
この記事のまとめ
- ブラックな介護施設とは、労働環境が劣悪な職場のこと
- ブラックな介護施設は、労働条件や人間関係、業務面などに問題がある
- ブラックな介護施設かどうかは、見学や面接を通してチェックしよう
「自分の職場はブラックな介護施設かも…」とお悩みの介護職員の方もいるかもしれません。ブラックな介護施設には、極端な長時間労働やハラスメントが常態化しているなどの特徴があります。この記事では、ブラック企業の傾向がある介護施設の特徴をまとめました。評判の悪い介護施設を見極める方法や、入職してしまった場合の対処法も解説するので、転職を考えている介護職員の方は参考にしてみてください。
ブラックな職場を辞めたい方へ
好条件の施設を教えてもらう目次
ブラックな介護施設とは
ブラックな介護施設とは、労働時間が極端に長かったり、ハラスメントが横行していたりするなど、ブラック企業の特徴を持つ介護施設や事業所を指します。労働環境が劣悪なので、職員の離職率が高い傾向にあるのも特徴です。
「自分の職場は、もしかしてブラックな介護施設なのでは…」と悩んでいる方は、労働基準監督署のような対策窓口に相談してみると良いでしょう。
一般的なブラック企業の定義とは?
一般的なブラック企業の定義として、以下が挙げられます。
- 著しい長時間労働や達成困難なノルマを課している
- サービス残業が常態化している
- 給料が支払われない
- いじめや嫌がらせが横行している
- パワハラやセクハラ、モラハラなどのハラスメントが横行している
- コンプライアンス意識が低い
- 雇用契約と異なる働き方を強いられる
- 退職を受け入れない
このような劣悪な環境で、労働基準法に違反するような働き方をさせる企業がブラック企業といわれます。ただし、あくまで一般的な定義であり、厚生労働省がブラック企業の定義を決めているわけではないことに注意が必要です。
ブラックな介護施設はどの会社?
ブラックな介護施設を一概に定義することはできません。職場がブラックな環境だと感じるかどうかは、人によって変わります。「労働時間が長い」という特徴を「残業が多くて大変だ」と感じる方もいれば、「残業代が多く出て収入アップにつながる」とポジティブに捉える方もいるからです。
とはいえ、短期離職のリスクが高い職場への転職は避けたいですよね。自分がブラックな介護施設だと感じる職場へ転職したくない方は、レバウェル介護(旧 きらケア)を活用してみませんか?
毎日介護職の転職のお悩み相談に乗っているレバウェル介護(旧 きらケア)のキャリアアドバイザーは、介護職が働きにくいと感じる職場や、評判の悪い介護施設の情報を熟知しています。希望条件が極力叶うよう、キャリアアドバイザーが経験とデータをもとに求人をお探しするので、ぜひご相談くださいね。
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ブラックな介護施設の労働条件の特徴
ここからは、ブラック企業の傾向を持つ介護施設の特徴を「労働条件」「人間関係」「業務面」「求人採用」の4つに分けて解説します。当てはまる項目が多い場合、ブラックな介護施設である可能性が高いかもしれません。
まずは、ブラックな介護施設の労働環境の特徴を紹介します。
労働条件通知書と実際の労働条件が違う
労働条件通知書の内容と実際の労働条件が違う介護施設は、ブラックであるといえます。雇用主が労働契約を結ぶ際は、求職者に労働条件を示さなくてはいけません。このときに提示する「労働条件通知書」の内容が実態と異なる場合、労働基準法第15条に違反します。
ただし、試用期間中の条件は通常と異なる場合があり、求人情報と実際の労働条件に差があるだけでは、一概にブラックな介護施設であるとは言い切れません。
とはいえ、「給与が求人情報よりもかなり低い」「残業時間が何十時間もオーバーする」など、実際の労働条件と求人の内容が明らかに異なる場合は、ブラックな介護施設の可能性があるため注意が必要です。
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過度な長時間労働を強いられる
介護施設では、慢性的な人手不足だったり、イレギュラーな対応が発生したりすることから、業務時間が長引くこともあります。しかし、度を超えた長時間労働がある場合は、ブラックな介護施設の可能性が高いでしょう。
