障害者施設で働くには資格が必要?職種や仕事内容、働くメリットも解説!

介護の資格 2025年6月17日
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この記事のまとめ

「障害者施設で働くには資格が必要?」と気になる方もいるのではないでしょうか。障害者施設で働くのに資格は必須ではないものの、取得することで仕事の幅が広がったりキャリアアップできたりします。この記事では、障害者施設で働くうえで役立つ資格や活躍する職種をご紹介。障害者施設の種類や仕事内容、働くメリット・デメリットも解説しているので、就職・転職の参考にしてみてください。

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目次

障害者施設は資格なしでも働ける?

障害者施設によっては、資格なしで働ける職種があります。無資格で働ける職種は、生活相談員や世話人、職業指導員などです。無資格で働ける職種の場合も、資格を取得すると活躍の場が広がったり、就職・転職活動で有利になったりするので、資格取得を目指してみると良いでしょう。

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【障がい者支援に役立つ資格一覧】取得方法や難易度、習得できるスキルは?

障害者施設で働くうえで役立つ資格

障害者施設は職種によって無資格でも働けますが、資格を取得すると業務に活かせる知識やスキルが身についたり資格手当による収入アップを目指せたりします。障害者施設で働くうえで役立つ資格を、以下で確認しましょう。

障害者施設の介護業務に役立つ資格

障害者施設の介護業務に役立つ資格は、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修、介護福祉士です。

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は、介護の基本的な知識やスキルが身につけられる資格です。取得することで、障害者施設の業務の一つである身体介護を、有資格者の指示なしで一人で行えるようになります。

介護職員初任者研修には受講要件が定められておらず、年齢問わず誰でも取得を目指せるのが特徴です。介護職が未経験の人や経験の浅い介護従事者向けの資格なので、取得のハードルは低めといえます。

介護職員初任者研修の取得方法は、介護職員初任者研修を開講しているスクールで130時間の研修を受講し、修了試験に合格することです。通学が必須ですが、40.5時間までは通信で受講することもできます。

介護職員初任者研修の取得を考えている方は、レバウェル介護(旧 きらケア)の「レバウェルスクール介護(旧 きらケアSTEP UPスクール)」をご活用ください。レバウェルスクール介護(旧 きらケアSTEP UPスクール)は土日や夜間の講座があるため、働きながら取得することも可能です。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修は、介護職員初任者研修の上位に位置付けられる資格です。初任者研修よりも専門的な介護の知識・スキルの習得ができます。国家資格である「介護福祉士」を受験するには、介護福祉士実務者研修を修了していることが条件です。

介護福祉士実務者研修の資格を取得するには、講座を開講するスクールで450時間の研修を修了することが必要です。一部は通学が必須ですが、405時間は通信でも受講できます。
また、介護職員初任者研修を持っている方は免除科目があり、320時間の研修で取得可能です。

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介護福祉士実務者研修とは?資格取得のメリットや初任者研修との違いを解説

介護福祉士

介護福祉士は、介護分野で唯一の国家資格です。取得することで介護に関する高度な専門知識や技術を習得している証明になるので、介護業務だけでなく、職員への指導や利用者さん側への助言などに役立てられるでしょう

介護福祉士は、条件を満たしたうえで介護福祉士国家試験に合格することで取得可能です。介護福祉士と名乗り、働くには合格したうえで資格登録をしなければなりません。なお、働きながら実務経験ルートで受験要件を満たすには、前述の「実務者研修の修了」と「実務経験3年以上」が必要になります。

介護福祉士に関して詳しくは、「介護福祉士とはわかりやすくいうとどんな資格?取得方法や試験概要を解説!」でご紹介しているのでチェックしてみてください。

障害者施設の相談援助に役立つ資格

障害者施設で相談援助を提供する際に役立つ資格は、社会福祉士や精神保健福祉士、社会福祉主事任用資格などです。

社会福祉士

社会福祉士は相談援助についての専門知識やスキルがあることを証明する国家資格です。社会福祉士の資格を取得することで障害者施設の利用者さんの相談に乗り、必要な支援につなげることができます。

