特養の生活相談員の仕事内容は?資格要件や働くメリット、給与も解説!

介護の仕事 2026年6月17日
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この記事のまとめ

「特養で働く生活相談員は何をするの?」と気になる方もいるのではないでしょうか。生活相談員の主な仕事内容は、利用者さんの相談対応や入退所の手続き、他職種・関係機関との調整などです。この記事では、生活相談員の仕事内容や資格要件、必要なスキルをご紹介します。1日の流れや仕事のやりがい、大変さも解説するので、特養の生活相談員への転職・就職を検討している方は参考にしてみてください。

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目次

特養で働く生活相談員の仕事内容

特養で働く生活相談員の仕事内容は、利用者さんやご家族の相談への対応や、入退所の手続きなどです。以下で詳しくご紹介します。

利用者さんやご家族の相談対応

特養で働く生活相談員の仕事として、利用者さんやそのご家族の相談対応が挙げられます。施設の窓口として生活や介護保険に関する相談に対応することは、生活相談員の重要な仕事です
利用者さんからの相談内容は、必要に応じて施設の職員や外部の関係機関に共有します。多職種連携の中心となり、困りごとを解決に導くのが、特養の生活相談員の役割です。

施設の入退所契約の手続き

特養への入所や退所に必要な手続きをサポートするのも、生活相談員の仕事です。入所希望者との面談や施設見学の案内を実施し、入所までの流れや料金の説明などにも幅広く対応します。なかでも、複雑な介護保険制度は、利用者さんやご家族にとって理解が難しいこともあるため、分かりやすく伝える工夫が必要です。

また、新規の利用者さんを受け入れる際は、施設に空室が出ないように現場との調整も行います。利用者さんが退所する際も、スムーズに移行できるよう、医療機関やほかの介護事業所と円滑に連携する必要があるでしょう。

医療機関や行政との連絡・調整

生活相談員は、医療機関や行政機関といった外部の関係機関と連携し、利用者さんが適切な支援を受けられるよう情報交換や調整を行います
たとえば、「利用者さんの体調に変化があった場合、主治医やご家族へ連絡する」「行政機関に施設の空き状況や取り組みを伝えて連携する」などが業務です。

サービス担当者会議への参加

特養の生活相談員は、利用者さんのサービス担当者会議に参加します。サービス担当者会議とは、利用者さんやケアマネジャー、看護師、生活相談員などが集まり、利用者さんの介護方針や提供するサービスを話し合う場のことです。

生活相談員は、普段の利用者さんの様子や、ケアプランに沿ったサービスの実施状況、今後のケアに関する意見などを伝えます。現状を正確に伝えるためには、普段から利用者さんの様子を観察することや、介護職員とコミュニケーションをとることが大切です。

苦情の対応

生活相談員は、利用者さんやそのご家族からのクレームに対応することもあります。受けたクレームを施設の職員と共有し、改善できるよう働きかけることも、仕事の一つです。

ときには、利用者さん同士のトラブルが起こることもあるので、適切に状況を把握しておく必要があります。生活相談員としてスムーズに業務をこなすためには、定期的に利用者さんの居室を訪問してコミュニケーションをとったり、人間関係をチェックしたりすることも重要です。

ケアプランに沿った介護サービスの調整

施設内でケアプランに沿って介護サービスを提供できているかチェックするのも、生活相談員の役割です。ケアマネジャーが立てたケアプランの実行に責任を持ち、対応が不十分な場合は、生活相談員から介護職員や看護職員に働きかけます。

また、介護職員や利用者さんから、介護サービスの内容について相談や苦情を受けた場合、ケアマネジャーに報告してケアプランの見直しを依頼することもあるでしょう。

介護報酬請求(レセプト)などの事務作業

生活相談員は、介護報酬請求(レセプト)業務や物品発注などの事務を行うこともあります。レセプト作成は、介護保険の知識が必要なため、生活相談員のスキルや経験を活かせる業務です。