厚生労働省の「時間外労働の上限規制 わかりやすい解説(p.4)」によると、時間外労働の上限は、原則として月45時間、年360時間です。夜勤に入る場合も含め、臨時的な特別な事情がない限り、この上限を超えてはいけません。
基準を超えた長時間労働を強いる職場は、労働基準法第36条に違反しているため、ブラックな介護施設といえます。
サービス残業が常態化していて残業代が支給されない
残業が発生しているにもかかわらず雇用主が残業代を支給しない場合、労働基準法第37条に違反します。残業に対して賃金を支払わない「サービス残業」が常態化しているのであれば、ブラックな介護施設といえるでしょう。
ただし、固定残業代として毎月の給与に残業代が含まれている場合、残業をしても給与が変わらないことがあります。
「もしかしたらサービス残業をしているかも…」と不安な方は、「介護職はサービス残業が当たり前?残業になりやすい業務と対処法を解説」の記事もあわせて確認してみてください。
休日が少ない・有給休暇を取得できない
休日が少な過ぎる場合や、有給休暇を取得できない場合も、ブラックな介護施設といえるでしょう。労働基準法第35条によると、雇用主は労働者に対して、「週に1回以上または4週間に4日以上」の休日を与えなくてはいけません。休日の回数や頻度が基準を満たしていない介護施設には注意が必要です。
また、有給休暇の取得は労働者の権利のため、年次有給休暇が付与されているのに取得できない場合、あまり良い介護施設とはいえません。有給休暇の申請を理由もなく拒否され、一度も取得できないような場合は、ブラックな介護施設である可能性が高いでしょう。
厚生労働省の「年5日の年次有給休暇の確実な取得 わかりやすい解説(p.5)」には、「年次有給休暇が10日以上付与される労働者には、年5日の有給休暇を取得させることが使用者の義務である」という旨が記載されています。
特別な理由があってもシフトを調整してもらえない
体調不良や身内の不幸といった特別な理由があっても休めない場合、ブラックな介護施設と考えられます。人手が極端に足りておらず、一人でも介護職員が欠勤するとその日の業務が回らなくなる場合、特別な理由があっても仕事を休めないことがあるかもしれません。
また、やむを得ない事情で休みを取るときに、自分で代わりのスタッフを見つける必要がある介護施設は、管理体制が不十分な可能性があります。
出典
e-Gov法令検索「労働基準法」(2026年2月16日)
厚生労働省「「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律」について」(2026年2月16日)
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ブラックな介護施設の人間関係の特徴
続いて、ブラック企業の傾向がある介護施設にありがちな「人間関係」の特徴について解説します。下記の特徴に当てはまる場合、ブラックな介護施設の可能性があるので注意が必要です。
職員間の人間関係が良くない
職員間の人間関係が良くないのも、ブラックな介護施設の特徴です。職員同士の関係がギスギスしていると、離職率が高くなって職員の入れ替わりが激しくなり、信頼関係を構築しにくい懸念があります。
先述したような長時間労働や慢性的なサービス残業があれば、職員のモチベーションが下がったり、イライラしてしまったりするのも無理はありません。特に、労働条件の問題が絡んでいる場合、管理職や経営者が問題視していなければ改善は難しいので、ストレスで限界を迎える前に転職を検討するのも一つの選択肢です。
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ハラスメント・いじめが横行している
介護職員へのセクハラ・パワハラやいじめが横行している介護施設は、ブラック企業であるといえます。ハラスメントやいじめといった問題行為は、本来あってはいけないことです。問題行為が起きる背景として、劣悪な労働環境や職員の教育が行き届いていないことが考えられるでしょう。
もしも、問題が放置されている場合は、ブラックな介護施設の可能性が高いといえます。状況が改善する兆しがない場合、無理して我慢せず転職を視野に入れると良いでしょう。
職員の入れ替わりが激しい