社会福祉士の資格を得るには、社会福祉士国家試験に合格しなければなりません。受験資格を得るルートは複数あり、「福祉系大学ルート」「短期養成施設ルート」「一般養成施設ルート」などがあります。
詳しくは、「社会福祉士試験の難易度は?合格率や試験内容、効果的な学習方法を解説」の記事をご覧ください。

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介護福祉士と社会福祉士の違いとは?仕事内容や給与、資格の取得方法を比較

精神保健福祉士

精神保健福祉士とは、精神疾患がある方の生活支援や社会復帰をサポートできる国家資格です。障害者施設の利用者さんが日常生活を送るうえでの相談対応や、社会復帰をするための訓練などの業務を行う際に、精神保健福祉士の資格が役立ちます。
精神福祉士の資格を取得するには、受験資格を満たしたうえで精神保健福祉士国家試験に合格する必要があります。受験資格を得るルートは社会福祉士とほぼ同じです。

精神保健福祉士の取得方法については、「精神保健福祉士になるには?受験資格や取得の方法を解説」の記事でご紹介しているので、興味のある方は参考にしてみましょう。

社会福祉主事任用資格

社会福祉主事任用資格とは、主に公務員が福祉事務所で社会福祉主事として働くのに必要な資格です。社会福祉に関する知識を活かすことで障害者施設でも活躍できます。取得するためには、以下のいずれかの条件に当てはまる必要があります。

  • 大学等で指定科目を履修・卒業
  • 指定養成機関を修了(22科目 1500時間)
  • 全社協中央福祉学院社会福祉主事資格認定通信課程または日本社会事業大学通信教育過程を修了(1年間)
  • 都道府県等の講習会課程を修了(19科目 279時間)
  • 社会福祉士または精神保健福祉士の資格保有

社会福祉主事任用資格について詳しくは、「社会福祉主事任用資格とは?活かせる仕事は?取得方法やメリットを解説!」の記事でご紹介しているので、参考にしてみてください。

障害者施設の機能訓練に役立つ資格

障害者施設で行う機能訓練に役立つ資格は、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士です。

理学療法士

理学療法士は、身体に障がいがある方の運動機能を回復・向上を目的としたケアを行うのに必要な国家資格です。
障害者施設を利用する方の中には病気やけが、加齢などにより身体機能が低下した方がいます。理学療法士の仕事は、利用者さんの身体の状態に合わせたリハビリテーションの提供です。「歩く」「立ち上がる」などの基本動作の練習のサポートをしたり、関節の可動域を広げられるよう動かしたりするなどのリハビリテーションを通して、障害者施設の利用者さんの自立した日常生活を取り戻す援助をします。

理学療法士の資格を取得するには、理学療法士養成校で3年以上学んだうえで理学療法士国家試験に合格する必要があります。

作業療法士

作業療法士は、心身に障がいのある方の生活援助や機能訓練を行うのに必要な国家資格です。作業療法士は、障がいのある方の身体機能の回復をサポートするだけではなく、心の回復を促したり社会参加を円滑に行えるように援助したりするなどの役割があります。
作業療法士が提供する作業療法の内容は、食事や着替え、トイレなどの日常的な動作や、職場復帰に向けたパソコン操作の訓練などです。ほかにも編み物や園芸など、得意なことや趣味を通して利用者さんが自立した生活を送る自信を取り戻すサポートもします。

作業療法士の資格を取得するには、受験要件を満たしたうえで作業療法士国家試験を受験し、合格しなければなりません。受験要件を満たすには、国が指定した作業療法士養成課程のある大学や専門学校などで、3年以上必要な知識や技能を学ぶ必要があります。

