
この記事のまとめ
- ケアマネになるには、受験資格を満たして試験を受験し、合格することが必要
- ケアマネ試験の受験資格は、指定の実務経験を5年以上積むこと
- ケアマネになるのに必要な期間は、資格の有無によって異なる
「ケアマネジャーになるにはどうすれば良い?」と気になる方もいるのではないでしょうか。ケアマネジャーになるには、要件を満たしてケアマネジャー試験を受験し、合格しなければなりません。この記事では、ケアマネジャーになるまでの流れや受験資格をご紹介します。最短でケアマネジャーになるのに必要な期間や、試験の難易度も解説。自分に合う求人を探す方法もまとめたので、就職・転職の参考にしてください。
ケアマネジャー(介護支援専門員)とはどんな仕事?業務内容や役割を解説!目次
ケアマネジャーになるにはどうすれば良い?
ケアマネジャーになるには、要件を満たしたうえでケアマネジャー試験(介護支援専門員実務研修受講試験)を受験して、合格する必要があります。
ケアマネジャー試験合格後は、「介護支援専門員実務研修」を修了して介護支援専門員資格登録簿への登録申請を行い、「介護支援専門員証」が交付されるとケアマネジャーとして働くことが可能です。
ケアマネジャーになるまでの基本の流れについては、この記事の「ケアマネジャーになるには?基本の流れ」で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
なお、交付される「介護支援専門員証」には5年間の有効期間が設けられています。資格を継続して維持するには、有効期間が満了する前に更新研修を受講する必要があるので注意しましょう。
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ケアマネジャー試験(介護支援専門員実務研修受講試験)の受験資格
ケアマネジャー試験を受験するには、「国家資格等に基づく業務」または「施設などでの相談援助業務」のどちらかの「5年(かつ900日)以上の実務経験」が必要です。

ケアマネジャー試験の受験資格を、以下で解説します。
国家資格等に基づく業務に通算5年以上従事している
指定の国家資格等に基づく業務に通算5年以上(かつ900日以上)従事することで、ケアマネジャー試験の受験資格を得ることが可能です。
以下の資格に基づく業務の実務経験があれば、ケアマネジャー試験の要件を満たせます。
なお、該当する資格を保有していても、事務作業やスタッフの教育などで資格に基づく業務に携わっていない期間・日数は、実務経験に含まれません。
施設などでの相談援助業務に通算5年以上従事している
「相談援助業務」の要件でケアマネジャー試験を受験できるのは、以下のいずれかの職種の実務経験を積んだ方です。
- 生活相談員:特定施設入居者生活介護(地域密着型・介護予防含む)介護老人福祉施設(地域密着型含む)
- 支援相談員:介護老人保健施設
- 相談支援専門員:計画相談支援、障害児相談支援
- 主任相談支援員:生活困窮者自立相談支援事業
生活相談員や支援相談員など、上記の職種における通算5年(かつ900日)以上の実務経験があれば、ケアマネジャー試験を受験可能です。
「相談援助を行う職種に転職して実務経験を積めば、未経験から5年で受験資格を満たせるの?」と思うかもしれませんが、生活相談員や支援相談員になるには、実務経験や社会福祉士などの資格が求められる傾向があります。
そのため、無資格・未経験からすぐにケアマネジャー試験の要件を満たす職種に就くのは、難しいかもしれません。
出典
独立行政法人 福祉医療機構 WAM NET「介護支援専門員(ケアマネジャー)」(2025年12月1日)
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【保有資格別】最短でケアマネジャーになる方法
最短でケアマネジャーになるには、計画的にキャリアップすることが大切です。ケアマネジャーになるのに必要な年数を保有資格別に解説するので、参考にしてみてください。
介護福祉士からケアマネジャーになるには?
