介護業界には職員のブラックリストがある?転職を成功させる方法を解説

転職ノウハウ 2025年9月30日
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この記事のまとめ

「介護業界って職員のブラックリストがあるの?」と不安を抱えている人もいるのではないでしょうか。結論からいうと、介護業界に職員のブラックリストは存在せず、そのような噂が出回っているだけです。この記事では、ブラックリストが存在しない理由や転職でよくある不安と対処法を解説。経歴に不安のある介護職員が転職を成功させる方法も紹介しているので、「転職回数が多いとブラックリストに載るのでは?」と不安な方はぜひご覧ください。

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目次

介護業界で職員のブラックリストがあるという噂は本当?

介護業界に職員のブラックリストは存在しません。介護サービスの利用者さんと同様に、介護職員のプライバシーが守られる仕組みがあるので、前職の問題がブラックリストとしてほかの施設に出回ることはないでしょう。

介護職の転職活動をする際に、「面接官が前職でのトラブルを把握していた」「ブラックリストが出回っているらしい」といった噂を耳にして不安になることもあるかもしれませんが、単なる噂なので気にする必要はありません。同僚や知り合いからブラックリストの話題が出ても、単なる噂話として聞き流しましょう。

ただし、面接で「あなたの評判は悪いようですね」のように職員の噂に関する話題を出すような施設は、良い職場とはいえないので気をつける必要があります。

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介護業界に職員のブラックリストが存在しない理由

介護業界に職員のブラックリストが存在しない理由は、「個人情報の保護に関する法律(通称:個人情報保護法)」により、個人情報を流すことは法律違反に該当するからです。介護施設や介護事業所を退職した職員の個人情報は、本人の同意を得ずに提供することはできない決まりとなっています

下記は、厚生労働省の「雇用管理分野における個人情報保護に関するガイドライン:事例集(p.15)」の一節です。

①退職者の個人情報については、賃金台帳等の一定期間の保存を定めた労働基準法第109条等他の法令との関係に留意しつつも、利用目的を達成した部分についてはその時点で、写しも含め、返却、破棄又は削除を適切かつ確実に行うことが求められる。仮に利用目的達成後も保管する状態が続く場合には、目的外利用は許されておらず、また、その後も継続して安全管理措置を講じなければなりません。

②退職者の転職先又は転職予定先に対し当該退職者の個人情報を提供することは第三者提供に該当するため、あらかじめ本人の同意を得なければなりません。

引用:厚生労働省「雇用管理分野における個人情報保護に関するガイドライン:事例集(p.15)

このように、退職した介護職員の個人情報を本人の同意なしに転職予定先に提供することは法律で禁止されています。
なお、ここでいう「利用目的」とは、人事労務管理に関わる諸手続きや従業員本人に万一の事態が起きた場合の緊急連絡先として使用することなどです。
事業者側は、退職した介護職員の個人データの利用目的を達成した時点で、返却や破棄といった措置を適切に行わなければなりません。

介護職員の個人情報を流出するのは違法

厚生労働省の「雇用管理に関する個人情報の適正な取扱いを確保するために事業者が講ずべき措置に関する指針の解説」によると、個人情報保護法では雇用の管理をする事業者が従業員の個人データを第三者に提供したり盗用したりすることを禁じています
ブラックリストを作成することは、第三者の個人データを盗用することに該当するため違法です。そのため、転職先に介護職員の個人データがブラックリストという形でリストアップされることはありません。安心して転職活動をしましょう。

心配な場合は個人データの消去を求めることも可能

「ブラックリストのようなものを作成されてしまったらどうしよう…」と、どうしても心配な方は、介護施設側に個人データの消去を求めることも可能です。ただし、退職後に、雇用管理上の利用目的が達成している場合に限られることを念頭に置きましょう。

採用選考で実施されるのはリファレンスチェック

求職者のブラックリストが作成されることはありませんが、外資系企業や国内大手企業、金融系企業などでは、リファレンスチェックが行われることがあります

リファレンスチェックとは、「身元照会」のこと。応募者が履歴書や面接で伝えたスキルや人柄、実績などの情報が本当かどうか、前職の関係者に聞き取り調査を行います。必ず実施されるわけではなく、リファレンスチェックが行われる場合は、必ず応募者の同意を得なくてはなりません。前述した個人情報保護法に反する恐れがあるため、勝手に実施される心配はないでしょう。

また、リファレンスチェックのほかに「前職調査」というものもあります。前職調査とは、応募者の経歴や勤務状況などを調べることです。金融業界のように信用性が業務に関わる場合は、金銭的なトラブルがないかなどを調べる傾向があります。

ただし、個人情報保護法が厳格化してきている昨今ではあまり実施されないようです。介護業界においては、リファレンスチェックや前職調査が行われることは基本的にはないといえるでしょう。前職の介護施設で問題やトラブルといった懸念材料がある場合は、あらかじめ面接で話しておくと良いかもしれません。

