
この記事のまとめ
- 無資格や未経験から介護職員になって活躍する方は少なくない
- 介護職員が資格なしでできることは、生活援助や監督下での身体介護など
- 介護職員が資格なしでできないことは、医療的ケアや訪問介護の業務
「介護職員は資格なしでもできることがあるの?」「介護業界は無資格でも働ける?」と気になる方もいるのではないでしょうか。介護職は無資格の方も活躍できる仕事です。この記事では、無資格の介護職員にできることと、できないことを解説します。無資格の方におすすめの介護資格や取得するメリットもまとめました。資格取得のタイミングにも触れているので、「無資格だけど介護職になりたい」という方はぜひ参考にしてください。
介護士ってどんなお仕事?仕事内容や働き方、必要な資格、給与などを解説 →レバウェル介護の資格スクールはこちら目次
無資格でも介護の仕事はできる?
無資格の方も介護業界で働くことは可能です。無資格OKと記載されている介護職の求人は多くあるため、資格なしの方も介護職として活躍できます。無資格・未経験で介護職になり、働きながら介護の資格を取得する方も少なくないので、興味のある方は資格の有無に関わらず挑戦してみましょう。
なお、無資格で介護職になった場合、入職から1年以内に「認知症介護基礎研修」以上の資格を取得しなければなりません。認知症介護基礎研修の受講料は3,000円程度で、インターネットで1日で修了できるので、取得にかかる負担は少ないでしょう。
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介護職員が資格なしでできること

資格なしの介護職員ができることは次のような仕事です。
- 調理や洗濯などの生活援助
- 有資格者の指導の下で行う身体介護
- レクリエーションの企画・運営
- 利用者さんの送迎(運転免許は必要)
- 事務作業
無資格の介護職員にできることは、家事の手伝いや事務作業、有資格者の監督の下での利用者さんの身体的なケアなどです。
下記で資格なしの介護職員ができることを解説するので、参考にしてください。
1.生活援助の業務
生活援助は、利用者さんの身体に直接触れずに生活をサポートする業務です。主に食事の調理や洗濯、掃除、買い物代行などを行います。家事のスキルが役立つ生活援助の仕事では、資格なしで転職した方も即戦力として活躍できるでしょう。
調理・配膳
介護職員が資格なしでできることとして、調理や配膳、片付けなどが挙げられます。飲み込む機能が低下している利用者さんの食事は、きざみ食やミキサー食といった形態にするなどして、誤嚥(ごえん)がなく安全に食事できるよう支援することが重要です。
介護職員にどのくらい調理のスキルが必要かは、職場によって異なります。あらかじめ調理された食品を湯煎で温めて提供する介護施設もあるようです。調理師が配置されている介護施設で働く場合、介護職員は調理を担当しません。調理のスキルに自信がない方が転職する際は、面接時に仕事内容を確認しておくと良いでしょう。
洗濯
利用者さんの衣服やシーツの洗濯も、資格なしの介護職ができることです。洗濯物を洗うだけではなく、洗濯物を干したり収納したりもします。介護施設では、利用者さんとコミュニケーションを取りながら、一緒に洗濯物を畳むこともあるでしょう。
買い物代行
利用者さんの代わりに食材をスーパーで調達したり、施設でオムツを注文したりするなどの買い物の業務も、介護職員が資格なしでできることの一つです。介護職員が買い物に行くときは、自動車や自転車を使用することが多いでしょう。
掃除・環境整備
利用者さんが使用する居室や共用スペースの掃除、ゴミ出しなども介護職の仕事です。清掃員がいる大規模な介護施設では、介護職員が掃除を担当しないこともあります。利用者さんが安全かつ快適に生活できるよう、動線の確保や室温の調整などをするのも、介護職員の役割です。
ベッドメイク
介護職は、シーツ交換や布団カバーの交換なども行います。利用者さんが衛生を保って健康な生活を送るには、定期的なシーツ交換が欠かせません。普段ベッド上で過ごす時間が長い利用者さんのシーツ交換は、入浴の際など離床したタイミングで行うとスムーズです。
衣類の整理・被服の補修
衣替えの手伝いや衣類の補修も、必要に応じて介護職員が手伝います。衣服が破れていたりボタンが取れていたりするときは、補修を行うこともあるようです。介護職員は、衣服の整理を行い、利用者さんが季節を問わず快適に生活できるよう支援します。