介護福祉士の資格を保有している方がケアマネジャーになるには、最短で5年かかります。前述したように、ケアマネジャー試験の要件の一つに「特定の国家資格等に基づく実務経験を5年以上(かつ900日以上)積むこと」があり、介護福祉士は「特定の国家資格」に該当するためです。
ケアマネジャー試験の受験を検討する際は、介護福祉士としての実務経験の年数を確認しましょう。実務経験の計算方法については、「ケアマネ受験資格の計算方法を解説!パートの従事期間は実務経験に入る?」の記事をご一読ください。
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無資格からケアマネジャーになるには?
無資格の方がケアマネジャーになるには、最短で7~8年ほどかかるでしょう。
ケアマネジャー試験の受験資格を得る要件は、「相談援助の実務経験」「指定の国家資格等に基づく業務の実務経験」のいずれか。相談援助に携わるには、数年間の通学や実務経験が求められる傾向があるので、「指定の国家資格等に基づく業務の実務経験」の要件のほうが最短で満たしやすいでしょう。
たとえば、ケアマネジャー試験の要件を満たすために「介護福祉士」の取得を目指す場合、要件を満たしたうえで介護福祉士国家試験を受験し、合格する必要があります。日本人が介護福祉士国家試験の受験資格を得る主なルートは、「福祉系高校ルート」「養成施設ルート」「実務経験ルート」の3つです。
「福祉系高校ルート」の場合、福祉系高校で指定科目を履修して3年学び、卒業すると介護福祉士国家試験を受験できます。
「養成施設ルート」では、厚生労働大臣が指定する介護福祉士養成施設に2年(福祉系の大学や養成施設を卒業している場合は最短1年)通い卒業することで、受験資格を満たすことが可能です。期間としては最短ですが、養成施設で1~2年間学ぶ必要があるため、社会人として働きながら目指すのは大変かもしれません。
社会人が働きながら介護福祉士の取得を最短で目指す場合、「3年以上の介護等の実務経験」と「介護福祉士実務者研修の修了」で受験要件を満たせる「実務経験ルート」を選択する人が多いようです。最短で介護福祉士になるルートについて詳しくは、「最短で介護福祉士になるには?知っておきたい3つのルート」の記事をご覧ください。
介護福祉士を取得するのに必要な2~3年と、ケアマネジャー試験の受験に必要な実務経験5年を合わせると、最短でも7~8年程度かかる計算になります。
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看護師・社会福祉士がケアマネジャーになるには?
看護師・社会福祉士が最短でケアマネジャーを目指す場合、5年程度かかるでしょう。
ケアマネジャー試験の受験資格である「特定の国家資格等」には、看護師・准看護師や社会福祉士も含まれます。介護福祉士と同様に、「5年以上(かつ900日以上)の実務経験」を積むことで、看護師や社会福祉士もケアマネジャー試験を受験可能。実務経験の計算方法も介護福祉士と同じです。
ケアマネジャーの資格取得に興味がある看護師の方は、「看護師からケアマネジャーになるには?転職するメリット・デメリットを解説」の記事をチェックしてみてください。
ケアマネジャーになるには?基本の流れ
前述したように、「介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネジャー試験)の合格」と「介護支援専門員実務研修の修了」を経て、資格登録をすればケアマネジャーとして働けます。ケアマネジャーになるまでの基本の流れを、以下で確認してみましょう。
1.実務経験を積んで受験資格を満たす
「ケアマネジャー試験(介護支援専門員実務研修受講試験)の受験資格」の項目で解説したように、ケアマネジャー試験を受験するには、「国家資格等に基づく業務」または「相談援助業務」の実務経験が必要です。