利用者さんの見守り・介助

生活相談員の仕事内容はデスクワークだけでなく、施設内を巡回して利用者さんとコミュニケーションを図ることも必要です。フロアを回ることで、利用者さんの体調変化や生活の様子を直接把握できます。
また、現場の状況に応じて、食事介助や移動介助など、介護職員のサポートに入ることもあるようです。

介護職員に対する研修会の企画・実施

施設の介護職員に向けて、介護業務や介護保険制度に関する研修会を企画することも、生活相談員の仕事です。生活相談員には、介護職員の勉強の場を設け、職場の現状や今後の課題を共有する役割もあります。

施設と地域が交流する機会の創出

特養の生活相談員は、地域交流の窓口として、施設と地域が交流する場を作ることもあります。地元中学生の福祉ボランティアの受け入れや、小学生に高齢者や福祉について知ってもらうための出張授業、地域住民を招いたイベントなどを行うことがあるようです。

介護へのなじみが薄い地域住民にも広く門戸を開き、地域に根ざした施設になるよう広報活動を行います。地域と施設の交流の機会を確保することは、利用者さんの社会参加にもつながるため、生活相談員の取り組みは重要です。

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特養の生活相談員の資格要件

生活相談員は職種の名称で、「生活相談員」という資格はありません。生活相談員の詳しい資格要件は自治体によって異なるものの、下記のいずれかの資格を保有していれば、どの自治体でも生活相談員として従事できます。

  • 社会福祉士
  • 精神保健福祉士
  • 社会福祉主事任用資格

次項で、それぞれの資格の詳細をご紹介します。

社会福祉士

社会福祉士とは、介護が必要な方や障がいのある方、生活に困窮している方などの相談に乗り、自立した生活が送れるよう支援するための国家資格です

社会福祉士になるには、「社会福祉士国家試験」に合格する必要があります。社会福祉士国家試験の受験要件を満たす方法は、「福祉系大学で指定科目を履修する」「相談援助の実務経験を4年積んだのちに、一般養成施設に1年以上通う」などです。詳しくは、「社会人が社会福祉士になるには?一般養成施設の選び方も解説」の記事で解説しています。

精神保健福祉士

精神保健福祉士とは、精神障がいのある方の社会復帰や社会生活を、相談援助を通じて支援する際に活かせる国家資格です。取得する過程で、社会福祉全般に関する知識も広く学びます。

精神保健福祉士になるには、「精神保健福祉国家試験」への合格が必要です。精神保健福祉士国家試験を受験するには、「保健福祉系の大学で指定科目を修了する」「相談援助の実務4年を積んだのちに、一般養成施設1年以上に通う」などの要件を満たさなくてはいけません。
受験ルートや取得方法は「精神保健福祉士になるには?受験資格や取得の方法を解説」の記事にまとめているので、ぜひご一読ください。

社会福祉主事任用資格

「社会福祉主事」とは、自治体の福祉事務所において、社会福祉に関する支援業務を行う役職のことです。「社会福祉主事任用資格」は、社会福祉主事として配置されるために必要な資格ですが、生活相談員の要件としても採用されています

社会福祉主事任用資格を取得するには、「大学などで指定された科目を履修して卒業する」「自治体の講習会を受講する」などの条件を満たすことが必要です。取得方法の詳細は、「社会福祉主事任用資格とは?活かせる仕事は?取得方法やメリットを解説!」の記事をご確認ください。

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無資格で生活相談員になれる自治体もある

上記の資格以外にも「同等の能力がある」として、生活相談員の要件を自治体が独自に定めていることがあります。そのため、働く自治体によっては、無資格でも実務経験があれば特養の生活相談員になれるようです。

下記に、無資格で生活相談員として働ける地域の例を挙げたので、確認してみましょう(2026年5月時点)。

宮城県仙台市

社会福祉士及び介護福祉士法(昭和62年法律第30号)第7条第4号に規定する指定施設において通算して3年以上相談援助、看護又は介護の業務に従事した経験のある者

引用:仙台市「生活相談員の資格要件について」

和歌山県和歌山市

介護業務の実務経験が1年以上ある者

引用:和歌山市「生活相談員の資格要件について(p.1)