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2.有資格者の指導の下での身体介護
有資格者の指導の下での身体介護も、資格なしの介護職員ができることです。身体介護とは、排泄介助や食事介助、入浴介助、移動介助といった、利用者さんの身体に直接触れて行う介護を指します。未経験の介護職員は、洗顔や着替えといった比較的簡単な介助から覚え、徐々に業務の範囲を広げていけば、できることが増えていくでしょう。
排泄介助
排泄介助とは、トイレの声掛けや介助、オムツ交換などのサポートを行うことです。「声掛けをすればトイレまで歩いて行ける」「車いすの介助が必要」「オムツ交換が必要」といった利用者さんの状態に応じて、適切な方法でケアします。
利用者さんがトイレを我慢したり、下着が汚れた状態で過ごしたりすると感染症になるリスクがあるので、定期的に声掛けや介助を行うことが大切です。排泄はデリケートな問題なので、利用者さんの尊厳に配慮した環境の整備や声掛けが必要になります。
食事介助
食事介助とは、身体機能や認知機能の低下により、自分1人で食事が取れなくなった利用者さんを手伝う介護です。利用者さんに声を掛けて、適切なタイミングで食べ物をスプーンなどで口に運び、しっかりと飲み込めたかを確認します。ご自身で食事ができる利用者さんの場合、正しい姿勢でむせずに食事を取れているかをチェックしましょう。
食事前には、献立の説明や口腔体操などをして、利用者さんが楽しく安全に食事できるよう準備します。虫歯になることや食べ残しによる誤嚥を防ぐためには、食後の口腔ケアのサポートが重要です。
入浴介助・清拭
入浴介助は、1人で安全に入浴するのが難しい方をサポートする業務です。介護職員は、利用者さんの着替えや洗身・洗髪を手伝います。入浴介助には、利用者さんの体調管理や皮膚状態の確認、転倒予防など、介護職としての専門的な視点が必要です。
施設の設備や利用者さんの身体状態によって入浴の方法は異なり、機械浴やチェアー浴などを行う場合もあります。入浴介助は、利用者さんに声を掛けて体調を確認しながら行うことが大切です。利用者さんがケガや体調不良などで入浴できないときは、清拭や足浴を行うこともあるでしょう。
整容介助
利用者さんの整容の手伝いも、資格なしの介護職員が担当できる業務です。利用者さんに声を掛けて身だしなみを整えていただき、必要に応じて介助を行います。介護職員は、洗顔や整髪、電気シェーバーでのヒゲ剃りなどの介助が可能です。身だしなみを整えることで、衛生面を良好に保てます。
身支度を整えて気分が明るくなることは、他人とコミュニケーションを取る意欲にもつながるので、整容介助には利用者さんの社会参加を支援する側面もあるでしょう。
体位変換
体位変換は、利用者さんが横になっており、自力で寝返りを打つのが難しい場合に体の向きを変える介助です。長時間同じ姿勢でいると、血流が滞ったり、圧力が一点に集中してしまったりするなどして、皮膚に炎症や傷ができてしまうことも。このような状態は床ずれや褥瘡(じょくそう)と呼ばれます。床ずれを予防するためには、約2時間を目安に体位変換すると良いでしょう。
移動・移乗介助
移動介助・移乗介助は、1人で安全に移動するのが難しい方を支援する業務です。介護職員は、歩行、ベットから車いすへの移乗、車いすでの移動などをサポートします。移動に使用する車いすの安全を確認することも業務の一つです。
歩行時の介助では、利用者さんがご自身の力を活かせるよう、手すりを使う声掛けや見守りを行うこともあります。
起床介助・就寝介助
朝は起床の声掛けを行い、利用者さんの体調を確認します。ベッドから起き上がって移動する際は、端座位(足を下ろして座る体勢)を確保するなど、安全に配慮してサポートすることが大切です。
就寝時は、居室の環境を整え、快適に眠れるように支援します。室温を確認してエアコンを付けたり、照明の調整を行ったりすることが必要です。
服薬介助
介護職員は、薬の準備や服薬の声掛けといった服薬介助を行い、きちんとすべての薬を飲めたかの確認もします。介護職員が行えるのは、一包化してある薬の服薬介助です。薬をシートから取り出して利用者さんに渡すことはできません。
外用薬では、軟膏の塗布や湿布貼付、点眼などは医療行為に該当しないので、無資格の介護職員ができることといえます。
自立生活支援・重度化防止のための見守り的援助
