老健ではどんな職種が働いている?医療や福祉それぞれの仕事内容を解説

介護の仕事 2021年11月18日
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老人介護施設内の画像

介護老人保健施設(老健)で働く職種は医療系や福祉系など、多数の職員が連携して利用者さまの介護や支援、リハビリを行っています。在宅復帰支援に注力している介護施設なので、リハビリ専門職員を配置することが定められているのが特徴です。この記事では、老健で働く職種やその仕事内容をご紹介。また、老健の人員配置基準も解説しています。介護業界への就職・転職を迷っている方は参考にしてみてください。

目次

介護老人保健施設(老健)とは

介護老人保健施設(老健)とは、長期入院後に身体機能が低下してしまい自宅で生活するのが難しい方が、在宅復帰を目標に入所する介護施設です。生活支援やリハビリなどの介護サービスを提供しています。入所期間は基本的に3~6ヶ月ほど。自宅で生活できると判断されれば退所となります。

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老健では多くの職種が連携して働いている

老健は、利用者さまの身体機能の回復・向上を目指して、医師や看護師、リハビリ専門職員など多くの職種が働いているのが特徴です。それぞれの職種が専門性を活かしながら連携してケアを行っています。ここでは、老健で働いている職種を「医療系の職種」「福祉系の職種」「そのほかの職種」に分けてご紹介。実際に、どのような職種がどのように働いているのか、下記を参考にしてみてください。

医療系の職種

ここでは老健で働いている医療系の職種をご紹介します。

医師

老健の医師は施設管理医と呼ばれ、利用者さまの健康管理や急変対応などが主な仕事です。そのほか、在宅復帰に向けて利用者さまのリハビリや栄養面などの指示などを出します。

看護師

老健で働く看護師は、医師の指示のもと喀痰吸引や経管栄養、褥瘡のケアや診察の補助を行います。また、バイタルチェックや服薬管理・介助、施設全体の感染症対策なども看護師の仕事です。

リハビリ専門職員

老健のリハビリ専門職員は、医師と連携を取りながら、リハビリ計画書の作成や専門的な知識に基づいたリハビリを行うのが主な仕事です。リハビリ専門職員は「理学療法士(PT)」「作業療法士(OT)」「言語聴覚士(ST)」があり、それぞれ専門分野が分かれています。

理学療法士(PT):寝返る・起きる・立ち上がるなどといった日常で基本となる動作の回復や維持が目的。ベッドから起き上がる訓練や歩行練習といった運動療法のほか、温熱や電気などを使用する物理的療法なども行います。

作業療法士(OT):着替えや食事、料理、字を書くといった、手の細かい動きなどのリハビリが主な仕事です。また、精神疾患や発達障害の方それぞれに適した作業を取り入れ、社会的適応能力の維持や改善を支援。身体面だけではなく精神的なサポートも仕事の一つです。

言語聴覚士(ST):病気や怪我などで言葉が出なくなってしまった方や、食べる・飲み込む動作が難しい方に対して、発語能力・摂食嚥下能力の回復を目的にリハビリを行います。また、栄養士や調理員と連携を取りながら、利用者さまの食事の形状を調節し、誤嚥を防止するのも仕事の一つです。

栄養士

栄養士・管理栄養士は、利用者さまの栄養状態の把握や栄養ケア計画の作成、栄養バランスを考えたメニューの考案などをします。嚥下障害などで、食事が飲み込みにくいという方には、言語聴覚士(ST)と連携して利用者さま一人ひとりに適した形状の食事を提供します。

薬剤師

老健の薬剤師は調剤業務や服薬指導、薬の管理などを行います。また、管理栄養士と連携を取りながら、日常の栄養管理のサポートをするのも薬剤師の仕事です。

歯科衛生士

老健の歯科衛生士の仕事内容は、利用者さまの口腔状態や義歯のチェック・専門的な口腔ケアなどです。そのほかに、利用者さまや介護士に口腔ケアの指導を行うこともあります。

