老健のケアマネジャーの役割や仕事内容とは?給与や大変さ、やりがいを解説

介護の仕事 2025年6月5日
  • この記事をシェアする
  • facebook
  • X
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
老健ケアマネに対する記事のメイン画像

この記事のまとめ

「老健のケアマネに興味があるけど、仕事内容ってどんな感じ?」と気になる方もいるかもしれません。老健のケアマネは、在宅復帰を目指す利用者さんを支援するため、主にケアプランの作成業務に従事します。この記事では、老健で働くケアマネの役割や仕事内容を解説。老健のケアマネに比べ、兼務の可能性や担当件数の上限などが異なる居宅介護支援事業所のケアマネとの違いにも言及するので、興味がある方は参考にしてみてください。

ケアマネジャー(介護支援専門員)とはどんな仕事?業務内容や役割を解説!

現在のストレス度と傾向がわかる!介護職のストレスタイプ診断

目次

老健のケアマネジャーの役割

老健のケアマネジャーの主な役割は、利用者さんの病気や怪我の状態に応じた介護サービスを考え、適切なケアプランを作成することです。介護職や医療職、リハビリ職などと連携しながら、利用者さんのニーズや状態に合わせたケアプランを作成し、適切な介護サービスが提供されるように調整します。

利用者さんやご家族と面談を実施し、施設内で快適な生活が送れるようにサポートするのも役割の一つであり、在宅復帰に向けたプランニングや外部機関との連携も欠かせません。また、退所後の生活に向けた支援も大切な仕事です。
老健のケアマネは、利用者さんが一日でも早く在宅復帰できるように、最適な介護サービスを提供するための架け橋となる存在といえるでしょう。
ケアマネの役割については「ケアマネジャーの役割とは?具体的な業務や支援の内容を解説」の記事でも解説しているので、興味がある方はぜひご一読ください。

今の職場に満足していますか?

無料で求人を見てみる

そもそも老健とは

老健とは、介護老人保健施設の略称で、病気や怪我で退院後に在宅復帰を目的とする高齢者の方が、介護・看護ケアやリハビリ(機能訓練)を目的に入所する施設です。病院から在宅復帰するまでのサポートを担います。
主な入所対象者は、介護・看護・リハビリを必要とする要介護1以上の認定を受けた65歳以上の方。在宅復帰を目指しているため、利用者さんの入所期間は基本的に3~6ヶ月程度と短期間です。

入所期間中は、個々の利用者さんの状態に合わせたリハビリを実施し、生活機能の向上を目指します。利用者さんが自立的な日常生活に戻るためのステップとなる施設といえるでしょう。
老健については、「老健とは?特徴をわかりやすく解説!入所条件やほかの介護施設との違い」の記事で詳しく解説しています。

老健で働くケアマネジャーの仕事内容 

老健で働くケアマネの主な仕事内容は、一人ひとりの利用者さんに合ったケアプランの作成です。利用者さんやご家族の意向を取り入れつつ、必要な介護や看護、食事、リハビリなどの援助計画を立てていきます。
ケアプランの作成以外にも、介護施設と利用者さんの橋渡し役を担ったり、介護保険の給付管理をしたりするのもケアマネの仕事です。

ケアプランの作成・調整

老健のケアマネは、利用者さんの心身の状態や介護サービスの希望を考慮しながら、最適なケアプランを作成します。その際、医療職・リハビリ職の専門的な意見を取り入れ、多角的な視点から具体的な支援内容を計画することが重要です。
また、ケアマネは、自分が作成したケアプランの実施状況を確認するため、モニタリングを実施。実際に介護現場を観察した結果に応じて定期的にケアプランを見直し、利用者さんの状態に応じた適切な調整を行います。

▼関連記事
介護支援のモニタリングとは?実施手順やケアマネジャーが意識すべきこと

利用者さんやご家族との面談

利用者さんやご家族との面談を通して、施設内の生活状況や介護サービスに関する希望や悩みを聞き取ります。利用者さんが老健での生活に不安を感じている場合、安心して施設を利用できるように丁寧な説明を行いサポートするのもケアマネの大切な仕事です。
そのほか、利用者さん側からの介護サービスの相談や要介護認定の申請手続きの代行などにも対応します。

