介護業界でホワイト企業に就職・転職するには?ブラック企業の見分け方も

転職ノウハウ 2022年7月26日
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介護職は「残業が多い」「業務内容と給料が見合っていない」という声が多く、「介護業界はブラック企業しかないの?」といった不安を抱える介護士さんは多いようです。この記事では、介護業界のホワイト企業とブラック企業の見分け方のポイントを分かりやすく解説。さらに、ホワイト企業といわれる介護施設に転職するコツも紹介します。「働きやすい職場に転職したい」という介護士さんは参考にしてみてください。

目次

介護業界でホワイト企業を選ぶポイント

ホワイト企業の定義はなく、多くは「働きやすい企業」という意味合いで使われています。働きやすい環境は人によって異なりますが、ここでは、ホワイト企業と呼ばれる介護施設の特徴をご紹介。「ホワイト企業に転職したいけど、どこに注目したらいいのか分からない」という方は参考にしてみてください。

1.キャリアアップがしやすい

ホワイト企業の特徴の一つとして、「キャリアアップがしやすい環境が整っている」ことが挙げられます。「資格取得支援制度や研修制度が充実しているか」「キャリアパスが明確であるか」などを確認してみましょう。

さらに、「介護職員処遇改善加算の届け出の有無」もキャリアアップしやすい環境があるかを確認する目安になります。介護職員処遇改善加算の届けを出すには、「キャリアパスと給料形態を整備すること」や「研修の実施や研修の機会を確保すること」「一定の基準に基づく昇給の仕組みを設けること」などの算定要件を満たさなければなりません。そのため、介護職員処遇改善加算の届け出をしている介護施設であれば、キャリアアップしやすい環境があるといえるでしょう。介護職員処遇改善加算について詳しく知りたい方は「介護職員処遇改善加算って何?という方に!わかりやすく簡単に解説します!」の記事をご覧ください。

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2.年間休日数が多い・有休が取りやすい

「年間休日数が120日以上ある」「有給消化率が高い」ことも、ホワイト企業を見分けるポイントの一つです。休みをしっかり確保できる介護施設であれば、仕事とプライベートのメリハリをつけながら働けるでしょう。

厚生労働省の「令和3年就労条件総合調査の概況(p5・p6)」によると、全業界の平均年間休日総数は110日。さらに、有給消化率は、全体で56.6%で、医療・福祉は58.0%とあります。年間休日数や有給消化率が平均より大きく下回っている場合は、ブラック企業の可能性が高いので注意が必要です。

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3.清潔感がある

施設見学が可能であれば、施設の清潔感をチェックしましょう。人手不足の介護施設では、時間外労働が常習化してしまっていることもあるので、ホワイト企業を見分けるには清潔感をチェックすることもポイント。人手不足により清掃まで手が回っていないと物が乱雑に置かれていたり、不衛生なところがあったりする可能性があります。職員用のトイレや休憩室など、利用者さまやご家族の目が行き届かない箇所も、清掃が十分にされているかを確認しておくと良いでしょう。

4.人間関係が良い

施設見学の際には、職員同士の会話や利用者さまへの対応もチェックしておきましょう。介護職は職員同士で連携して行う業務が多いため、職場の人間関係の良し悪しを心配する方は多いようです。「職員同士の会話に自然な笑顔があるか」「利用者さんへの対応が事務的になっていないか」などを確認しておくと良いでしょう

また、人間関係が悪くなってしまう原因の一つとして人手不足があります。人間関係が良い職場を見つけるには、介護職員の人員配置に注目してみるのもおすすめ。介護職員の人員が十分に確保できていれば、人間関係が良い職場である可能性は高いでしょう。

5.時間外労働が少ない

ホワイト企業の1ヶ月の残業時間は、約20時間といわれています。これは、勤務日数が20日として1日1時間の残業という計算です。とはいえ、サービス残業が常態化しているようなところでは時間外労働として計算されていない可能性があるので、必ずしも「残業時間が短いからホワイト企業である」とは言い切れません。

ただ、サービス残業の有無を直接質問するのは難しいことも。そのため、「ミーティングは勤務時間内に行っているか」「研修は出勤として扱われているか」「介護記録の記入は勤務時間内に行える仕組みがあるか」など、介護職で残業になりやすい業務の詳細を確認してみると良いでしょう。サービス残業の有無について明確にならなくても、ある程度の予測はできるはずです。

