介護職は離職しやすい?離職者が少ない企業の見分け方

仕事 2016/09/06
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
322_TOP_人間関係良さそう

高齢化社会に伴い、介護業界では人手不足が深刻化しています。介護職の求人は多く、未経験でも就職しやすい状況です。
しかし、離職率が高いという理由から敬遠する人もまだまだ多いよう。実際の離職率は本当に高いのでしょうか?
介護職が離職するよくある理由や、離職者が少ない会社の特徴、求人を見るときのポイントも一緒にご確認ください。

 

介護職は離職率が高い?


厚生労働省によると、介護労働者の離職率は平成28年度において16.7%で、全産業平均の15.0%に比べると少々高い傾向にあるようです。
しかし、平成19年度の調査では21.6%(全産業平均15.4%)とより高い数値だったため、改善傾向にあると言えるでしょう。

また、同じ介護業界であっても、事業開始後の経過年数によって離職率が大きく変わるそう。
事業開始後、1年未満の事業所における離職率が36.5%であるのに対して、10年以上経過している事業所では13.8%と大きく下回っているようです。
これは、事業開始1年未満の事業所が、労働者の雇用管理改善や相談業務を担当する「介護労働者雇用管理責任者(雇用管理責任者)」を選任していないことが1つの理由になっているのかもしれません。
データで見ると、1年未満の事業所の選任率は38.9%ですが、10年以上の事業所では50.7%。
継続して労働環境の改善に取り組む姿勢があるかどうかが、離職率に大きく関係していると言えるのではないでしょうか。

参照元:厚生労働省 - 介護労働者の雇用管理の状況について 労働市場分析レポート
https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/000340639.pdf


求人を紹介してもらう(無料)

介護職が離職しやすい理由




ほかの職業と比べると、介護職の離職率は高めであることが分かりました。
「労働環境改善への姿勢が離職率に影響する」と言っても、具体的に何が理由で離職しているのかイメージしづらいかもしれません。
介護職が離職する、よくある理由をご紹介します。

【職場の人間関係が悪い】
未経験者を歓迎していることからも分かるように、介護職にはさまざまな経歴を持つ人材が集まります。
介護はチームワークが重要ですが、このように全く異なる環境で過ごしてきた人同士が集まることで、価値観の相違や意見の食い違いが起こりやすいと言えるでしょう。
特に介護職を長く続けているベテランだと、新人のやり方などが気になりすぎてしまうこともあるようです。
また、介護職は看護師や作業療法士など他職種とも連携を取る必要があります。ケアの方針で対立してしまうこともあるようです。

【ライフステージの変化】
結婚、妊娠、出産、育児などのライフステージの変化によって離職する人も。家庭との両立を望むものの、介護職では難しいとの声があがっているようです。
施設では料理や洗濯、掃除、入浴介助などを行うため、家でも同じ作業をするのに疲れ切ってしまうそう。
子どもの急病などで休む必要があった場合、子育てに理解がある職場でも罪悪感を抱く人もいます。
また、正職員の介護職では夜勤があるケースもあり、家族とのすれ違い生活に寂しさを感じる人もいるようです。

【給与が見合っていない】
人の生活をサポートするのは、想像以上に大変です。
業務量も多く、「給与が労働の対価に見合っていない」と感じるそう。
介護職はやりがいがある仕事とはいえ、労働である以上、それに見合った対価が必要と言えるでしょう。

【体力が保たない】
1日中動き回っていた、というケースも少なくない介護職。
車椅子への移動のサポート、外出の同行などでは大きく体力が削られるようです。
特に入浴介助は体力を使う仕事と言われており、入浴を担当する日は疲れ切ってしまう人もいます。
体力の限界を感じて、転職を決意する人は少なくありません。

離職者が少ない会社の共通点


介護業界は離職率が高いと言っても、会社によってはそうではないケースもあります。
離職者が少ない会社に共通する特徴には、何があるのでしょうか。

【理念が浸透している】
企業理念や方針はどの会社も似たり寄ったり…と思っていませんか?
実は、理念や方針がきちんと明示されていて、現場でのケアもそれに倣って行われているかどうかで離職率は変わるそう。
たとえば、「相手の立場に立ったケアを行う」としているのに、「入職したら効率重視で親身になってケアできない」とギャップを感じてしまうと、離職につながるようです。
逆に、理念・方針通りのケアができれば満足度が高く、離職しづらくなると言えるでしょう。

