介護士のやりがいとは?介護の仕事を選んだ理由や価値観、魅力12選を解説

介護の仕事 2023年7月26日
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車椅子に乗った高齢者と介護士のイメージ

この記事のまとめ

「介護士のやりがいにはどんなものがあるの?」「介護士の仕事に興味があるけど、やりがいを持って取り組めるか心配…」と気になる方も多いでしょう。介護士の仕事は大変なこともありますが、多くのやりがいがあります。この記事では、介護士のやりがいと仕事の魅力、介護士の仕事にやりがいを感じやすい人の特徴を紹介しているので、介護士への就職や転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

介護士の仕事のやりがいとは

介護士の仕事では、専門的な知識やスキルが身についたり、人の役に立っていることを実感できたりするときにやりがいを感じるようです。
Leverages Medical Careの「きらケア介護白書2022(p10)」では、介護職員の魅力ややりがいにつながる介護職員として働くうえで感じるメリットを調査し、下記のようにまとめています。

介護職員として働くうえで感じるメリットのアンケート結果のイメージ

引用:Leverages Medical Care「きらケア介護白書2022(p10)

介護職員がもっともメリットに感じているのは、「介護の技術や知識が身につく(45.4%)」で、全体の約半数の方が回答しました。ほかにも、「自分の家族を介護するときに役立つ(30.2%)」「医療に関する知識を習得できる(21.9%)」などが挙げられています。

ここからは、上記の調査結果をもとに介護士がやりがいを感じることを詳しく解説しているので、ぜひご一読ください。

介護の技術や知識が身につく

介護士として働き始めたときは知らなかった知識や介護技術を身につけられたり、仕事の幅が広がったりすることでやりがいを感じられます。介護士の仕事は無資格・未経験からできますが、質の高い介護を提供するには専門性の高い介護の技術や知識が必要です。適切な身体介助の方法を身につけたり、利用者さんとスムーズにコミュニケーションを取れるようになったりすると、できることが増え、やりがいを強く感じられるでしょう。

自分の家族を介護するときに役立つ

介護士として働くことで身につけた介護の知識や技術が自分の家族を介護をするときに役立ったときに、やりがいを感じる方もいるようです。超高齢社会により、高齢者が増加している日本では、家族に介護が必要となることも多々あるでしょう。自分が介護技術を身につけたり、利用可能な介護の制度を理解していたりすることで、家族に適切なケアを行なえます。

医療に関する知識を習得出来る

介護に関わる医療知識を習得できることにやりがいを感じている方も。介護士の仕事では、介護福祉士実務者研修の資格を取得する過程で介護に関わる医療の知識を身につけることができます。実習を受けることで、実際に喀痰吸引や経管栄養をできるようになり、専門性の高い医療に関する知識を習得できることがやりがいにもつながるようです。

平日に休みが取れる

介護士の仕事は、平日に休みが取りやすい傾向があります。特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保健施設(老健)などの入居型介護施設は24時間365日体制です。土日にも出勤する分、平日に休みが取りやすいといえます。平日に休みが取れることで役所や銀行の手続きがしやすかったり、休日の外出で混雑を避けやすかったりするといったメリットも。平日に休みが取りやすければ、プライベートの充実にもつながるでしょう。

社会や人の役に立てる

介護士の仕事は、社会や人の役に立てるので、やりがいもひとしおです。介護士は、利用者さんやそのご家族から感謝されたり、間近で利用者さんの笑顔を見られたりする機会が豊富にあります。利用者さんの身の回りのお世話をして「ありがとう」と言われることや、レクリエーションを実施して楽しそうにしている姿を見ることができるでしょう。

利用者さんの変化を見守れる

利用者さんが在宅復帰できたときや、できなかったことができるようになったときにやりがいを感じるようです。特に、リハビリや機能訓練を実施する介護施設では、介護士は利用者さんの変化を身近で見守ることができます。自立のサポートを通して利用者さんが回復していく様子を見ることができるため、喜びを感じられるでしょう。