神奈川県川崎市

介護施設又は通所系サービス事業所において、常勤で2年以上(勤務日数360日以上)介護等の業務に従事した者(直接処遇職員に限る)

引用:川崎市「指定介護老人福祉施設及び指定通所介護事業所における生活相談員の資格要件について(p.1)

実務経験のみで生活相談員になれる場合も、条件は都道府県ごとに異なります。上記のほか、介護福祉士や介護支援専門員(ケアマネジャー)の資格で、生活相談員の要件を満たせる自治体もあるようです。生活相談員の仕事に興味がある方は、自分が働きたい自治体の要件を事前に確認しておきましょう。

「自分の持っている資格や実務経験で、生活相談員になれるのか知りたい」という方は、レバウェル介護(旧 きらケア)のキャリアアドバイザーに相談するとスムーズに要件を確認できるので、ぜひご活用ください。

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そもそも特養とは

特養とは、特別養護老人ホームの略称です。自宅で生活するのが難しい高齢者に対し、手厚い介護サービスで日常生活のサポートを行います。原則として、要介護3以上の認定を受けた方が入所可能です。
特養(特別養護老人ホーム)については、「特別養護老人ホーム(特養)とは?わかりやすく入居条件や施設の違いを解説」の記事で解説しています。

特養における生活相談員の役割

特養の生活相談員の役割は、入所している利用者さんの生活の困りごとを解決することです。多職種や外部機関と連携して、利用者さんが質の高い生活を送れるようサポートします。

また、入所希望者やそのご家族の介護サービスに対する不安を解消することも、生活相談員の役割の一つです。特養の入所を希望する方は、介護度が上がって今後の生活に不安を感じている方も少なくありません。
利用者さんが安心して介護サービスを利用できるよう、生活相談員は多職種連携しながらしっかりと悩みや要望を汲み取り、入所の調整や生活の支援を行う必要があります。

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特養の生活相談員の人員配置基準

指定介護老人福祉施設の人員、設備及び運営に関する基準第2条」により、特別養護老人ホームは、利用者さん100人に対して生活相談員1人を常勤で配置することが義務付けられています

実際の生活相談員の配置人数は、施設によって異なるでしょう。生活相談員を2人以上配置している特養では、業務で困ったときにほかの生活相談員に相談できます。

特養で働く生活相談員に兼務はあるの?

特養の生活相談員は、「指定介護老人福祉施設の人員、設備及び運営に関する基準第2条」により、利用者さんの処遇に支障がない範囲であれば兼務が認められています。そのため、施設によってはケアマネジャーや介護職員などを兼務する場合があるでしょう。兼務する場合は、それぞれの職種の配置基準を満たさなければいけません。

以下で、特養の生活相談員が兼務する可能性がある職種をご紹介するので、気になる方はチェックしてみてください。

介護支援専門員(ケママネジャー)

特養のケアマネジャーは、施設に入所する利用者さん一人ひとりに最適なケアプランを作成したり、他職種との連携・調整を行ったりします。ケアマネジャーの業務に従事するためには、「介護支援専門員」という資格が必要です
なお、特養におけるケアマネジャーの配置基準は、利用者さん100名に対して常勤職員1名以上となっています。

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介護職員

特養の介護職員は、利用者さんの食事・入浴・排泄などの日常生活の支援を行います。配置基準は、常勤換算で利用者さん3名に対して1名以上です。介護職との兼務について、詳しくは「生活相談員は介護職と兼務できる?必要な資格や施設ごとの配置基準を解説」の記事で解説しています。

機能訓練指導員

特養の機能訓練指導員は、利用者さんの身体機能の維持や改善を目的とした機能訓練を行います。機能訓練指導員になるには、理学療法士や作業療法士などの資格が必要です。特養の機能訓練指導員の配置基準は、施設に1名以上となっています。