受験を申し込む時点で実務経験の期間が足りない場合も、試験前日までに要件を満たせる見込みがあれば、「実務経験見込証明書」を提出して受験を申し込めます。
2.必要書類を提出して受験の申し込みをする
受験資格を満たせることを確認したら、勤務地もしくは住所地のある自治体で受験申し込みを行いましょう。受験資格に該当する業務に従事している方は勤務地の都道府県、従事していない方は、住所地の都道府県の試験に申し込みます。
受験申し込みの際は、「受験申込書」や「実務経験(見込)証明書」「国家資格等取得証明書」などの書類の提出が必要です。
申し込みの時期や期間、申込書の提出先は自治体によって異なるため、受験する自治体のWebサイトなどから事前に確認しておきましょう。公益財団法人 社会福祉振興・試験センターの「[介護支援専門員]」には、各都道府県のケアマネジャー試験の担当課がまとめられています。
ケアマネジャー試験の申し込みについては、「ケアマネジャーの試験の申し込みとは?受験手続きの方法や提出書類を解説!」の記事を参考にしてみてください。
出典
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「[介護支援専門員]」(2025年12月1日)
3.介護支援専門員実務研修受講試験に合格する
要件を満たしたら、介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネジャー試験)を受験して、合格を目指しましょう。
介護支援専門員実務研修受講試験は、年に1回、例年10月ごろに実施されます。合格発表は、11月下旬~12月初旬に行われ、結果の通知が自宅へ届くようです。
ケアマネジャー試験の概要や合格率・難易度については、この記事の「ケアマネジャー試験は難しい?」をチェックしてみてください。
4.介護支援専門員実務研修を修了する
ケアマネジャー試験に合格したあとは、「介護支援専門員実務研修」を受講します。試験に合格しただけでは、ケアマネジャーとして働けないので注意が必要です。
介護支援専門員実務研修では、87時間の講義・演習と、居宅介護支援事業所での3日間程度の実習を行います。「前期」「実習」「後期」と3つの課程に分かれているのが特徴です。
介護支援専門員実務研修の前期課程では、ケアマネジメントを行ううえで必要な視点や専門知識、技術などを習得します。
実習では、ケアプラン作成や、利用者さんの課題を明確にするためのアセスメントなどを体験するようです。なお、実習は、連続する3日間で行う必要はありません。
後期課程では、前期課程や実習を振り返ったり、グループワークでケアマネジメントの知識や技術をより高めたりします。
実務研修の申し込みや詳細は、合格時に案内する自治体が多い傾向があるので、結果通知に同封される書類を確認しましょう。
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5.研修修了証明書を提出して資格登録する
介護支援専門員実務研修の修了評価に合格すると、研修修了書を受け取れます。必要書類をそろえて、研修終了日から3ヶ月以内にケアマネジャーの登録申請を行いましょう。ケアマネジャーとして働く場合は、登録申請と同時に介護支援専門員証の交付申請も必要です。
6.介護支援専門員証を5年ごとに更新する
e-Gov 法令検索の「介護保険法 第五章第六十九条の七・八」によると、介護支援専門員証の有効期限は5年で、資格を更新するには更新研修を受けなければなりません。更新のための研修の種類は、ケアマネジャーとしての実務経験の有無や期間によって異なります。
ケアマネジャー資格の更新について詳しくは、「ケアマネ資格を更新しないとどうなる?必要な手続きや研修、失効時の対処法」の記事をご一読ください。
出典
厚生労働省「介護支援専門員資質向上事業」(2025年12月1日)
e-Gov 法令検索「介護保険法」(2025年12月1日)
ケアマネジャー試験は難しい?