サービス担当者会議の実施

ケアプランを作成・調整した際は、サービス担当者会議を開催します。サービス担当者会議は、介護職や医療職、リハビリ職などの専門職が集まり、利用者さんに提供する介護サービスの内容や提供頻度などを話し合う大切な会議です。利用者さんの状態や支援方針を共有することで、関係者との連携を図ります。

他職種・関係機関との連携

老健では看護職員やリハビリ職などが働いているため、ケアマネは他職種と協力しながら支援を行います。利用者さんに最適なケアプランを作成・調整するためには、各専門職と情報を共有し、連携を密にすることが重要です。
また、外部の関係機関とも連携し、利用者さんの在宅復帰後の生活を見据えた支援を行うことも求められます。居宅介護支援事業所や訪問介護事業所など、利用者さんが切れ目のないケアを受けられるよう、橋渡し役になるのがケアマネの役割です。

介護保険の給付管理

介護保険の給付管理もケアマネの仕事の一つ。給付管理とは、介護サービスの提供実績をもとに介護報酬の請求書を作成し、国民健康保険団体連合会(国保連)に提出することです。
ケアマネは、利用者さんの要介護度に応じて、施設で提供される介護サービスが保険適用の範囲内に収まるように管理します。また、利用者さんやご家族へ介護保険の仕組みを説明し、安心して介護サービスを利用できるようにサポートするのも大切な仕事です。

▼関連記事
ケアマネジャーの仕事内容をわかりやすく解説!施設と居宅の業務の違い

老健で働くケアマネジャーはほかの業務を兼務する可能性がある?

老健で働くケアマネは、施設によってケアマネ業務以外の業務を兼務する可能性があります。厚生労働省の「介護老人保健施設の人員、施設及び設備並びに運営に関する基準について」によると、ケアマネは、利用者さんの処遇に支障をきたさない場合に限り、ほかの職務に従事できると示しています。

兼務する業務としては、主に介護業務が一般的なようです。同省の「介護人材の処遇改善等(介護人材の確保と介護現場の生産性の向上)(p.8)」によると、老健を含む介護施設等の介護職員の人手不足の状況について、「大いに不足」が11.9%、「不足」が24.2%でした。また、同資料(p.10)の介護職員の定着率を見ると、老健を含む入所型の施設系は定着率が特に悪く、介護職員の人手不足に悩む施設が多い状況です。そのため、介護職の経験があるケアマネの場合、貴重な即戦力として介護業務を頼まれる状況にあると考えられます。

介護業務以外には、支援相談員を兼ねる場合もあるでしょう。支援相談員とは、利用者さんが施設で安心して過ごせる環境を整えたり、退所後も必要な支援が行き届くよう他職種と連携したりする職種です。ケアマネが兼務する場合、利用者さんの在宅復帰のスケジュールが組みやすかったり、ケアマネ・支援相談員の2つの立場で相談を受けられるので、利用者さんの状況を把握しやすかったりするようです。

そのほか、栄養士を兼務することも。どの業務を兼務するかは、施設の状況やケアマネの保有資格などによって異なります。なお、原則、居宅介護支援事業者の介護支援専門員との兼務は認められていません。
ケアマネ以外の業務を兼務することで業務量が増え、ケアマネの負担が増えることが懸念されるため、担当する業務については入職前にあらかじめ確認しておきましょう。

▼関連記事
支援相談員とはどんな職種?仕事内容や必要な資格、やりがい、給与を解説!

