
この記事のまとめ
- 生活支援員と介護職員の違いは、支援対象者や職場、仕事内容など
- 生活支援員として働くうえで役立つ資格は、社会福祉士や精神保健福祉士
- 介護職員として働くうえで役立つ資格は、初任者研修や実務者研修
「生活支援員と介護職員の違いは何?」と気になる方もいるのではないでしょうか。生活支援員と介護職員の異なる点は、支援対象者や活躍する職場、仕事内容などです。この記事では、生活支援員と介護職員の違いをご紹介します。生活支援員や介護職員として働くうえで役立つ資格や、向いている人も解説。「生活支援員」と「名称の似たほかの職種」の違いもまとめたので、就職・転職の参考にしてください。
障害者支援施設とは?仕事内容や1日の流れ、障害福祉サービスの種類を解説!目次
生活支援員と介護職員の違い
生活支援員と介護職員の違いは、支援対象者や職場、仕事内容などです。以下の表に、生活支援員と介護職員の違いをまとめました。
| 生活支援員 | 介護職員 | |
| 支援対象者 | ・障がいのある方 ・幅広い年代の方 | ・要支援・要介護と認定された方 ・高齢者の方が中心 |
| 主な職場 | 障害福祉サービス事業所 | 介護施設や訪問介護事業所など |
| 主な仕事内容 | ・身体介護 ・相談業務 ・就労支援、職業訓練 ・外出支援 | ・身体介護 ・生活援助 ・相談業務 |
| 勤務形態 | 日勤が中心 | 日勤と夜勤を組み合わせたシフト勤務が一般的 |
| 平均年収 | 441万円 | 376万円 |
| キャリアパス | 実務経験を活かして介護福祉士やサービス管理責任者を目指せる | 段階的に資格を取得して介護福祉士やケアマネジャーを目指せる |
生活支援員は、障害者支援施設などで、障がいのある方の生活や就労をサポートする職種です。一方で、介護職員は、主に介護施設で高齢者の方のサポートを担当します。
生活支援員と介護職員の支援対象者の違い
生活支援員と介護職員は、サポートする対象者が異なります。生活支援員は、年齢に関わらず障がいのある方を支援するのに対し、介護職員の支援対象者は、主に要支援・要介護と認定された高齢者の方です。なお、施設によっては、介護職員が障がいのある方をサポートする場合もあります。
生活支援員と介護職員の職場の違い
生活支援員は、障害福祉サービス事業所に配置される一方で、介護職員は介護施設や訪問介護事業所などで働きます。
生活支援員が活躍する職場は、生活介護事業所や就労移行支援事業所、就労継続支援A型・B型事業所などです。介護職員は、特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)や介護老人保健施設、デイサービス、グループホームといった高齢者施設で活躍しています。
生活支援員と介護職員の仕事内容の違い
生活支援員は、相談業務や就労支援、外出支援、関係機関との連絡などを通して、利用者さんの生活をサポートします。一方の介護職員の仕事内容は、身体介護や生活援助などです。
生活支援員は社会活動の支援を積極的に行うのに対して、介護職員は日常生活に必要な支援を中心に行う傾向があります。
生活支援員が身体介護を行う際は、利用者さんが社会でできる限り自立した生活を送れるよう、身体機能や生活機能の向上を重視したケアを行うのが特徴です。そのほか、利用者さんやそのご家族からの生活に関する相談に対応したり、就職の支援や就労の定着に向けた職業訓練を行ったりもします。利用者さんの社会参加を支援するために、買い物、通院、散歩といった外出に同行するのも、生活支援の業務の一環です。
介護職員の主な仕事内容は、食事介助や入浴介助、排泄介助といった身体介護と、調理や洗濯、掃除などの家事をサポートする生活援助。生活支援員と同様に、利用者さんの相談に乗ることもあるでしょう。
生活支援員と介護職員の勤務形態の違い
生活支援員は日勤を中心とした働き方である一方で、介護職員は日勤と夜勤を組み合わせたシフトで働くことが多いようです。ただし、施設によって働き方は異なり、生活支援員が夜勤を行う職場もあります。
また、デイサービスや訪問介護事業所で在宅介護を支援する介護職員は、日勤のみの働き方の場合が多いでしょう。
生活支援員の1日のスケジュール例
ここでは、通所型の生活介護事業所で働く生活支援員の1日のスケジュール例をご紹介します。
| 時間 | 業務内容 |