「ケアマネジャー試験は難しいの?」と気になる方もいるのではないでしょうか。ここでは、ケアマネジャー試験の概要と難易度をご紹介します。ケアマネジャー試験の受験を考えている方は、参考にしてみてください。
ケアマネジャー試験の概要
ケアマネジャー試験の概要は、以下のとおりです。
| 試験日 | 例年10月ごろ ※年に1回 |
| 申し込み時期 | 5月上旬ごろ~7月上旬ごろ ※都道府県によって異なる |
| 受験地 | 受験資格に該当する業務に従事している場合は、勤務地のある都道府県。従事していない場合は住所地のある都道府県 |
| 試験形式 | 五肢複択方式 ※マークシートによる回答 |
| 試験時間 | 120分(点字受験者180分、弱視等受験者156分) |
| 出題内容 | 介護支援分野:25問、保健医療福祉サービス分野:35問 ※配点は各1点 |
| 合格基準 | 各分野で合格点を満たすこと。合格点は、正答率70%を目安に問題の難易度によって補正される |
ケアマネジャー試験の申し込みの日程や方法は、実施する都道府県によって異なるので、自身が受験する地域の情報ケアマネ試験の概要を確認しておきましょう。
また、試験の合格基準である「正答率70%」は、介護支援分野で18点、保健医療福祉サービス分野で25点ほどが目安です。しかし、合格点は試験問題の難易度によって補正されるため、毎年同じとは限りません。余裕をもって合格できるように対策するのがおすすめです。
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ケアマネジャー試験の合格率と難易度
厚生労働省の「第27回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」によると、近年のケアマネの試験の合格率は以下のとおりです。

参考:厚生労働省「第27回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」
2020年度~2024年度のケアマネジャー試験の平均合格率は、22.6%でした。実施回によって差はあるものの、全体的に合格率が低い傾向があります。
ケアマネジャー試験の難易度は、介護系の資格のなかでは比較的高く、合格を目指すには準備をしっかりと行うことが必要です。
出典
厚生労働省「第27回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」(2025年12月1日)
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2026年度のケアマネジャー試験のスケジュール・受験料
東京都福祉保健財団ケアマネジャー専用サイトの「令和8年度 東京都介護支援専門員実務研修受講試験」によると、東京都における2026年度のケアマネジャー試験の日程などの詳細は、まだ決まっていないようです。試験日程は全国統一ですが、申し込みのスケジュールや受験料は都道府県によって異なります。
ケアマネジャー試験の詳細は、2026年4月ごろ発表される予定なので、受験を考えている方は自治体のWebサイトをチェックしてみてください。
出典
東京都福祉保健財団ケアマネジャー専用サイト「令和8年度 東京都介護支援専門員実務研修受講試験」(2025年12月1日)
ケアマネジャー試験の受験資格の変遷
ここでは、ケアマネジャー試験の受験資格の変遷について解説します。ケアマネジャー試験の受験要件が現状のルールになった経緯や、今後の展望が気になる方はご覧ください。
これまでの受験資格の変更点
ケアマネジャーの受験資格は、2015年と2018年に変更されています。変更点は以下のとおりです。
- 保有資格に応じた科目の免除がなくなり全員共通の試験問題になった(2015年)
- 無資格者の介護の実務経験が無効になった(2018年)
- 国家資格以外の資格保有者の介護の実務経験が無効になった(2018年)
2015年と2018年の変更とその背景について、以下で解説します。
2015年に科目免除が廃止された
ケアマネの質の向上を目的として、2015年から保有資格に応じた科目免除が廃止になりました。
2014年までは、看護師など指定の国家資格の保有者は、試験の一部科目が免除がされる仕組みでした。しかし、2015年から保有資格の種類や有無に関わらず、受験者全員が同じ問題を解く形式に変更されたようです。
2018年に受験資格が厳格化された