職員の入れ替わりが激しい職場では、職員間の人間関係を構築することが難しい傾向にあります。そのため、うまく連携が取れずにストレスが溜まったり問題が起きたりすることがあるでしょう。こうした悪循環から人の入れ替わりが頻繁になっている可能性があるので、注意が必要です。
人がすぐ辞める状況が続いているにもかかわらず、原因を追究して改善をしようとしない職場は、ブラックな介護施設といえるでしょう。
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ブラックな介護施設の業務面の特徴
ここでは、ブラックな介護施設にありがちな業務面の特徴をご紹介します。利用者さんの安全や自身の立場を守ることにもつながるので、しっかり確認しておきましょう。
介護職が違法な医療行為を行っている
介護職員が違法な医療行為を行っている職場は、ブラックな介護施設といえます。介護職員ができるのは、体温計を使用した体温測定や爪に異常がない場合の爪切りなど、医療的処置に該当しないケアです。
インスリン注射や摘便、褥瘡(床ずれ)の処置などは資格が必要な医療行為なので、医師や看護師に任せなければいけません。
なお、喀痰吸引等研修を修了して所定の手続きを踏んだ場合に限り、介護職員が医療的ケアである喀痰(かくたん)吸引と経管栄養に対応できます。
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業務改善に精神論や根性論を持ち出す
職場環境に問題があるにもかかわらず、改善を図らず精神論や根性論だけを唱える風土のある介護施設は、あまり良い職場ではないでしょう。精神論ではなく、実際に行動を起こさなけば解決できない問題は少なくありません。
やる気や根性だけではどうにもならない状況を我慢し続けると、ストレスが溜まり、心身に悪影響を及ぼすことも考えられます。自分に合わない職場だと感じる場合は、心身の健康のためにも、転職を考えたほうが良いかもしれません。
人員配置基準を無視している
介護施設は、安全にサービスを提供するために、法律で定められた人員配置基準を満たさなくてはなりません。特別養護老人ホーム(特養)を例に挙げると、「常勤の施設長1名を配置」「常勤換算で利用者さん3人に対して1人以上の看護職員や介護職員を配置」などが基準です。
人員配置基準をクリアしていない場合は、「介護サービスを提供するのに必要な人員が不足している危険な状態」と判断され、介護保険法違反として行政指導や処分の対象となります。人員配置基準を満たさない施設は、罰則を受けるリスクがあるだけではなく、利用者さんの対応が手薄になって介護事故が発生するおそれもあるでしょう。
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ブラックな介護施設の利用者対応の特徴
ここでは、ブラックな介護施設にありがちな利用者対応の特徴を紹介します。自分の働いている施設や、これから応募しようとしている施設にこのような傾向がないか、確認してみましょう。
利用者さんからの暴言・暴力に上司が対処しない
利用者さんからの暴言・暴力があっても、上司が職員を守らず問題を放置する場合、ブラックな介護施設の可能性があります。
介護施設では、職員の心身の安全を確保しながら、利用者さんへのサービス提供を続けられるよう配慮をしなければなりません。暴言や暴力、セクハラなどを行う利用者さんがいた場合、職場全体で対応方法を考えたり、やむを得ない場合は利用契約を解除したりするなどして、職員を守る必要があります。
利用者さんから暴言や暴力がある場合の理由や対処方法は、「介護施設で起こるご利用者からの暴言暴力とは?原因や対処法を解説」で詳しく解説しているので、お悩みの方はこちらもご覧ください。
出典
厚生労働省「介護現場におけるハラスメント対策」(2026年2月16日)
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職員が利用者さんを虐待している
虐待は法律で禁じられており、利用者さんの心身を害するあってはならない行為です。厚生労働省の「第l章 高齢者虐待防止の基本(p.35)」によると、介護施設内で虐待を発見した職員は市町村への通報義務があると記載されています。
虐待する職員がいることを認識していて対処を行わない職場は、ブラックな介護施設といえるでしょう。
