
この記事のまとめ
- サビ管とは、障害福祉サービスのマネジメントを担当する職種
- サビ管の仕事内容は、個別支援計画の作成やモニタリングなど多岐にわたる
- サビ管になるには、3~8年の実務経験と研修の修了が必要
「サービス管理責任者とはどんな職種?」と気になる方もいるのではないでしょうか。サービス管理責任者(サビ管)とは、障害福祉サービス事業所において、利用者さんに適切なサービス提供をできるようマネジメントを担当する職種です。この記事では、サビ管の役割や仕事内容を解説します。必要な実務経験や研修、やりがい・メリット、給与事情にも触れているので、サビ管を目指す方は参考にしてください。
目次
サービス管理責任者(サビ管)とは
サービス管理責任者(サビ管)とは、障害福祉サービスを管理する職種です。主な仕事内容は、利用者さんやご家族と面談をし、ニーズに沿った個別支援計画を作成すること。事業所の職員や関係機関と連携して、利用者さんが充実した生活を送れるよう支援します。
サービス管理責任者の役割
サビ管の役割は、利用者さんが必要なケアや支援を受けられるよう、障害福祉サービスをマネジメントすることです。利用者さんの心身状態を把握して個別支援計画を作成し、サービス実施状況の確認や改善を行うことで、一人ひとりの状況やニーズに合わせたケアを提供できます。
また、事業所が提供するサービスの質を向上させるために、スタッフの指導やアドバイスを行うのもサビ管の役割です。
サービス管理責任者が活躍する職場と配置基準
ここでは、サビ管が活躍する職場と配置基準をご紹介します。
サービス管理責任者が活躍する職場
サビ管が活躍する職場は、障害福祉サービスを提供する施設や事業所です。
- 療養介護事業所
- 生活介護事業所
- 自立訓練(生活訓練・機能訓練)事業所
- 就労移行支援事業所
- 就労継続支援A型事業所
- 就労継続支援B型事業所
- 障害者グループホーム(共同生活援助事業所)
サビ管は、身体障がいのある方や知的障がいのある方、精神障がいのある方、難病を患う方が利用する施設において、利用者さん一人ひとりに最適な支援を提供するための調整を行います。
障害者支援施設の種類や仕事内容については、「障害者支援施設とは?仕事内容や1日の流れ、障害福祉サービスの種類を解説」の記事をチェックしてみてください。
サービス管理責任者の配置基準
e-Gov法令検索の「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく指定障害福祉サービスの事業等の人員、設備及び運営に関する基準」をもとに、主な障害福祉サービスにおけるサビ管の配置基準をまとめました。
| サービスの種類 | 配置基準 |
| 療養介護・生活介護・自立訓練・就労移行支援・就労継続支援・就労定着支援 | 常勤のサビ管1人以上 ※利用者さんが60人以下の場合、1人以上配置 ※利用者さんが61人以上の場合、40人またはその端数を増すごとに1人追加で配置 |
| 障害者グループホーム(共同生活援助) | サビ管1人以上 ※利用者さんが30人以下の場合、1人以上配置 ※利用者さんが31人以上の場合、30人またはその端数を増すごとに1人追加で配置 |
参考:e-Gov法令検索「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく指定障害福祉サービスの事業等の人員、設備及び運営に関する基準」
サビ管の配置基準は、障害福祉サービスの種類によって異なります。
療養介護と生活介護、自立訓練、就労移行支援、就労継続支援・就労定着支援の事業所では、常勤のサビ管1人の配置が必要です。利用者さんが61人以上の場合は、人数に応じてサビ管を追加で配置します。
障害者グループホームでは、30人の利用者さんに対してサビ管を1人配置しなければなりません。
出典
e-Gov法令検索「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく指定障害福祉サービスの事業等の人員、設備及び運営に関する基準」(2026年2月2日)