2017年以前は、「実務経験が10年以上ある無資格の介護職員」や「実務経験が5年以上ある初任者研修修了者」も、ケアマネ試験の受験要件を満たせました。しかし、2018年以降は、ケアマネジャー試験の受験要件が「特定の国家資格等に基づく業務もしくは相談援助業務に、5年以上(かつ900日以上)従事していること」に変更されています。
無資格の介護職員の受験資格がなくなった理由は、高齢化が進むなかで、ケアマネジャーとしてより専門的な知識や経験をもつ人材が求められたからです。
受験資格の変更のみが要因であるとは言い切れないものの、2018年度(第21回)ケアマネジャー試験の受験者数・合格者数は、前年の2017年度(第20回)より大幅に減少しました。
以下は、厚生労働省の「第27回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」をもとに、2017年度と2018年度のケアマネジャー試験の受験者数と合格者数をまとめた表です。
| 受験者数 | 合格者数 | |
| 2017年度(第20回) | 131,560人 | 28,233人 |
| 2018年度(第21回) | 49,332人 | 4,990人 |
参考:厚生労働省「第27回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」
2017年度と2018年度を比較すると、受験者数は半数以下、合格者数は6分の1程度になりました。なお、受験資格が厳格化された2018年度以降の受験者数は、多少増減がありつつもほぼ横ばいです。
出典
厚生労働省「第27回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」(2025年12月1日)
受験資格の今後
ケアマネジャーの従事者数は、減少傾向にあります。厚生労働省の「ケアマネジメントに係る現状・課題(p.6)」によると、ケアマネジャーとして働く人の数は、2017年度の188,059人から、2022年度には183,278人になり、5年で約5,000人減っています。
そのため、ケアマネジャーを目指す人材を増やしたり、医療・介護の多様な経歴をもつ人材を幅広く確保したりするために、ケアマネジャー試験の受験資格の緩和が議論されているようです。
厚生労働省の「地域包括ケアシステムの深化(相談支援の在り方)(p.11)」によると、ケアマネジャー試験について議論されている内容は、以下のとおりです。
- 診療放射線技師、臨床検査技師、臨床工学技士、救急救命士、公認心理師を受験資格に加える
- 実務経験変数を「5年」から「3年」に見直す
上記の制度改正が実現すれば、より多くの意欲ある人材がケアマネジャーのキャリアを選びやすくなるでしょう。利用者さん一人ひとりの状況に合わせた適切な介護サービスの提供体制が、強化されることが期待できます。
しかし、資格があってもケアマネジャーとして働いていない人もいるため、「ケアマネジャーを増やすには、処遇改善や業務負担の軽減が必要」という声も。人員の確保のためには、働きやすい環境づくりも求められるため、今後ケアマネジャーの処遇は見直される可能性があるでしょう。
出典
厚生労働省「第1回ケアマネジメントに係る諸課題に関する検討会 資料」(2025年12月1日)
厚生労働省「第127回社会保障審議会介護保険部会の資料について」(2025年12月1日)
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そもそもケアマネジャー(介護支援専門員)とは?
ケアマネジャーとは、介護を必要とする方が適切なサービスを利用できるようにサポートする専門職。正式名称は「介護支援専門員」です。
特養・老健などの介護施設に加え、居宅介護支援事業所や地域包括支援センターなどで活躍しています。居宅介護支援事業所で働くケアマネジャーは「居宅ケアマネジャー」と呼ばれ、介護施設で働くケアマネジャーは「施設ケアマネジャー」と呼ばれるのが一般的です。
職場による違いはあるものの、ケアマネジャーは、ケアプランの作成やモニタリングの実施、サービス担当者会議の開催、要介護認定の代理申請などを主に行います。
ケアマネジャーの仕事内容を詳しく知りたい方は、「ケアマネジャーの仕事内容をわかりやすく解説!施設と居宅の業務の違いは?」の記事をご覧ください。
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ケアマネジャーになるメリットややりがい
「ケアマネジャーになるのは難易度が高い」と感じる方もいるかもしれませんが、ケアマネジャーだからこそ得られるやりがいもあります。ここでは、ケアマネジャーになる魅力をご紹介するので、自分がメリットを感じられるか、考えてみましょう。
利用者さんのQOL(生活の質)を高められる