| 午前8時00分 | 出勤 申し送り、1日のスケジュール確認 |
| 午前8時15分 | 利用者さんの送迎 |
| 午前9時 | バイタルチェック |
| 午前9時30分 | 入浴介助 |
| 午前10時30分 | 生産活動のサポート |
| 正午 | 昼食の準備、食事介助 |
| 午後1時 | 休憩 |
| 午後2時 | 生産活動のサポート、レクリエーション |
| 午後3時30分 | 利用者さんの送迎 |
| 午後4時45分 | 申し送り、記録作成 |
| 午後5時 | 退勤 |
通所型の生活介護事業所では、利用者さんをお迎えしてから送り届けるまで、障がいのある方の日中活動をサポートします。生活支援員の役割は、単に日常生活を援助するだけでなく、利用者さんの「できる」を増やし、社会とのつながりを深めることです。
なお、利用者さんのニーズや状況、事業所の種類によって業務内容は異なるので、上記のスケジュール例は参考としてご覧ください。
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介護職員の1日のスケジュール例
以下は、介護老人保健施設(老健)の1日の業務スケジュール例です。日勤職員と夜勤職員のスケジュールをまとめて記載しました。
| 時間 | 業務内容 |
| 午前9時00分 | 申し送り、引き継ぎ |
| 午前9時30分 | 夜勤と日勤のスタッフが交代する |
| 午前10時00分 | 入浴介助、排泄介助、口腔ケア |
| 午前11時30分 | 昼食の準備 |
| 正午 | 食事介助、服薬介助 |
| 午後1時 | 休憩 |
| 午後2時 | リハビリのサポート |
| 午後3時 | 利用者さんとのコミュニケーション、排泄介助 |
| 午後5時 | 夕食の準備 |
| 午後5時30分 | 食事介助、服薬介助、口腔ケア |
| 午後6時 | 引き継ぎ、記録作成 |
| 午後6時30分 | 日勤と夜勤のスタッフが交代する |
| 午後7時 | 利用者さんとのコミュニケーション |
| 午後8時 | 就寝介助 |
| 午後9時~ | 消灯 夜間の巡回・見守り、コール対応 休憩・仮眠 |
| 午後6時 | 起床介助 |
| 午後7時 | 朝食の準備 |
| 午後7時30分 | 食事介助、服薬介助、口腔ケア |
老健では24時間体制でサービス提供を行うため、2交代制や3交代制といった夜勤を含む勤務形態が一般的です。利用者さんの状況に合わせて、身体介護や就寝介助、起床介助などを行います。
老健の仕事内容や1日の流れについては、「老健の仕事内容を解説!介護職員の1日の流れや働くメリット・デメリット」の記事をチェックしてみてください。
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生活支援員と介護職員の給与の違い
職業情報提供サイト(job tag)のデータをもとに、生活支援員をはじめとする障害者福祉施設指導専門員等と、介護職員の平均年収・平均給与(月収)を、以下の表にまとめました。なお、平均給与は平均年収を12で割って算出したものです。
| 職種 | 平均年収(全国) | 平均給与(平均年収÷12で算出) |
| 障害者福祉施設指導専門員(生活支援員、就労支援員など) | 441万円 | 36万7,500円 |
| 施設介護員 | 376万円 | 31万3,333円 |
参考:職業情報提供サイト(job tag)「障害者福祉施設指導専門員(生活支援員、就労支援員等)」「施設介護員」
生活支援員を含む障害者福祉施設指導専門員等の平均年収は441万円、施設介護員は376万円で、65万円の差があることが分かります。介護職員より生活支援員の給与が高いのは、身体介護に加えて就労支援を行うなど業務の幅が広く、介護技術や障がいへの理解といった専門性が求められるためと考えられます。
なお、生活支援員や介護職員の実際の給与は、雇用形態や施設の種類、賞与の有無などによって異なるため、あくまで参考程度にご覧ください。
出典
職業情報提供サイト(job tag)「障害者福祉施設指導専門員(生活支援員、就労支援員等)」(2025年10月15日)
職業情報提供サイト(job tag)「施設介護員」(2025年10月15日)
生活支援員と介護職員のキャリアパスの違い