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サービス管理責任者の仕事内容
サビ管の主な仕事内容は、個別支援計画の作成やモニタリング、関係機関との連携などです。サビ管が担当する業務について、以下を確認してみましょう。
個別支援計画の作成
サビ管は、利用者さんの個別支援計画を作成します。個別支援計画とは、利用者さんやそのご家族の状況や希望、生活上の目標、支援内容などをまとめたものです。利用者さんに関わる多職種が共通認識を持ち、質の高い支援を提供するための基盤となります。
利用者さん一人ひとりに最適な個別支援計画を作成するには、利用者さんやご家族との面談を通して、生活状況や障がい特性、ニーズなどを把握することが大切です。集めた情報をもとに、利用者さんの課題を分析します。
個別支援計画の原案を作成したら、サービス担当職員や利用者さんを集めて個別支援会議を開催するのも、サビ管の仕事です。支援内容が適切かどうかを話し合い、必要に応じて計画書を修正します。サービスの提供を開始するには、個別支援計画の内容を利用者さんやご家族に説明して、同意を得ることが必要です。
モニタリング
サビ管は、定期的に個別支援計画の実施状況や効果、利用者さんの状態などを確認する「モニタリング」を行います。
利用者さんの状況は日々変化していくため、個別支援計画は原則として6ヶ月に1回以上は見直さなければなりません。また、自立訓練・就労移行支援などの事業所では、少なくとも3ヶ月に1回以上見直しを行います。
モニタリングをして支援内容や目標が利用者さんに合っていない状況であれば、個別支援計画の変更が必要です。
出典
厚生労働省「主眼事項及び着眼点(指定自立訓練(生活訓練))」(2026年2月2日)
ほかの障害福祉サービス事業所や関係機関との連携
利用者さんに適切なサービスを提供するために、ほかの事業所や医療機関、行政機関などの関係機関と連携するのも、サビ管の仕事です。たとえば、就労継続支援B型事業所では、ハローワークや障害者就業・生活支援センターなどと連携し、利用者さんの一般就労に向けたサポートを行う場合があります。
利用者さんのニーズや状況を的確に把握し、関係機関と情報共有することで、スムーズな就労支援ができるでしょう。
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事業所で働く職員の指導や助言
サビ管は、利用者さんに提供するサービスの質を向上させるために、同じ事業所で働く職員に対して指導や助言を行います。
職員の支援の実施状況やケアの方法を確認し、必要に応じてスキルアップのための研修や勉強会などを開催することもあるでしょう。職員のマネジメントを通じて、チーム全体のレベル向上を目指します。
サービス管理責任者の1日の流れ
ここでは、サビ管の1日の流れをご紹介します。例として、就労移行支援事業所で働くサビ管の1日のスケジュール例を見てみましょう。
| 時間 | 業務内容 |
| 午前8時30分 | 出勤 1日のスケジュール確認、朝礼、申し送り |
| 午前9時30分 | 利用者さんのお出迎え |
| 午前10時 | 利用希望者の方の対応 |
| 午前11時 | 利用者さんとの面談 |
| 正午 | 休憩 |
| 午後1時 | 医療機関や行政機関への連絡・調整 |
| 午後2時 | サービス担当者会議への出席 |
| 午後3時 | 個別支援計画書の作成 |
| 午後4時 | 社内研修の実施 |
| 午後5時 | 記録業務、事務作業 |
| 午後5時30分 | 退勤 |
サビ管の働き方は、日勤のみが一般的です。ただし、障害者グループホームなどの入居型の施設で介護業務などを兼務する場合、夜勤を行うことがあります。
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サービス管理責任者になるには資格が必要?