なお、介護施設における虐待行為とは、身体的虐待、介護・世話の放棄、心理的虐待、性的虐待、経済的虐待のことです。
利用者さんに対する暴力や暴言はもちろん、理由なく食事を減らしたり、長時間必要なケアをせず放置したりすることも虐待にあたります。利用者さんの財産を勝手に処分することや、財産上の利益を得ることなども虐待行為です。
出典
厚生労働省「市町村・都道府県における高齢者虐待への対応と養護者支援について(国マニュアル)」(2026年2月16日)
ブラックな介護施設の求人・採用の特徴
求人への応募や採用選考を受ける段階でブラック企業を見極められれば、転職してから「失敗した」と感じずに済むでしょう。以下で紹介する求人・採用の特徴に当てはまる場合、ブラックな介護施設である可能性が高いといえます。
ただし、当てはまるからといって必ずしもブラック企業だとは限りません。企業分析や情報収集をして、総合的に判断するようにしましょう。
人手不足で常に求人を出している
転職サイトや情報誌で求人情報をチェックしていると、ずっと人員を募集している介護施設を見つけることがあるかもしれません。常に求人を出している介護施設は、職員が定着しにくかったり、過酷な労働条件だったりすることが原因で、慢性的な人手不足に陥っている可能性があります。
ただし、十分な人材を確保するためにエントリー数を増やしていたり、事業拡大のために長期間求人を出していたりする場合も。常に求人が出ているからといって、必ずしもブラックな介護施設とは限らないので、応募する際は求人を出している理由を確認すると良いでしょう。
給料が相場とかけ離れている
同じ地域にある介護施設と比べ、給料が不自然に高い求人には注意が必要です。長時間労働を強いられたり仕事内容が過酷だったりして離職率が高いことが、給料を高く設定している理由の可能性があります。
求職活動の際は、給料が相場とかけ離れている求人に無条件に応募するのではなく、労働環境や条件を分析することで、ブラックな介護施設を選ぶリスクを減らせるでしょう。
ただし、給与が相場より高くても、ブラックな介護施設とは限りません。給与が相場と差がある場合、その理由を事前に確認しておけば安心して応募できるでしょう。
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即日採用の謳い文句がある
「即日採用!」という謳い文句がある求人には、慎重に対応すると良いでしょう。劣悪な労働環境によって職員が定着しにくい場合、人手不足を理由に研修や教育が不十分なまま現場で独り立ちすることがあるかもしれません。
介護の知識やスキルが身につく前に1人で介護業務を行うと、アクシデントを引き起こすリスクが生じます。転職することに不安が残る場合は、内定を承諾する前に職場環境の情報収集を行いましょう。
ただし、即日採用が必ずしも悪いというわけではありません。選考の評価が高く、採用担当者が迷うことなく内定を出すケースもあります。合否連絡が早い理由はさまざまなので、即日採用というだけでブラック企業と決めつけず、ほかの状況も加味して判断すると良いでしょう。
人間関係の良さだけをアピールしている
「アットホームな職場」など、人間関係の良さのみをアピールする求人には注意しましょう。福利厚生や労働条件、給料など、ほかの面でアピールできるポイントが少ない可能性があります。
ただし、人間関係の良さをアピールしている求人が、すべてブラックな介護施設であるとは限りません。気になる介護施設がある場合は、職場見学をしたり転職エージェントに聞いたりして、評判の悪い介護施設ではないか調べてみましょう。
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評判の悪い介護施設を見極める方法
職場見学や面接を通して、介護施設の様子を見たり面接官と直接関わったりすることで、「働きにくそう…」といった違和感を抱くことは少なくありません。
ここでは、評判の悪い介護施設を見極めるためのチェックポイントを「施設見学」「面接」の状況別に紹介するので、一つの目安として参考にしてみてください。
見学時のチェックポイント
評判の悪い介護施設ではないか知るために職場見学の際に確認すべきポイントは、以下のとおりです。
利用者さんや職員に笑顔があるか