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そもそも介護士の仕事とは

介護士の仕事内容は、主に食事介助や入浴介助、排泄介助、移乗介助などの身体介助と掃除、洗濯、買い物、食事の準備などの生活援助です。ほかにも、送迎業務や相談業務、事務作業などがあります。
介護士の仕事内容は施設によって異なり、自分の行いたい介護と合っていないとやりがいを感じられない可能性も。自分が行いたい介護はどのようなものかしっかりと考えることが、やりがいのある職場を見つけるために必要です。

介護士が介護の仕事を選ぶ理由

Leverages Medical Careの「きらケア介護白書2022(p8)」によると、介護士が「介護職員として働こうと思ったきっかけ」は以下のとおりです。

介護職員として働こうと思ったきっかけのアンケート結果のイメージ

引用:Leverages Medical Care「きらケア介護白書2022(p8)

介護士の仕事を選んだ理由の1位は、「手に職を付けたかったから(27.4%)」でした。ほかにも、「自分に向いていると思ったから(21.1%)」「介護の知識や技術を身につけたかったから(20.3%)」など、介護士になった理由は人それぞれです。
介護士をはじめるときは、はっきりとした目的がなくても大丈夫なので、自分が「介護士になりたい」と思ったタイミングで目指してみると良いでしょう。

介護士が仕事に求めているもの

前述の「きらケア介護白書2022(p32)」の調査によると、介護士が仕事に求めるものの1位は、「人間関係を大切に働けること(41.5%)」でした。以下で、介護士が仕事に求めるものの1位から5位までをまとめています。

介護士が仕事に求めるものの1位から5位までのアンケート結果のイメージ

引用:Leverages Medical Care「きらケア介護白書2022(p32)

介護士は、職員同士や他職種、利用者さんやそのご家族など、人と接することが多い仕事です。そのため、人間関係を重視する方が多い傾向にあります。人間関係の良好な職場では安心して長く働き続けられるでしょう。
ほかにも、収入やプライベートを重視しながら働ける職場を求めている方が多いようです。

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介護士の仕事の魅力12選

ここでは介護士の仕事の魅力を12種類ご紹介します。介護士の仕事は身体介助や夜勤などがあり、体力的な負担の多い仕事。その一方で働く魅力が豊富にあるので、これから介護士の仕事を始めようとお考えの方はぜひご覧ください。

1.無資格・未経験から活躍できる

介護士は、無資格・未経験から活躍ができる仕事です。介護の仕事は、大きく分けて身体介助と生活援助ですが、無資格・未経験の方ができる仕事が豊富にあります。生活援助では、掃除や洗濯、買い物などを行うので介護の知識やスキルがなくても問題ありません。ほかにも、利用者さんとの会話や送迎業務なども介護の経験がなくてもできる仕事です。専門的な知識やスキルは、働き始めてから少しずつ覚えていけば良いでしょう。

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2.段階的にキャリアアップして成長を実感できる

介護士の仕事は、段階的なキャリアアップを叶えやすいのが魅力の一つです。介護業界では、知識やスキルを効率的に身につけられるように、段階的に資格が取得できる仕組みが整備されています。介護職員初任者研修、介護福祉士実務者研修、介護福祉士、ケアマネジャーというように順を追って資格を取得すれば、将来のキャリアビジョンも考えやすいはずです。自身が成長することにやりがいを感じる人にとっては、大きな魅力といえるでしょう。

3.資格の取得で業務範囲を広げられる

介護士の仕事は資格を取得することで業務範囲を広げられます。無資格でも介護士として働けますが、有資格者のサポートなく利用者さんの身体に直接触れる仕事は基本的に行えません。介護職の入門的な資格である介護職員初任者研修を取得することで、一人で身体介助を行うことができるようになります。身体介助ができるようになると、訪問介護のホームヘルパーとしても活躍が可能です。上位の資格を取得することで携われる業務が増えれば、利用者さんに感謝されることも増え、やりがいを感じられます。