サビ管になるには、福祉分野における特定の実務経験と、研修の修了が必要です。実務経験と研修の受講は必須ですが、サビ管になるために受験が必要な資格試験はありません。
なお、サビ管として働き続けるには、要件を満たしてから5年ごとに「更新研修」を受講することが求められます。
サービス管理責任者になるのに必要な実務経験
サビ管として働くには、従事する業務によって3~8年の実務経験が必要です。
厚生労働省告示第五百四十四号の「指定障害福祉サービスの提供に係るサービス管理を行う者として厚生労働大臣が定めるもの等」によると、サビ管になるには、以下の4つの要件のうちいずれかを満たす必要があります。
- 相談支援業務の実務経験が5年以上ある
- 直接支援業務の実務経験が8年以上ある
- 指定資格を保有しており、直接支援業務の実務経験が5年以上ある
- 指定の国家資格等に基づく実務経験が3年以上かつ、相談支援業務または直接支援業務の実務経験が3年以上ある
サビ管になるには、相談支援もしくは直接支援の実務経験が必須。実務経験として認められるには、1年につき180日以上の従事日数が必要です。たとえば、「実務経験3年以上」は「実務経験3年以上かつ、従事日数540日以上」という意味になります。
サビ管になるのに必要な実務経験について以下で解説するので、サビ管として働くことを検討している方は確認してみましょう。
相談支援業務5年以上
相談支援業務とは、身体や精神に障がいのある方の日常生活の悩みや課題を聞き取り、適切な支援やアドバイスを行うことです。相談支援専門員やケアマネジャー(介護支援専門員)などが、相談支援業務を行う職種に当てはまります。
同法令によると、以下のいずれかの事業における相談支援業務の実務経験が5年以上あれば、サビ管の実務経験の要件を満たすことが可能です。
2.児童相談所、身体障害者更生相談所、精神障害者社会復帰施設、知的障害者更生相談所、福祉に関する事務所、発達障害者支援センター
3.障害者支援施設、障害児入所施設、老人福祉施設、精神保健福祉センター、救護施設および更生施設、介護老人保健施設、介護医療院、地域包括支援センター
4.障害者職業センター、障害者就業・生活支援センター
5.特別支援学校
6.そのほか上記に準ずる事業
7.病院または診療所
なお、「7.病院または診療所」での実務経験者については、下記のいずれかの条件を満たす必要があります。
・介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)以上に相当する研修を修了している
・指定の国家資格等を保有している
・上記1~6における相談支援の実務経験が1年以上ある
上記の「指定の国家資格等」とは、医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、管理栄養士、栄養士、精神保健福祉士、公認心理師です。
直接支援業務8年以上
直接支援業務とは、障がいのある方の食事や入浴、排泄などを介助したり、生活に関するアドバイスを行ったりすることです。日常生活の基本動作の訓練や職業訓練、介護者に対する介護の指導などの業務も、直接支援業務に含まれます。
同法令によると、サビ管になるための要件を満たすには、以下のいずれかに該当する直接支援業務の実務経験が必要です。
- 障害者支援施設、障害児入所施設、老人福祉施設、介護老人保健施設、介護医療院、病院や診療所の療養病床
- 障害福祉サービス事業、障害児通所支援事業、老人居宅介護等事業
- 病院または診療所、薬局、訪問看護事業所
- 障害者の雇用の促進等に関する法律に規定する子会社、同法に規定する助成金の支給を受けた事業所
- 特別支援学校
- そのほか上記に準ずる事業
特養や老健、介護医療院における介護職としての実務経験も、サビ管の要件を満たすのに活かせます。ほかにも、障害者支援施設で働く生活支援員も、直接支援業務を行う職種です。
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指定資格の保有と直接支援業務5年以上
指定資格を取得したうえで、前述した直接支援業務の実務経験を5年以上積むと、サビ管に必要な実務経験を満たせます。指定資格の保有者とは、以下のいずれかの要件に当てはまる人です。
- 社会福祉主事任用資格の取得要件に当てはまる(社会福祉士、精神保健福祉士、研修・講習受講者等)
- 介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)以上に相当する研修を修了している
- 保育士
- 児童指導員任用資格を保有する
- 精神障害者社会復帰指導員任用資格を保有する
上記のなかで「介護職員初任者研修」は、未経験の方や介護経験が少ない方向けの資格なので、取得のハードルは比較的低いといえます。無資格・未経験からサビ管を目指す方は、介護職員初任者研修を取得し、実務経験を積むのも良いでしょう。
働きながら介護職員初任者研修の取得を目指す方は、「介護職員初任者研修を働きながら取得する方法を解説!無料のスクールはある?」の記事を参考にしてみてください。
国家資格等に基づく業務3年と相談支援または直接支援3年以上
国家資格等に基づく業務の実務経験3年以上と、相談支援または直接支援業務の実務経験が3年以上あると、サビ管を目指せます。以下のいずれかの国家資格を取得したうえで、実務経験を積むことが必要です。