言語聴覚士

言語聴覚士は1997年に国家資格として制定された資格で、言語聴覚士法によって定められています。言語聴覚士の仕事は、言語機能や聴覚機能、摂食機能などに障がいがある方に対して、機能回復をするためのケアを提供することです。

言語聴覚士国家試験を受験するには、文部科学大臣が指定する学校か都道府県知事が指定する言語聴覚士養成校を卒業する必要があります。一般の4年制大学の卒業生が受験資格を得るには、指定された大学・大学院の専攻科、または2年制の専修学校を卒業しなければなりません。

障害者施設の仕事に役立つその他の資格

児童指導員任用資格や普通自動車第一種運転免許も、障害者施設で働くうえで活かせる資格です。

児童指導員任用資格

児童指導員任用資格とは、児童福祉施設に配置される児童指導員として働くために必要な資格です。児童指導員は、児童福祉施設に入所・通所する子どもたちの心身のケアや、生活指導を行います。
児童指導員任用資格を取得するには、以下のいずれかの条件を満たす必要があります。

  • 4年制大学や通信制大学で「社会福祉学」「心理学」「教育学」「社会学」を専修する学部・学科を卒業する
  • 高校または中等教育学校の卒業後、児童福祉事業で2年以上の実務経験を積む
  • 児童福祉事業で3年以上の実務経験があり、厚生労働大臣または都道府県知事から認定される
  • 幼稚園教諭、小中学校、高等学校いずれかの教員免許を取得し厚生労働大臣または都道府県知事から認定される
  • 社会福祉士または精神保健福祉士の資格を取得する

児童指導員任用資格を得るのに資格試験を受験する必要はなく、児童福祉事業所での実務経験を活かした取得方法があるのが特徴です。

普通自動車第一種運転免許

普通自動車第一種運転免許は、日本の公道を自動車などで走行するために必要な資格です。障害者施設での送迎や訪問などの業務に役立ちます。障害者施設で働くうえで必須ではないものの、職員が送迎業務を行う施設ではもっておくと有利になるかもしれません。

そもそも障害者施設とは?

障害者施設とは、障がいのある方が日常生活を送るうえで必要な支援を提供している施設のことです。主な対象者は、「身体障がいのある方」「知的障がいのある方」「精神障がいのある方」「難病を患う方」など。障害者施設での支援内容は、身体介護や自立訓練、就労支援などで、利用者さんの希望や状況に合わせたサービスを提供します。

障害者施設・事業所の種類

障害者施設は利用者さんのニーズに沿ったサービスを提供するため、いくつかの種類があります。ここでは、障害者施設や事業所の種類についてご紹介するので、就職先・転職先を探す際の参考にしてみてください。

入居型の障害者施設

入居型の障害者施設には主に障害者支援施設と障害者グループホームがあります。提供される障害福祉サービスは、施設に入所して利用する施設系サービス、共同生活を送りながら利用できる居住系サービス、昼間に利用する日中活動系サービスなどです。

障害者支援施設(施設入所支援・生活介護)

障害者支援施設とは、重度障がいのある方へ暮らしの場を提供し、日中・夜間を通して必要なケアを行う施設です。障害者支援施設に配置される生活支援員は、入浴介助や食事介助、排泄介助など、利用者さんが生活するうえで必要な介護サービスを提供します。利用対象者は、障害支援区分が4以上の方です。

障害者グループホーム(共同生活援助)

障害者グループホームとは、障がいのある方が自立した生活に向けて、支援を受けながら共同生活を送る場所です。利用対象者は障がいのある方で、障害支援区分の定めありません。利用者さんの障がいの程度は事業所によってさまざまですが、比較的自立度の高い利用者さんが多い傾向があります。

障害者グループホームでは、利用者さんに介護サービスを提供する生活支援員だけでなく、利用者さんの食事の準備や掃除、相談業務などを担う世話人が配置されます。

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障害者グループホームに資格は必要?研修の種類や取得方法、メリットを解説