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特養で働く生活相談員の1日の流れ

ここでは、特養で働く生活相談員の1日の流れをご紹介します。施設の方針によって業務範囲は異なるので、大まかな流れとしてチェックしてみてください。

特養の生活相談員の1日の流れ

  • 09:00

    出勤。利用者さんの情報共有を行う

  • 10:00

    入所希望者の施設案内や面談をする

  • 11:00

    外部の事業所や行政など、関係機関との連絡・調整を行う

  • 12:00

    休憩

  • 13:00

    利用者さんやご家族と面談を行う

  • 14:00

    サービス担当者会議へ参加する

  • 16:00

    必要書類や記録の作成を行う

  • 18:00

    退勤

生活相談員は、9時~18時ごろの日勤で、週休2日制が一般的です。生活相談員のシフトはある程度固定されているため、家庭の事情などで日勤のみで働きたい方にとって働きやすい職種といえます

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特養の生活相談員に必要なスキル

ここでは、特養の生活相談員に必要なスキルをご紹介します。「自分に生活相談員の仕事ができるか不安…」という方は、参考にしてみてください。

多様な業務を調整しながら進める力

生活相談員は、利用者さんやそのご家族の相談対応、行政・医療機関といった関係機関とのやり取りなど、多様な業務を同時に進める力が求められます。施設によっては、ケアマネジャーや介護職員と兼任することもあるでしょう。

業務が滞ると、利用者さんやほかの職員に迷惑をかけてしまうため、それぞれの業務の期限と進捗を管理するスキルが必要です。

多職種と連携するスキル

生活相談員には、介護職員やケアマネジャー、医療職、施設長などの多職種と連携するスキルが必要です。それぞれの職種の仕事内容や現状を把握しておくことで、連携しやすくなるでしょう。また、生活相談員は、多職種や利用者さんとの板挟みにあっても、中立な姿勢で対応することが求められます。

利用者さんやご家族に寄り添う傾聴力

生活相談員には、傾聴力が求められます。生活相談員と、入所希望者や入所したばかりの利用者さんとの間には、まだ信頼関係が十分に構築されていません。そのため、利用者さんやそのご家族に寄り添う傾聴力・共感力を発揮し、悩みや要望を話しやすい雰囲気を作ることが大切です。
「相談して良かった」と思ってもらえれば、利用者さんやご家族が安心して施設を利用できるでしょう

介護保険制度の知識と介護現場の理解

生活相談員は、自施設の特色や行っているケア、介護保険制度に関する知識を十分に理解する必要があります。入所希望者やご家族に説明したり質問に答えたりするために、正しい情報を把握しておくことが大切です。
さらに、定期的に介護報酬改定が行われ制度の変更が生じることがあるので、常に最新情報に知識をアップデートできるよう、アンテナを張ることが求められます。

生活相談員に必要なスキルについては、「生活相談員に必要なスキル8選!活かせる資格や働くメリットもご紹介」で解説しているので、あわせてご一読ください。

特養で働く生活相談員の平均給与・年収

特養の生活相談員に限定した給与データはないため、介護事業所全体の相談員の給与データをご紹介します。

厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.126)」をもとに、生活相談員・支援相談員の働き方別の平均給与と年収を以下にまとめました。こちらは介護職員等処遇改善加算を取得している事業所のデータで、平均給与は「基本給(月額)+手当+一時金(4~9月支給金額の1/6)」で算出されています。

平均給与平均年収(平均給与×12ヶ月)
常勤職員35万3,950円424万7,400円
非常勤職員29万2,750円351万3,000円

参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.126)

生活相談員・支援相談員の平均給与は、常勤が35万3,950円、非常勤が29万2,750円でした。実働時間は、常勤が162.5時間、非常勤は138.7時間です。

同資料(p.126)によると、介護職員の平均給与は33万8,200円です。年収に換算すると405万8,400円で、生活相談員のほうが介護職員より平均年収が19万円程度高いと分かります。
なお、実際の給与は、兼務の有無や賞与額などによって異なるので、上記はあくまで参考程度に留めておきましょう。

