デイサービスの仕事内容を職種別に解説!介護職員の1日の流れやメリットも

介護の仕事 2026年7月8日
  • この記事をシェアする
  • facebook
  • X
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
デイサービス仕事内容に対する記事のメイン画像

この記事のまとめ

「デイサービスの仕事内容は何?」と気になる方もいるのではないでしょうか。デイサービスで働く介護職員の仕事内容は、身体介護や送迎業務、健康チェック、レクリエーションの企画・実施などです。この記事では、デイサービスの仕事内容や1日の流れを解説します。デイサービスの役割や、職種ごとの仕事内容もご紹介。働くメリットやデメリット、役立つ資格もまとめたので、就職・転職の参考にしてください。

デイサービスとは簡単にいうとどんな施設?介護職向けに基本を解説します

現在のストレス度と傾向がわかる!介護職のストレスタイプ診断

目次

デイサービスで働く介護職員の仕事内容とは?

デイサービスで働く介護職員の仕事内容は、送迎業務や身体介護、健康チェック、レクリエーションの企画・実施などです。デイサービスの仕事内容について、以下で解説します。

送迎業務

デイサービスの介護職員は、利用者さんが安全に施設に通えるよう送迎を行います。車の乗降時のサポートだけではなく、居室内での移動・移乗介助を行うことも。一度に複数の利用者さんの送迎を行うため、ミニバンやワンボックスカーといった大きい車を運転する場合があります。

送迎専門のドライバーがいる施設もありますが、介護職員が送迎を行うところも少なくありません。そのため、施設によっては、運転免許の保有を応募条件としている場合もあるようです。

デイサービスの送迎業務について詳しく知りたい方は、「デイサービスの送迎業務を解説!自宅での介護はどこまで?必要な資格は?」の記事もご一読ください。

健康チェック

利用者さんが施設に到着したら、血圧測定や検温、顔色の確認などの健康チェックを実施します。看護職員と協力しながら利用者さんの健康管理を行うのも、デイサービスで働く介護職員の役割です。

介護を必要とする利用者さんは体調が変化しやすく、ささいなことが病気や怪我につながってしまう可能性があるので、健康チェックは重要といえます。

食事介助

デイサービスで働く介護職員は、利用者さんが食べ物を飲み込めているか、むせていないかなどを確認しながら食事介助を行います。

一般的な1日型のデイサービスでは、食事やおやつを提供することが多いでしょう。食事を手作りする施設もあれば、お弁当を注文する施設もあるようです。利用者さんの噛む力や飲み込む力に応じた調理方法で食事を提供します。
また、食事量の確認や服薬介助も介護職員の仕事内容です。必要に応じて、歯磨きなどの口腔ケアのサポートも行います。

食事介助について詳しくは、「食事介助とは?介護職員がおぼえておきたい準備や姿勢などの注意点」の記事で紹介しているので、ご覧ください。

入浴介助

利用者さんが安全に入浴するための介助も、デイサービスで働く介護職員の仕事の一つです。入浴の声かけや浴室への移動の介助、着替えの介助、洗髪、洗身などを行います。介護度が高い方の介助では、安全を確保するために機械浴で対応する場合も。
利用者さんの自立のためには、自力でできることは見守りながら、必要な部分をサポートをすることが大切です。

入浴後はドライヤーで髪を乾かすことに加え、必要に応じて湿布を貼ったり塗り薬を塗ったりします。体調に変化がないかチェックし、水分補給の支援を行うことも重要です。

入浴介助については、「【入浴介助マニュアル】手順や注意点、時間短縮のコツ」の記事で解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご一読ください。

排泄介助

デイサービスの介護職員は、トイレの声かけや移動の介助、排泄状況の確認、オムツ交換などの排泄介助を行います。排泄に関するケアは特にデリケートなので、利用者さんのプライバシーに配慮した声かけや環境整備が必要です。

排泄介助は、利用者さんの健康を維持するための重要な支援。衛生を保つことで感染や皮ふトラブルを防げるだけではなく、排泄の回数や頻度を記録することで、健康状態や体調の変化を知る手がかりにもなるでしょう。

レクリエーションの企画・実施

利用者さんが施設で充実した時間を過ごせるよう、介護職員が中心となってレクリエーションの企画や運営を行います。レクリエーションの種類は、工作・折り紙・お手玉・ぬり絵など手先を使うものや、散歩・体操・ガーデニングといった体を動かすものなど、さまざまです。

利用者さんが楽しんで参加できるレクリエーションにするには、スタッフで連携して企画や準備を行うと良いでしょう。施設によっては、地域のボランティアを招き、音楽の鑑賞会や季節のイベントなどを行うところもあるようです。

デイサービスで行うレクリエーションについて詳しくは、「デイサービスのレクリエーションとは?種類や盛り上げるコツを紹介」をチェックしてみてください。

今の職場に満足していますか?