介護現場で働く職員に笑顔がない場合、悩みや不満を抱えていたり、疲労によって精神的に余裕がなかったりする状況なのかもしれません。ストレスを感じやすい環境では、笑顔で働くのは難しいことが考えられます。
笑顔が見られないだけでなく、利用者さんへの態度や言葉遣いも悪いようなら、職員の教育が行き届かないほど労働環境が悪い可能性があるでしょう。
職場見学では、職員や利用者さんの表情や態度、言葉遣いに注目して、介護施設全体の雰囲気を把握することが大切です。
職員に挨拶をしてもらえるか
職場見学のときに、職員から挨拶をされなかったり、挨拶しても無視されたりする場合は、あまり良い介護施設とはいえません。職員が来客に挨拶できないことから、指導が不十分だと考えられます。入職する可能性がある人とコミュニケーションを取れない場合、転職後に良好な人間関係を築くのは難しいかもしれません。
また、挨拶に気が回らないほど、職員が忙しさによるストレスを抱えている可能性もあるので注意が必要です。
施設内の清掃が行き届いているか
施設内をしっかりと清掃できていない職場は、ブラックな介護施設かもしれません。ほかの仕事で忙しくて清掃が後回しにされていたり、職員の衛生管理に対する意識が低かったりする可能性があります。
また、机の上に利用者さんの個人情報に関わる書類を出したままにしていないかなども、重要なチェックポイントです。整理整頓ができていないのは、介護施設の管理体制がずさんだからともいえます。衛生面に気を遣う余裕がなかったり、個人情報を乱雑に扱ったりする職場は、ブラックな介護施設である可能性が高いでしょう。
質問にきちんと答えてくれるか
求人情報で分からなかった部分や、見学中に浮かんだ疑問点を質問した際、「入職が決まったら教える」などと言われたら、要注意です。質問への返事が曖昧な場合、案内してくれる担当者が現場のことをよく知らなかったり、応募者に隠したいことがあったりする可能性があります。
守秘義務に関わる質問は回答してもらえませんが、労働環境や仕事内容について聞いた際に歯切れが悪い介護施設は、避けたほうが良いでしょう。
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面接時のチェックポイント
面接時にブラックな介護施設かどうかをチェックするためのポイントを、以下にまとめました。
面接官の態度は悪くないか
応募者に対して失礼な態度や言葉遣いがある面接官は、現場の職員にも同様の接し方をしている可能性があります。応募者を軽視するような発言や横柄な態度を取る面接官は、施設全体に悪影響を与えているかもしれません。
面接官の態度だけでブラックだと判断することはできませんが、面接中の雰囲気や面接官の言動には注目すると良いでしょう。実際に働いている人の話を聞ける機会があれば、入職を決める前に確認しておくのも情報収集として有効です。
施設の都合ばかり優先されないか
面接の時点で転職する前提で話を進められたり、「来週から出勤できるよね?」と施設の都合を優先されたりすることも。人手不足の介護施設は、1日でも早く働き手が欲しいため、応募者の都合を聞かずに話を進めることがあるようです。
面接で強引さを感じた場合は、自分の都合を話して調整してもらえるか確認しましょう。もしも、「明日から働けないなら採用は見送り」「うちにも都合があるから待てない」と言われるようなら、入職後もないがしろにされる可能性があるので「縁がなかった」と割り切るほうが良いかもしれません。
求人情報と異なる労働条件を提示されないか
面接の場で、求人情報に載っていた労働条件や待遇と大きく異なる内容を説明された場合、ブラックな介護施設の可能性があります。求人情報と異なる労働条件を提示することは虚偽申告に該当する場合があるので、注意が必要です。
また、内定が決まってから労働条件を大幅に変えるのはブラック企業である可能性が考えられるので、おかしいと感じたら辞退を申し入れましょう。
雇用契約があいまいではないか
雇用契約があいまいな場合も、信用できない介護施設の可能性が高いでしょう。前述したとおり、雇用契約を交わす際は、雇用主側が職員に労働条件を明示する必要があります。労働条件のうち、契約期間や勤務時間、給料の金額などは、雇用契約書や労働条件通知書といった書面で示さなくてはなりません。