介護業界の転職でありがちな不安と対処法

ここでは、介護業界の転職でよくある不安とその対処法を解説します。「介護職への転職を考えているけど経歴で落とされない?」と悩んでいる方は、ぜひご一読ください。

転職回数が多いので転職しづらくなるのではと不安…

「転職回数が多いので選考に影響しないか心配…」「介護施設を転々としているけど今後の転職は大丈夫?」のように、転職回数を気にしている介護職員の方も多いのではないでしょうか。介護業界は人手不足の傾向があるため、介護職の転職回数はあまり気にしない施設や事業所が多いようです。転職回数よりも経験やスキルが豊富なことが評価されるので、即戦力になれることをアピールすれば転職で有利になるでしょう

レバウェル株式会社の「きらケア介護白書2022(p.30)」によると、介護職員として転職経験がある人の割合は77.2%。転職したことがある介護職員のうち、4回以上転職をしたことがある人は6.5%、5回以上転職をしたことがある人は8.7%でした。3回を超える転職をした人は合わせて15.2%と、約7人に1人程度の計算です。

転職回数はさほど重視されないとはいえ、例外もあります。「勤務態度が著しく悪いために職場をクビになった」「やる気がなく早期離職を繰り返している」といったパターンでは、転職回数が多いほどシビアに見られる可能性も。このようなリスクもあるので、安易に転職を繰り返すのは避けたほうが無難です。

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前職で施設と揉めてしまったのでその影響が心配

「前職で利用者さんのご家族とトラブルになってしまった」「施設の方針と合わずに揉めてしまった」という経験のある介護職員の方は、転職で不安になる場合もあるでしょう。
介護業界で職員のブラックリストがあるという噂は本当?」で解説したように、介護職員の情報はきちんと管理されています。ブラックリストのように出回ることはないので、退職した職場から情報が流出する心配はいりません。

転職活動で影響があるとすれば、履歴書や面接の問いに対して「前職でトラブルを起こしました」とだけ伝えた場合です。自己PRや志望動機、退職理由、転職理由などを伝える際は、嘘をつかずに正直に伝えるのが鉄則ですが、事実をそのまま伝えるだけでは不十分といえます。
前職で起きたトラブルを伝えたうえで、今後そのような事態を起こさない工夫や改善に努めていることをアピールすることが大切です。失敗は誰にでもあることなので、改善していく姿勢を示すことで安心して採用してもらえるはずですよ。

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経歴に不安がある介護職員が転職を成功させる方法

経歴に不安がある介護職員が転職を成功させるには、離職した原因を明確にして、自分が仕事に求めることを確認することが重要です。以下で転職を成功させる方法を紹介するので、参考にしてみてください。

早期離職した原因を明確にする

自己分析をして早期離職してしまった原因を明確にします。職場の人間関係や給与額、仕事内容、労働環境など仕事を辞める理由は人それぞれです。早期離職してしまった原因を分析して、どのような施設・条件なら長続きしそうか考えましょう
離職の原因となった問題がなくなるような条件を優先して求人を探します。たとえば、残業が多く、プライベートな時間が取れないことが理由で退職した場合は、残業の有無や平均残業時間、職員の人数などをチェックして求人を探してみてください。

退職理由をポジティブな理由に言い換える

前職の退職理由が「人間関係が悪かった」「給与が少なかった」などネガティブな理由である場合、採用担当者にそのまま伝えると、「不満があればすぐに辞めてしまうかも」と思われてしまう恐れがあります。退職理由は、「スキルアップのため」や「応募先でやりたいことがある」というようにポジティブな理由に言い換えて伝えるようにしましょう
退職理由の伝え方は、「介護職の転職理由をランキングで解説!退職の原因を面接で話すときの例文も」の記事で解説しているので、あわせてご覧ください。

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仕事に求める条件を確認する

何のために転職するのか、転職先でどのように活躍したいのかを明確にします。たとえば、利用者さんに寄り添ったケアを行いたいと考えている場合、一対一で対応ができる訪問介護の仕事が向いているといえるでしょう。一人ひとりの利用者さんと密に接し、寄り添ったケアを行いたい人がデイサービスなど複数の利用者さんを一度に対応する施設の求人に応募すると、やりたいケアとのギャップを感じて離職につながってしまう可能性があるためです。
このように、仕事内容や給与、残業・夜勤の有無などをチェックして、自分の希望条件を満たせる職場がどのようなところなのかを明確にしておきましょう。