4.仕事とプライベートの両立ができる

介護士の働き方は正社員だけではありません。時短勤務やパートで働いている介護士の方も多くいます。介護職は、働き方の選択肢が多く、勤務時間も比較的自由に決められるので、プライベートと仕事の両立がしやすい職種です。さらに、子育て中の方が働きやすく復職しやすい環境づくりを行っている施設も多数あります。デイサービスや訪問介護など、夜勤なし・日勤のみの施設に就職すれば、仕事とプライベートのどちらもバランス良く働けるので、やりがいにもつながるでしょう。

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5.人生経験や家事スキルを活かせる

介護士の仕事は、人生経験や家事スキルを介護業務に活かすことができます。介護職員のなかには異業種から転職してきた方も多数。飲食系の経験者なら接客スキル、事務職の経験者なら書類作成スキルなどを、介護の仕事に役立てられるでしょう。また、主婦(主夫)の方は、自宅で行っていた掃除や洗濯、調理などの家事スキルを活かせます。自身の経験を介護職に活かせるので、やりがいを持って仕事に向き合えるでしょう。

6.家族の介護に備えられる

介護士として働くことで、家族に介護が必要になった際に仕事の経験を役立てられるでしょう。前述の「介護士が介護の仕事を選ぶ理由」でご紹介した介護士を目指したきっかけのなかにも、「身内や身近な人の介護を経験したから」という理由が挙げられています。超高齢社会により、家族に介護が必要になる可能性も高まっているかもしれません。
介護士として介護の知識やスキルを身につけておけば、急に家族が要介護状態になっても落ち着いて対応できるはずです。介護される側にとっても、信頼できる家族にケアをしてもらえるので安心につながるでしょう。

7.人手不足の介護業界に貢献できる

高齢化の影響により人手不足の傾向にある介護業界を支える一人として、やりがいを持って働けることも魅力の一つです。Leverages Medical Careの「きらケア介護白書2022(p38)」によると、介護職員が「不足している」と回答した事業所は、全体の47.3%。「やや不足している」と回答したのは36.7%と、8割以上の事業所で介護職員が不足していることが分かります。人手不足の介護業界に貢献でき、「誰かの役に立っている」という充実感を得られるのは大きな魅力といえるでしょう。

8.求人が豊富で転職先に困らない

人手が不足している介護業界は、求人が豊富にあるので転職先に困らないでしょう。超高齢社会により介護を必要とする方の数は日々増加が見込まれています。また、どの地域にも介護施設があるため、何らかの理由により退職することになっても介護の資格や経験があれば、転職先を見つけやすいでしょう。

9.年齢や性別に関わらず活躍できる

介護士は年齢や性別に関わらず活躍できます。40~50代で介護士として働き始める方も多く、長く働き続けることができる仕事です。また、柔軟な働き方ができる介護士は子育て世代の職員も多く、多様な年代・性別の職員が活躍しています。中年期になってから転職を考えているという方にとっても、大きな魅力といえるでしょう。

10.利用者さんやご家族から感謝の言葉をもらえる

利用者さんやそのご家族から直接「ありがとう」と感謝の言葉をもらえたときに、やりがいを感じるという介護士も多いでしょう。介護士の仕事は、利用者さんが快適な生活を送れるようにサポートすることです。サポートをすることは一定の大変さがあるものの、その分「△△さん、いつもありがとう」と感謝されたときには、嬉しさや使命感を得られるかもしれません。

11.利用者さんが回復していく様子を実感できる

自分が担当する利用者さんが回復していく様子を間近で見られるのは、介護士にとって嬉しいものでしょう。入所したときはできなかったことができるようになると、利用者さんの回復を強く実感できます。リハビリテーションや機能訓練のサポートなどを行い、利用者さんが「歩いてトイレに行けるようになった」「1人で食事がとれるようになった」といった成果が出たときは、大きなやりがいを得られるようです。