ケアマネジャーを含む老健の人員配置基準

厚生労働省の「介護老人保健施設(p.5)」によると、老健の人員配置基準は以下のとおりです。

職種配置基準
介護支援専門員(ケアマネ)1以上(入所者100人に対してケアマネを1人配置)
医師1以上(100対1以上)
薬剤師実情に応じた適当数(100対1)
看護・介護職員3対1以上(うち看護職員は7分の2程度)
支援相談員1以上(100対1以上)
理学療法士・作業療法士または言語聴覚士100対1以上
栄養士1以上(入所定員100以上の場合)
調理員・事務員・その他の従業者実情に応じた適当数

参考:厚生労働省「介護老人保健施設(p.5)

老健のケアマネは、1人で最大100人の利用者さんのケアプランを担当します。そのため大規模な老健では、事務作業を効率的に行い時間を有効活用するのがポイントといえるでしょう。
ケアマネの担当件数については「ケアマネジャーの担当件数の上限は?居宅・施設の利用者数や仕事内容を解説」の記事で詳しく解説しているので、気になる方はあわせてチェックしてみてください。

▼関連記事
介護老人保健施設で働く職種とは?医療や福祉それぞれの仕事内容を解説

老健で働くケアマネジャーの1日のスケジュール例

ここでは、老健で働くケアマネの1日のスケジュール例を紹介します。下記の表は、ケアマネ業務に専念する場合のスケジュール例です。施設によって、実際のスケジュールや仕事内容は異なるため、参考程度にご覧ください。

時間仕事内容
午前9時出勤、申し送りや連絡事項の確認
午前9時30分ケアプランや各種書類の作成
午前10時30分利用者さんやご家族への対応・面談
正午休憩
午後1時ケアプランの進捗をモニタリング
午後2時30時サービス担当者会議、事務作業
午後5時ミーティング・引き継ぎ
午後6時退勤

老健のケアマネは、基本的に日勤がメインです。ただし、介護職や看護職を兼任する場合は、夜勤に入る可能性があります。

老健と居宅介護支援事業所で働くケアマネジャーの違い

ケアマネジャーは、勤務する施設形態によって「仕事内容」「兼務の有無」「担当する利用者さんの特徴」「ケアマネの配置基準」に違いが生じます。
老健と特養といった同じ施設系で働くケアマネ(施設ケアマネ)に大きな違いはありません。しかし、居宅介護支援事業所で働くケアマネ(居宅ケアマネ)と比較すると違いが見られます。
両者の特徴を下記の表にまとめました。

老健(介護老人保健施設)居宅介護支援事業所
仕事内容・介護サービスの相談やアセスメント
・ケアプラン作成、調整
・利用者さんのモニタリング
・サービス担当者会議の実施
・他職種との連携
・関係機関との連絡、調整
・要介護認定の申請手続き
・介護保険の給付管理
・介護サービスの相談やアセスメント
・ケアプラン作成、調整
・利用者さんのモニタリング(利用者さん宅の訪問
・サービス担当者会議の実施
・関係機関との連絡、調整
・要介護認定の申請手続き
・介護保険の給付管理
兼務の有無(可能性)あり(主に介護業務)基本的になし
担当する利用者さんの特徴リハビリ・看護・介護を必要とする要介護1以上の認定を受けた65歳以上の方・要介護1〜5の認定を受けた65歳以上の方
・要支援1・2の方(「指定介護予防支援事業者」の指定を受けた居宅介護支援事業所の場合)
・特定疾病により介護が必要だと判断された40歳~64歳の方
※要介護認定を受けていない方から、要介護申請の手続き相談に応じる場合もある
ケアマネの配置基準(1人当たりの担当人数)利用者さん100人に対して常勤1人利用者さん44人に対して常勤1人

参考:厚生労働省「介護老人保健施設(p.5)」「指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準

以下で、老健で働くケアマネと介護支援事業所で働くケアマネの違いについて項目ごとに説明します。

仕事内容

老健と居宅介護支援事業所のケアマネジャーが担当する業務に大きな違いはありません。老健のケアマネは、利用者さんのケアプランを作成したり、モニタリングなどを通してケアプランの内容を調整・更新したりするのが主な仕事です。介護サービスの相談対応やアセスメント、要介護認定の申請手続き、サービス担当者会議の実施、他職種・関係機関との連携、介護保険の給付管理などのケアマネ業務についても居宅介護支援事業所のケアマネと共通しているでしょう。