無料で求人を見てみる

▼関連記事
デイサービスの職員はどんな仕事をしているの?一日の流れや働くメリット

デイサービスで働く介護職員の1日の流れ

デイサービスの一般的なスケジュールは、利用者さんの送迎から始まり、食事や入浴の介助を行い、ミーティングで終わる流れです。
デイサービスの介護職員のスケジュール例を以下に記載しました。施設によって細かいスケジュールは異なるので、あくまで参考としてご覧ください。

デイサービスの1日のスケジュール

  • 08:00

    出勤。通所する利用者さんの名前を名簿でチェック

  • 08:30

    送迎車で利用者さんをご自宅に迎えに行く

  • 09:00

    バイタルチェック

  • 10:00

    入浴介助。脱衣や洗髪、洗身の見守りやサポートをする

  • 12:00

    食事介助・見守り。食後は必要に応じて口腔ケアや服薬介助をする

  • 13:00

    休憩

  • 14:00

    レクリエーション

  • 15:00

    おやつの準備・提供。必要な方には食事介助をする

  • 16:00

    利用者さんをご自宅に送る。ご家族がいる場合は、利用者さんの日中の様子を連絡帳や口頭で伝える

  • 16:45

    申し送り

  • 17:00

    退勤

デイサービスは通所施設のため、介護職員の働き方は「日勤のみ(夜勤なし)」が一般的で、日曜日が定休日の施設もあります。ただし、宿泊サービスがある施設では夜勤が発生するので、事前に確認すると良いでしょう。

デイサービスの特徴

デイサービスとは、介護保険サービスの一つである「通所介護サービス」を提供する事業所の通称です。利用者さんは、特別養護老人ホームや有料老人ホームのように施設に入居するのではなく、自宅に住みながら必要な支援を受けるために、日帰りでデイサービスに通います。

デイサービスの利用対象者

デイサービスの主な利用対象者は、要介護1以上の認定を受けている方です。要支援1・2の方も、デイサービスによる介護予防や日常生活の支援が必要と認められれば、「総合事業」としてデイサービスを利用できます。

デイサービスは自宅で暮らす方が対象なので、介護度が低く比較的自立している利用者さんが多い傾向があります。

デイサービスの役割

デイサービスの役割は、入浴・排泄・食事の支援や自立に向けた機能訓練などのサービスを提供し、利用者さんが地域で自立した生活を続けられるよう支援することです。デイサービスの役割を、下記で詳しく説明します。

入浴・排泄・食事の支援

身体機能や認知機能の低下によって、入浴や排泄、食事などを1人で行うことが難しい利用者さんをサポートすることは、デイサービスの役割の一つです。
「お風呂で転倒してから1人で入浴するのが不安」といった理由で、自宅での入浴が難しい高齢者の方は少なくありません。また、認知症などの疾患の影響で、日常生活にサポートが必要な方もいます。

デイサービスが日常生活の支援を行うことで、利用者さんは住み慣れた自宅で安心して暮らし続けられるでしょう。

自立に向けた機能訓練

機能訓練を通して、利用者さんの身体機能や認知機能の維持・向上を支援するのも、デイサービスの役割です。体操をしたりリハビリを行ったりと、機能訓練の内容は施設によって異なります。利用者さんの自立につなげるには、一人ひとりに合わせた機能訓練を実施することが大切です。

社会参加・QOL向上の支援

デイサービスには、利用者さんの孤独感を解消して閉じこもりを防止したり、コミュニケーションの場を提供したりする目的もあります。

ほかの利用者さんやスタッフとの会話や、レクリエーションへの参加を楽しむことで、QOL(生活の質)の向上も期待できるでしょう。身体や頭を使ったレクリエーションは、周囲とのコミュニケーションが生まれるだけでなく、心身の健康維持にもつながります。

また、散歩やイベントで施設外へ出掛けるなど、社会参加の機会を提供することもデイサービスの役割です。

ご家族の介護負担軽減

デイサービスは、利用者さんの自立支援だけでなく、「ご家族の介護負担を軽減する」という重要な役割も担っています。利用者さんがデイサービスに通うことで、在宅介護をしているご家族も、日中介護から離れることが可能です。

普段介護をしている利用者さんのご家族は、自由な時間を持つことで心身の負担が軽減され、気持ちをリフレッシュできます。デイサービスによる在宅介護の支援は、ご家族が介護によって離職することの防止にもつながるでしょう。