利用者さんができる限り自立した日常生活を送れるようサポートするのが、介護職員の役割です。利用者さんが自分でできることは自分で行ってもらうことで、認知機能や身体機能の維持・向上につながります。
そのため、近くで見守りや声掛けを行い、利用者さんが自力で安全に移動や家事などを行えるよう支援するのも、介護職員の大事な仕事です。
出典
厚生労働省「第230回社会保障審議会介護給付費分科会資料」(2025年7月4日)
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3.レクリエーションの企画・運営
介護施設では、利用者さんが楽しみながら機能訓練を行えるよう、レクリエーションを企画します。風船バレーや脳トレ、おやつ作りなど、利用者さんが楽しく取り組める企画を考えて準備するのが、介護職員の仕事です。
利用者さんの身体機能や認知機能によって、参加できるレクリエーションは異なるので、介護施設の特徴に合わせたレクリエーションを企画することが重要といえます。
介護職員が行うレクリエーションについて詳しく知りたい方は、「高齢者向けのレクリエーション25選!盛り上がる進め方や企画のコツも解説」の記事もチェックしてみてください。
4.送迎業務(車の免許は必要)
利用者さんが自宅から通うデイサービスなどの介護施設では、車で利用者さんを送迎します。普通車で行う送迎業務は、普通自動車第一種運転免許があれば、介護の資格なしでもできる仕事です。ただし、自宅内で利用者さんの移動といった介助を行う場合は、無資格の介護職員1人だけでは対応できません。
介護施設によって、専任のドライバーがいる場合と、介護職員が運転を行う場合があります。送迎業務については、「デイサービスの送迎業務を解説!自宅での介護はどこまで?必要な資格は?」に詳しくまとめています。
5.事務作業
資格なしの介護職員は、介護報酬の請求事務や書類の整理、備品の発注、電話対応などの事務作業を任されることもあるでしょう。介護の資格がなくても、基本的なPCスキルやコミュニケーション能力があれば、事務業務で活躍できます。専門的な知識が必要な介護報酬の請求業務は、教わりながら覚えれば介護保険制度の勉強になるでしょう。
また、利用者さんの状態や介護内容を記録する業務も、資格なしの介護職員ができることです。
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介護職員が資格なしでできないこと
資格なしの介護職員にできないことは、利用者さんの医療的ケアや、1人で行う訪問介護の業務です。利用者さんの安全が最優先なので、無資格の介護職員にはできない仕事があります。
医療的ケア(喀痰吸引・経管栄養)
喀痰(かくたん)吸引や経管栄養の処置といった医療的ケアは、資格なしでは行えません。介護職員が利用者さんのたんの吸引や経管栄養を行うには、喀痰吸引等研修を修了する必要があります。医療的ケアは利用者さんの命に関わる行為なので、研修を修了して医師の指示を受けた場合のみ、介護職員による対応が可能です。
訪問介護
訪問介護事業所で働き、1人で利用者さんの自宅で介護を行う場合、介護の資格が必要です。訪問介護は、1対1でコミュニケーションを取り、介護職の視点で利用者さんのケアを行うため、資格要件があります。
訪問介護の仕事に携わりたい方は、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修といった介護資格を取得しましょう。訪問介護員の資格要件を確認したい方は、「訪問介護に必要な資格とは?仕事内容や働くメリット・デメリットを解説」の記事をご覧ください。
出典
厚生労働省「第230回社会保障審議会介護給付費分科会資料」(2025年7月4日)
無資格・有資格に関係なく介護職員にできないこと
介護職員は、資格を取得すればできることが増えますが、介護保険法で認められていないサービスの提供は基本的には行えません。以下では、資格の有無に関わらず介護職員にできないことをまとめました。
医療行為
医師免許や看護師免許などがない人による医療行為は、法律によって禁止されています。介護職は、インスリン注射や床ずれの処置、摘便など、利用者さんの身体に危険をおよぼすリスクのあるケアは行えません。
医療行為に該当しない、体温測定や自動血圧測定器による血圧測定、医師の指示を受けての軟膏塗布や湿布貼付、点眼などは介護職員も対応可能です。
介護職員が対応できる仕事の範囲を知りたい方は、「介護士なら覚えておきたい「医療行為」。服薬介助やインスリン注射、爪切りはできる?」の記事もご参照ください。