ただし、老健と居宅介護支援事業所では、利用者さんの状況に違いがあります。老健のケアマネは施設内の利用者さんを対象にしているため、施設内で業務が完結する可能性が高い一方で、居宅介護支援事業所のケアマネは、在宅で生活する利用者さんを対象とするため、モニタリングやサービス担当者会議などの際は、利用者さんの自宅や介護施設・事業所などを訪問しなくてはなりません。
また、居宅介護支援事業所は介護ケアそのものを提供する事業所ではないため、訪問介護や通所サービスなどを提供する外部事業所との関わりが多くなるでしょう。

▼関連記事
ケアプランセンターとは?役割や運営基準、業務内容、仕事のやりがいを解説

兼務の有無

前述したとおり、老健のケアマネは、施設によって介護職や生活相談員を兼務する可能性があります。一方で居宅介護支援事業所のケアマネは、基本的にケアマネ業務に専念することが多いでしょう。事業所やケアマネの保有資格によっては、訪問介護員(ホームヘルパー)や管理者を兼任する場合があるようです。ただしお伝えしているように、ケアマネが兼務をするには、利用者さんの処遇に支障をきたさないことが求められます。

担当する利用者さんの特徴

老健のケアマネが担当するのは、病状が安定していて入院・治療は必要ないものの、看護ケアやリハビリを必要とする要介護1以上の認定を受けた65歳以上の方です。在宅復帰を目指し、入所期間を通じて生活機能の向上を目指す方が利用します。

これに対して居宅介護支援事業所の利用者さんは、基本的に要介護1〜5の認定を受けた65歳以上の方が対象です。また、居宅介護支援事業所が「指定介護予防支援」の指定を受けると、要支援1・2の方も支援対象となります。そのほか、特定疾病により介護が必要だと判断された40歳~64歳の方や、要介護認定の代行を希望する高齢者の方など、幅広く対象とするのが特徴です。居宅介護支援事業所は、自宅で日常生活を送れるように、居宅サービスの利用を検討している方が利用します。

ケアマネジャーの配置基準

老健で働くケアマネと居宅介護支援事業所で働くケアマネでは、1人が受け持つ担当件数に違いがあります
前述したとおり、老健のケアマネの担当件数が最大100人であるのに対し、居宅ケアマネは原則44人まで。居宅ケアマネは利用者さんのご自宅を一軒一軒訪問する必要があり、施設から移動しない老健のケアマネより時間や手間がかかるため、担当件数が制限されています。
老健のケアマネは、移動の手間がない一方で、担当する人数次第では業務量が多くなることも。特に規模の大きい施設ではケアマネの担当人数が多くなり、「なかなか仕事が回らない…」と悩むことがあるかもしれません。

▼関連記事
施設ケアマネとは?役割の違いから求人の探し方まで詳しく解説!
居宅ケアマネってどんな仕事?役割や施設ケアマネとの違い

老健で働くケアマネジャーの平均給与

厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.161)」によると、老健で働くケアマネの平均給与は40万3,680円でした。 施設形態全体のケアマネの平均給与が38万8,080円であることから、ケアマネのなかでも月に約1万5,000円ほど多く給与が支給されていると分かります。
なお、上記の平均給与の算出方法は、「基本給(月額)+手当+一時金(1月~12月支給金額の1/12)」です。施設によって、実際に支給される手当や賞与の額などは異なるため、参考程度にご覧ください。
老健を含む施設ケアマネの給料の詳細は「施設ケアマネの給料はどのくらい?多い?それとも少ない?」の記事で確認できますので、気になる方はチェックしてみましょう。

老健で働くケアマネジャーの大変さ

老健で働くケアマネの大変さについては、主に以下のとおりです。

  • ケアマネジャーとしての業務に専念するのが難しい
  • 他職種連携の難しさ
  • 新しい人間関係の構築が苦手

老健のケアマネは、介護業務との兼務が発生した場合、ケアマネ業務に集中しづらいと感じる可能性があります。医療職やリハビリ職など、他職種と連携する必要があるため、それぞれの考え方や支援内容の相違などで悩むことがあるかもしれません。
また、老健は3~6ヶ月と比較的短い間隔で利用者さんの入れ替わりがあるため、信頼関係を一から構築し直す必要があります。老健のケアマネは、限られた期間内で適切なケアを提供する難しさがあるといえるでしょう。