デイサービスで働く職種とそれぞれの仕事内容

デイサービスでは、介護職員だけではなく、管理者や生活相談員といった職種も活躍しています。以下で、職種ごとの仕事内容を確認してみましょう。

1.管理者(施設長)

管理者は、施設の代表として運営や管理を行います。主な仕事内容は下記のとおりです。

  • 通所介護計画書の作成
  • 事業計画の策定と実行
  • 介護報酬請求業務や経費・予算の管理
  • 施設の広報活動や見学者対応
  • 職員の採用や指導・評価

デイサービスの管理者は、利用者さんごとにサービス内容をまとめた「通所介護計画書」を作成し、介護サービスをマネジメントします。責任者として、施設の運営に携わることも多いでしょう。管理者はデイサービス全体の業務に関わるため、介護業務を行うこともあるようです。

円滑にデイサービスを運営するためには、管理者と介護職員の信頼関係が大切です。万が一現場でトラブルが起きた場合、介護職員や利用者さんから詳細な内容を聞き取って迅速に対応することが求められます。

なお、デイサービスの管理者になるにあたって必須の要件はありません。施設の管理に必要なスキルがあることが基本的な条件なので、資格を取得したり実務経験を積んだりすることで管理者への昇進を目指せるでしょう。

管理者について詳しく知りたい方は、「デイサービスの管理者とは?なる方法は?仕事内容や年収、やりがいを解説」の記事を参考にしてみてください。

▶管理職・管理職候補の求人一覧ページはこちら

2.生活相談員

生活相談員とは、利用者さんやご家族の相談窓口となり、施設の調整役として活躍する職種のことです。主な仕事内容を以下にまとめました。

  • サービス利用開始時・終了時の手続き
  • 利用者さんやご家族の相談対応
  • 通所介護計画書作成のサポート
  • ケアマネジャーとの連絡・調整
  • サービス担当者会議への参加
  • ほかの施設や関係機関との連絡・調整

デイサービスの生活相談員は、施設の利用に関する手続きや、利用者さんやご家族からの相談対応、関係機関との連絡などを行います。介護に関する知識や技術を活かして、介護職や管理者を兼任する場合も少なくありません。

デイサービスで働く生活相談員については、「デイサービスの生活相談員の仕事内容を紹介!必要な資格ややりがいも解説」の記事をご一読ください。

▶生活相談員の求人一覧ページはこちら

3.看護職員

看護職員は、医療面から利用者さんの健康を管理する職種です。デイサービスで働く看護職員の主な仕事内容を、以下でご紹介します。

  • 利用者さんの健康状態の管理
  • 服薬の支援や健康相談への対応
  • 医師の指示に基づく医療行為
  • 急変時の応急処置や緊急対応

利用者さんの健康管理や医療的ケアを行うのが、看護職員の仕事内容です。医療的ケアの具体例としては、床ずれなどの傷の処置や経管栄養、たんの吸引などがあります。デイサービスの看護職員は、上記の業務に加えて介護職員のサポートを行うこともあるでしょう。

4.機能訓練指導員

機能訓練指導員は、利用者さんが在宅生活を継続できるよう、身体機能の維持・向上を支援する職種です。デイサービスで働く機能訓練指導員の主な仕事内容を、以下にまとめました。

  • 個別機能訓練計画書の作成と実行
  • リハビリ機器利用時の介助や指導
  • 介護職員への機能訓練の説明・指導

個別機能訓練計画書には、利用者さんの状態に応じた具体的な運動メニューの内容や目標などを記載します。施設によっては、機能訓練指導員が介護業務などの仕事を兼務する場合があるようです。
機能訓練指導員については、「機能訓練指導員ってきついの?大変に感じることや仕事内容、やりがいを解説」の記事を参考にしてみてください。

▼関連記事
デイサービス(通所介護)の職種を解説!仕事内容や役割、資格、平均給与

デイサービスの種類

デイサービスには、「小規模デイサービス」や「リハビリ特化型デイサービス」など複数の種類があり、それぞれ特徴が異なります。

小規模デイサービス(地域密着型通所介護)

小規模デイサービス(地域密着型通所介護)とは、1日の利用定員が18人以下のデイサービスのこと。少人数制を活かして、利用者さんの個性や状況に合わせた柔軟なサービスを提供するのが特徴です。

厚生労働省の「通所介護・地域密着型通所介護・認知症対応型通所介護(改定の方向性)(p.29)」によると、通常規模型がひと月の延べ利用者数が750人以内という基準であるのに対し、地域密着型は定員数18人以下という基準があります。

