訪問介護に必要な資格とは?仕事内容や働くメリット・デメリットを解説

介護の資格 2023年12月26日
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この記事のまとめ

訪問介護の仕事に興味があり、「どんな資格を取ればホームヘルパーになれるのか知りたい」という方もいるでしょう。訪問介護員として働くには、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修といった資格が必要です。この記事では、訪問介護員になるための資格の種類や取得方法、費用を解説します。資格の選び方や訪問介護員の仕事内容、平均給与もまとめました。訪問介護に携わるメリットもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

ホームヘルパー(訪問介護員)とは?仕事内容や必要な資格、給料を解説

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目次

訪問介護員(ホームヘルパー)に必要な資格

訪問介護事業所でホームヘルパーとして働くには、介護職員初任者研修の資格が必要です。また、上位資格である介護福祉士実務者研修や介護福祉士の資格を持っている方も、訪問介護の仕事に携わることができます。

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は、介護の基礎的なスキルを習得できる入門的な資格です。難易度が比較的低いため、介護未経験の方も取得しやすいという特徴があります。

資格の取得方法

介護職員初任者研修を受講する方法は「通学」と「通信+通学」の2通りです。130時間の研修カリキュラムのうち、通信で受講できるのは40.5時間までなので、通学は必須。カリキュラム修了後に行われる、学習内容を確認するための筆記試験に合格すれば、介護職員初任者研修を取得できます。

取得にかかる費用・期間

介護職員初任者研修の受講にかかる費用は約3~15万円で、スクールによって金額に差があります。資格取得にかかる期間は、約1~4ヶ月です。自治体や会社から資格取得にかかる費用の補助が出る場合もあるので、資格取得支援制度について調べてみると良いでしょう。

また、介護業界専門の転職エージェント「レバウェル介護(旧 きらケア)」が運営するレバウェルスクール介護では、要件を満たせば無料で介護職員初任者研修を取得できるので、ぜひ利用を検討してみてください。

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介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修は、介護職員初任者研修の上位に位置づけられている資格。受講要件はありません。取得すれば、より実践的な介護のスキルを身につけられます。介護福祉士実務者研修を取得すれば、訪問介護サービスの調整役であるサービス提供責任者へのキャリアアップも可能です

資格の取得方法

介護福祉士実務者研修を取得するためのカリキュラムは450時間と長いため、受講の際は通信講座を利用する場合が多いでしょう。ただし、「介護過程III」と「医療的ケア」はスクーリングで受講する必要があるため、60時間前後の通学は必須です。

取得にかかる費用・期間

介護福祉士実務者研修の受講にかかる費用は、約10~25万円です。受講料は保有資格や研修の実施機関によって異なるため、幅が広くなっています。

介護の資格を持っていない方が、介護福祉士実務者研修の資格を取得するには、約6ヶ月の期間が必要です。介護職員初任者研修といった資格を保有している場合、履修済みの科目は免除になるので、その分短期間で取得できます。

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介護福祉士(国家資格)

介護福祉士は、介護の資格のなかで唯一の国家資格です。取得すれば、介護に関する高い知識や技術があることを証明できます。

資格の取得方法

介護福祉士には受験資格があり、養成施設に2年通うのが最短ルートです。また、現在中学生なら、福祉系高校を卒業して取得するという方法もあります。

訪問介護員として働きながら介護福祉士を目指す場合、「3年以上の実務経験(介護等の業務に従事)」「介護福祉士実務者研修修了」という2つの条件を満たさなければ受験できません。

取得にかかる費用・期間

介護福祉士の受験ルートは複数あり、受講が必須の講座はありません。ただし、受験の際には受験手数料の支払いが必要となります。2023年度の介護福祉士国家試験の受験手数料は、18,380円でした。

介護福祉士の資格を取得するには、2~4年の期間がかかります。大学や専門学校に通わなくても、介護職員として実務経験を積めば最短3年で受験可能。そのため、社会人の方が介護福祉士を取得する場合、働きながら受験する方が多いようです。

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生活援助従事者研修

生活援助従事者研修の資格を取得すると、調理や洗濯、買い物代行など、利用者さんの身体に直接触れない「生活援助」専門の訪問介護員として働けます。この生活援助従事者研修は、2018年にできた比較的新しい資格です。

生活援助従事者研修は、介護職員初任者研修よりも短期間で修了できるメリットがある一方で、取得しても食事介助や入浴介助といった身体介護は行えないため、携われる業務が限定的になります。また、時給で働く場合、生活援助の時給は身体介護より低い場合がありますが、生活援助の業務は身体的な負担が少ないというメリットもあるでしょう。

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訪問介護員を目指すならどの資格がおすすめ?