【相談できる雰囲気や仕組みができている】
トラブルなどがあった際、誰かに相談しやすい雰囲気であるか、相談すれば改善に取り組める仕組みができているかは重要です。
特に介護職は一般的な接客業よりも、相手のことを考えて接する必要がある職業。友人や家族など業務に関わったことがない人に相談しても、なかなか理解を得られないこともあるでしょう。
職場内でトラブルや悩みを解決できることは、大きな強みとなると言えます。

【柔軟性のある職場環境が整っている】
年間休日が多い、希望休や有給が取りやすい、託児所がある、残業が少ない…など、労働環境を整備している会社は離職率が低め。
特に前項であげたようなライフステージの変化に対応する福利厚生がある場合、復職もしやすいのではないでしょうか。
「職場の方向性として柔軟な対応をしている」ということから、子育てなどに理解がある人が集まりやすく、人間関係も良好に築ける傾向にあるようです。

離職率が低い求人の見分け方




離職率が低い会社には共通する特徴がありますが、実際に入職してみないと分からない部分があるでしょう。
求人や面接などで見分けるポイントはあるのでしょうか。

【求人を見るときのポイント】
・給与
近隣の事業所と比較して、違和感がないか確認しましょう。
違和感を感じるほど高い傾向にある場合、離職者が多いためにお金で人材を確保しようとしているからかもしれません。
また、業務量が多く、それに見合った給与を支払っている可能性もあります。

・年間休日数
厚生労働省の調査によると、医療・福祉業界での平均年間休日総数は1企業あたりで109.4日、労働者1人では111.5日となっています。
一括りにはできないものの、これを下回る事業所は、休みづらい傾向にあるかもしれません。
年間休日110日を目安に探すと良いでしょう。
加えて、有給や育休などの取得実績も参考にすると、長く勤務しやすいのではないでしょうか。

参照元:厚生労働省 - 平成30年就労条件総合調査 結果の概況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/18/dl/gaiyou01.pdf

・求人が出る頻度
求人が常に出ていたり、頻繁に出ていたりする場合は要注意。
慢性的に人手不足であることが懸念されます。つまり、就職しても早期退職する人が多く、定着率が低いと言えるでしょう。

・事業規模に対する採用人数
利用者数や事業拡大などの背景が特になく、採用人数が極端に多い場合は注意が必要かもしれません。
通常、採用を行うのは退職者が出るためであり、それを補うために1~2名程度の募集をすると考えられます。
理由が明記されておらず採用人数が多い場合、何らかが原因で退職者が一斉に出た可能性があるでしょう。

【面接や見学でチェックするべきポイント】
・面接時間
面接時間が極端に短い場合、人柄などを見る必要がないほど人手不足になっていることが考えられます。
「入職するならどんな人でも良い」と採用の軸がなく、職場の雰囲気や業務の進行などを考えない人事が行われている可能性があるでしょう。

・施設長やリーダーなどの人柄
役職についている人の、職員に対する言葉や態度を見ておきましょう。
指導でもないのに必要以上に厳しく接していないか、職員によって態度を変えていないか…。
「上長とは普段接する機会が少ないから問題ない」と思っていても、職場の空気感は変わります。

・職員同士やご利用者とのコミュニケーション
職員同士の会話に自然な笑顔があるか、ご利用者や業務に対して事務的な作業になっていないかを確認しましょう。
会社のWebページや企業理念などに惹かれて面接や見学に行っても、実際には異なる行動方針を余儀なくされている場合があります。

・清潔感があるか
物が乱雑に置かれている、汚物臭がするなど、人手不足が深刻化しているためにそうなっている可能性が。
業務量が多いなど労働環境が過酷なため、細かい部分に気が回らなっていないのかもしれません。
介護職での転職を検討しているものの離職率が気になって踏み出せない、という人はきらケアにご相談ください。
介護職に特化した専任のアドバイザーが親身になってアドバイス。ぴったりの求人をご紹介することも可能です。
就職後のサポートも行っていますので、お気軽にお問い合わせください。

関連ジャンル: 仕事

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「仕事」の人気記事一覧

「総合」の人気記事一覧