自ら作成したケアプランに基づき介護サービスが提供され、利用者さんやご家族のQOL(生活の質)向上に貢献できることに、やりがいを感じるケアマネジャーもいるようです。利用者さんの生活状況を改善できた結果、直接感謝の言葉をかけられると、仕事のモチベーションアップにもつながるでしょう。
介護職員と比べて身体的な負担が少ない
ケアマネジャーの仕事は事務作業が多く、身体介護を中心に担当する現場の介護職員と比べると、身体的な負担が少ない傾向があります。
ケアマネジャー専任として働く場合は、基本的に夜勤がなく、生活リズムを一定に保つことも可能です。家族と過ごしたり、趣味を楽しんだりと、ワーク・ライフ・バランスを保ちながら働けます。
身体的な負担が少ないケアマネジャーの仕事は、年齢を重ねても無理なく長く続けられる可能性があるでしょう。
ただし、介護施設で働く場合、介護業務を兼務する場合もあるので、事前に業務範囲を確認しておくと安心です。
収入アップが期待できる
介護職員からケアマネジャーになる場合、収入アップが期待できます。
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.161)」によると、2024年度の介護職員の保有資格別の平均給与は、以下のとおりです。

参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.161)」
ケアマネジャーの資格を保有する介護職員の平均給与は388,080円で、無資格の介護職員と比べると、約10万円高いことが分かります。介護職員として実務経験を積んでいる方は、将来のキャリアパスとしてケアマネジャー資格の取得を検討してみるのも良いでしょう。
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【体験談】ケアマネジャーの仕事のやりがい
ここでは、実際にケアマネジャーとして働いている方が感じるやりがいを紹介します。
難病の方の支援を行った際、13の事業所と連携しました。利用者さま・ご家族も含め、皆でチーム一丸となってサポートでき、感謝の気持ちでいっぱいになったことは、一生忘れません。
引用:レバウェル/現場スタッフ紹介
利用者さまから、「困っていたので来てくれるようになって助かった」と、感謝されたときにやりがいを感じます。お子さまや親族からの支援が望めないご夫婦を担当させていただいたときのお話です。最初は怪しがって信頼してくれなかったのですが、徐々に心を開いてくれました。お話を聞くと、足腰が弱ってゴミ出しや銀行へ行くことなどができなくなっていたようで、「あなたが来てくれて天使に見えたわ」と言っていただけたのがとても嬉しかったです。
引用:レバウェル/現場スタッフ紹介
ケアマネジャーとして働く方は、利用者さん一人ひとりに親身に対応できる点や、ご家族と協力しながら支援できる点に、大きなやりがいを感じているようです。支援を続けることで信頼関係が築けて、利用者さんから感謝の言葉をもらえると、人の役に立つ実感ややりがいにつながるでしょう。
ケアマネジャーに向いている人の特徴
ケアマネジャーに向いている人の特徴を以下で紹介するので、「自分がケアマネジャーに向いているか分からない」という方は、チェックしてみましょう。
- 計画的に行動できる
- 責任感が強い
- コミュニケーション能力が高い
- 事務作業が苦にならない
- 複数の業務を並行して進められる
- 新しい知識を学ぶ意欲がある
- 相手の立場になって物事を考えられる
ケアマネジャーは、介護施設の担当者と日程を調整したり、各機関と交渉したりするなど、外部との連携を求められる仕事です。そのため、スケジュール管理能力やコミュニケーション能力、責任感が必要になるでしょう。
外部とのやり取りだけではなく、書類作成などの事務作業も多いので、マルチタスクを効率良く処理できる柔軟性も役立ちます。
また、3年ごとに改正される介護保険制度など、ケアマネジャーは最新の介護知識や制度を学習しなければなりません。資格を取得してからも、新しい知識を学んでスキルアップすることに喜びを感じられる方は、楽しみながらケアマネジャーの仕事を続けられるでしょう。
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自分に合うケアマネジャーの求人を探す方法
ケアマネジャーに限ったことではありませんが、求職活動の際は自分に合う職場を探すことが大切です。ケアマネジャーの求人を探し始めるタイミングや手順、就職・転職活動の手段を、以下で確認してみましょう。
求人を探し始めるタイミング