通所型の障害者施設

通所型の障害者施設には、自立訓練事業所や就労支援事業所(A・B型)などがあり、訓練系・就労系サービスが提供されます。
訓練系サービスでは、利用者さんの身体機能や日常生活能力を向上させるための訓練を実施。就労系サービスでは、利用者さんの適性に合った職場探しや就労機会の提供などを行います。

自立訓練事業所

自立訓練事業所とは、障がいのある方が生活訓練や機能訓練を通して、自立した生活を送るためのスキルを身につけるサポートをする事業所です。利用対象者は、身体機能や生活能力の向上・維持のために訓練が必要な障がいのある方で、障害支援区分による定めはありません。
自立訓練事業所には、理学療法士や作業療法士、生活支援員などが配置されます。

就労継続支援事業所(A型・B型)

就労継続支援事業所は、一般企業への就職が難しい障がいのある方の就労を支援する事業所で、A型事業所とB型事業所があります。A型事業所とB型事業所の違いは、利用者さんと事業者が雇用契約を結ぶかどうかです。
A型事業所は、利用者さんと雇用契約を結び、就労に応じて最低賃金以上の給与を支給します。一方、B型事業所は利用者さんと雇用契約を結ばず、働きに応じた工賃を支給します。
なお、就労継続支援事業所に配置されるのは、職業指導員や生活支援員です。

就労移行支援・就労定着支援事業所

就労移行支援や就労定着支援事業所は、障がいのある方が一般企業で働くための支援を行う施設です。就労移行支援では障がいのある方の一般企業へ就職を目指すためのサポートをし、就労定着支援では就職後のサポートをします。
就労移行支援の対象者は一般企業への就職意欲を持つ障がいのある方。就労定着支援の対象者は、就労移行支援などの障がい者福祉サービスを通して一般企業に就職して6ヶ月以上経った方です。
就労移行支援事業所が就労定着支援事業所も兼ねている場合があるので、一体化したサポートを提供できます。事業所の規模によって、職業指導員や生活支援員、就労移行支援員などが配置されます。

訪問介護・居宅介護事業所

訪問介護・居宅介護事業所では、訪問系・居住支援系のサービスの提供をします。訪問系・居住支援系のサービスとは、居宅介護や重度訪問介護、同行援護、行動援護などです。サービス対象者は、それぞれのサービスによって障害支援区分が異なります。訪問介護・居宅介護事業所では、ケアマネジャーやホームヘルパーが配置されます。

障害児施設

障がい児支援施設とは、身体に障がいのある児童や精神に障がいのある児童、知的障がいのある児童を支援するための施設です。日常生活上の基本動作の指導や、集団生活に慣れるための訓練などを行います。施設の種類は、福祉型障害児入所施設や医療型障害児入所施設、放課後等デイサービスなど。保育士や看護職員、児童指導員などが在籍しています。

障害者施設で活躍する職種

障害者施設には、生活支援員や職業指導員、世話人など、さまざまな職種が活躍しています。

生活支援員

生活支援員とは、障害者施設で利用者さんの日常生活上の支援をする職種です。具体的には、利用者さんの身体介護や創作活動のサポート、関係機関との連携などを行います。
生活支援員になるための必須資格はなく、無資格から働けるのが特徴です。ただし、身体介護を行うので介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修、介護福祉士など、介護に関する資格があると活躍の場が広がるでしょう。

職業指導員

就労継続支援事業所(A型・B型)や自立訓練事業所などの就労系の施設で働く職業指導員は、障がいのある方が働くために必要な知識や技術を身につけるために指導を行います。職業指導員になるのに資格や実務経験は必要ありません。ただし、事業所によっては利用者さんの身体介護を行うため、介護職員初任者研修などの介護資格を応募要件にしているところもあるようです。