小規模デイサービスの仕事内容は、一般的なデイサービスと大きく変わりません。アットホームな雰囲気で利用者さんとの距離が近いため、より個別性の高いケアが行えます。そのため、利用者さん一人ひとりとじっくり向き合いたい方におすすめです。

大規模デイサービス(大規模型通所介護)

大規模デイサービス(大規模型通所介護)とは、ひと月の利用者数が750人を超えるデイサービスです。同資料(p.29)によると、大規模デイサービスは、利用者数が月751~900人の「大規模型(l)」と、900人を超える「大規模型(ll)」の2種類に分類されます。

利用者さんの数が多いのが特徴で、施設によっては1日に50人以上の方が利用するところも。職員の数も多いため、活気のある施設が多いでしょう。大規模で運営が安定している施設は、設備や福利厚生、研修制度を充実させる傾向があるようです。

リハビリ特化型デイサービス

リハビリ特化型デイサービスとは、機能訓練やリハビリに重点を置くデイサービスのこと。利用時間は「午前・午後」のような半日単位が一般的で、食事や入浴のサービスは提供していないところが多いようです。

リハビリ特化型デイサービスは、入浴介助などの身体介護を目的とした施設ではないため、職員の身体的な負担は軽い傾向にあります。「リハビリの知識を身につけたい」「体力の負担が少ない施設で働きたい」といった方に適した職場といえるでしょう。

リハビリ特化型デイサービスについては、「リハビリ特化型デイサービスはきつい?大変な理由と介護職員の仕事を解説」の記事もご覧ください。

認知症対応型デイサービス(認知症対応型通所介護)

認知症対応型デイサービス(認知症対応型通所介護)とは、認知症の方を対象とした小規模なデイサービスのこと。ほかのデイサービスも認知症の方が利用できますが、認知症対応型デイサービスは、特に認知症ケアに力を入れているのが特徴です。利用者さん一人ひとりに適した介護やレクリエーションを行い、認知機能の維持・向上を支援します。

厚生労働省の「通所介護・地域密着型通所介護・認知症対応型通所介護(改定の方向性)(p.32)」によると、認知症対応型デイサービスの単位ごとの定員は12人以下です。
少人数制の落ち着いた雰囲気のなか、認知症介護に専門的に取り組みたい方に向いている職場といえます。

療養型デイサービス(療養通所介護)

厚生労働省の「療養通所介護(改定の方向性)(p.19p.20)」によると、療養型デイサービス(療養通所介護)は、難病を患う方やがん末期の方など、看護師の観察が常時必要な利用者さんのためのデイサービスです。

同資料(p.11)によると、2022年における療養型デイサービスの利用者さんの平均介護度は4.3で、91.2%が要介護3以上の方です。
厚生労働省の「通所介護・地域密着型通所介護・認知症対応型通所介護(p.11)」によると、一般的なデイサービス(通所介護)の平均介護度は2.2、地域密着型デイサービスは2.1、認知症対応型デイサービスは2.5でした。

療養型デイサービスの利用者さんは、医療的ケアや見守りの必要性が高い方なので、ほかのデイサービスに比べて平均介護度が高いようです。

療養型デイサービスについての詳細は、「療養通所介護とは?利用対象者や介護職員の仕事内容、デイサービスとの違い」の記事をチェックしてみてください。

お泊りデイサービス

お泊りデイサービスとは、日中の利用から延長して宿泊ができるデイサービスのことです。主に介護者の方が体調不良や冠婚葬祭、出張などで介護ができないときや、息抜きをしたいときに利用されます。

厚生労働省の「指定通所介護事業所等の設備を利用し夜間及び深夜に指定通所介護等以外のサービスを提供する場合の事業の人員、設備及び運営に関する指針について」によると、お泊りデイサービスの利用定員は、「運営規程の定める日中サービスの利用定員の2分の1以下かつ9人以下」です。

お泊りデイサービスで提供する支援は、日中のデイサービスの支援とは異なり、介護保険サービスが適用されません。そのため、デイサービスに宿泊する場合の利用料は、全額利用者さんの自己負担になります。

なお、お泊りデイサービスで働くスタッフは、「夜勤あり」の働き方です。夜勤手当が支給されるため、給与をアップさせたい方は夜勤ありの施設で働く選択肢もあるでしょう。
デイサービスの夜勤については、「デイサービスの夜勤の仕事内容は?働くメリットや勤務の注意点を解説」の記事をご覧ください。