老健で働くケアマネジャーのやりがい

老健で働くケアマネのやりがいには、「利用者さんの生活を近くで支援できる」「他職種と関わりながら働ける」などが挙げられます。それぞれ詳しく見てみましょう。

利用者さんの生活を近くで支援できる

老健で働くケアマネのやりがいの一つは、利用者さんの近くで生活を支援できることです。健康状態や身体機能の改善をすぐ側で実感でき、ときには利用者さんから直接感謝の言葉をいただけることもあるでしょう。
また、老健で働くケアマネは、居宅ケアマネと比べて利用者さんと接する時間が長い分、信頼関係を築きやすい一面があります。老健で勤務を続けるなかで利用者さんと喜びを分かち合えるようになることも、ケアマネのやりがいにつながるでしょう。

他職種の職員と関わり合いながら働ける

同じ施設内で働く他職種と関わりながら働けるのも、老健のケアマネのやりがいといえます。「他職種・関係機関との連携」で述べたとおり、老健のケアマネはほかの職員と密接に連携することが必要です。同じ職場で働くことで、医療職やリハビリ職の仕事を直接目にする機会があるため、一緒に仕事をするうちに介護だけではなく医療・リハビリに関する知識も吸収していけるでしょう。身につけた知識は質の高いサービスの提供につながり、ケアマネとしての成長にも役立ちます。

▼関連記事
ケアマネのやりがいとは?目指すメリットや資格の取得方法も解説

老健のケアマネジャーとして働くメリット

ここでは、老健のケアマネとして働くメリットをご紹介します。老健への転職を検討しているケアマネの方は、参考にしてみてください。

ほかの介護施設より給与が高い

ケアマネが老健で働くメリットとして、ほかの介護施設よりも給与が高いことが挙げられます。厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.161p.162)」によると、施設形態別の平均給与は以下のとおりです。

施設形態ケアマネの平均給与
老健(介護老人保健施設)40万3,680円
特養(介護老人福祉施設)41万6,060円
訪問介護事業所39万1,040円
通所介護事業所(デイサービス)34万1,800円
通所リハビリテーション事業所(デイケア)34万1,800円
認知症対応型共同生活介護事業所(グループホーム)35万8,900円

参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.161p.162)」

老健で働くケアマネの平均給与は40万3,680円と、特養に次いで高いことが分かります。デイサービスやデイケアで働くケアマネの平均給与を見てみると、老健で働くケアマネとの金額差が約6万円でした。老健や特養の給与が高い理由として、介護職を兼任したケアマネが夜勤に対応していることが影響していると考えられます。
各施設のなかでも平均給与が高い老健への転職は、給与アップを目指したいケアマネの方に向いているかもしれません。

日勤メインで働ける

前述したとおり、老健のケアマネは日勤をメインに働ける場合が多く、夜勤による身体的負担が少ないのもメリットの一つです。日勤のみであれば毎日規則正しい生活ができるため、仕事とプライベートの両立がしやすいでしょう。
ケアマネジャーの働き方については、「ケアマネジャーの働き方を解説!勤務時間は長い?休める?仕事内容も紹介」の記事も参考にしてみてください。

老健で働くケアマネジャーのキャリアパス

老健でケアマネとしての経験を積んでいけば、ケアマネの上位資格を目指せます。キャリアアップを視野に入れている方は、以下の資格を参考にしてみてください。

認定ケアマネジャー

認定ケアマネジャーは、一般社団法人日本ケアマネジメント学会が認定する民間資格ですケアマネとしての専門性を高め、社会的な地位をより確かなものとすることを目的としています。認定ケアマネになるためには、介護支援専門員として3年以上の実務経験を積み、学会が実施する資格試験への合格が必要です。