就労支援員

就労支援員は、求職活動をサポートしたり実習先や就職先を開拓したりと、就労に関する幅広い支援をする職種です。就労支援員になるために必要な資格はありませんが、専門的な仕事なので、社会福祉士や精神保健福祉士などの資格を取得していると就職や転職に有利になるでしょう。

世話人

世話人は、障害者グループホームで利用者さんの日常生活の援助や相談対応を行います。世話人になるのに資格は必要なく、未経験から働ける職種です。世話人は資格なしで働けますが、料理や洗濯など家事スキルや、障がいのある方に対する理解があると、よりスムーズに業務を進められるでしょう。
障害者グループホームの世話人に関して詳しくは、「障害者グループホームで働く世話人の仕事内容を解説!介護の資格は必要?」の記事でご紹介していますので、ご一読ください。

サービス管理責任者

サービス管理責任者とは、障害福祉サービス事業所で提供するサービスの質を向上させるために、利用者さんの個別支援計画の作成や、サービス提供の管理、職員の指導・育成などを行う職種です。事業所の利用人数によって、設置が義務づけられています。
サービス管理責任者になるには、提供するサービスによって3~8年の実務経験と研修の修了が必要です。なお、サービス管理責任者は、5年ごとに更新があります。

▼関連記事
サービス管理責任者とサービス提供責任者の違いを解説!兼務はできる?

機能訓練指導員

機能訓練指導員は、理学療法士や作業療法士などのことで、リハビリテーションを通して利用者さんの身体機能や心の回復を促す役割があります。機能訓練指導員として活躍するには、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などの資格が必要です。

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障害者施設で働く職員の仕事内容

障害者施設で働く職員の主な仕事内容は、身体介護やレクリエーションの実施、見守りなどです。例として、生活支援員の具体的な業務をまとめました。

  • 起床準備
  • 入浴介助
  • 食事介助
  • 服薬介助
  • おやつ準備、介助
  • 見守り
  • コール対応
  • レクリエーション準備、実施
  • 野外活動
  • 記録記入、事務作業
  • 就寝準備

利用者さんの状況は一人ひとり異なるため、個々の症状や状態を正確に把握して、適切なサービスを提供する必要があります。

障害者施設の保有資格別の平均給与

厚生労働省の「令和6年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査 調査結果報告書(p.13)」をもとに、2024年9月の福祉・介護職員の保有資格別の平均給与額をまとめました。

保有資格平均給与額
保有資格なし307,980円
介護福祉士356,460円
社会福祉士382,370円
精神保健福祉士371,260円

参考:厚生労働省「令和6年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査 調査結果報告書(p.13)」

資料によると、2024年9月における保有資格なしの福祉・介護職員の平均給与額は約31万円です。保有資格がない職員に比べると、介護福祉士の資格保有者は約5万円、社会福祉士と精神保健福祉士は約7万円プラスであることがわかります。

障害者施設で働くメリット

障害者施設で働くメリットは、障害への理解が深まり視野が広がったり、臨機応変に対応するスキルが身についたりすることなどです。

障がいへの理解が深まり視野が広がる

障害者施設で働くことで、障がいにはそれぞれ特徴があることや、自立支援の重要性などを理解できるようになるはずです。
新しい価値観が生まれたり、視野が広がって挑戦の場を見つけられたりするなど、自分の成長を感じられるでしょう。

臨機応変に対応するスキルが身につく

障害者施設では、さまざまな症状の利用者さんにサービスを提供するので、臨機応変な対応スキルが身につきます。利用者さんが突発的な行動を起こしたときには、状況に合わせた素早い判断と柔軟な対応が必要です。どのような状況でも冷静に対応する必要があるため、自然と臨機応変な動きができるようになるでしょう。

ほかの施設で活かせる知識の習得や経験ができる

障害者施設で培った経験やスキル、知識はほかの施設でも活かせます。身体介護や日常生活の支援といった仕事は、介護施設でも提供するサービスです。障害者施設で経験をすることで、転職先の選択肢を広げられるでしょう。