▼関連記事
お泊りデイサービスとは?業務内容や人員体制、ショートステイとの違い

デイサービスで働くメリット

デイサービスで働くメリットは、無資格・未経験から働きやすいことや、夜勤がなく生活リズムが安定することなどです。デイサービスへの転職をお考えの方は、以下を参考にしてみてください。

無資格・未経験から働きやすい

デイサービスは介護度が低い利用者さんが比較的多く、無資格・未経験から働き始めやすいのがメリットです。施設によりますが、多くのデイサービスは、採用にあたってコミュニケーション能力や観察力を重視する傾向にあります。

「無資格・未経験OK」の求人を出す職場は、研修や勉強会の機会を設けていることが多いため、介護職が初めての方も働きながらスキルアップやキャリアアップを目指しやすいでしょう。ただし、無資格で入職する場合でも、入職後1年以内に「認知症介護基礎研修」を受講する必要があるので、ご注意ください。

▼関連記事
介護職は無資格で働けなくなるの?認知症介護基礎研修の義務化について解説

▶無資格OKの求人一覧ページはこちら
▶未経験可の求人一覧ページはこちら

夜勤がなく生活リズムが安定する

デイサービスは基本的に日中の時間帯にサービス提供をするため、夜勤がなく安定した生活リズムを保てます。不規則な勤務がないので、睡眠時間を確保して体調管理がしやすいほか、家族や友人と予定を合わせやすいでしょう。

子育て中の方やご家族の介護をしている方など、「介護の仕事をしたいけど、夜間は自宅で過ごしたい」という方にとっては、魅力的な仕事といえます。

▶日勤のみの求人一覧ページはこちら

介護度が低い利用者さんが多く身体的な負担が少ない

デイサービスは、介護度の低い利用者さんが多く、身体介護による体力的な負担が少ない傾向があります。

先述したように、一般的なデイサービスの平均介護度は2.2です。「介護老人福祉施設・地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護(p.14)」によると、入居施設の平均介護度は、特養(介護老人福祉施設)が3.94、介護老人保健施設が3.17、グループホーム(認知症対応型共同生活介護)が2.69で、デイサービスより高い結果でした。

ほかの施設と比べて利用者さんの身体を支える移乗・移動介助やオムツ交換などの身体介護の頻度が少なく、身体への負担が比較的小さいと考えられます。

デイサービスで働くデメリット

デイサービスの仕事にはメリットがある一方で、ほかの介護施設に比べて給与が低めだったり、介護技術の専門性を高めにくかったりするデメリットもあるようです。

ほかの介護施設に比べて給料が低め

デイサービスで働く介護職員の給与は、ほかの施設に比べて低い傾向があります。

厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.129)」をもとに、サービス種類別の介護職員の平均給与額をまとめました。

サービスの種類介護職員の平均給与額(月給制・常勤)
全体33万8,200円
特養(介護老人福祉施設)36万1,860円
介護老人保健施設35万2,900円
介護医療院33万30円
訪問介護事業所34万9,740円
デイサービス(通所介護事業所)29万4,440円
デイケア(通所リハビリテーション事業所)31万9,310円
特定施設入居者生活介護事業所36万1,000円
小規模多機能型居宅介護事業所30万5,220円
グループホーム(認知症対応型共同生活介護事業所)30万2,010円

参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.129)

デイサービスの介護職員(月給制・常勤)の2024年の平均給与は29万4,440円でした。介護職員全体の平均給与額は33万8,200円で、デイサービスの平均給与は4万円以上低い結果です。
デイサービスで働く介護職員の給与が低い傾向があるのは、基本的に夜間の勤務がなく、夜勤手当の支給がないことが関係していると考えられます。

なお、実際の給与額は、働く地域や勤続年数、保有資格などによって異なるので、上記はあくまで参考としてご覧ください。
デイサービスの給料相場は?平均給与額や手取り額、ほかの介護施設との比較」の記事でも、デイサービスの給料事情を紹介しています。

介護技術の専門性を高めにくい

デイサービスの介護職員は、ほかの施設と比較して介護度の高い方の身体介護を行う機会が少なく、「介護技術を深めにくい」と感じる可能性があります。
自立支援やレクリエーションのスキルを身につけられる一方で、「介護の専門性を高めたい」「幅広いケアを学びたい」と考えている方は、物足りなさを感じるかもしれません。

残業時間が長い職場がある

デイサービスのなかには、残業時間が長い職場があるようです。

公益財団法人介護労働安定センターの「令和6年度介護労働実態調査 介護労働者の就業実態と就業意識調査 結果報告書:資料編(p.64)」によると、デイサービス(通所介護)の1週間の平均残業時間は2.1時間です。
特養が1.7時間、老健が1.6時間、訪問介護が1.6時間、グループホームが1.2時間となっており、デイサービスの平均残業時間はほかのサービスより長いことが分かります。原因としてはデイサービスの働き方が日勤のみであり、次のシフトの職員に業務を引き継げないことや、サービスの提供時間外にレクリエーションの企画・準備などに対応する場合があることなどが挙げられるようです。