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特養で働く生活相談員のキャリアの選択肢

「特養の生活相談員にはどのようなキャリアの可能性があるの?」と気になる方もいるのではないでしょうか。ここでは、特養の生活相談員を経てキャリアアップできる職種をご紹介します。

介護支援専門員(ケアマネジャー)

特養の生活相談員を経て、ケアマネジャーへのキャリアアップを目指すことが可能です。ケアマネジャーとして働くには、ケアマネジャー試験(介護支援専門員実務研修受講試験)に合格し、研修の受講や資格登録を行わなければなりません。
特養の生活相談員として5年かつ900日以上の実務経験があれば、介護福祉士のような国家資格がなくても、ケアマネジャー試験の受験資格を満たせます

ケアマネジャーの取得方法を詳しく知りたい方は、「ケアマネジャーになるには?介護支援専門員の受験資格や試験の難易度を解説」をご覧ください。

施設長

特養の生活相談員は、実務経験や保有する資格を活かし、施設長へのキャリアアップも目指せます
厚生労働省の「施設長の資格要件等」によると、特養の施設長の資格要件は、「社会福祉主事の要件を満たす者」「社会福祉事業に2年以上従事した者」「社会福祉施設長資格認定講習会を受講した者」のうち、いずれかを満たすことです。

すでに「社会福祉主事の要件を満たす者」に該当する方は、勤務先から適当な人材と認められれば施設長になれるでしょう。また、特養の生活相談員として2年働けば、「社会福祉事業に2年以上従事した者」として施設長の任用要件を満たせます。

特養の施設長になる方法については、「特養の施設長に必要な資格は?仕事内容や管理者との違い、必須スキルも解説」の記事もチェックしてみてください。

特養とデイサービスの生活相談員の違い

ここでは、特養とデイサービスの生活相談員の違いをまとめました。生活相談員としての転職先に悩んでいる方は、チェックしてみてください。

送迎業務の有無

特養は入所施設のため、送迎業務を行わないのが一般的です。一方、デイサービスでは、生活相談員が利用者さんの送迎を行う場合があります。
デイサービスは、利用者さんが日中に通って利用する介護サービスです。専属のドライバーがいなかったり、人手が不足していたりする場合は、生活相談員が送迎を担当することもあるでしょう。

営業活動の重要度

特養では、空きを待っている方がいれば、生活相談員が集客をする機会は少ないといえます。一方のデイサービスは、施設側が積極的に集客をする傾向にあるため、生活相談員が営業力を求められる場面も多いでしょう。施設によっては、営業職のようにノルマを課せられることもあるようです。

働き方(内勤・外勤)

特養の生活相談員は、施設内で多くの業務が完結するため、事業所内で働く内勤が中心となります
これに対して、デイサービスの生活相談員は、利用者さんの生活を支えるために居宅介護支援事業所のケアマネジャーや病院などの外部機関と密に連携しながら支援を進めます。ケアプランの変更や更新に伴うサービス担当者会議の際に、利用者さんの自宅を直接訪問して会議に出席することも仕事の一つです。

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特養で働く生活相談員の仕事の大変さ

特養の生活相談員が大変に感じることは、「人の間に立つストレスがある」「業務が幅広く必要な知識が多い」などです。以下で、生活相談員の仕事の大変な部分について解説します。

人の間に立つストレスがある

生活相談員の仕事をしていると、利用者さんや他職種、関係機関など、さまざまな人の間に立つストレスを感じることも。生活相談員がやりとりを行うのは利用者さんだけでなく、介護職員やケアマネジャー、関係機関も対象になります。
そのため、職員の意見がまとまらなかったり、関係機関に要望が通らなかったりすると、生活相談員が板挟みになる場合もあるようです。