上記の国家資格等に基づく業務と、先述した相談支援または直接支援業務に、それぞれ通算3年以上従事する必要があります。
なお、「サービス管理責任者基礎研修」を受講する際や就職時に「実務経験証明書」の提出が求められることがあるようです。実務経験を証明する書類の提出の方法は自治体や職場によって異なるので、事前に確認しましょう。
出典
厚生労働省「指定障害福祉サービスの提供に係るサービス管理を行う者として厚生労働大臣が定めるもの等」(2026年2月2日)
東京都福祉局「障害者総合支援法等関連研修のお知らせ」(2026年2月2日)
サービス管理責任者に受講が必要な研修
サビ管になるには、3~8年の実務経験を積むほか、「サービス管理責任者基礎研修」と「サービス管理責任者実践研修」を受講しなければなりません。サビ管の研修の実施方法やスケジュール、受講料、定員などは、都道府県によって異なるので注意が必要です。
以下では、サビ管になるのに必要な「基礎研修」「実践研修」と、働き続けるのに必要な「更新研修」についてそれぞれ解説します。
サービス管理責任者基礎研修
サビ管になるには、要件を満たして「サービス管理責任者基礎研修」を受講する必要があります。
基礎研修の受講要件は、「サビ管になるために必要な実務経験」より2年短いのが特徴です。具体例を挙げると、「相談支援業務の実務経験5年以上」でサビ管を目指す場合、相談支援業務に従事して3年で「基礎研修」を受けられます。
サービス管理責任者等研修制度について(p.7)によると、基礎研修は11時間の「相談支援従事者初任者研修の一部に該当する講義」と、15時間の「共通講義・演習」に分かれており、合計26時間ほどです。
「相談支援従事者初任者研修の一部に該当する講義」の学習時間と内容を下記にまとめました。
| 「相談支援従事者初任者研修の一部に該当する講義」の内容 | 研修時間 |
| 障害者の地域支援と相談支援従事者(サービス管理責任者・児童発達支援管理責任者)の役割に関する講義 | 5時間 |
| 障害者の日常生活・社会生活を総合的に支援するための法律、児童福祉法の概要、サービス提供のプロセスに関する講義 | 3時間 |
| 相談支援におけるケアマネジメント手法に関する講義 | 3時間 |
| 合計 | 11時間 |
参考:厚生労働省「サービス管理責任者等研修制度について(p.7)」
「共通講義・演習」の内容は、以下のとおりです。
| 基礎研修の共通講義・演習の内容 | 研修時間 |
| サービス管理責任者の基本姿勢とサービス提供のプロセスに関する講義 | 7.5時間 |
| サービス提供プロセスの管理に関する演習 | 7.5時間 |
| 合計 | 15時間 |
参考:厚生労働省「サービス管理責任者等研修制度について(p.7)」
サビ管が1人配置されている事業所では、サービス管理責任者基礎研修修了者が2人目のサビ管として従事したり、個別支援計画の原案を作成したりできます。
サービス管理責任者実践研修
基礎研修修了後、原則2年間のOJT(職場内訓練)を経て「サービス管理責任者実践研修」を受けられます。
実務研修に必要な2年以上の実務経験は、サビ管になるための実務経験に含めることが可能です。つまり、基礎研修を修了してさらに2年の実務経験を積むと、「サビ管になるための実務経験」と「実践研修を受講するための実務経験」を両方クリアしたことになります。
なお、同資料(p.4)によると、サビ管の人材確保のための例外的措置として、実践研修を受けるのに必要な実務経験の期間を短縮できる場合があるようです。
サビ管の実務経験の要件を満たしたうえで基礎研修を受講して修了し、個別支援計画の原案作成までの一連の業務を行う場合、6ヶ月のOJTで実践研修の受講資格を得られます。
同資料(p.7)をもとに、実践研修の学習内容を以下にまとめました。
| 実践研修の内容 | 研修時間 |
| 障害福祉の動向に関する講義 | 1時間 |
| サービス提供に関する講義・演習 | 6.5時間 |
| 人材育成の手法に関する講義・演習 | 3.5時間 |
| 多職種および地域連携に関する講義・演習 | 3.5時間 |
| 合計 | 14.5時間 |
参考:厚生労働省「サービス管理責任者等研修制度について(p.7)」
実践研修は、14.5時間ほどの講義と演習です。サビ管になるために別途で資格試験はないため、要件を満たして実践研修を修了することでサビ管として従事できます。
サービス管理責任者更新研修
サビ管として働き続けるには、実践研修を修了した翌年度以降、5年ごとに更新研修を受講する必要があります。
たとえば、2025年10月に実践研修を修了した場合、2026年度を初年度として、2030年度末までに1回目の更新研修を受けなければなりません。2回目の更新研修は、2035年度末までに受講します。
5年ごとの期間内であればいつ更新研修を受けても良いので、1回目と2回目の更新研修の受講が5年以上空いても問題ありません。
以下は、同資料(p.7)をもとに更新研修の内容をまとめた表です。
| 更新研修の内容 | 研修時間 |
| 障害福祉の動向に関する講義 | 1時間 |
| サービス提供の自己検証に関する演習 | 5時間 |