出典
厚生労働省「医師法第17条、歯科医師法第17条及び保健師助産師看護師法第31条の解釈について(その2)〔保健師助産師看護師法〕」(2025年7月4日)
介護計画書にない援助
介護職員は、利用者さんの援助の詳細を示した計画書に基づいて介護サービスを提供する必要があります。そのため、介護計画書に記載されていない支援は基本的に行えません。介護保険サービスには、必要な支援を過不足なく提供するためのルールがあります。
たとえば、訪問介護の生活援助では、嗜好品の買い物や行事食の調理、美容院への送迎などには対応できません。利用者さんが介護保険適用外のサービスを希望する場合、外部のサービスを利用するか、介護保険を使わず自費サービスを契約することになるでしょう。
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介護施設・事業所が資格なしの職員に求めること
上司や先輩職員が未経験の介護職員に期待することは、介護の知識や技術ではなく、仕事に真剣に取り組む姿勢です。介護職を目指している無資格の方は、先輩職員と良い人間関係を築けるよう、下記を参考にしてみてください。
利用者さんを尊重する姿勢
新人の介護職員には、利用者さんを尊重する姿勢が求められます。利用者さんはそれぞれ性格が異なるので、一人ひとりの気持ちを考え、思いやりをもってケアをすることが重要です。
利用者さんの気持ちを尊重して寄り添える人は、介護の経験がなくても、「この先介護職として活躍してくれる」という信頼を得られるでしょう。
ほかの職員と連携する協調性
ほかのスタッフと協力して利用者さんのケアを行う介護の仕事には、協調性が求められます。周りの職員と協力し合って仕事を行うスキルがある人は、介護職としての活躍を期待できる人材です。
特に新人のうちは、分からないことや自分で判断できないことが多くあります。利用者さんの体調の変化に気づいたときは、すぐに先輩職員に報告するようにしましょう。自分が仕事で課題に感じていることは、1人で抱え込まずに相談することも大切です。
介護職は、利用者さんの命を預かる仕事なので、こまめに報告や連絡を行える責任感の強さがあれば、職場で評価されるでしょう。
積極的に仕事を覚える向上心
無資格から介護職に挑戦する場合は、先輩の教えを素直に受け入れ、自分から積極的に仕事を覚える姿勢が大切です。穏やかで素直な人柄の方は、「ほかの職員と良好な人間関係を築いてくれそうだ」と好印象をもってもらえるでしょう。
無資格・未経験の介護職の採用では、人間性や介護の仕事に真剣に取り組む姿勢などのポテンシャルが評価されます。面接では、資格取得やスキルアップを目指す向上心をアピールすると良いでしょう。
コミュニケーションスキル
施設形態や職場の規模に関わらず、介護職にはコミュニケーションスキルが求められます。介護職がスムーズに仕事を進めるには、利用者さんとコミュニケーションを取り、信頼関係を構築することが必須です。
介護の資格がない方も、コミュニケーションスキルがあれば仕事に活かせます。資格なしで介護職に転職する場合、仕事や育児などで身につけたコミュニケーションスキルをしっかりとアピールしましょう。
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介護業界で働きながら取得できる3つの資格
介護職が仕事に活かせる公的資格は、「介護職員初任者研修」「介護福祉士実務者研修」「介護福祉士」などがあります。いずれも前述の「認知症介護基礎研修」より専門性の高い資格です。無資格から介護職として働けますが、資格があるとできる仕事が増え、活躍の場が広がります。
以下で介護の資格の取得方法やメリットをチェックしてみましょう。
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、介護に関する基礎知識や技術を習得する研修で、介護の登竜門といえる資格です。受講資格が定められていないため、誰でも受講できるという魅力があります。
初任者研修を取得したらできること
介護職員初任者研修を取得したら、1人で身体介護を行えるため、訪問介護事業所で働けるようになります。介護施設で働く場合も、身体介護を監督なしで行えるようになり、1人で夜勤にも対応できるようになるので、活躍の幅が広がるでしょう。