生活支援員は、相談支援業務の実務経験を活かしてサービス管理責任者(サビ管)を目指せるのに対し、介護職員は段階的に資格を取得することで、介護福祉士やケアマネジャーとして働けます。
生活支援員として働きながらサビ管を目指すには、相談援助の実務経験を3年以上積み、「サービス管理責任者基礎研修」を受講。さらに、サビ管になるための実務経験を2年積み、「サービス管理責任者実践研修」を受講することが必要です。具体的な要件は自治体によって異なる場合があるので、事前に確認しておくと良いでしょう。
サービス管理責任者については、「サービス管理責任者(サビ管)とは?仕事内容や必要な資格、給料事情を解説」の記事をご一読ください。
介護職員は、実務経験を積みながら「介護福祉士実務者研修」を取得することで、介護福祉士国家試験の受験資格を得られます。介護福祉士国家試験に合格し、資格登録すると「介護福祉士」として働くことが可能です。生活支援員も、主たる業務が介護の場合は、介護福祉士の受験を目指せるでしょう。
働きながら介護福祉士になる方法については、「社会人として働きながら介護福祉士になるには?資格取得のルートを解説!」の記事を参考にしてみてください。
また、介護福祉士として5年の実務経験を積むと、介護支援専門員(ケアマネジャー)になるための試験の受験資格を得られます。
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生活支援員や介護職員として働くには資格が必要?
生活支援員や介護職員になるために必須の資格はなく、無資格の方も働けます。ただし、どちらも介護や福祉に関する一定の知識やスキルが求められる職種なので、資格を保有していると転職で有利になることも。職場によっては、介護・福祉の資格の保有を、入職の要件にしている場合もあります。
以下で、生活支援員や介護職員として働くうえで役立つ資格を紹介するので、チェックしてみましょう。
生活支援員として働くうえで役立つ資格
生活支援員として働くうえで役立つ主な資格は、社会福祉士や精神保健福祉士、社会福祉主事任用資格です。
社会福祉士
社会福祉士は、身体障がいや精神障がいのある方や、生活に困難を抱える方の相談業務に従事するのに活かせる国家資格です。
社会福祉士を取得するには、要件を満たしたうえで社会福祉士国家試験を受験し、合格する必要があります。受験資格を得るルートは、「福祉系大学ルート」「短期養成施設ルート」「一般養成施設ルート」の3つ。いずれのルートも大学・短大または養成施設の卒業が必須です。
社会福祉士については、「社会福祉士とは?仕事内容や資格の難易度を取得検討中の方向けに解説!」の記事をご覧ください。
出典
厚生労働省「社会福祉士・介護福祉士等」(2025年10月15日)
精神保健福祉士
精神保健福祉士は、精神障がいのある方やそのご家族の相談援助に携わるのに活かせる国家資格です。精神保健福祉士を取得するには、要件を満たして精神保健福祉士国家試験を受験し、合格しなければなりません。
たとえば、保健福祉系や福祉系以外の4年制大学を卒業した社会人の場合、精神保健福祉士養成施設で1年以上学び卒業するルートがあります。
精神保健福祉士の資格に興味がある方は、「精神保健福祉士になるには?受験資格や取得の方法を解説」の記事もご参照ください。
出典
厚生労働省「精神保健福祉士について」(2025年10月15日)
社会福祉主事任用資格
社会福祉主事任用資格は、地方自治体の社会福祉事務所で、高齢者の方や障がいのある方の支援に携わる際に必要な資格です。社会福祉や相談援助のスキルを証明できる資格なので、生活支援員の仕事にも活かせるでしょう。
社会福祉主事任用資格を取得するには、以下のいずれかの要件を満たす必要があります。
- 大学等で指定科目を3科目以上修了して卒業する
- 指定された養成機関を修了する(22科目 1,500時間)
- 認定教育機関で通信課程を修了する(1年間)
- 社会福祉士もしくは精神保健福祉士等の資格を取得する
- 都道府県の社会福祉主事資格認定講習会を修了する(19科目 279時間)
福祉系の養成施設や教育機関、講習会などで社会福祉に関する科目を履修することで、社会福祉主事任用資格を取得できます。社会福祉主事任用資格について詳しくは、「社会福祉主事任用資格とは?活かせる仕事は?取得方法やメリットを解説!」の記事をチェックしてみてください。