口約束だけで書面の交付がなかったり確認させてもらえなかったりする場合は、労働基準法に違反します。もしも、納得して雇用契約を結べない状況なら、内定を辞退することも考えたほうが良いかもしれません。
内定の返事を急かされないか
「今すぐ承諾してくれるなら内定を出します」「本日中に返事をお聞かせください」のように内定の承諾を焦らせる場合、ブラックな介護施設かもしれません。本当に入職しても問題ない介護施設なのかを判断するためにも、先方が返事を急ぐ理由を確認し、様子を見て判断するようにしましょう。
ブラックな介護施設に入職してしまったときの対処法
「職場がブラックかも…」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。ここでは、ブラックな介護施設に入職してしまったときの対処法を紹介します。「退職したいけど辞められなかったらどうしよう」と不安に思うかもしれませんが、冷静に対処すれば大丈夫です。
労働組合を活用する
上司や施設長に対し、「労働条件が悪い」という相談はしにくいものです。職場に相談できる人がいないときは、労働組合を活用することを検討しましょう。
労働組合とは、労働条件の維持・改善や経済的地位の向上を目的として、労働者主体で組織する団体です。介護施設の労働環境や労働時間、給料などの問題についても、窓口に相談できます。
出典
厚生労働省「労働組合」(2026年2月16日)
未払いの残業代を請求する
残業を指示されたのに残業代が支払われていない場合は、職場に請求しましょう。前述のように、残業代を支払わないサービス残業は労働基準法違反です。支払わなければ介護施設側にペナルティが科せられるので、伝えればきちんと対応してくれるでしょう。
それでも対応してもらえない場合は、労働基準監督署に相談したり、法的な手段を取ったりすることも考えてみてくださいね。
状況が改善する余地がなければ早めに転職を検討する
「職場がブラックな介護施設の特徴に当てはまっていて働くのがつらい…」とお悩みの方は、転職して新しい環境に身を置くのも一つの解決方法です。ブラックな職場の体制や価値観は、自分一人の力で改善するのは難しい場合があります。
日本は高齢化に伴い介護職の需要が増え続けているので、介護業界の求人は豊富です。ブラックな介護施設ではなく、職員が働きやすい環境を整えている職場も多いので、無理をして働き続けず転職することも視野に入れると良いでしょう。
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ブラックな介護施設の退職を決めたらすること
ここでは、ブラックな介護施設の退職を決めたらすべきことをまとめました。「退職を決めたけど、何からしたら良いの?」と気になっている方は、チェックしてみてください。
なるべく早めに退職願を提出する
退職を決めたら、直属の上司に相談してから、施設長や管理者といった責任者に退職願を提出しましょう。退職の意向を伝えるのは、法律では2週間前で良いことになっていますが、退職日の1~2ヶ月前を目安に退職願を提出するのがマナーです。
退職の意思を伝える時期について就業規則に記載されていることもあるので、一度確認しておきましょう。
また、ブラックな介護施設では、退職願をなかなか受理されないことも考えられるので、退職を決めたら早めに退職願を提出するのがポイントです。
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退職願が受理されたら退職届を提出する
退職願が受理されたら、退職届を提出しましょう。仕組みとしては退職届から提出しても問題ありませんが、マナー違反になる可能性があります。退職願が受理されてから退職届を出す場合が多いので、上司に確認してから職場に応じた手順を踏むことが大切です。
ただし、いつまでたっても退職願が受理されない場合や、引き止めてうやむやにされてしまう場合は、退職願が受理されなくても退職届の提出を考えましょう。
仕事の引き継ぎと貸与品の返却を行う
自分の仕事を後任の職員に引き継ぎ、貸与品があれば会社に返却します。自分しか分からない仕事や利用者さんの情報があれば、退職後に不都合がないようにほかのスタッフに引き継ぎましょう。また、トラブルを防ぐためにも、制服や名札などは退職したら早めに返却します。
ホワイトな介護施設への転職を成功させるには?