トラブルの多いブラックな介護施設を見極める

早期離職を防ぐためにもブラックな介護施設を見極めることが重要です。パワハラやモラハラなどのハラスメントが横行していたり、経営方針や業務内容、労働環境などに問題があったりするブラックな介護施設は、離職率が高い傾向があります。そのため、常に人手が足りず求人を出していたり、人材を集めるため相場より高い給与を設定していたりする場合があるのが特徴です。

ブラックな介護施設を見極めるには、給与と地域相場の差がどれくらいあるか、面接官の態度が横柄ではないか、職員や利用者さんの表情に笑顔があるか、施設内が清潔かどうかをチェックしましょう。
ブラックな介護施設の特徴は、「ブラックな介護施設の見極め方を解説!転職時にチェックしたい求人の条件」の記事で解説しているので、ぜひご一読ください。

介護専門の転職エージェントの手厚いサポートを受ける

「転職を繰り返してしまう…」とお悩みの方は転職エージェントを活用してみましょう。転職エージェントのキャリアアドバイザーに、客観的なアドバイスをもらいながら転職活動を行うことで、自分では思いつかなかった転職先が見つかるかもしれません。

転職エージェントでは、専任のキャリアアドバイザーが丁寧に希望や条件をヒアリングして、求職者に合った求人を紹介してくれます。サービスの一環として、応募書類の添削や面接対策などの手厚いサポートが受けられるのもメリットの一つです。

介護職としての経歴に不安がある場合も、専任の担当者が受かりやすい求人を紹介してくれたり、経歴や転職理由の伝え方を一緒に考えてくれたりするので安心です。転職エージェントのレバウェル介護(旧 きらケア)なら、実際に働いている人のアンケートを取っているので、優良な介護施設を紹介できます。

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介護業界の転職でよくある質問

ここでは、介護業界の転職でよくある質問に回答します。「介護職への転職を検討しているけど不安がある…」という方は、ぜひチェックしてみてください。

介護職のホワイト企業の特徴は?

介護職のホワイト企業の特徴は、年間休日が120日以上ある、離職率が低い、福利厚生が充実しているなどが挙げられます。ホワイト企業への転職を成功させるには、資格を取得してスキルを磨いたり、施設が求める人物像にマッチしたポイントを積極的にアピールしたりすることが大切です。
ホワイト企業の特徴は、「介護業界におけるホワイト企業の見分け方は?優良企業への転職方法も解説」の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

評判の悪い介護施設への転職は避けたほうがいいですか?

評判の内容にもよりますが、口コミや噂はあくまで一つの判断材料です。介護施設や事業所には、利用者さんはもちろん介護職員も多数在籍しているので、数件の評判だけに囚われるのは良くありません。古い情報の場合は、すでに職場環境が改善している場合もあるでしょう。まずは、その評判が事実かどうかを確認したうえで、自分にとって本当にリスクになるのかを考えてみるのが得策です。
この記事の「経歴に不安がある介護職員が転職を成功させる方法」で、転職を成功させるポイントを解説しているので、参考にしてみてください。

転職しないほうが良いダメな介護施設の特徴はありますか?

転職しないほうが良いダメな介護施設は、「新規オープンではないのに常に求人を出している」「募集要項が詳しく記載されていない」「極端な高待遇を謳っている」といった特徴がある施設です。このような特徴がある施設は、離職率が高いブラックな介護施設の可能性があるため、注意したほうが良いかもしれません。もちろん、これらの特徴に当てはまったからといって、すべての介護施設が良くないとは限らないので、見極めが必要です。

まとめ

介護業界に職員のブラックリストは存在しません。個人情報保護法の観点から、本人の許可なく従業員の個人データを利用目的の範囲を超えて第三者へ提供することは法律上禁止されているためです。「転職の際に職員のブラックリストがあるって聞いた」という話を聞いたことがあったとしても、単なる噂話として気にしないようにしましょう。

介護業界は人手不足である施設が多く、転職回数より経験やスキルが重視される傾向にあります。転職回数に不安がある方も、即戦力として活躍できることや熱意をアピールすれば問題ないでしょう。前職でトラブルがあった場合も、個人情報保護により情報が流出することはないといえます。転職を成功させるには、離職した原因を明確にして、退職理由をポジティブに言い換えることが大切です。
「今より良い環境に転職したい」「転職を繰り返したくない」と考えている方は、レバウェル介護(旧 きらケア)へご相談ください。
レバウェル介護(旧 きらケア)は介護業界に特化した転職エージェントです。専任のキャリアアドバイザーが、これまでの経歴や転職先の希望条件に合った求人をご紹介いたします。アドバイザーが施設とのやり取りを代行したり、職場の雰囲気をお伝えしたり丁寧にサポートするので安心です。
「転職回数が多いので採用してもらえるか不安…」「前職でトラブルがあり、応募先にどう伝えていいのか分からない…」とお悩みの方もお気軽にご相談ください。

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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

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※この記事の掲載情報は2025年9月30日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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