出典
厚生労働省「ページ9:社会福祉主事任用資格の取得方法」(2025年10月15日)
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介護職員として働くうえで役立つ資格
介護職員として働くうえで役立つ主な資格は、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修、介護福祉士です。
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、介護の基礎的な知識やスキルを学べる資格です。取得することで、有資格者の監督なしで、単独で身体介護に従事できます。介護職未経験者や経験が少ない方向けの資格なので、取得のハードルは比較的低めです。
初任者研修は、座学と実技で構成されます。高齢者の方や障がいのある方の心身の理解、介護におけるコミュニケーション技術、生活援助や身体介護の方法など、幅広い知識と技術を学ぶことが可能です。
出典
厚生労働省「介護職員・介護支援専門員」(2025年10月15日)
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首都圏限定!資格取得が無料!
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レバウェル介護の資格スクール介護福祉士実務者研修
介護福祉士実務者研修は、介護職員初任者研修の上位に位置づけられる資格で、より専門的かつ実践的な介護知識と技術の習得を目指す内容です。取得の過程で、介護の基礎的な知識に加えて、介護計画書の作成や医療的ケアについても学べます。後述する「介護福祉士」の資格を実務経験ルートで取得する場合、実務者研修の受講が必要です。
実務者研修を受講するための要件はなく、無資格・未経験の方も取得を目指せます。約450時間の講座を修了することで取得可能。450時間のうち405時間は通信で受講できますが、残りは通学が必須です。なお、初任者研修を修了済みの方は、重複する130時間分の科目が免除されます。
出典
厚生労働省「介護福祉士養成施設等における「医療的ケアの教育及び実務者研修関係」」(2025年10月15日)
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介護福祉士
介護福祉士は、介護資格のなかで唯一の国家資格です。取得することで、介護の専門的な知識やスキルが身についている証明になります。
介護福祉士の資格を取得するには、要件を満たして介護福祉士国家試験を受験し、合格することが必要です。受験資格を得るルートは、「養成施設ルート」「実務経験ルート」「福祉系高校ルート」「EPAルート」の4つ。介護職員として働きながら介護福祉士の取得を目指す場合、実務経験ルートを選択する人が多いようです。
「実務経験ルート」で介護福祉士国家試験の受験資格を得るには、「実務者研修の修了」と「3年以上の介護等の実務経験」の2つの要件を満たす必要があります。
出典
厚生労働省「ページ4:介護福祉士の概要について」(2025年10月15日)
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生活支援員や介護職員に向いている人
ここでは、生活支援員や介護職員に向いている人はどのような人なのかを紹介します。自分に合う職種が分からず悩んでいる方は、以下を参考にしてみてください。
生活支援員に向いている人
以下のような人は、生活支援員に向いています。
- 相手の気持ちに寄り添った行動ができる人
- 柔軟な対応ができる人
- 学ぶ姿勢がある人
利用者さんの障がいの特性を理解して、気持ちに寄り添った行動ができる人は、生活支援員として働くのに向いています。利用者さんのなかには、体調や服薬の影響で日によって気分の浮き沈みがあったり、突発的にパニック状態になってしまったりする方も。寄り添って声かけをするなど、状況に合わせて柔軟に対応することが求められます。
また、質の高いケアを提供するには、利用者さんの性格や障がいの特性に沿った対応方法を学ぶ姿勢も大切です。
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介護職員に向いている人