12.利用者さんと人間関係を築く過程を楽しめる

仕事を通じて、人間関係の築き方や人とのつながりの大切さを学べるのも、介護士の仕事の魅力の一つです。たとえば、はじめはそっけない態度をとっていた利用者さんが、コミュニケーションを重ねるうちに心を開いてくれたという話はよくあります。利用者さんのなかには、他人と話すのが嫌いな方や施設自体が嫌いな方もいるので、介護士に対してもなかなか心を開かず、話しかけてもそっけない態度をとることも少なくありません。しかし自分の努力により利用者さんが心を開いてくれたときや、会話が増えたときなどは、介護士の仕事をしていて良かったと感じるでしょう。

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やりがいをもって介護士として働ける人の特徴

ここでは、やりがいをもって介護士として働ける人の特徴を解説しています。「私って介護士に向いているのかな?」と気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

1.コミュニケーション能力が高い

コミュニケーション能力が高い人は、人と関わる機会の多い介護士の仕事が向いています。介護士は、介護職員のみならず、利用者さんやそのご家族、ケアマネジャーなど、世代や性別を問わず多くの人と関わる仕事です。利用者さんや職員としっかりとコミュニケーションをとることで、サービスの質を高められたり、チームワークが求められる介護の仕事を円滑に行えるようになったりします。

2.前向きな性格をしている

前向きな性格の人も、介護士の仕事に合っています。介護の仕事は必ずしも良いことばかりではありません。体力的な負担が大きかったり、利用者さんに理不尽に怒られたりすることもあります。そのため、ネガティブな思考をいつまでも引きずっているとストレスが溜まってしまうので、前向きに気持ちを切り替えられる人が向いているでしょう。
また、前向きな性格は自身の気持ちだけでなく、利用者さんの気持ちも明るくできます。高齢化により、思うように身体が動かないことや気持ちをうまく伝えられないことに、落ち込んだりイライラしてしまったりする利用者さんも。前向きな気持で職員が向き合うことで場を明るくできるでしょう。

3.利用者さんに細やかな気配りができる

介護士の仕事は、利用者さんの生活のサポートがメインなので、細やかな気配りができる方に向いています。利用者さんが何をしてほしいのか、何を伝えたいのかを気づける能力が介護士には欠かせません。また、入浴介助や排泄介助をされることを恥ずかしいと感じている利用者さんも多く、なかなか要望を伝えられない方もいます。利用者さんが快適に過ごせるように気を配ることで、感謝の言葉を掛けてもらえる機会も増え、やりがいを感じながら働けるでしょう。

4.介護の知識やスキルを学ぶ意欲がある

介護の仕事は無資格でもはじめられますが、専門的な知識やスキルを身につけると、より良いケアを提供できるようになります。そのため、学習意欲が高い人は、介護の知識やスキルをしっかりと身につけられ、活躍する機会も増えるでしょう。介護業界のキャリアパスは整理されているため、学習意欲や向上心がある方は着実にキャリアアップが目指せます。

5.年齢不問・未経験OKの仕事を探している

未経験からできる仕事を探している人も、介護士の仕事が向いています。介護士の仕事は、身体介助や認知症ケアなど、専門的な知識が必要になることもありますが、掃除や洗濯、食事の準備といった生活援助のように介護未経験者も行える仕事が豊富です。無資格OKや年齢不問、初心者歓迎の求人も多数あります。「就職したことがない」という方も、未経験からスキルを身につけられる介護士の求人を探してみましょう。

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介護士の仕事にやりがいを感じにくい人の特徴

介護士の仕事にやりがいを感じにくい人の特徴を以下で解説しています。やりがいを感じられないのは仕事が向いていないからかもしれません。向いていないと仕事のモチベーションの低下や早期離職につながる可能性があるので、確認しておくと良いでしょう。