利用者さんの自立や成功を一緒に喜べる

障害者施設で働くと、利用者さんの成功体験を共有できます。利用者さんの就職先が決まったり、1人で公共交通機関を利用できるようになったりするなど、自分のサポートによって利用者さんのできることが増えると、嬉しさややりがいを感じるはず。障がいのある方の大変さを知っているからこそ、利用者さんと一緒に楽しさや喜びを味わえます。

無資格・未経験からスキルアップを目指せる

働く中で身につけた知識や経験を活かして資格を取得することで、スキルアップを目指せることも障害者施設で働くメリットの一つです。障害者施設には、無資格・未経験から働ける職種があり、働きながら知識やスキルの習得ができます。資格取得支援制度を導入する事業所もあるので、就職・転職活動の際には、事業所のサポート体制をチェックすると良いでしょう。

障害者施設で働くデメリット

障害者施設で働くデメリットは、身体的な負担を感じることがあったり、人手不足によって忙しい場合があったりすることです。

身体的な負担を感じることがある

障害者施設で働くうえで、夜勤や身体介護による身体的な負担を感じる場合があります。24時間体制で利用者さんのサポートをしている事業所では、職員が交代で夜勤をしなければなりません。夜勤によって生活リズムが乱れてしまうと、疲労の蓄積や睡眠不足に悩まされることもあります。

また、身体介護では、入浴介助や移動介助の際に職員が利用者さんの身体を支える必要があるため、筋力や体力が必要です。体力がない人は、「身体介護がつらい…」と感じてしまうこともあるかもしれません。

人手不足により忙しい場合がある

利用者さんの人数に対して職員が十分に確保できていない障害者施設では、スタッフ一人ひとりの業務量が多くなる傾向があり、大変さを感じることもあります。
職場によっては、「障害者施設で働くのは大変そう…」というイメージから求人募集をしても人材が集まらなかったり、働きに対して適切な評価がされないため退職する職員が多かったりするなどの問題を抱えている場合があるかもしれません。人手不足によって職員が抱える業務量が増えると、残業や早出などの時間外勤務をして対応しなければならないことがあるでしょう。

利用者さんとのコミュニケーションが難しい

障害者施設で働く中で、障がいのある方とのコミュニケーションが難しいと感じる場合もあるでしょう。利用者さんの中には、言いたいことをうまく説明できない歯がゆさから、暴言を吐いてしまったり、暴力をふるってしまったりする方もいます。トラブルが起きたときは、利用者さんにどうやって声をかけて良いかわからず、悩んでしまうこともあるかもしれません。

介護施設から転職する場合ギャップを感じる可能性がある

高齢者を対象にした介護施設から転職した場合、障がいのある方の支援との違いにギャップを感じる場合があります。

高齢者の介護は介護保険制度に基づいて行うのに対し、障がいのある方の支援は障害者総合支援法に基づいて行います。また、関わる利用者さんの状態や状況、求められるサービスが違うことがあり、働くうえでの差を感じる人もいるようです。

「精神障がいのある方との適切なコミュニケーション方法がわからない」「頼まれたことにどこまで対応すべきか迷う」「若くして難病を患っている方やご家族の精神的なケアが難しい」など、障害福祉サービスの仕事ならではの悩みが生じることもあるでしょう。

【体験談】障害者施設の仕事のやりがい

実際に障害者施設で働いている方が感じている仕事のやりがいを紹介します。

※私は日々、「こうしたら上手く食べられるかも」「これなら利用者さまが自分でできるかも」と試行錯誤しています。考えた方法を実践した際にケアが上手くできたり、利用者さまからうれしそうに「ありがとう」と言われたりしたときには特にやりがいを感じます。スムーズに問題を解決できないときには悩むこともありますが、だからこそ成果が出るとよりうれしいです。