ブラックな介護施設からホワイトな職場へ転職したいと考えるなら、転職のプロに相談してみると良いでしょう。ブラック企業のような環境に身を置いて我慢し続けるのは、心身の健康に良くありません。一人で悩まず、できるだけ早く相談してみましょう。
また、評判の悪い介護施設ではないか知るためには、口コミ情報を確認するのも一つの方法です。
転職エージェントに職場の情報を聞いてみる
ホワイト企業で働くためには、応募する介護施設がブラック企業なのかホワイト企業なのか判断をする必要があります。企業の内部情報を集めるには、転職エージェントに相談すると良いでしょう。
転職エージェントなら、専任のキャリアアドバイザーが事前に職場の詳細情報や雰囲気などを教えてくれるので、自分に合った職場がどうか判断することが可能です。そのため、「転職で再びブラックな介護施設に入職してしまいそう…」という懸念を感じている方も、安心して転職活動が進められます。
また、アドバイザーから客観的な意見を聞くことで、今の状況を改善する突破口が見つかる可能性もあるでしょう。評判の悪い介護施設ではないか確認したうえで安心して転職をするために、ぜひエージェントを活用してみてくださいね。
レバウェル介護(旧 きらケア)では、介護業界の転職活動のプロが、お仕事に関する相談の対応や求人紹介、面接対策などのサポートを行っています。介護業界の転職に特化したエージェントなので、業界や各施設の情報に精通しているのが特徴です。
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複数の求人情報を比較する
ホワイトな職場への転職を成功させるためには、複数の求人情報を比較しましょう。求人には、給与や賞与、労働時間、休日など、さまざまな情報が記載されています。
複数の求人を調べることで、「ほかの施設よりも給与額が低い」「休日が少ない」など、条件を比較することが可能です。しっかりと職場環境を確認すれば、より理想に近い介護施設を見つけられるでしょう。
口コミ情報を確認する
ホワイトな介護施設への転職を目指すなら、求人情報だけでは見えてこない職場のリアルな声を知るために、口コミ情報を確認するのも有効な方法です。
施設見学や面接で職場の雰囲気を確認することはできるものの、限られた時間のなかで気になる点をすべて把握するのは難しいでしょう。特に、人間関係や残業の実態といった内情は把握しにくいものです。口コミサイトやSNSなどで、実際に勤務経験のある人の意見や評価をチェックすることで、求人情報との具体的なギャップに気づけるかもしれません。
ただし、匿名性の高い情報には、極端に古い情報や個人的な感情に基づく意見も含まれます。一つの意見に惑わされることなく、複数の情報を見比べつつ判断することが大切です。口コミ情報は、あくまで補助的な情報の一つとして活用すると良いでしょう。
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介護業界におけるホワイト企業の見分け方は?優良企業への転職方法も解説
ブラックな介護施設についてよくある質問
ここでは、ブラックな介護施設に関するよくある質問に回答します。「ホワイト企業に就職したい!」と考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
介護施設はブラックすぎるって本当ですか?