ただし、半数以上(51.1%)が「残業なし」と回答しているため、残業の有無や長さは職場によるといえるでしょう。

デイサービスの残業については、「デイサービスは残業が多い?削減方法や業務内容、職場の見極め方も解説」の記事をご一読ください。

▼関連記事
デイサービスで働くメリットやデメリットとは?

デイサービスの仕事に向いている人の性格や特徴

コミュニケーションを取るのが好きな方や、イベントを考えるのが得意な方は、デイサービスの仕事に向いています。自分がデイサービス向きの性格かどうか、下記でチェックしてみましょう。

コミュニケーションを取るのが好き

人と話すのが好きで、和気あいあいと過ごしたい方は、やりがいを感じながらデイサービスの仕事に取り組めるでしょう。デイサービスの利用者さんは、職員やほかの利用者さんとの会話や交流を楽しみにしている方も少なくありません。

日々のコミュニケーションで信頼関係を築き、利用者さん一人ひとりのニーズを引き出すことで、適切な個別ケアを提供できます。

イベントの企画が得意

イベントの企画が得意な方は、デイサービスの業務の一つであるレクリエーションでスキルを活かして活躍することが可能です。デイサービスでは、体操やゲーム、外出行事などさまざまなレクリエーションを行います。
利用者さんに喜ばれるレクリエーションを企画・実行できる介護職員は、デイサービスで重宝されるでしょう。

仕事とプライベートを両立させたい

デイサービスは基本的に日勤のみなので、仕事とプライベートを両立させたい方に向いています。「夜の時間帯を有意義に使いたい」「家庭での時間を大事にしたい」「メリハリを持って仕事がしたい」という方にとって、働きやすい職場といえるでしょう。

▼関連記事
デイサービスの仕事に向いていない人の特徴を解説!適性の判断方法とは?

デイサービスで働く介護職員の体験談

ここでは、デイサービスで働く介護職員の悩みややりがいについての体験談をご紹介します。デイサービスで働くことを検討している方は、以下を参考にしてみてください。

デイサービスの介護職員の悩み

デイサービスの介護職員の悩みについて、デイサービスでの勤務経験がある方の体験談を紹介します。

デイサービスで働いているときは、時間内に業務をこなさなければならない大変さに悩みました。特に入浴介助では、毎日昼食の時間までに15~20人の利用者さんの対応をしなければならなかったので、気持ちに焦りがありました。また、私が所属していた施設は慢性的な人手不足で、排泄介助や更衣介助も同時に行っていたので、身体的な負担も大きかったです。

しかし、業務を効率良く行うために話し合いの場を設け、やるべきことを明確にしたり、介助の担当者を決めたりしたことで、業務がスムーズになりました。

時間に追われて忙しいと、「今までこのやり方でやってきたから…」「今さら変えるのは面倒」などと思ってしまいがちですが、情報共有や話し合いをしっかり行うことで、解決できることもあります。

このようにデイサービスの職員は、業務の忙しさや人間関係に悩むことがあるようです。
ほかにも、多くの利用者さんの名前を覚えることや接遇マナーに配慮しなければならないことを大変に感じる場合も。新しいレクリエーションの企画を考案したり、人間関係が固定されたりすることにストレスを感じる介護職員もいるかもしれません。

▼関連記事
デイサービスを辞めたい理由を紹介!対処法や転職するタイミングも解説

デイサービスで働くやりがい

デイサービスで働くやりがいについて、元デイサービス職員の体験談をご紹介します。

数あるデイサービスのやりがいのなかでも、ご家族の日中の介護負担を減らせることに最もやりがいを感じました。
デイサービスでは送迎業務があり、その際に「いつもありがとうございます」「本当に助かっています」など、ご家族から感謝の言葉をかけてもらえる機会が多くありました。日々の業務を行うなかで、大変なことやつらいと感じることがあっても、このような言葉を聞くと役に立っている実感が湧き、とても嬉しかったです。

また、ご家族からだけでなく、利用者さんから感謝の言葉を直接いただく機会もありました。働くなかでやりがいを感じられる瞬間は多くあります。

利用者さんやご家族からの感謝の言葉は、デイサービスで働く介護職員にとって大きなやりがいです。このほか、自立支援ができたり、利用者さんやご家族と多くコミュニケーションを取ったりすることで、やりがいを感じる職員もいるでしょう。