スムーズに業務をこなすためには、職員や関係機関の担当者と気軽に話ができる関係性を築く必要があります。信頼関係があれば、頼みごとにも協力してもらいやすいでしょう。

クレーム対応をきついと感じる場合がある

特養の生活相談員として働くなかで、利用者さんから難しい要望や厳しいクレームを申しつけられて「きつい」と感じることも考えられます。利用者さんから話を聞くときは、どのような内容でも「施設の顔」として向き合わなければなりません。

クレームを受けた際は、丁寧な説明と誠実な姿勢を心掛けると良いでしょう。真摯に対応することで、利用者さんとの間に信頼関係が生まれるきっかけとなるかもしれません。

業務範囲が幅広い

生活相談員の仕事は、契約手続きや相談対応、連絡など幅広いため、業務内容を覚えるのが大変なことがあります。施設によっては介護業務を兼務することもあり、身体的な負担を感じる方もいるようです。

仕事を覚えるのが大変なときは、コミュニケーションの基本として、まずは利用者さんの顔と名前を覚えましょう。教わったことはメモにとり、自分専用の業務マニュアルやチェックリストを作成するのもおすすめです。

施設内にほかの生活相談員がいないこともある

利用者さんが100人以下の特養では、配置基準の関係で生活相談員が1人しかいない場合があります。生活相談員が自分1人で、仕事で困ったことや相談したいことがあるときにすぐに聞けず、大変に感じる人もいるようです

生活相談員の同僚や先輩がいない場合は、施設長などの上司や、仕事に共通点があるケアマネジャーに悩みを相談してみると良いでしょう。

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特養の生活相談員のやりがい・メリット

生活相談員のやりがいやメリットとして、「多様なスキルが身につく」「利用者さんやご家族から直接感謝される機会が多い」などが挙げられます。
ここでは、特養の生活相談員の仕事のやりがいをご紹介するので、生活相談員への転職を迷っている方は、参考にしてみてください。

業務を通して多様なスキルが身につく

生活相談員の業務をこなすうちに、スケジュール管理能力やコミュニケーションスキル、臨機応変に対応するスキルを身につけられます
生活相談員の仕事は、利用者さんや家族からの相談を受け、多方面と連携をとりながら調整や対応をすることです。そのため、利用者さんとご家族が抱える不安や悩み、クレームなど、多くの情報を収集して対処する経験を積めます。

介護業務で得た介護スキルを活かし、さらにスキルアップを目指したい方にとって、生活相談員はやりがいのある職種といえるでしょう。

利用者さんやご家族から直接感謝される機会が多い

生活相談員のやりがいとして、「利用者さんやご家族から感謝の言葉がもらえること」も挙げられるでしょう

利用者さんのなかには、特養を終の棲家として利用する方もいます。終末期ケアや看取りにも対応するため、特養ならではの大変さを感じることもあるようです。その分、長期的に信頼関係を築き、感謝の言葉をもらえたときには、大きなやりがいを感じられます。

日勤のみで生活リズムを保ちやすい

生活相談員の主な仕事は、利用者さんやそのご家族の相談対応なので、日勤のみで働くのが一般的です。そのため、生活リズムを保ちやすいメリットがあります
ただし、介護業務を兼務する場合、生活相談員が夜勤に出ることもあるので、事前に業務範囲や勤務時間を確認しておきましょう。

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特養の生活相談員に向いている人の特徴

特養の生活相談員に向いている人の特徴は、以下のとおりです。

  • コミュニケーション能力が高い
  • 奉仕精神がある
  • 責任感が強い

関わる相手や状況に合わせてうまくコミュニケーションをとれる人は、生活相談員として活躍できるでしょう。また、利用者さんの不安を解決したり、介護現場の課題に向き合ったりするためには、奉仕精神や責任感も必要です。

生活相談員に向いている人の特徴は「「生活相談員に転職したい!」転職エージェントを利用するメリットを解説」の記事でもご紹介しているので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。