レバウェル/現場スタッフ紹介※

※声の小さい利用者が何を言っているのか聞き取れず、何回も聞き直しているうちに相手の機嫌を損ねてしまうことがありました。しかし、接しているうちに内容が理解できるようになったときにはうれしかったです。今では、楽しく会話ができるまでに成長することができました。

レバウェル/現場スタッフ紹介※

障害者施設の職員は、試行錯誤しながら利用者さんについて理解を深めています。粘り強く対応した結果、利用者さんのポジティブな変化が見られるときにやりがいを感じているようです。
障害者施設の仕事のやりがいに関して詳しくは、「障害者施設の仕事のやりがいとは?サービス内容や向いている人の特徴を解説」の記事で解説しているのでチェックしてみてください。

障害者施設で働くのに向いている人

障害者施設で働くのに向いている人は、以下のような人です。

  • 障がいへの理解がある人
  • 思いやりがある人
  • 適切なコミュニケーションが取れる人
  • 体力に自信がある人

障害者施設で働くうえでは、障がいのある方について理解を深めて、適切な関わりを持つ姿勢が大切です。
障害者施設で働くのに向いている人の特徴について詳しくは、「障害者福祉に向いている人の特徴とは?高齢者介護との違いや仕事内容を解説」の記事で解説しているので、ご一読ください。

障害者施設についてよくある質問

ここでは、障害者施設についてよくある質問に回答します。「障害者施設で働く心構えが知りたい!」「障害者施設で働くのはきつい…?」と気になる方は、ご覧ください。

障害者施設で働く心構えとは?

障害者施設で働くうえで必要な心構えとは、利用者さんへの配慮を忘れないことや、悩みや不安に寄り添う意識を持つこと、自立支援に対する理解を深めることなどです。また、依存関係にならないよう利用者さんとの適切な距離感を保つことも大切といえます。
詳しくは、「障害者施設で働く心構えとは?支援のポイントや役立つスキル、求人の選び方」の記事で解説しているので、興味のある方はチェックしてみてください。

障害者施設で働くのはきつい?

障害者施設で働くのがきついと感じるかどうかは、人それぞれです。障害者施設では、身体介護を行うための一定の体力を求められたり、障がいに関する知識やスキルが必要だったりするので、なかには「障害者施設での仕事はきつい…」と感じる人もいるかもしれません。
一方で、やりがいを感じられることもたくさんあります。試行錯誤しながら自分がサポートをした結果、利用者さんのできることが増えたり喜んでもらえたりすると、障害者施設で働く楽しさややりがいを感じられるでしょう。

まとめ

障害者施設には、資格なしで働ける職種があります。しかし、資格を取得することで、仕事の幅が広がったりスキルアップに繋がったりすることがあるので、障害者施設で役立つ資格を知っておくと良いでしょう。

障害者施設で役立つ資格は、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修、介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士などがあります。障害者施設で活躍する職種は、生活支援員、職業指導員、就労支援員、世話人などが挙げられます。働く施設によって違いはありますが、いずれも障がいのある方の生活の質を向上させるためのサポートをするのが仕事です。

障害者施設で働くうえでは、身体的な負担を感じたり人手不足で忙しい場合があったりするなど、大変に感じることもあるでしょう。一方で、障害への理解が深まり視野が広がったり臨機応変な対応スキルが身についたりするなど、障害者施設で働くメリットもあります。

「無資格だけど障害者施設で働きたい!」「働きながら資格の取得を目指せる障害者施設はある?」と気になる方は、介護福祉業界に特化したレバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。
レバウェル介護(旧 きらケア)は、介護施設だけでなく、障害者施設の介護職の求人も取り扱っています。経験豊富な専任のキャリアアドバイザーがあなたの希望や経験に沿った求人を紹介するので、無資格・未経験からの就職・転職が不安な方も安心です。サービスはすべて無料なので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

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