認定ケアマネの資格を取得すると、利用者さんにより質の高いケアマネジメントを実施することが可能となるでしょう。また、認定ケアマネの資格保有者は、後述する主任ケアマネ研修の受講要件である「ケアマネとしての従事期間が5年」が3年に短縮されるため、キャリアアップを目指すうえで有利になります。

主任ケアマネジャー

主任ケアマネは、ケアマネの上位資格です。主任ケアマネになるには、都道府県が実施する主任介護支援専門員研修を修了しなくてはなりません。研修の受講要件を満たすには、専任の介護支援専門員として通算5年以上の実務経験を積むか、前述した認定ケアマネを取得し、専任のケアマネとして3年以上の実務経験を積むことなどが必要です。

主任介護支援専門員研修には、ケアマネジメントの高度な知識に加え、ケアマネへの指導などに関する内容が含まれます。主任ケアマネを取得できれば、新人ケアマネの育成や職員のまとめ役としても活躍できるでしょう。また、居宅介護支援事業所では、主任ケアマネが管理者の要件となるため、事業所の運営に関わる重要なポジションに就けるようになります。

▼関連記事
主任ケアマネとは?仕事内容や役割、取得するメリット、資格要件を解説!
ケアマネの資格を取得するメリットとは?やりがいや役立つ職場を解説

老健のケアマネジャーに向いている人

老健のケアマネに向いている人は、以下のとおりです。

  • 給与の高い職場で働きたい人
  • 在宅復帰の支援に興味がある人
  • 介護現場の仕事も兼務したい人

前述したとおり、老健はほかの介護施設より給与が高めなので、高給与の施設で働きたい方に向いているでしょう。また、老健では在宅復帰を目指す利用者さんを間近でサポートできるので、「自宅での生活を望む利用者さんを支援したい」という方にもマッチしています。施設によってはケアマネ業務と介護業務を兼務できる場合があるので、「介護士としての感覚を鈍らせたくない」と考えるケアマネの方にも適しているといえるでしょう。

▼関連記事
老健に向いている人の特徴とは?仕事で身につくスキルや働くメリットを解説

ケアマネジャーとして老健で働くには

老健のケアマネとして働くには、ケアマネの資格を取得する必要があります。ケアマネ資格を得るには、介護福祉士や社会福祉士など、特定の国家資格等に基づく実務経験を5年以上(かつ900日以上)積んだうえで、「介護支援専門員実務研修受講試験」の試験に合格しなければなりません。また、介護支援専門員実務研修の課程を修め、介護支援専門員証の交付が必要です。
資格を取得した後は、老健のケアマネ求人を探して応募しましょう。ただし、老健のケアマネの配置基準は100人の利用者さんに対し1人。多くの利用者さんに対応できるため、求人自体が少ない傾向にあるようです。そのため、転職を希望するタイミングで求人募集がない可能性も考えておいたほうが良いかもしれません。

「希望する求人がなかったらどうしよう…」と心配の方はレバウェル介護(旧 きらケア)を活用してみませんか?レバウェル介護(旧 きらケア)は、介護業界に特化した転職エージェントです。豊富な介護求人をご用意しているので、希望に合うケアマネ求人がきっと見つかるはず。マッチする求人がない場合は、希望条件に合うケアマネ求人が見つかり次第、お伝えすることも可能です。

▼関連記事
ケアマネジャーになるには最短で何年?介護支援専門員の受験資格を解説

老健のケアマネジャーの求人の特徴

老健のケアマネ求人は、正社員の募集が多く安定した雇用形態で働けるのが特徴です。施設ごとに業務内容や待遇には違いがあるため、介護業務との兼務の有無など、働き方を事前に確認するようにしましょう。

前述したとおり、老健のケアマネ求人は件数が比較的少ないため、仕事探しの難易度は高いかもしれません。老健に転職したいケアマネの方は、転職エージェントを利用し、求人が出たタイミングで知らせてもらうと、見逃しの心配がないので安心です。また、求人が出た際にすぐ応募ができるように、日ごろから準備しておくと良いでしょう。

「求人探しをサポートしてほしい!」という方はレバウェル介護(旧 きらケア)に相談してみませんか?レバウェル介護(旧 きらケア)なら、一般公開されない非公開求人を紹介してもらえる可能性もあるので、条件に合う施設が見つかりやすくなります。これから転職活動を開始する方、なかなか希望の求人が見つからず困っている方は、ぜひ利用を検討してみてください。

▶ケアマネジャーの求人はこちら

老健で働くケアマネジャーについてよくある質問

老健で働くケアマネジャーに関するよくある質問にお答えします。老健で働こうか悩んでいるケアマネジャーの方は、ぜひ参考にしてみてください。

老健のケアマネの仕事って忙しいの?