初任者研修を取得するメリットは、「介護職員初任者研修を活かせる仕事は?取得するメリットや働ける職場を解説」の記事にまとめています。
初任者研修の取得方法と受講費用・期間
全130時間(10科目)のカリキュラムを受講したのち、筆記試験による修了試験に合格すれば、介護職員初任者研修を取得できます。修了試験は合格率が高く、追試可能なので、講座の内容をしっかりと理解していれば問題なく取得できるでしょう。
介護職員初任者研修を働きながら受講する場合、職場の資格取得支援制度や資格スクールのキャンペーンを利用するのがおすすめです。通常4~10万円ほどの受講料がかかりますが、資格取得支援制度を活用すれば、費用の補助を受けられます。
レバウェルスクール介護(旧 きらケアステップアップスクール)では、週1日ペース・3ヶ月前後の期間で、働きながら無理なく講座を受講可能です。レバウェル介護派遣(旧 きらケア介護派遣)のスタッフになると、要件を満たせば無料で取得できるので、ぜひチェックしてみてください。
出典
厚生労働省「介護職員・介護支援専門員」(2025年7月4日)
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介護職員初任者研修とはどんな資格?受講費用を抑える方法や取得のメリット
介護福祉士実務者研修
介護福祉士実務者研修は、国家資格の「介護福祉士」を実務経験ルートで受験するために必要な資格です。受講要件はありませんが、介護職員初任者研修より上位に位置づけられており実践的な内容のため、専門性が高い資格といえます。
実務者研修を取得したらできること
介護福祉士実務者研修は、介護福祉士国家試験の受験資格の要件の一つです。働きながら介護福祉士を目指す場合、3年の実務経験と実務者研修の修了で、介護福祉士国家試験に挑戦できます。
実務者研修を取得すれば、訪問介護事業所で、サービス計画を立てる「サービス提供責任者」として働けるようになるのもメリットです。また、実務者研修を修了してから実地研修を受ければ、喀痰吸引や経管栄養といった医療的ケアに携われるようになります。
実務者研修を取得するメリットは、「実務者研修の資格でできる仕事は?取得のメリットや活躍できる職場をご紹介」でも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
実務者研修の取得方法と受講費用・期間
実務者研修のカリキュラムは全450時間ほど(20科目)あり、無資格から取得するには6ヶ月以上かかるのが一般的です。初任者研修を取得していれば、修了済みの130時間分の講座が免除されます。受講料は14~22万円程度で、初任者研修を持っている方は、無資格の方より安く取得可能です。
実務者研修は受講時間が長いので、働きながら取得する場合、職場の協力を得られるよう相談しておくと良いでしょう。介護職員初任者研修と同様に、資格取得支援制度を活用すれば、費用負担を抑えて取得できる可能性があります。介護業界は、公的な資格取得支援制度も充実しているので、取得したい資格があれば職場に聞いてみてくださいね。
出典
厚生労働省「介護福祉士養成施設等における「医療的ケアの教育及び実務者研修関係」」(2025年7月4日)
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介護福祉士実務者研修とは?資格取得のメリットや初任者研修との違いを解説
介護福祉士
介護福祉士は、介護職としての専門的な知識や技術が備わっていることを証明する国家資格です。受験資格を満たしたうえで介護福祉士国家試験を受験し、合格すれば資格を取得できます。
介護福祉士国家試験の受験資格を満たすルートは、「実務経験ルート」「養成施設ルート」「福祉系高校ルート」「EPAルート」の4つです。「実務経験3年+実務者研修の修了」という実務経験ルートでの受験者が最多で、介護職として働きながら取得する方も多くいます。
介護福祉士へのキャリアアップに興味がある方は、「介護福祉士とはわかりやすくいうとどんな資格?取得方法や試験概要を解説!」をご参照ください。
出典
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「[介護福祉士国家試験]受験資格」(2025年7月4日)
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働きながら取得しやすい介護の資格とは?必要な期間や方法、費用も解説!