介護職員に向いているのは、以下のような人です。
- 高齢者とのコミュニケーションが得意な人
- 基本的なマナーや言葉遣いが身についている人
- 体力に自信のある人
コミュニケーションが得意で積極的に利用者さんと関われる人は、介護職員に向いています。利用者さんやご家族と信頼関係を築くには、基本的なマナーや状況に合った言葉遣いが身についていることが必要です。
身体介護が主な業務となる介護職員は、入浴介助や移乗介助で利用者さんの身体を1人で支える場合もあるため、体力に自信のある方は活躍できます。
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生活支援員とほかの職種の違い
生活支援員と名前が似ている職種として、「生活相談員」や「家庭生活支援員」、「地域生活支援員」などがあります。生活支援員とそれぞれの職種の違いを知りたい方は、以下を確認してみましょう。
生活支援員と生活相談員の違い
生活支援員と生活相談員は、支援対象者や職場、仕事内容、資格要件が異なります。
生活支援員は、障害福祉サービス事業所で障がいのある方のサポートをする職種です。利用者さんの身体介護や就労支援、相談対応など幅広い業務に対応する傾向があります。
一方、生活相談員は介護施設で活躍する職種です。要支援・要介護と認定された高齢者の方を主にサポートします。仕事内容は、利用者さんやご家族の相談に乗り、関係者と連携して生活環境を整えることです。
生活支援員は無資格から目指せる一方で、生活相談員になるには、自治体の定める資格や実務経験の要件を満たす必要があります。生活相談員には、社会福祉士、精神保健福祉士、社会福祉主事任用資格のいずれかの資格が求められる場合が多いようです。
生活相談員については、「生活相談員とは?未経験者向けに仕事内容や資格要件、やりがいを解説!」の記事をご覧ください。
生活支援員と家庭生活支援員の違い
生活支援員と家庭生活支援員は、支援対象者や仕事内容、資格要件が異なります。家庭生活支援員は、主に母子・父子家庭の方に対して、生活援助や子育て支援を行う職種です。就学・就職活動や病気などにより、一時的に家事や育児が困難な場合に、家庭生活支援員が支援を実施。自宅を訪問して身の回りのお世話をしたり、育児のサポートをしたりします。
生活支援員には必須要件がありません。一方、家庭生活支援員は自治体が要件を定めており、保育士や幼稚園教諭、看護師、旧ホームヘルパー3級以上といった資格を求められることがあります。
生活支援員と地域生活支援員の違い
生活支援員と地域生活支援員の違いは、支援対象者や仕事内容です。生活支援員は障害者支援施設で利用者さんをサポートしますが、地域生活支援員は自宅で暮らす障がいのある方の自立を支援します。
地域生活支援員の支援対象者は、障害福祉サービス事業所から退居して一人暮らしに移行した方や、家族と同居しているものの病気や障がいにより支援が見込めない方です。定期的に利用者さんの自宅を訪問して、相談対応や生活のアドバイスをしたり、医療機関や行政機関との連携を行ったりするのが地域生活支援員の仕事内容。必要に応じて、買い物・通院の同行や見守りなども行うようです。
生活支援員と世話人の違い
生活支援員と世話人は、どちらも障がいのある方のサポートを行う職種ですが、働く場所や仕事内容が異なります。生活支援員の主な職場は、生活介護事業所や障害者グループホーム、就労移行支援事業所、就労継続支援A型・B型事業所です。一方で、世話人が配置されるのは基本的に障害者グループホームのみです。
世話人は基本的に身体介護を行わず、家事や金銭管理など身の回りのサポートを主に行います。ただし、障害者グループホームでは、生活支援員と世話人を兼任する場合もあり、業務の範囲は職場によって異なるようです。
障害者グループホームの世話人については、「障害者グループホームの世話人の業務内容とは?役立つ資格や働くメリット」の記事をご一読ください。
生活支援員と支援相談員の違い
生活支援員と支援相談員は、職場や仕事内容が異なります。ご紹介しているように、生活支援員は、障害福祉サービス事業所で、障がいのある方の生活や就労をサポートする仕事です。一方、支援相談員は、介護老人保健施設で利用者さんやご家族の相談援助に対応し、在宅復帰のサポートを行います。