ケアマネジャーの求人探しは、現職を退職する前に始めるのがおすすめです。退職してから求人探しをすると、収入がなくなった焦りから職場選びを妥協してしまい、転職してから後悔してしまうことも。働きながら転職活動をすれば金銭的な余裕があるため、自分に合った職場かどうかを落ち着いて検討しやすいといえます。
求人を探す手順
スムーズに求職活動を進めるには、希望条件に優先順位をつけたうえで、職場の情報を集めるのと良いでしょう。ケアマネジャーの求人を探す手順を、以下で詳しくご紹介します。
優先したい希望条件を考える
ケアマネジャーの求人を探すときは、働くうえで優先したい希望条件は何か考えましょう。まず、働く場所や仕事内容、給料、有給休暇の取りやすさ、残業の有無、人間関係など、希望条件を挙げます。「これだけは譲れない」という必須条件と、「あれば嬉しい」という条件を区別すると、効率的に自分に合う求人探しができるでしょう。
また、ケアマネジャーが活躍する職場は、特別養護老人ホームや介護老人保健施設といった介護施設や、居宅介護支援事業所、地域包括支援センターなどさまざま。職場によって仕事内容や利用者さんとの関わり方が異なるため、「自分はどのように利用者さんをサポートしていきたいか」を考えることも大切です。
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職場の情報を集める
気になる職場を見つけたら、求人票や職場のWebサイトを確認して情報を集めましょう。「未経験者歓迎」の求人を出す職場は、教育体制が整っていたり、研修や勉強会が充実していたりして、未経験や経験の少ない人も働きやすい可能性があります。
雇用形態や待遇はもちろん、介護業務との兼務や施設の規模、在籍しているケアマネジャーの人数などもチェックすると良いでしょう。求人情報だけで把握できないことがあれば、事前に職場見学をしたり、面接の際に確認したりするのも有効です。
複数の職場を比較検討する
ケアマネジャーの求人情報を集めたら、複数の職場を比較して検討するのがおすすめ。たとえば、地域の相場より極端に給与が高い職場は、休みが取りにくかったり、1人が抱える仕事量が多かったりするなどの問題を抱えているかもしれません。
自分のなかで譲れない希望条件を軸にして複数の求人を比較検討すると、最適な選択ができるでしょう。
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就職・転職活動の手段
就職や転職活動を進めるには、「転職サイト」「ハローワーク」「転職エージェント」などさまざまな手段があります。
転職サイト
転職サイトは気軽に大量の求人を検索できるため、どのような求人があるのかをざっと確認するのに便利です。給与の相場を確かめたり、施設同士を比較したりするのに使いやすいでしょう。
ただし、働きながら求職活動を進める場合、複数の職場への応募や面接日程の調整などを自分で行う必要があるため、負担を感じる可能性があります。
ハローワーク
ハローワークは全国に拠点があり、地元企業の求人を多く扱っているため、地元で就職したい人は職場を探しやすいでしょう。
求人は、ハローワーク内に設置されたパソコンや紙面にまとめられたファイルで探します。分からないことがあれば、窓口の職員に質問することも可能です。応募したい求人が決まったら、窓口で申し込みを行い、面接に持参する紹介状を書いてもらいましょう。
ただし、現在就業中の方がハローワークを利用する場合、退職者のみが応募可能な求人があったり、ハローワークへ通う日程調整が難しかったりする可能性があるため、注意が必要です。
転職エージェント
転職エージェントは、求職者と人材を求める企業をマッチングするサービス。担当者がマンツーマンでサポートを行うので、疑問や希望を正確に伝えやすいのがメリットです。転職エージェントのサービス内容は、カウンセリングや求人提案、選考対策、企業とのやり取りの代行など、多岐にわたります。
面接日程の調整や交渉などは、転職エージェントの担当者が行ってくれるので、自分で応募先とやり取りする手間がかかりません。非公開求人を取り扱っているエージェントでは、転職サイトでは見つけられない求人への応募ができることも。サービスには、入職後のアフターフォローも含まれており、困ったことがあればすぐに相談できるのも魅力です。
介護業界に特化した転職エージェントである「レバウェル介護(旧 きらケア)」では、キャリアアドバイザーがあなたの経歴や希望条件を丁寧にヒアリングして、ぴったりの求人をご紹介します。履歴書の添削や面接対策も行っているので、お気軽にお問い合わせください。
今の職場に満足していますか?