介護職が資格を取得するメリット
介護職は資格なしで始められる仕事ですが、資格を取得すると多くのメリットがあります。以下で解説するので、介護職になりたい方はぜひ参考にしてください。
給料アップを望める
介護の資格を取得すると、昇給や資格手当の支給によって給料がアップする傾向があります。
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.161)」によると、介護職員の保有資格別の平均給与・平均年収は以下のとおりです。なお、平均年収は平均給与額に12を掛けて算出しています。
| 保有資格 | 平均給与(月給制・常勤) | 平均年収(平均給与×12) |
| 資格なし | 29万620円 | 348万7,440円 |
| 介護職員初任者研修 | 32万4,830円 | 389万7,960円 |
| 介護福祉士実務者研修 | 32万7,260円 | 392万7,120円 |
| 介護福祉士 | 35万50円 | 420万600円 |
参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.161)」
無資格の介護職員の平均給与は29万620円で、介護職員初任者研修修了者の32万4,830円よりも3万円以上低い結果です。平均年収で見ると、およそ41万円の差があります。介護職員は、専門的な資格を取得することで給料アップを目指せるので、積極的にチャレンジすると良いでしょう。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2025年7月4日)
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介護の知識や技術を体系的に習得できる
資格なしで働き始めて、「先輩によって教え方が違う」「自己流でやっていて合ってるか自信がない」と感じる介護職もいます。資格の講座を受ければ、介護の理論や基本技術をしっかり教えてもらえるので、業務への理解が深まるでしょう。
介護に関する専門的な知識を習得すれば、介護のプロの視点で利用者さんに接することが可能です。介護現場の事例についても学べるので、さまざまな声掛けや介助の方法を検討できるようになります。
介護業界でキャリアアップしやすくなる
介護業界はキャリアパスが明確で、資格を取得することでキャリアアップしやすくなります。介護職員初任者研修→介護福祉士実務者研修→介護福祉士の順に資格を取得すれば、着実にスキルアップできるでしょう。介護業界でステップアップして活躍したい方は、資格取得を目指して働くのがおすすめです。
介護職員のキャリアについて気になる方は、「介護職員のキャリアパスとは?モデルケースや制度導入のメリットを解説!」の記事をご確認ください。
介護現場でできることが増える
前述したように、資格なしで身体介護を行うには、有資格者の指導が必要です。また、訪問介護を行う場合、介護の資格が必須になります。そのため、できる仕事を増やしたい人や、自信をもって介護を行いたい人は、資格取得を検討してみてくださいね。
就職・転職の際にスキルが評価される
介護の資格を取得すれば、専門的なスキルがあることを証明できます。介護職として専門的なケアができることのアピールになるため、資格保有者は就職・転職に有利になるでしょう。無資格者よりも条件の良い求人に応募するチャンスが増え、転職成功の可能性が上がるのが、資格取得のメリットです。
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介護資格の種類31選!取得方法やメリットを解説します
首都圏限定!資格取得が無料!
転職活動しながら資格を取る資格取得のみでもOK!
レバウェル介護の資格スクール介護職員初任者研修を受講した方が感じた取得のメリット
ここでは、介護職員初任者研修を取得した介護職の方の声をご紹介します。
- 資格を取ったおかげで自信をもって介護に携われています。高齢の親の介護にも役立っています。
- 資格を取得して時給が少し上がりました。
- 自分の介護の基礎となる軸ができたと思います。現場ではそこまで教えてもらえる環境になかったので、学んでおいて良かったと思うことが多々あります。
- 初任者研修を持っているおかげで面接に進めている企業があります。
- 初任者研修の受講で仲良くなった方とは今でも交流があります。ときどき集まって情報交換ができているのはありがたいです。
介護職員初任者研修を取得した方は、仕事やプライベートにポジティブな影響があったようです。勉強時間の確保や受講料の負担など取得の大変さはありますが、実際に介護業界で働く際に役立つ資格といえます。
首都圏限定!資格取得が無料!
転職活動しながら資格を取る資格取得のみでもOK!
レバウェル介護の資格スクール転職前?働きながら?資格取得のタイミング
介護未経験の方は、転職前に資格取得する場合と、働き始めてから取得する場合があります。それぞれのメリットとデメリットを解説するので、資格取得のタイミングの参考にしてください。
転職前に資格を取得するメリット・デメリット
応募できる求人が増えて仕事の選択肢が広がるのが、転職前に資格を取得するメリットです。未経験の方も、資格を取得すれば介護の知識や技術がある状態で転職できるので、仕事を覚えやすいでしょう。
離職中でスケジュールに余裕がある場合、介護職員初任者研修を最短1ヶ月という短期集中で取得できます。ただし、離職期間ができる場合は生活費の確保が必要なことをデメリットに感じる可能性があるでしょう。
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介護職員初任者研修はいつから取れる?メリットや資格取得の方法を解説
介護職になってから資格を取得するメリット・デメリット
無資格で転職するメリットは、介護職が自分に向いているかを実際に働いて判断できることです。事前に資格を取って適性がなかったと感じると、資格取得の費用や期間を無駄にしてしまう可能性があります。介護職としてキャリアを積めそうか見極めたい方は、無資格から働き始める選択肢もあるでしょう。
働きながら介護資格を取得すると、離職期間ができずに収入が途絶えないというメリットもあります。資格取得支援がある介護施設の場合、制度を活用できるのも魅力です。
一方のデメリットは、働きながらの資格取得は、スケジュール管理が難しいこと。介護資格の研修は、通学必須の科目がある場合が多いので、「仕事をしながら取得するのはハード」と感じるかもしれません。また、介護職員初任者研修を働きながら取得する場合、3ヶ月以上かかるのが目安なので、転職後の資格取得にはある程度の期間が必要です。
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介護職の資格取得支援制度とは?給付金の種類や利用するメリットを解説
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介護職が資格なしでできることに関するよくある質問
ここでは、無資格で介護職員を目指す方によくある質問に回答します。「介護職が資格なしでできることが知りたい」という方はご覧ください。
資格なしで介護職になると大変?