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6.福利厚生が充実している

福利厚生が充実しているかどうかも、ホワイト企業を見分けるポイントです。福利厚生は大きく分けて、「法定福利厚生」と「法定外福利厚生」の2種類があります。「法定福利厚生」とは、法律で定められた福利厚生のことで、「健康保険」や「厚生年金」「雇用保険」といった社会保険が該当。「法定外福利厚生」は、各施設が独自で導入している福利厚生のことで、「住宅手当」や「通勤手当」「家族手当」などがあります。なかには、法定外福利厚生で腰痛のためのマッサージや整体、鍼などへの通院費用を負担する介護施設もあるようです。

法定福利厚生が整っているのは前提として、法定外福利厚生が充実していれば、ホワイト企業である可能性は高いでしょう

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7.口コミが良い

働いている職員や元職員が、職場の情報を書き込める口コミサイトをチェックするのも、ホワイト企業を見分ける方法の一つです。職場の雰囲気や待遇など、求人票への記載がない内容や採用担当者に直接聞きにくいことも記載されていることがあります。良い口コミが多ければ、働きやすいホワイト企業である可能性は高いでしょう

8.厚生労働省認定マークを取得している

厚生労働省が実施している「ユースエール」や「くるみんマーク」の認定を受けていれば、ホワイト企業である目安になります。

引用:厚生労働省「ユースエール認定制度」(2022/07/12)

引用:厚生労働省「くるみんマーク・プラチナくるみんマーク・トライくるみんマークについて」(2022/07/12)

ユースエールは若者の採用や教育に積極的な優良企業に認定されるマークで、認定要件には、「離職率が20%以下であること」や「月平均所定外労働時間が20時間以下であること」「有給取得率が70%以上であること」などが定められています。

くるみん認定は子育てのサポートに力を入れている優良企業が認定を受けられるマークで、「育児休業等の取得率が75%以上であること」や「3歳から小学校就学前の子どもがいる職員に対して時短制度を導入していること」など厳しい基準が定められています。「ユースエール」や「くるみん」のマークを取得している介護施設であれば、従業員の働きやすさを考えているホワイト企業であると考えられるでしょう。取得している企業は、厚生労働省のホームページから調べられます。

介護業界におけるブラック企業の特徴

ブラック企業には、「常に求人が記載されている」「離職率は高い」などの特徴があります。ここでは、介護業界におけるブラック企業の特徴をご紹介するので、参考にしてみてください。

常に求人が掲載されている

「常に求人を掲載している」「頻繁に求人を出している」ことは、ブラック企業の特徴です。業務内容や経営方針など、何かしらの問題があるために職員が定着しにくく、頻繁に求人を出している可能性があります。また、頻繁に求人を記載している介護施設は、常に人手不足の傾向にあるため時間外労働が常態化していたり、休みが少なかったりする可能性も。ブラック企業を見分けるには、求人が記載されている期間にも注目することが大切です。

離職率が高い

離職率もブラック企業の目安になるので、1度は確認してみると良いでしょう。離職率が高い施設は、「1人に対しての業務量が多い」「教育制度が十分でない」ことがあるので、注意が必要です

離職率は、ハローワークの求人票から確認できます。厚生労働省のデータによると、令和元年度の介護職の離職率は15.4%。離職率が平均よりも大きく上回る介護施設は、注意した方が良いでしょう。

職場の雰囲気が暗い

施設見学をした際に、「雰囲気が暗い」と感じたら、ブラック企業の可能性があります。介護職員同士のやり取りも重要ですが、利用者さまの雰囲気も大切です。利用者さまに笑顔のない介護施設では、職員への指導が行き届いていなかったり、忙しさのあまり雑なケアになってしまっていたりする可能性があります。「利用者さまの笑顔がやりがい」という方は、入職後に「仕事が辛い」と感じてしまうかもしれません。

相場よりも高い給料を掲載している

近隣の事業所と比較し、掲載されている給料に違和感がある際は注意が必要です。違和感があるほど高い給料が設定されている背景には、離職者が多いために金額を高くすることで人材を確保しようとしている可能性があります。ブラック企業の場合は、「業務と支給額が見合わない」ことが多々あるので注意が必要です。また、みなし残業代が含まれたうえで給料が高く設定されていることもあるので、「固定残業代が含まれていないか」も確認しておきましょう。

施設形態や業務内容、夜勤の有無によって給与は異なりますが、厚生労働省の「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、介護職員の平均給与は常勤が316,610円、非常勤は198,520円です。介護職員の給与に関しては「介護職の平均時給はどれくらい?給与を上げる方法もご紹介!」の記事をご覧ください。