老健のケアマネが忙しいかどうかは施設の規模や状況によって異なるため、一概には言い切れないでしょう。老健で働くケアマネが担当できる利用者さんの人数は、最大100人です。担当する利用者さんの人数次第ではケアマネの業務量が多くなり、忙しくなる可能性があります。
また、ケアマネ業務以外に介護業務を兼務する場合、ケアマネ業務に専念できないため、忙しいと感じるかもしれません。利用者さんの処遇に支障をきたさないためにも、忙しいと感じる場合は上司に相談し、業務量を調整してもらうことが大切です。

老健のケアマネと生活相談員って何が違うの?

老健で働くケアマネジャーと生活相談員は、業務内容と必要な資格が異なります。ケアマネの仕事は、ケアプランの作成や要介護認定の申請代行、介護保険の給付管理、モニタリング、他職種・外部機関との連携など。ケアマネジャーになるには、介護支援専門員実務研修受講試験に合格し、実務研修を修了しなければいけません。
生活相談員は、利用者さんやご家族からの相談対応を行い、要望に合った施設や介護サービスを提案するのが仕事です。生活相談員になるには「社会福祉士」「精神保健福祉士」「社会福祉主事」のいずれかの資格が求められる傾向がありますが、要件は都道府県によって異なるため事前に確認しましょう。

▼関連記事
生活相談員とケアマネの違いを解説!仕事内容や職場、必要な資格、給与は?

まとめ

老健で働くケアマネジャーの主な仕事内容は、利用者さんに合ったケアプランの作成です。ケアマネ業務が基本的な仕事ですが、施設によっては介護業務などを兼務する可能性があります。

老健で働くケアマネの大変さとして挙げられるのは、介護業務を兼務する場合、ケアマネ業務に専念するのが難しい可能性があることです。また、考え方の異なる他職種と連携したり、短い間隔で利用者さんと信頼関係を構築し直したりする大変さもあるでしょう。
しかし、老健で働くケアマネは利用者さんの生活を近くで支援できるため、利用者さんが回復する様子を目の当たりにできたり、利用者さんと喜びを分かち合えたりするなどのやりがいがあります。また、老健のケアマネは給与が高く、日勤メインで働けるなどのメリットも豊富です。

ケアマネは1人で利用者さんを最大100人担当するため、希望する勤務地で求人を見つけるのは難しいかもしれません。老健に転職したいケアマネの方は、転職エージェントを利用し、求人が出たタイミングで知らせてもらうと、見逃しの心配がないので安心です。

「老健のケアマネとして働きたい!」という方は、レバウェル介護(旧 きらケア)を利用くてみませんか?
レバウェル介護(旧 きらケア)では、老健や特養といった施設ケアマネの求人をはじめ、居宅介護支援事業所のケアマネ求人など、介護業界に特化したお仕事を多数保有しています。ご紹介する求人はキャリアアドバイザーが直接足を運んで精査した事業所なので、求人情報だけでは分からない職場環境についての情報提供が可能です。また、面接対策や履歴書添削など、求職活動のサポートも実施しています。レバウェル介護(旧 きらケア)のサービスはすべて無料なので、お気軽にお問い合わせください。

今の職場に満足していますか?

無料で求人を見てみる

執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

関連記事

関連ジャンル: 介護の仕事

この記事をシェアする

  • facebook
  • X
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

※この記事の掲載情報は2025年6月5日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

レバウェル介護の新着一覧

「介護の仕事」の人気記事一覧

「総合」の人気記事一覧

新着記事一覧