介護施設そのものがブラックという事実はありません。近年、介護業界では人材確保のための処遇改善や職場環境の整備が進められているため、働きやすい環境の職場も多いでしょう。
しかし、なかには人手不足により職員の負担が大きくなっている介護施設もあるようです。また、介護職の専門性や業務負担に対して給料が見合っていないと感じ、ブラックな印象を抱いてしまう人もいます。
介護業界の実態が知りたい方は、「介護職への転職を考えている方に対して。業界の実情や失敗しないコツを解説」の記事も確認してみてください。
ダメな介護施設の特徴は?
ダメな介護施設は、「労働条件」「人間関係」「業務面・利用者対応」などに何らかの問題があるのが特徴です。具体的な例として、通知された労働条件と勤務実態が異なることや、長時間労働やサービス残業が常態化していること、職員間でハラスメント行為があること、利用者さんへの虐待が行われていることなどが挙げられます。
この記事の「ブラックな介護施設の労働条件の特徴」などの見出しで、避けたほうが良い介護施設の特徴を解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
ダメな介護士の特徴は?
「専門職としての意識が低い」「利用者さんの尊厳を欠く態度である」「チームワークが欠如している」といった特徴に当てはまる場合、周囲から「ダメな介護士」と評価されてしまう傾向にあります。介護士のNG行動の具体例は、日々の介護記録の作成を怠ることや、利用者さんに乱暴な言葉遣いで話すこと、職員間での連携に非協力的であることなどです。
ダメな行動を取る介護士がいると、一緒に働くほかの職員の士気が下がったり、職場の雰囲気が悪くなったりしてしまい、結果として施設全体がブラック化していくかもしれません。そのため、転職を検討する際は、職員間の連携や利用者さんへの接し方などを確認し、適切な支援ができそうな職場を選ぶと良いでしょう。
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仕事しない人の特徴とは?周囲の介護職への影響や対処法を解説
まとめ
ブラックな介護施設には、サービス残業の常態化といった労働条件の問題のほか、ハラスメントがあるといった人間関係の問題や、介護職が医療行為を行うといった業務面の問題など、さまざまな特徴があります。
入職前に評判の悪い介護施設を見極めるためには、給料が地域の相場と大幅にかけ離れていないか求人情報で確かめたり、職員の様子や対応に違和感がないか見学時にチェックしたりすることが大切です。
もしも、ブラックな施設に入職してしまった場合は、労働組合を活用したり転職を検討したりして、心身の健康を最優先に対処しましょう。
「ブラックな介護施設に転職したらどうしよう…」と不安な方や、「自分に合ったホワイトな介護施設へ就職したい」と考えている方は、一人で悩まずに転職エージェントを頼るのも選択肢の一つです。
レバウェル介護(旧 きらケア)は、職場環境や人間関係など、転職先に直接聞ききづらいことも、専任のキャリアアドバイザーが確認してお伝えいたします。キャリアアドバイザーが求職者と介護施設のマッチングを行うので、ミスマッチを回避しやすくなるのも利点です。
サービスはすべて無料。「応募を検討している介護施設の評判や情報を知りたいだけ」という方も、まずはお気軽にご相談くださいね。
今の職場に満足していますか?
監修者

尾嶋
レバウェル介護 キャリアアドバイザー
保有資格:キャリアコンサルタント(国家資格)
新卒でレバレジーズ株式会社に入社し、キャリアアドバイザーとして神奈川・大阪・広島・東京の介護職の転職を支援。2021年からはリーダーを兼任し、2023年は新卒教育にも携わる。
地域ごとの雇用動向や介護職の転職事例に精通し、個々に合ったサポートを提供しています。理想の介護や生活を実現する方法について一人ひとりの求職者さまと一緒に考え、キャリア構築のお手伝いをしていきます。
執筆者

「レバウェル介護」編集部
お役立ち情報制作チーム
介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点