デイサービスで働くやりがいについては、「デイサービスのやりがいとは?働くメリット・デメリットや向き不向きを解説」の記事をチェックしてみてください。

▶デイサービスの求人一覧ページはこちら

デイサービスの仕事に役立つ資格

デイサービスは無資格・未経験から勤務可能な施設ですが、介護資格や普通自動車第一種運転免許を取得していると仕事に役立てられます。デイサービスの仕事に活かせる資格を以下で紹介するので、確認しておきましょう。

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は、介護に関する基本的な知識と技術を有していることを証明する資格です。取得するためには、約130時間の講義・演習を受講して、修了試験に合格する必要があります。初任者研修を取得すれば、有資格者の監督がなくても身体介護を行えるため、仕事の幅を広げられるでしょう。

介護職員初任者研修については、「介護職員初任者研修とはどんな資格?受講費用を抑える方法や取得のメリット」の記事をご覧ください。

首都圏限定!資格取得が無料!

転職活動しながら資格を取る

資格取得のみでもOK!

レバウェル介護の資格スクール

介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修は、介護の実践的な知識と技術を習得できる資格です。国家資格である介護福祉士の受験要件の一つでもあります。また、実務者研修課程を修了後に、「喀痰吸引等研修」の実地研修を修了すれば、喀痰吸引・経管栄養という医療的ケアを行うことが可能です。

実務者研修を取得するには、約450時間の講義・演習を修了することが必要。介護職員初任者研修を取得していると、130時間分のカリキュラムが免除されるので、約320時間の受講で実務者研修を取得できます。

▼関連記事
介護福祉士実務者研修とは?資格取得のメリットや初任者研修との違いを解説

介護福祉士

介護福祉士は介護分野で唯一の国家資格で、専門的な知識と技術を証明できます。介護のプロとして長期的な活躍を目指す方は取得すると良いでしょう。介護関連の資格のなかで上位にあたる資格であり、介護のスキルがあることを証明できるため、取得すると仕事の幅が広がります。

介護福祉士を取得するには、介護福祉士国家試験への合格が必須です。介護福祉士国家試験を受験するには、「実務経験ルート」「養成施設ルート」「福祉系高校ルート」「EPAルート」のいずれかの方法で受験資格を満たさなければなりません。

社会人の方が働きながら介護福祉士を目指す場合は、実務経験ルートを選択する方が多いようです。実務経験ルートでは、「3年間の介護等の実務経験」と「実務者研修の修了」の2つを満たすことで、介護福祉士国家試験を受験できます。

社会人が介護福祉士を取得する方法は、「社会人として働きながら介護福祉士になるには?資格取得のルートを解説!」の記事で解説しているので、ご一読ください。

社会福祉士

社会福祉士とは、福祉や医療に関する相談援助に必要な知識・技能があることを証明する国家資格です。社会福祉士の資格があれば、デイサービスで生活相談員として勤務できます。

社会福祉士になる方法には、「福祉系大学ルート」「短期養成施設ルート」「一般養成施設ルート」など複数のルートがあり、いずれの場合も社会福祉士国家試験への合格が必要です。ルートによって、必要な学習期間や実務経験の年数が異なるので、興味がある方は自分に合った取得方法を確認しておきましょう。

たとえば、福祉系以外の大学・短大を卒業した社会人の方が、働きながら社会福祉士を目指す場合は、「4年間相談援助の実務経験を積む→1年以上一般養成施設に通う→社会福祉士国家試験を受験→合格」というルートがあります。詳しくは、「社会人が社会福祉士になるには?一般養成施設の選び方も解説」の記事をご覧ください。

▼関連記事
デイサービスの生活相談員に必要な資格は?取得方法や仕事内容、やりがい

普通自動車第一種運転免許

デイサービスでは送迎業務があるため、「普通自動車第一種運転免許(普通運転免許)」があると仕事に役立ちます。
送迎専門のドライバーがいる場合もありますが、介護職員が送迎業務を行う場合は、運転免許が必要です。なお、送迎に伴って利用者さんの移動介助を行う際は、初任者研修以上の資格が求められます。

▼関連記事
デイサービスに資格は必要?未経験者向けの研修や求人選びのポイントを解説

デイサービスに関するよくある質問

ここでは、デイサービスに関するよくある質問に回答します。「デイサービスで働いてみたい!」という方は、ぜひチェックしてみてください。

デイサービスの目的は?

