒我慢することで自然とピークを越えてしまう、という考え方です。怒りのピークが過ぎるまで待つことで衝動的に怒ることを防ぐことができ、利用者に対して怒りを爆発させるといった、介護職としてあってはならない自体を避けることができます。

時間をおけば怒りの炎が弱くなるのは、多くの人が身をもって知っていることでしょう。しかし難しいのは、その時間我慢することです。衝動的な怒りを我慢するためには手段が必要です。アンガーマネジメントでは、この6秒をやり過ごすために、ゆっくりと深呼吸をする、自分の頭の中に呪文を用意しておくといった手段が紹介されています。どちらも気軽に実践できる方法ですから、一度試してみてはいかがでしょう。

怒りを客観視する


怒りをコントロールするためには、その感情を客観視するのがベストです。瞬間的に沸き起こった怒りの感情は6秒の法則を利用してやり過ごしたとしても、次に同じシチュエーションで同じように怒りを感じていては、いつ爆発してもおかしくありません。

自分の感情を客観視するためには、頭の中で考えるだけではなく、手や口を動かすことが効果的です。怒りを感じた原因を紙に書き出してみることで、自分がどのようなシチュエーションで怒りを感じやすいか、傾向が見えてくるでしょう。また怒りに点数をつける方法も有効です。点数をつけるという行為は、他のなにかと比べなければ難しいものです。なにかと比較するためには、その物事を客観的に判断することが求められます。点数をつけるという行為そのものに、客観視するために必要な要素が含まれているのです。

自分の「べき」思考を見直そう


介護士がもっとも苦しむことになるのが、考え方の食い違いではないでしょうか。食事を例にとってみましょう。介護士が12時に食事をとってほしいと思っているのに、対象の高齢者は「今は食べたくない。あとで食べる」といって食べようとしない。こんなシチュエーションはどこにでもあるでしょう。このときに、介護士の側が「本当はこの時間に食べるべきなのに」と考えてしまうと、相手の言動は怒りにつながるでしょう。

自分と相手とは価値観の違いがあることを認めることは介護士としての基本ですが、自分の価値観に縛られないようにするのは案外難しいものです。違いを認めた上で、自分自身の思考のクセを見直すことも大切でしょう。「本当はこうすべきなのに」と考えているときには、怒りが発生するサインです。相手だけでなく自分もまた自分自身の価値観で物事を見ていることを忘れないようにすれば、相手の言動も「そんな考え方もあるか」と鷹揚に捉えることができるようになるでしょう。

怒りのコントロールは介護士として当然のように求められるスキルですが、決して簡単なものではありません。アンガーマネジメントのスキルを学ぶことを通じて自分自身をよりよく知ることができれば、感情をコントロールしやすくなりますし、怒りを感じる自分を許すこともできるようになるでしょう。自分にも相手にも寛容になることが、介護士として怒りと上手に付き合うコツといえるかもしれません。

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