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介護業界のホワイト企業に転職するコツ

介護業界のホワイト企業に転職するには、情報収集が大切です。ここでは、ホワイト企業へ転職するポイントをチェックしましょう。

介護資格を取得する

無資格よりも介護資格を持っていた方が、応募できる求人の幅が広がります。ホワイト企業は定着率が高いので求人の出る割合が少ないことも。そのような場合でも、介護資格があれば採用される可能性を高められます。

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希望の働き方に合う求人を探す

ホワイト企業の特徴をすべて満たす介護施設を見つけるのは難しいので、自分の希望する働き方や企業に求めていることを洗い出し、優先順位を付けて求人を探してみましょう。一つの求人票から決めるのではなく、複数の介護施設の求人票やホームページを調べたり、施設見学に行ってみたりするのがポイント。また、ホワイト企業とブラック企業の見分け方や特徴をそれぞれ掴んでおけば、転職活動に役立てられるはずです。

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転職エージェントを活用する

「介護業界のホワイト企業がなかなか見つけられない」という方は、転職エージェントを活用するのもおすすめです。転職エージェントとは、転職活動をサポートしてくれる人材紹介サービスで、転職に詳しいアドバイザーが求人の提案や面接の日時の調整などを行ってくれます。

ホワイト企業に転職したい介護士さんは、介護業界に特化した転職エージェント「きらケア介護求人」がおすすめです。きらケアでは、スタッフが直接求人先を訪問して情報を収集しているのが特徴。そのため、求人票だけでは分かりにくい職場環境や人間関係などの詳しい情報を含めて求人のご提案をします。また、自分では直接聞きにくい離職率や時間外労働の有無なども、きらケアのスタッフが問い合わせるので安心。効率的に働きやすい介護施設を見つけたいという方はお気軽にご相談ください。

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介護業界への転職に関するよくある質問

ここでは、介護業界への転職に関するよくある質問をご紹介します。

介護職がブラックといわれることが多い理由はなんですか?

介護職では「身体的な負担が大きい業務に対して、給料が見合っていない」ことや「業務を後回しにできず残業が多くなってしまう」「休みがとりにくい」といった声が多く聞かれます。介護職でよく聞かれる特徴が、ブラック企業の特徴に当てはまってしまうため、「介護職はブラック企業」といわれることがあるのでしょう。

とはいえ、最近では国で介護職員の待遇を改善する動きがあるため、今後は改善されていく見通しです。詳しくは「介護職員の給料の今後は?9000円アップ?2022年からの処遇改善も解説」の記事もご覧ください。

ホワイトに働ける介護施設はどこですか?

ホワイト企業とは、一般的に「働きやすい企業」という意味合いで使われています。給料が高ければホワイト企業と感じる方もいれば、残業が無いとホワイト企業と感じる方もいるでしょう。そのため、「自分にとって働きやすい介護施設を見つける」ことが大切です。

「高い給料が欲しいけど、夜勤と日勤の不規則な生活だと体調を崩してしまう」という方は、夜勤専従という働き方が向いているかもしれません。一方で、家庭の事情で夜勤ができない方は、日勤のみのデイサービスや訪問介護が向いていることも。詳しい介護施設の特徴については「介護職が働きやすい施設とは?仕事内容や未経験者が良い求人を見つける方法」の記事を参考にしてみてください。 

まとめ

ホワイト企業といわれる介護施設は「キャリアアップしやすい環境が整っている」「年間休日の日数が多い」「有給消化率が高い」のが特徴です。また、「法定外福利厚生が充実していること」や「厚生労働省の認定マークを取得していること」も、ホワイト企業を判断する目安となります。

一方で、「頻繁に求人を出している」「離職率が高い」といった介護施設は、教育制度が十分でなかったり、1人に対する業務量が多かったりするので、注意が必要です。ただ、自分だけでホワイト企業とブラック企業を見分けるのは大変でしょう。「ホワイト企業だと思って入職したのに、ブラック企業だった」という経験がある方も少なくありません。ホワイト企業に転職したい方は、介護業界の転職をサポートする「きらケア」にご相談ください。希望に合った求人のご提案はもちろん、「忙しくて転職活動が進められない」という方でも、必要書類の添削から面接の日程の調整までしっかりサポートします。サービスはすべて無料なので、お気軽にお問い合わせください。

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