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介護求人の探し方とは?探し始めるタイミングや良い職場か見極める方法
ケアマネジャーに関するよくある質問
ここでは、ケアマネジャーに関するよくある質問に回答します。ケアマネジャーの資格取得を目指している方は、ぜひご覧ください。
ケアマネジャーの資格は廃止されるの?
2025年12月現在、ケアマネジャーの資格が廃止される予定はありません。ケアマネジャーは、受験資格の変更により受験者数が減少したことや、AIの進化で不要になるかもしれないという不安から、「廃止されるかも」という噂があるようです。しかし、あくまで噂であり、ケアマネジャー資格廃止の情報はありませんので、ご安心ください。
詳しくは、「ケアマネの資格は廃止される?試験の受験資格の変移や将来性を解説」の記事で解説しています。ケアマネジャーを目指している方は、ぜひご一読くださいね。
ケアマネジャーの年収はどれくらい?
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.126)」によると、月給制・常勤のケアマネジャー(介護支援専門員)の平均給与は375,410円。平均給与×12で計算される平均年収を算出すると、4,504,920円です。
常勤の介護職員の平均給与は338,200円、年収に換算すると4,058,400円で、ケアマネジャーと介護職員の平均年収には45万円ほどの差があります。ケアマネジャーの年収は、介護業界のなかでも高い傾向にあるといえるでしょう。なお、実際の給料は職場によって異なるので、あくまで参考としてご覧ください。
ケアマネジャーの平均年収については、「ケアマネジャー(介護支援専門員)の平均年収は?給料アップの方法も解説」の記事でご紹介しています。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2025年12月1日)
ケアマネジャーは国家資格ですか?
ケアマネジャーは国家資格ではなく、都道府県が発行する公的資格です。ただし、ケアマネジャー試験を受けるには、国家資格等に基づく実務経験か、相談援助業務の実務経験が必要。ケアマネジャーの資格自体は国家資格ではないものの、求められる知識やスキルの専門性は高く、介護業界における評価が高い資格です。
ケアマネジャーが国家資格になる可能性については、「ケアマネジャーは国家資格なの?受験資格や介護支援専門員の将来性を解説!」の記事で解説しているのでチェックしてみてください。
看護師がケアマネジャーになるにはどうしたら良い?
看護師がケアマネジャーになるには、看護師としての実務経験を5年以上(かつ900日以上)積んだうえで、ケアマネジャー試験(介護支援専門員実務研修受講試験)を受験して、合格する必要があります。ケアマネジャーとして働くには、合格後に介護支援専門員実務研修を受講することが必要です。なお、准看護師として5年以上(かつ900日以上)の実務経験がある方も、ケアマネジャー試験を受験できます。
ケアマネジャー試験の受験要件については、この記事の「ケアマネジャー試験(介護支援専門員実務研修受講試験)の受験資格」を参考にしてみてください。
ケアマネジャーの受験資格が得られるのは介護福祉士を取得して何年目?
ケアマネジャー試験の受験資格が得られるのは、介護福祉士を取得してから最短で5年目です。実務経験は資格登録日以降で計算されます。なお、出産や介護などで休業している期間は、従事日数に含まれません。自身の従事日数が分からない方は、職場に確認すると良いでしょう。
まとめ
ケアマネジャーになるには、ケアマネジャー試験(介護支援専門員実務研修受講試験)への合格と、介護支援専門員実務研修の修了が必要です。「特定の国家資格等に基づく実務経験」または、「相談援助の実務経験」を5年以上かつ900日以上積んだ方が、ケアマネジャー試験を受けられます。
ケアマネジャーになるのに必要な最短期間は、介護福祉士や看護師、社会福祉士などの資格を保有している方は5年程度、無資格・未経験の方は8年程度です。キャリアプランを立てる際は、資格取得にかかる期間を把握しておくと良いでしょう。
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執筆者

「レバウェル介護」編集部
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