ここでは、訪問介護に携わりたい方におすすめの資格を、状況別に解説します。「ホームヘルパーになりたいけど、どの資格を取れば良いのか分からない」という方はチェックしてみましょう。

無資格の介護職員の場合

無資格の介護職員には、受験資格のない介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修がおすすめです。介護の仕事をしたことがない方は、学習範囲が狭く短期間で修了できる「介護職員初任者研修」から取得すると良いでしょう。

福祉系学生や外国の方の場合

高校・短大・大学で介護福祉士の養成過程を修了している方や、EPAルートで介護福祉士の受験資格を満たせる外国の方は、介護福祉士を取得して訪問介護員になるのがスムーズです。介護福祉士国家試験に合格できるよう、しっかりと対策しましょう。

ヘルパー1級・2級を取得している場合

ホームヘルパー(訪問介護員養成研修課程)と介護職員基礎研修の資格は2013年に廃止されましたが、現在も有効な資格です。ホームヘルパー2級は介護職員初任者研修、ホームヘルパー1級・介護職員基礎研修は介護福祉士実務者研修と同等の扱いとなります。そのため、ホームヘルパー2級または1級・介護職員基礎研修を保有していれば、新たに資格を取得しなくても、訪問介護員として働くことが可能です

なお、ホームヘルパー3級を保有している人は、訪問介護員として生活援助のみ行えます。前述した生活援助従事者研修と同じく、身体介護は行えません。

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資格なしで訪問介護の仕事ができないのはなぜ?

無資格の方は、基本的に有資格者の監督がないと、利用者さんの身体に直接触れて実施する身体介護の業務ができません。訪問介護員は、1人で利用者さんの自宅を訪問して介護を行うのが一般的なので、有資格者に限定されています

【例外】コロナ禍のみ無資格の経験者も訪問介護ができる

新型コロナウイルス蔓延に伴う人手不足を解消するため、2020年から特例で、無資格者で介護職の経験がある方も訪問介護員として働いても良いことになっています。ただし、無資格の方が訪問介護員として働ける期間は未定のため、資格を取得してから転職するか、転職後早めに資格を取得するのが望ましいでしょう

訪問介護の仕事に役立つその他の資格一覧

介護や福祉に関しての専門的な知識・技術は、訪問介護の仕事に活かせます。ここでは、前述した資格以外で、訪問介護員におすすめの資格をご紹介するので、スキルアップしたい方は確認してみましょう。

重度訪問介護従業者養成研修

重度訪問介護従業者養成研修は、重度の肢体不自由・知的障がい・精神障がいがある方に、適切な支援を行うスキルを習得する資格です。取得すると、重度の障がいがある方に対して、重度訪問介護のサービスを提供できます。

重度訪問介護従業者養成研修には、基礎課程と追加課程があり、どちらも10時間程度のカリキュラムです。重度の障がいを抱える方の支援を学ぶ資格なので、障がい福祉分野に興味がある方や、重度訪問介護の仕事にチャレンジしたい方におすすめします。

喀痰吸引等研修

喀痰吸引等研修は、医師や看護師以外が、たんの吸引や経管栄養の処置といったサービスを提供する際に必要な資格です。取得すると、利用者さんのたんの吸引や経管栄養を行うことが認められます。

約50時間の講義と演習を受け、実地研修を修了すれば、喀痰吸引等研修を取得可能です。喀痰吸引等研修は、医療ケアを学びたい方におすすめの資格になります。

難病患者等ホームヘルパー養成研修

難病患者等ホームヘルパー養成研修は、難病の方の自宅療養をサポートできるよう、スキルを身につける資格です。障がいのある方に訪問サービスを提供する際の、介助や声掛けの方法を学ぶことができます。

難病患者等ホームヘルパー養成研修は、「入門課程」「基礎課程I」「基礎課程II」の3つに分かれており、それぞれ約8時間で修了可能です。難病の方の訪問サービスに特化した資格なので、訪問介護事業所で居宅介護や重度訪問介護を行いたい方におすすめします。

福祉住環境コーディネーター

福祉住環境コーディネーターは、高齢者の方や障がいのある方に住環境のアドバイスを行うときに役立つ資格です。取得すれば、利用者さんの住環境をどう改善したら暮らしやすいかというニーズや、環境の整備を行う際に利用できる制度などを理解できます。

福祉住環境コーディネーター検定試験に合格することで資格取得が可能。試験は3級・2級・1級の3種類です。利用者さんの生活の課題を解決するスキルが身につくので、訪問介護員としての専門性を磨きたい方や、将来的にケアマネジャーを目指したい方におすすめの資格です。