1.大雑把で後先考えずに行動する

大雑把な性格で普段から後先考えずに行動してしまう人は、利用者さんの安全を確保できないため、あまり介護士には向いていないかもしれません。利用者さんの介助を雑に行えば、怪我につながる可能性があります。また、利用者さんに不快な思いをさせてしまい、介護を拒否されてしまう可能性も。介護士にはヒヤリハットに気づき、慎重な行動が求められます。

2.個人プレーで活躍したい

介護士の仕事は、チームで行うことが多く、1人で黙々と仕事に打ち込みたいという方はあまり向いていないでしょう。個人プレーをしてしまうと、ほかの職員だけではなく利用者さんに迷惑をかけてしまうことがあります。1人での作業を好む場合は、チームでの仕事や利用者さんとのコミュニケーションにストレスを感じてしまい、ミスマッチを感じる可能性も。利用者さんの意思を尊重した介護が求められるので、自分のペースで仕事を進めたい方は介護の仕事は向いていないかもしれません。

3.人とコミュニケーションを取るのが苦手

介護士の仕事にはコミュニケーションが欠かせません。仕事に慣れていくうちにコミュニケーションスキルは次第に身につくものですが、「人と関わりたくない」「1人で黙々と仕事をしたい」という方は別の仕事が向いているでしょう。最初のうちは人と打ち解けるのに時間がかかってしまうものです。しかし、人と接すること自体にストレスを感じてしまう人は仕事が合っていないかもしれません。

4.潔癖なところがある

介護士の仕事は、排泄物や吐瀉物の対応をします。そのため、潔癖な方はストレスを感じることがあるでしょう。はじめは抵抗感を感じる方も多い業務ですが、仕事に慣れていくうちに気にならなくなる可能性もあります。しかし、「仕事に慣れてもやっぱりできない…」と悩む方も。強いストレスを感じるようであれば、介護士の仕事は向いていないかもしれません。

介護士が仕事にやりがいを感じられなくなる理由と対処法

仕事にやりがいを感じられないと、退職につながってしまう可能性もあります。以下で、介護士がやりがいを感じられなくなる理由と対処法を解説しているので、ぜひご覧ください。

介護士が仕事にやりがいを感じられなくなる理由

Leverages Medical Careの「きらケア介護白書2022(p20)」の調査によると、介護職員が現在の職場に満足していない理由は、以下のとおりです。

介護職員が現在の職場に満足していない理由のアンケート結果のイメージ

引用:Leverages Medical Care「きらケア介護白書2022(p20)

約6割の介護士が、給与水準の低さへの不満を感じていることが分かります。仕事に見合う給料がもらえず、やりがいを感じなくなってしまう方が多いようです。ほかにも、人間関係のトラブルや仕事の裁量について不満を感じ、やりがいを感じられなくなる傾向があります。

仕事量に対して給料が低く感じる

仕事量に対して給料が低く感じることで、やりがいを感じなくなってしまいます。介護業界は人手不足であるために、施設によっては一人あたりの業務量が増えてしまい、「給料が仕事量に見合っていない」と感じることがあるようです。また、自身の頑張りに対して適切な評価がされていないと感じることも。給料は生活に影響するため、少ないと感じると仕事への不満が高まってしまいます。

人間関係のトラブルがある

職場で人間関係のトラブルがあると、ストレスを感じてしまいやりがいを感じなくなってしまいます。介護士の仕事は多種多様な世代の人と接する仕事なので、なかには合わない人もいるでしょう。人間関係のトラブルは、仕事全体へ影響を与えるため、「仕事内容自体は合っているけど、転職したい…」と考えてしまうこともあるようです。

仕事の裁量が少ないと感じる

仕事の裁量度が少ないことに不満を抱えてしまい、やりがいを感じなくなる場合があります。仕事をするうちに「こうした方が効率よく進められるかも」と思っても、裁量が少ないと自身で判断することができません。裁量度が低いと仕事へのモチベーションも保ちにくいようです。