福祉系の職種

ここでは老健で働く福祉系の職種をご紹介します。

介護職員

介護職員の主な仕事内容は、利用者さまの食事介助や入浴介助、排泄介助、着替え介助などといった日常生活の支援です。レクリエーションを取り入れている施設であれば、介護職員が中心となって行います。そのほか、無資格で介護職員として働きながら「介護職員初任者研修」や「実務者研修」「介護福祉士」といった資格を取得する方も多く、着実にステップアップしていける職種でもあります。

ケアマネージャー

老健のケアマネージャーは、利用者さまのケアプランの作成し、必要に応じてケプランの見直しなどを行います。ケアマネジメント以外にも、介護職員と一緒に利用者さまの介助業務にあたることも。老健のケアマネージャーは、老健の中で幅広い役割を担っているといえます。

支援相談員

支援相談員は、老健の利用者さまやご家族からの介護相談や入所・退所の調整などを行います。そのほかにも、利用者さまの退所に向けて外部の介護施設とやり取りをするので、外部との関わりも多い職種です。

そのほかの職種

ここでは、事務職や厨房職員といった老健で働く職種をご紹介します。

事務職

事務職の職員の仕事は、主に受付業務や電話対応、老健の職員の労務管理などです。ほかにも、利用者さまの医療費や年金、介護保険制度などに関わる手続きのサポート・代行も行います。

調理員(厨房職員)

調理員は、利用者さまの食事の調理や提供を行います。老健の利用者さまのなかには、飲み込むのが難しい利用者さまも。管理栄養士の指導のもと、利用者さまの身体の状態に合わせて、常食・きざみ食・とろみ食など食べやすいように調理・調味をします。

老健の人員配置基準

老健の人員配置基準は法令により決められています。上記とあわせて参考にしてみてください。

医師常勤1人以上。100人に対して1以上を配置する。
看護師・介護職員3人の利用者さまに対して、看護師または介護職員を1人以上配置。うち看護師は2/7程度にする。
リハビリ専門職員利用者さま100人に対して1人以上、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士のいずれかを配置する。
栄養士利用者さま100人に対して、常勤1人以上を配置する。
薬剤師利用者さま300人に対して1人を配置する。
ケアマネージャー常勤1人以上を配置。利用者さま100人に対して1人以上を配置する。
支援相談員常勤1人以上を配置。利用者さま100人に対して1人以上を配置する。
厨房職員・事務員、そのほかの職種実情に応じた適当数を配置する。

引用:厚生労働省「介護老人保健施設(p2)」

老健は医師やリハビリ専門職員の配置が定められており、利用者さまの身体機能の回復・向上を支援しています。また、介護老人福祉施設(特養)や有料老人ホームなどの介護施設と比べて人員配置が手厚いのが特徴です。

老健の介護職員に向いている人

上記でも述べたとおり、老健は多職種と連携を取りながら、利用者さまのケアを行っています。利用者さまはもちろん、利用者さまのご家族との信頼関係がとても大切です。そのため、老健に向いている人の特徴として、コミュニケーションスキルが高いことや、周りと協力しながら業務を進められることが挙げられます。そのほか、老健では多職種間の意見を聞く機会が多いのが魅力。介護士の目線からだけではなく、医師や看護師、リハビリ専門職員、支援相談員といった多角的な視点から介護を学べるため、多様な知識や経験を積みたいという人にも向いているでしょう。

まとめ

介護老人保健施設(老健)は、医師や看護師、リハビリ職員といった医療系の職種や介護職員、支援相談員などの福祉系の職種、介護事務職員など、多くの職種が連携して業務を行っています。利用者さまの身体機能の回復・向上を目標にしているので、リハビリ職の観点からも介護を学べるのが老健の魅力だといえるでしょう。「利用者さまが回復していく姿を見るのがやりがい」という介護士さんも多数います。介護職への就職・転職を考えている方は、介護業界専門の転職情報を提供する「きらケア介護求人」がおすすめです。きらケアでは、介護業界に詳しいアドバイザーが丁寧にカウセリングを行い、希望の勤務形態や適正、経験に合った求人をご紹介します。応募施設が決まれば履歴書の添削や企業とのやり取り代行など、手厚くサポート。お気軽にご相談ください。

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