| サービスの質の向上と人材育成のためのスーパービジョンに関する講義・演習 | 7時間 |
| 合計 | 13時間 |
参考:厚生労働省「サービス管理責任者等研修制度について(p.7)」
定められた期間内に更新研修を受けないと、サビ管として働き続けられません。更新研修を受講しなかった場合は、再度実践研修を受講すれば、サビ管として働けるようになります。
出典
厚生労働省「社会保障審議会障害者部会(第135回)の資料について」(2026年2月2日)
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サービス管理責任者のやりがい・メリット
サビ管として働く方は、利用者さんの成長を実感できることや、チームの中心となって動けることにやりがいを感じるようです。サビ管のやりがい・メリットを以下で解説するので、職種選びの参考にしてみてください。
利用者さんの成長を実感できる
サビ管として働くうえで、支援する利用者さんの変化や成長を間近で感じられることはやりがいの一つです。利用者さん一人ひとりの目標達成に向けて支援を行うなかで、「昨日まではできなかったことが今日はできるようになった」「表情が明るくなった」など、小さな変化や成長の瞬間に立ち会えます。
サビ管として計画の立案や多職種連携をリードした成果が目に見える形で現れると、達成感を得られるでしょう。
チームの中心となって働ける
サビ管は、多職種連携の中心的な役割を担うことが可能です。質の高いサービスを提供するための調整役として、医師や看護師、生活支援員など、さまざまな専門職と連携します。
多職種のスタッフと信頼関係を築き、助け合いながら適切なケアが提供できることに、やりがいを感じる人も少なくありません。
自分が実現したいケアを提供できる
利用者さん一人ひとりに合わせて自分が理想とするケアを提供できることは、サビ管ならではのやりがいです。障害福祉サービス事業所における利用者さんの支援は、サビ管が作成する「個別支援計画」をもとに提供されます。
自分の考えた支援内容が利用者さんの生活の質の向上や目標達成に貢献できると、サビ管としてのやりがいを感じられるでしょう。
専門性を高めてスキルアップやキャリアアップができる
個別支援計画の作成やチームマネジメント、利用者さんやご家族の相談支援などのスキルを習得できることも、サビ管として働くメリットです。
サビ管として身につけたノウハウを活かして、事業所の管理者へのキャリアアップを目指したり、独立して事業所を立ち上げたりするキャリアパスの選択肢もあります。専門性を高めたい方や将来的にステップアップしたい方にとって、サビ管は魅力的な職種といえるでしょう。
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障害者施設の仕事のやりがいとは?サービス内容や向いている人の特徴を解説
サービス管理責任者の仕事はきつい?
サビ管の仕事はやりがいやメリットが多くある一方で、業務の幅広さや責任の重さから「きつい」と感じる人もいるようです。サビ管の仕事で大変に感じることを、以下で確認してみましょう。
業務内容が多岐にわたる
「サービス管理責任者の仕事内容」でご紹介したように、個別支援計画の作成やモニタリング、関係機関との連携など、サビ管の業務は多岐にわたるため、「忙しくて大変」と感じる人もいるようです。
特に、担当する利用者さんや連携する関係者が多い場合、時間管理の難しさを感じる可能性があるでしょう。業務を効率的に進めるためには、事業所内で役割分担をして協力するチームワークが不可欠です。
一定のプレッシャーがある
サビ管の仕事は利用者さんの生活に直結するため、仕事の難しさからプレッシャーを感じることもあるでしょう。最適な支援を提供するには、サビ管が利用者さんのニーズや目標を正確に把握することが必要です。計画通りに支援が進まない場合や、利用者さんの状況が変化した場合は、迅速かつ適切に計画を見直すことが求められます。
サビ管として長期的に活躍するには、休日はリラックスして趣味に打ち込むなど、ストレスを溜めない工夫が大切です。
人間関係に悩む場合がある
サビ管は、利用者さんやそのご家族、事業所のスタッフ、外部の関係機関など、多くの人と関わって希望や意見を調整する職種なので、人間関係に悩む場合があります。支援方針に関する意見の相違や、利用者さんやご家族からの要望への対応、職員間の人間関係の調整によって、精神的なストレスを抱えることもあるかもしれません。
人間関係のストレスを軽減する工夫は、定期的なミーティングで情報共有をして、風通しの良い職場環境を作ることなどです。
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サービス管理責任者として働く方の体験談
ここでは、実際にサビ管として働く方の体験談をご紹介します。サビ管を選んだきっかけや日々の業務で感じるやりがいについて、リアルな声を確認してみましょう。
求人サイトで新規開設の就労継続支援B型事業所がサビ管を募集していることを知り、新しい挑戦に魅力を感じて、介護福祉士からサビ管になりました。就労支援に特化した通所型の事業所なので、日勤のみで残業が少ない環境です。