介護士がやりがいを感じられなくなったときの対処法

以下で、介護士が「仕事にやりがいを感じられない…」と感じたときの対処法を解説しているのでぜひチェックしてみてください。

これまで感じたやりがいを振り返る

これまで介護の仕事で感じたやりがいを振り返りましょう。働きはじめたころの気持ちやどのようなことにやりがいを感じていたのか振り返ってみることが大切です。紙に書き出して、客観的に振り返るのも良いでしょう。やりがいを感じられないときは、長く介護士として働くうちに、喜びや楽しさに慣れてしまっているかもしれません。今一度、自分が感じたやりがいを振り返ることで、新鮮な気持ちで仕事に臨めるでしょう。

やりがいを感じられない理由を考えてみる

やりがいを感じられない理由を考えてみましょう。仕事に対する不満を一度整理し、どこに問題があるか確認します。たとえば、人間関係のトラブルが原因で仕事にやりがいを感じられなくなっている場合、異動することで解決することが可能です。悩みが解決すれば、やりがいをもって働けるようになるでしょう。また、不満を明確にすることで、ほかの施設に転職する際に求人探しの参考になります。

給料や将来性の悩みなら上位の資格を取得する

給料の少なさや将来性に関する悩みからやりがいを感じられない場合は、上位の資格を取得することで解決する可能性があります。資格を取得すれば、資格手当が増えたり、キャリアアップにつなげることが可能です。ゆくゆくは介護士からケアマネジャーや施設長などを目指すなど、将来の選択肢も広がるでしょう。

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仕事内容が理由なら業務改善のために動いてみる

仕事内容が理由でやりがいを感じられないときは、業務改善のために動いてみるのも良いでしょう。残業がなくなるように業務の効率化を図ったり、上司に業務進め方について相談したりすることで不満を解消できます。気持ちよく仕事ができるようになることでモチベーションも高まるでしょう。

解決が難しい場合は転職する

解決が難しい場合は、別の介護施設に転職するのも一つの方法です。「人間関係のトラブルがあるが、異動することができない」「給料がいつまでも上がらない」「残業が多過ぎる」など自身で解決できない問題もあるでしょう。自分がやりがいを感じること、不満を感じることを明確にすれば、自分に合った職場を探せます。

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介護士の仕事に関するよくある質問

介護士の仕事に関するよくある質問に回答します。介護士の仕事に興味がある方は、ぜひご覧ください。

介護士の仕事で大変なことは何?

Leverages Medical Careの「きらケア介護白書2022(p11)」によると、介護士の仕事で大変だと感じることは、1位が「腰痛になりやすいなど身体的負担が大きい(58.7%)」、2位が「給与水準が低い(48%)」、3位が「人手不足で業務量が多い(42.7%)」でした。自身より体格の良い利用者さんを支えたり、持ち上げたりする業務が多いため、身体的な負担を感じる方が多いようです。

介護士の仕事内容は?

介護士の仕事内容は、身体介助や生活援助、レクリエーションの企画・実施、送迎業務、相談対応などです。身体介助は、食事や入浴、排泄など利用者さんの身体に直接触れる介護のこと。生活援助は、掃除や洗濯、買い物など身体に触れない介護を指します。介護士の仕事内容は施設によって異なるので、事前に仕事内容を確認しておくと良いでしょう。

まとめ

介護士の仕事のやりがいは、介護の技術や知識が身についたり、仕事の経験が自分の家族の介護に役立ったりすることです。ほかにも、利用者さんやそのご家族から「ありがとう」と、感謝の言葉をもらうことや、利用者さんが回復していく様子を目に見える形で実感できることにやりがいを感じられます。
また、介護業界は、未経験者でも働きはじめやすく、勤務時間の調整もしやすいので、子育て中の方も働きやすい環境といえるでしょう。キャリアパスも整理されているので段階的なキャリアアップを目指せます。

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※この記事の掲載情報は2023年7月26日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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