無資格で介護の知識が少ないと、仕事を覚えることや利用者さんとのコミュニケーションが難しいことを大変に感じる場合があります。しかし、介護業界には教育体制の整った職場も少なくありません。資格なしで転職する場合は、無資格者の入職実績や研修制度などを確認し、一から介護業務を学べる職場を選ぶと良いでしょう。
介護職への就職・転職に不安がある方は、「介護職は資格なしだと大変なの?未経験者に多い悩みや転職の注意点を解説」の記事もチェックしてみてください。
無資格でパートの介護職になった人の体験談を教えて!
無資格のパート介護職員の方の体験談をご紹介します。
「私は、介護未経験でデイサービスに転職しました。利用者さん一人ひとりのことを覚えるのには時間がかかって大変さを感じましたが、基本的な介助業務や利用者さんとのコミュニケーションは特段難しさを感じませんでした。」
デイサービスは、比較的介護度の低い利用者さんが多い傾向があるので、無資格や未経験から転職しても負担を感じにくいようです。パートやアルバイトの介護職として働く場合、自身に合った施設形態や働き方を検討して応募先を選ぶと良いでしょう。
資格なしでも働ける介護の職場はどこ?
無資格の方も、介護施設で介護職として働くことができます。資格なしで転職できる具体的な職場は、特別養護老人ホーム・介護老人保健施設・有料老人ホーム・グループホーム・デイサービスなどです。訪問介護事業所でホームヘルパーとして働くには、介護職員初任者研修といった資格が必要になります。
資格なしで介護職になりたい方には、教育体制が充実している傾向にある、「無資格OK」や「未経験可」の介護求人を選ぶと良いでしょう。
介護職は無資格では働けなくなるんですか?
2024年4月から認知症介護基礎研修の受講が義務化され、無資格のままでは介護職として働けなくなりました。ただし、1年間の猶予期間があるため、無資格の方は介護職に転職してから1年以内に取得すれば問題ありません。認知症介護基礎研修は、1日で取得可能な難易度の低い資格なので、入職したら早めに受講するのがおすすめです。
詳しくは、「介護職は無資格で働けなくなるの?認知症介護基礎研修の義務化について解説」をご覧ください。
まとめ
介護職になるために必須の資格はなく、無資格の方も介護の仕事に従事できます。介護職が資格なしでできることは、調理や洗濯などの生活援助や、有資格者の監督の下で行う身体介護、レクリエーションの企画・運営などです。1人で利用者さんの対応をする訪問介護は、資格なしではできない業務なので注意しましょう。
介護職は資格なしで始められる仕事ですが、資格を取得すると、仕事の幅が広がったり給与が上がったりします。そのため、介護職としてキャリアを積みたい方は、資格を取得するのがおすすめです。
「無資格・未経験歓迎の職場を知りたい」「資格取得支援制度が整っている職場を知りたい」という方は、レバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。
レバウェル介護(旧 きらケア)は介護業界に特化した転職エージェントです。専任のキャリアアドバイザーが、ヒアリングをもとに、あなたの希望に合った求人をご提案いたします。施設とのやり取り日程調整も代行するので、働きながら効率良く転職活動を進めることが可能です。
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実
元介護士ライター
グループホームに2年、訪問介護事業所に3年勤務。多くの高齢者や、障害のある方の介護に携わる。訪問介護事業所では、サービス提供責任者の業務も担当した。2022年に介護福祉士を取得。現在は、知識や経験を活かして、介護職員の方に役立つ情報を発信している。