働くうえでのやりがいは、利用者さんから「あなたに会えて良かった」と感謝の言葉をいただけることです。利用者さんの成長を間近で見守れることや、スタッフで一体となって課題を乗り越えて成果を分かち合えることにも、仕事の喜びを感じています。
サビ管として利用者さんをサポートするなかで、感謝されることやチームで成果を分かち合えることにやりがいを感じる方もいるようです。
サービス管理責任者に向いている人
サビ管に向いているのは、以下のような人です。
- 責任感がある人
- 協調性がある人
- コミュニケーション能力がある人
- 冷静な判断ができる人
- オンオフの切り替えが上手な人
サビ管は、個別支援計画の作成やサービスの質の管理など、利用者さんの支援のベースとなる業務を担当するため、責任感がある人に向いています。また、利用者さんやそのご家族、さまざまな職種と連携する際は、協調性やコミュニケーションスキルが役立つでしょう。
サビ管として長く活躍するためには、仕事とプライベートの区別をつけ、ストレスを溜めこまない工夫することが大切です。サビ管に向いている人については、「サービス管理責任者(サビ管)に向いている人は?仕事内容や要件も解説」をご覧ください。
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サービス管理責任者の平均給与
厚生労働省の「令和6年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査 調査結果報告書(p.11)」によると、2024年9月のサービス管理責任者の平均給与額は、40万5,480円でした。(平均給与額×12)で平均年収を算出すると、約486万円となります。
また、障害福祉サービスに従事する福祉・介護職員の同月の平均給与額は32万7,720円で、サビ管のほうが7万円以上ほど高い結果です。サビ管は実務経験や研修の修了が必須で、専門性の高い職種のため、給与水準が高いと考えられます。
障害福祉サービスに従事する職員の平均給与は近年上がっており、サビ管の給与も、2023年から2024年の1年間で約2万円上がりました。福祉業界では、今後も人材確保のための処遇改善が続く見込みです。
サビ管の給与については、「サービス管理責任者(サビ管)の年収を解説!給与アップの方法や転職のコツ」をチェックしてみてください。
出典
厚生労働省「令和6年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査結果」(2026年2月2日)
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障がい者施設の給料は上がる?2026年の処遇改善や年収アップの方法とは
サービス管理責任者と他職種の違い
ここでは、サビ管と、名称が似ているほかの職種の違いを解説します。「サービス提供責任者」や「児童発達支援管理責任者」「管理者」との違いを知りたい方は、下記を確認してみましょう。
サービス管理責任者とサービス提供責任者の違い
サービス管理責任者(サビ管)が通所型や入居型の障害福祉サービス事業所で働くのに対し、訪問介護事業所や居宅介護事業所で働くのがサービス提供責任者(サ責)です。サ責は、介護や障害福祉の分野において、訪問系のサービスの管理を行います。
サビ管とサ責は職場や資格要件が異なりますが、利用者さんに提供するサービスを管理する点や、職員の指導に携わる点は共通点です。
サビ管とサ責の違いについて詳しくは、「サービス管理責任者とサービス提供責任者の違いを解説!兼務はできる?」の記事をご覧ください。
サービス管理責任者と児童発達支援管理責任者の違い
サビ管と児童発達支援管理責任者は、どちらも障がいのある方を支援する職種ですが、対象者や職場が異なります。
サビ管の主な支援対象者は18歳以上の方で、職場は障害者グループホームや就労支援事業所といった施設です。
一方、児童発達支援管理責任者は、児童発達支援事業所や放課後等デイサービスなどに勤務し、18歳未満の障がいのある子どもの支援や保護者の相談対応を行います。
なお、サビ管の実務経験を活かして児童発達支援管理責任者になることも可能です。サビ管から児発管になる方法については、「サビ管から児発管になるには?実務経験の要件の違いや必要な研修を解説!」をご一読ください。
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「児童発達支援管理責任者(児発管)とはどんな職種?仕事内容や要件を解説」
サービス管理責任者と管理者の違い
サビ管は障害福祉サービスの管理や人材育成を行う一方で、管理者は事業所の運営や経営を担当します。管理者は、職員のシフトの作成や事業所の収支管理、職場環境の整備など、運営全般に関する管理業務を行うのが特徴です。
サビ管は「利用者さんの支援のリーダー」、管理者は「事業所の責任者」といえるでしょう。ただし、職場によってはサビ管と管理者を兼務するところもあり、明確に業務が分かれていない場合があるようです。
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サービス管理責任者についてよくある質問
ここでは、サビ管についてよくある質問に回答します。「サビ管になるにはどうしたら良いのか詳しく知りたい」という方は、参考にしてください。
サービス管理責任者の合格率はどのくらい?