特養の生活相談員の体験談

ここでは、実際に特養で生活相談員として働いている方がやりがいを感じたエピソードをご紹介します。

生活相談員の仕事は初めてだったので、とても不安でした。しかし、業務の進め方が月ごと、1年ごとにしっかりマニュアル化されており、自分のなかで整理しながら覚えていけたので良かったです。
相談援助だけでなく、文書の作成や関係機関との各種調整など、さまざまな業務を担当させてもらえるので、幅広い知識が身につきます。日々の仕事から視野が広がり、生活相談員としてレベルアップできました。

入所の相談への対応やご家族との契約手続きは責任が重い分、無事に完了したときの達成感もひとしおです。
また、現場のフロアリーダーを任され、周囲の意見を丁寧に聞きながらトラブルを解決に導けたときは、大きな自信とやりがいを感じました。

生活相談員は、業務が多岐にわたり責任が大きい仕事のため、ときには大変に感じることもあります。しかし、業務を通して習得できるスキルが多く、利用者さんの役に立てるやりがいが大きい仕事です

特養の生活相談員に関するよくある質問

ここでは、特養の生活相談員に関するよくある質問にお答えします。「特養の生活相談員の仕事についてもっと知りたい」という方は、ご一読ください。

特養の生活相談員は大変ですか?

特養の生活相談員の仕事を大変と感じるかは人によって異なるため、一概に「大変だ」とは言い切れません。立場の違う人の間に立って調整を行ったり、幅広い仕事をこなすための多くの知識を求められたりすることから、「特養の生活相談員は大変」だと思う場合があるようです。一方で、向上心を持って仕事を覚え、やりがいを感じながら働いている方もいるでしょう。
特養の生活相談員の大変さについては、「生活相談員の仕事は大変?向いている人の特徴と辞めたいときの対処法を解説」でも説明しているので、ぜひチェックしてみてください。

特養の生活相談員とケアマネジャーの違いは何?

特養の生活相談員とケアマネジャーの違いは、業務範囲や役割です。生活相談員は、介護サービスの窓口の役割を担います。入所手続きや相談対応を行い、生活に寄り添うことが仕事です。一方のケアマネジャーは、利用者さんが適切な介護を受けられるようにサポートする役割を担います。ケアプランを作成し、計画通りにサービスが提供されているかチェックするのが仕事です。
生活相談員とケアマネジャーの違いは、「生活相談員とケアマネの違いを解説!仕事内容や職場、必要な資格、給与は?」の記事で解説しています。必要な資格の違いにも触れているので、詳しく知りたい方はご覧ください。

特養の生活相談員は介護職員を兼務できる?

特養の生活相談員は、相談援助に支障が出ない範囲であれば、介護職員を兼務できます。職種を兼務する場合、事業所は生活相談員と介護職員それぞれの配置基準を満たさなければなりません。生活相談員は利用者さん100名に対して常勤1名以上、介護・看護職員は、利用者さん3名に対して常勤換算で1名以上の配置が必要です。
この記事の「特養で働く生活相談員に兼務はあるの?」で解説しているので、あわせてチェックしてみてください。

まとめ

特養の生活相談員の主な仕事内容は、利用者さんに適切な介護サービスを提供できるよう、他職種や外部の事業所、関係機関と連絡・調整を行うことです。また、利用者さんの入退所の手続きや、ご家族の相談対応も行います。施設によっては、介護業務を兼務することもあるようです。

生活相談員になるには、原則として社会福祉士、精神保健福祉士、社会福祉主事任用資格のいずれかが求められます。しかし、自治体によっては、介護などの一定の実務経験があれば、無資格で生活相談員として働ける場合もあるようです。

生活相談員は、相談援助の実務経験を積むことで、ケアマネジャーや施設長へのキャリアアップを目指せます。業務の幅広さや、利用者さん・関係者との板挟みによるストレスなど大変な面もあるものの、利用者さんから直接感謝を伝えられる点にやりがいを感じる方も多い職種です。

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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

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※この記事の掲載情報は2026年6月17日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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