認知症介護のスキルが身につく資格

訪問介護員として働く際には、認知症介護の資格も役立ちます。認知症介護の資格は、「認知症介護基礎研修」「認知症介護実践者研修」「認知症介護実践リーダー研修」などがあり、取得難易度やレベルはさまざまです。

認知症介護基礎研修は、以前ホームヘルパー(訪問介護員養成研修課程)の資格を取得した方や、無資格の方におすすめとなります。
【認知症介護の資格一覧】取得方法や試験の難易度、習得できるスキルを解説」の記事では、必要な実務経験別に、取得可能な認知症に関する資格を紹介しているので、ぜひご一読ください。

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訪問介護員(ホームヘルパー)の仕事内容

訪問介護員の主な仕事内容は、生活援助・身体介護・通院等乗降介助の3つです。勤務する訪問介護事業所によって、高齢者介護と障害のある方への介護のどちらかだけを専門としている場合と、両方を行っている場合があります。

生活援助

生活援助とは、利用者さんの代わりに家事を行う仕事です。身体的な負担が大きいといった理由から利用者さんが自分でできない家事を手伝うことで、生活をサポートします。生活援助の仕事内容は以下のとおりです。

  • 調理
  • 洗濯
  • 掃除
  • ゴミ出し
  • 買い物
  • 薬の受け取り

介護保険のサービスは、利用者さんの生活に必要と判断された場合にのみ利用できます。そのため、同居するご家族が利用者さんに代わって家事を行える場合は、ホームヘルプサービスは提供できません。また、ホームヘルパーが行えるのは日常生活に不可欠な家事のみなので、おせちの調理や庭掃除などは業務外となります。

身体介護

利用者さんの身体に直接触れて行う介助が、身体介護です。また、利用者さんの自立支援のための援助も身体介護に含まれます。自立支援とは、利用者さんができる限り自分の能力を活かして生活するために行うサポートのことです。身体介護の具体的な仕事内容を以下で確認してみましょう。

  • 移動・移乗介助:居室内の移動、ベッドから車椅子への移乗
  • 排泄介助:オムツ交換やトイレ介助
  • 入浴介助
  • 食事介助
  • 自立支援のための見守り的援助

訪問介護員は、利用者さんの身体の状態に合わせて、必要な分だけの介護を行います。たとえば、寝たきりの利用者さんの排泄介助は、ベッド上でのオムツ交換。1人で歩くのが難しい利用者さんの排泄介助を行う場合は、歩行を手伝ったり、車椅子を利用したりして、トイレまでの移動のサポートするなどです。
「声かけと見守りをしながら、利用者さんと一緒に家事を行う」といった援助は、自立支援になるため、身体介護に含まれます。

通院等乗降介助

訪問介護員は、利用者さんが通院するために車の乗降の介助や運転をして、通院等乗降介助を行う場合もあります。利用者さんが医療機関を受診できるようサポートするのも、訪問介護の役割です。なお、通院等乗降介助に対応しているかや、訪問介護の仕事に運転免許が必要かは、職場によって異なります。

訪問介護員の詳しい業務内容については、「ホームヘルパーの仕事内容を解説!訪問介護員の仕事範囲や必要な資格を紹介」の記事にまとめているので、ぜひ参考にしてください。

訪問介護員(ホームヘルパー)の平均給与

厚生労働省の「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.122)」によると、月給・常勤で働く訪問介護員の平均給与は315,170円でした。介護職員全体の平均給与は317,540円なので、訪問介護員の給与は介護職員の平均に近いようです

訪問介護員の給与は、夜勤のある特別養護老人ホームや介護老人保健施設より低く、無資格から働けるデイサービスより高い傾向にあります。

資格を取得すると給与が上がる

訪問介護員は、より専門的な資格を取得することで給与を上げられます。同資料(p.157)によると、訪問介護員の保有資格別の平均給与は以下のとおりです。

保有資格平均給与
訪問介護員全体315,170円
介護職員初任者研修306,830円
介護福祉士実務者研修318,790円
介護福祉士323,470円
介護支援専門員(ケアマネジャー)364,940円

参考:厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.157)

介護職員初任者研修を取得して訪問介護員として働き始めた方は、上位の資格を取得していけば、段階的に給与がアップする可能性が高いでしょう。介護福祉士は介護職員として3年働けば受験でき、ケアマネジャーは介護福祉士として5年働けば受験できます。

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訪問介護事業所で働く魅力・メリット

前述の「レバウェル介護(旧 きらケア)」では、実際に訪問介護員として働く人に、仕事の魅力をアンケートしました。下記で、訪問介護員が感じている魅力やメリットをご紹介します。