サビ管になるための資格試験はないため、合格率は存在しません。実務経験の要件を満たして指定の研修を受講することで、サビ管として働けます。
サビ管になるのに必要な実務経験や研修については、この記事の「サービス管理責任者になるには資格が必要?」をご覧ください。
介護福祉士の資格があればサービス管理責任者になれる?
「介護福祉士としての実務経験3年以上」と「相談支援または直接支援業務3年以上」で、サビ管になるための実務経験の要件を満たせます。また、「直接支援の実務経験5年と介護職員初任者研修の修了」や「直接支援経験8年」という実務経験の要件もあるので、自身に合ったルートを選びましょう。
なお、サビ管として従事するには、実務経験の要件を満たすほかに、「サービス管理責任者基礎研修」と「サービス管理責任者実践研修」を修了する必要があります。
サービス管理責任者の最短ルートは?
無資格からサビ管を目指す場合、「指定資格の取得と直接支援業務5年以上」が最短ルートでしょう。指定資格の一つである介護職員初任者研修は、最短1~4ヶ月ほどで取得できます。
まず、直接支援業務の実務経験を5年間積みながら、介護職員初任者研修を取得。そして、サービス管理責任者基礎研修を修了し、6ヶ月のOJTを経てサービス管理責任者実践研修を受講すれば、最短6年弱でサビ管になることが可能です。
また、介護福祉士や社会福祉士といった「国家資格に基づく業務の実務経験が3年以上」ある場合は、「相談支援または直接支援業務に3年以上」従事するのが、サビ管になる最短ルートといえます。
サービス管理責任者のみなし配置って何?
サビ管のみなし配置とは、やむを得ない理由で一時的に事業所にサビ管を配置できない場合に、要件を満たしていない人を例外的にサビ管とみなして配置できる制度です。サビ管がけがや入院による休職・退職をした場合などに適用されます。
サビ管の実務経験要件(相談支援または直接支援業務の実務経験が3~8年)を満たす職員は、1年間みなし配置でサビ管の業務に従事可能です。また、以下のすべての要件を満たす職員は、2年間サビ管としてみなし配置ができます。
- サビ管の実務経験要件(相談支援または直接支援業務の実務経験が3~8年)を満たしている
- サビ管等の欠如以前から事業所で働いている
- サビ管の欠如時にすでに基礎研修を修了している
みなし配置の期間以降もサビ管として業務を行う場合、みなし配置の期間が終わるまでにサビ管の任用要件をすべて満たす必要があります。
出典
厚生労働省「社会保障審議会障害者部会(第135回)の資料について」(2026年2月2日)
まとめ
サビ管(サービス管理責任者)とは、障害福祉サービス事業所の利用者さんに対し、状況やニーズに合った適切なサービスを提供できるようマネジメントする職種です。
利用者さんの個別支援計画の作成や、サービス提供状況のモニタリング、関係機関との連携、サービス担当職員の指導・助言など、多岐にわたる業務を担当します。
サビ管として働くのに必須の試験はなく、3~8年の実務経験と「サービス管理責任者基礎研修」「サービス管理責任者実践研修」の受講という要件を満たせば従事可能です。
サビ管になるのに必要な実務経験を満たす方法は、「相談支援業務5年以上」「直接支援業務8年以上」「指定資格の保有と、直接支援業務5年以上」「国家資格等に基づく業務3年以上と、相談支援または直接支援業務3年以上」の4通りあります。
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執筆者

「レバウェル介護」編集部
お役立ち情報制作チーム
介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点