デイサービスでは、入浴介助や食事介助など、利用者さんが1人で行うことが難しい部分をサポートします。リハビリやレクリエーションを通して、利用者さんの身体機能や認知機能の維持・向上を図ることも、デイサービスの目的です。ほかの利用者さんや職員との交流によって、利用者さんのストレスや孤独感の解消にも一役買っています。日中のケアをデイサービスで行うことで、ご家族の介護負担の軽減にもつながるでしょう。
この記事の「デイサービスの役割」でデイサービスの役割を解説しているので、ぜひご一読ください。

デイサービスにおける介護職員の役割を教えてください

デイサービスで働く介護職員の役割は、利用者さんの自立した生活に向けて身体介護やレクリエーションの企画、送迎などを行うことです。利用者さんが楽しく安心して過ごせるよう、看護職や機能訓練指導員といった他職種と連携しながら、一人ひとりに寄り添ったケアを実施します。

デイサービスは介護の仕事が初めてでも挑戦できる?

デイサービスは、介護の仕事が初めてで無資格の方も挑戦できる仕事です。特養などの入所施設に比べて利用者さんの自立度が高く、入浴介助や排泄介助による身体的負担が小さい傾向があります。基本的に日勤のみで勤務時間が固定されやすいのも、未経験の方が挑戦しやすい理由の一つです。
デイサービスに未経験から挑戦したい方は、「デイサービスの仕事が初めてでも介護職として働ける?未経験者向けに解説!」の記事を参考にしてみてください。

新人職員がデイサービスで働く心得は?

デイサービスで働く心得は、身だしなみを整えることやコミュニケーションを密に取ること、積極的に質問することです。利用者さんと接するうえで、相手を不快にさせないような身だしなみは必須。先輩職員や利用者さんとのコミュニケーションをしっかり取ることで、信頼関係を築けます。業務に関する疑問点や分からないことが出てきたら、自分から積極的に質問すると良いでしょう。
新人介護職員の心得については、「未経験が介護職に慣れるまでどのくらい?新人職員の心得や乗り越え方を紹介」の記事をご覧ください。

無資格の介護職員のデイサービスでの仕事内容は?

デイサービスで働く無資格の介護職員は、有資格者の監督の下で身体介護を行ったり、レクリエーションの企画・実施を担当したりします。運転免許があれば、送迎業務を担当することも可能です。デイサービスの利用者さんは介護度が比較的低いため、無資格の介護職員も、企画力やコミュニケーション能力を活かして活躍できる場面が多いでしょう。
デイサービスで働く無資格の介護職員の仕事内容については、「無資格でできるデイサービスの仕事内容とは?未経験で働くメリットも紹介」の記事をチェックしてみてください。

デイサービスの仕事は大変ですか?

デイサービスの仕事を大変に感じるかどうかは、人それぞれ異なります。覚える仕事が多いことや送迎業務に対する自信のなさから、「デイサービスの仕事がきつい」と感じる介護職員もいるようです。また、利用者さんやほかの職員との人間関係に悩む場合も。悩みや困っていることがある場合は、上司に相談してみたり、スキル不足解消に向けて勉強したりすると良いでしょう。
デイサービスの仕事をきついと感じる理由については、「デイサービスの仕事がきつい理由は?対処法や業務内容、必要な資格を解説」の記事をご一読ください。

まとめ

デイサービスで働く介護職員の仕事内容は、送迎業務や身体介護、レクリエーションの企画・実施などです。デイサービスには、利用者さんが健康に過ごせるよう食事・排泄・入浴をサポートしたり、自立に向けた機能訓練を行ったりする役割があります。

デイサービスは、無資格・未経験から介護職員として働くことが可能です。介護の仕事が初めての方も活躍できますが、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修などの介護資格を取得すると業務に役立てられるでしょう。

「デイサービスへの転職を検討している」「介護職員の働き方を詳しく知りたい」という方は、レバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。介護業界に特化した就職・転職エージェントであるレバウェル介護(旧 きらケア)では、キャリアアドバイザーがマンツーマンで求職活動をサポート。ヒアリングをもとに、一人ひとりの希望条件に合った職場をご提案いたします。
資格取得や将来のキャリアについての相談も、お受けすることが可能です。サービスはすべて無料なので、「自分に合う職場が分からない」とお悩みの方も、ぜひお気軽にご相談ください。

今の職場に満足していますか?

無料で求人を見てみる

執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

関連記事

関連ジャンル: 介護の仕事

この記事をシェアする

  • facebook
  • X
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

※この記事の掲載情報は2026年7月8日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

レバウェル介護の新着一覧

「介護の仕事」の人気記事一覧

「総合」の人気記事一覧

新着記事一覧