支援相談員については、「支援相談員とはどんな職種?仕事内容や必要な資格、やりがい、給与を解説!」の記事をチェックしてみてください。
生活支援員と介護支援専門員(ケアマネジャー)の違い
生活支援員と介護支援専門員(ケアマネジャー)の違いは、支援対象者や職場、仕事内容です。
ケアマネジャーは、介護施設や居宅介護支援事業所、地域包括支援センターなどで、要支援・要介護と認定された高齢者の方のサポートを行います。ケアマネジャーの主な仕事は、ケアプランの作成です。利用者さんやご家族のニーズに沿った適切な介護サービスが提供できるよう調整する役割があります。
ケアマネジャーの仕事については、「ケアマネジャー(介護支援専門員)とはどんな仕事?業務内容や役割を解説!」の記事をご覧ください。
生活支援員と児童指導員の違い
生活支援員と児童指導員は、支援対象や職場、仕事内容、資格要件が異なります。児童指導員は、障がいや家庭環境の問題などにより児童福祉施設に通所・入所している子どもに対し、日々の生活のサポートや指導を行う専門職です。
児童指導員になるには、児童指導員任用資格が必要。子どもの成長に合わせて、勉強のサポートや進路相談なども行います。
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介護業界で働く職種一覧!仕事内容や必要な資格、給与をご紹介!
生活支援員や介護職員についてよくある質問
ここでは、生活支援員や介護職員についてよくある質問に回答します。生活支援員や介護職員として働くことを考えている方は、以下を参考にしてください。
生活支援員とはどんな職種?
生活支援員とは、障害福祉サービス事業所において、身体障がいや精神障がいのある方が自立した生活を送れるようサポートする職種です。創作活動や生産活動のサポート、就労支援、相談対応などを行います。事業所によっては、身体介護や生活援助といった業務を兼務する場合もあるでしょう。
生活支援員になるために必須の資格はありません。しかし、福祉や介護の一定の知識・スキルを求められる職種なので、「社会福祉士」「精神保健福祉士」「社会福祉主事任用資格」などの資格を取得すると、就職や転職に有利になる可能性があります。
生活支援員や介護職員の仕事はきつい?
生活支援員や介護職員の仕事をきついと感じるかどうかは、人によって異なります。生活支援員として働くうえで、障がいのある方とのコミュニケーションに悩む人も少なくないようです。介護職員は、身体介護や夜勤による身体的な負担が大きいことを、大変に感じる可能性があります。
しかし、生活支援員や介護職員は、利用者さんの自立を支援できるやりがいや、仕事を通して視野を広げられる魅力もある職種です。
生活支援員や介護職員の仕事がきついと言われる理由や対処法については、「知的障害者施設の生活支援員はきついの?仕事内容ややりがい、対処法も解説」や「介護職がきついと言われる理由とは?対処法や仕事が続く人の特徴を解説!」の記事をご覧ください。
生活支援員に向いてない人ってどんな人?
障がいに対する理解がない人や頑固な人は、「生活支援員の仕事がつらい…」と感じるかもしれません。生活支援員は、利用者さん一人ひとりの障がいの特性を理解して、思いやりをもって接することが必要です。また、自分の意見や対応方法に固執しすぎると、利用者さんのニーズを見逃したり、より良い支援を取り入れられなかったりする場合があります。生活支援員として活躍するには、状況に合わせて柔軟に対応する姿勢が大切です。
まとめ
生活支援員と介護職員の違いは、支援対象者や主な職場、仕事内容などです。生活支援員は障害福祉サービス事業所で障がいのある方の生活をサポートする一方で、介護職員は主に介護施設や訪問介護事業所で、高齢者の方を中心にケアを行います。平均給与は、介護職員より生活支援員のほうが高いようです。
生活支援員は、相談援助の実務経験を活かしてサービス管理責任者を目指せます。介護職員は、段階的に資格を取得することで、介護福祉士やケアマネジャーへのキャリアアップを目指せるでしょう。
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内定後まで安心サポート
執筆者

「レバウェル介護」編集部
お役立ち情報制作チーム
介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点