利用者さんの日常生活に寄り添う介護ができる

利用者さんの自宅でケアを行う訪問介護の仕事は、利用者さんの生活の様子を把握しやすいのが特徴です。ご家族との関係性や自宅の住環境、生活習慣などを知る機会があるので、利用者さんの暮らしや必要とする支援が分かります。

訪問介護員は、利用者さんと1対1で関わるので、信頼関係を築きやすいのが魅力です。利用者さんやご家族と密にコミュニケーションを取ることで、生活上の困りごとや変化に気づいて対応できます。
訪問介護は、利用者さんが自宅で安心して生活を続けられるようサポートするやりがいがあり、利用者さんやご家族に貢献していることを実感できる仕事です

介護のスキルや対応力が身につく

訪問介護員として働くと、基本的に1人で利用者さんの対応を行うため、介護のスキルや対応力が身につきます。
施設介護とは異なり、利用者さんごとに住環境やケアに使用する物品が違うので、一人ひとりの生活に合わせた介護を行うスキルが必要です。臨機応変な対応が求められる訪問介護の経験を積むことで、徐々に在宅介護の専門的なスキルを習得できます。

勤務時間の調整がしやすい

訪問介護には、正社員やパートのほかに、登録ヘルパーという働き方があります。登録ヘルパーは、「週1回・1日30分」「週5日・10時~13時の時間帯」など、自分の働きたい時間のみ勤務することが可能です。
必要な時間だけ働く登録ヘルパーには余分な人件費がかからないため、時給が比較的高い傾向にあります。自分の希望する時間のみで効率良く稼げるので、家庭と両立しながら働きたい方や副業を検討している方にとって好条件の仕事です

職員同士の人間関係に煩わされない

訪問介護員は、施設の介護職員よりも人間関係に悩むことが少ないようです。訪問中は同僚と関わらないため、自分が慣れた手順や方法で介護に取り組めます。自分のペースで仕事を進められるので、人間関係の煩わしさが少ないことも、訪問介護員として働くメリットです

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訪問介護員(ホームヘルパー)に向いている人の特徴

訪問介護員に向いているのは、在宅介護のスキルを身につけたい人や、利用者さんに手厚いサービスを提供したい人です。具体的には次のような方が訪問介護に向いているでしょう。

  • 介護職員としてスキルアップをしたい人 
  • 自分のペースで仕事をしたい人
  • 利用者さんと密にコミュニケーションを取りたい人
  • 高齢者の在宅介護を支えたい人
  • 個別ケアを重視する人
  • プロ意識をもって介護業務に携われる人

「利用者さんが自宅で充実した生活を続けられるよう、一人ひとりに寄り添った介護をしたい」という方は、訪問介護員としてやりがいをもって働ける可能性が高いでしょう
訪問介護の適性があるか知りたい方は、「訪問介護に向いている人の特徴とは?必要な資格ややりがいも解説!」の記事もチェックしてみてください。

訪問介護の資格についてよくある質問

ここでは、ホームヘルパーの資格に関するよくある質問に回答するので、訪問介護事業所で働きたい方は参考にしてください。

訪問介護員(ホームヘルパー)は資格なしでも働ける?

無資格の方は、原則として訪問介護員として働くことができません。訪問介護員として働くためには、介護職員初任者研修といった資格を取得する必要があります。ただし、コロナ禍の特例として、介護職経験のある無資格の方は、訪問介護を行える場合があるようです。訪問介護員として働くための資格については、「訪問介護員(ホームヘルパー)に必要な資格」で解説しています。

訪問介護事業所の立ち上げに必要な資格はありますか?

訪問介護事業所を立ち上げるには、管理者・サービス提供責任者・訪問介護員が必要です。訪問介護事業所の管理者には資格なしでもなれるので、サービス提供責任者と訪問介護員を別で集められれば、無資格の方も開業できます。ただし、管理者がサービス提供責任者や訪問介護員を兼任する場合、資格が必要。サービス提供責任者になるには、介護福祉士・介護福祉士実務者研修・ホームヘルパー1級・介護職員基礎研修のいずれかの資格が必須となります。これからサービス提供責任者を目指す人には、誰でも受講できる介護福祉士実務者研修がおすすめです。

看護師が訪問介護を行う場合に資格要件はあるの?

看護師の方は、新たに資格を取得しなくても、訪問介護員として働けます。看護師免許を持っていれば、都道府県から介護職員初任者研修に相当するスキルがあると認められるようです。そのため、看護師は介護職員初任者研修の資格登録をすれば、訪問介護に携わることができます。介護職員初任者研修は都道府県が管轄する資格なので、不明点は自治体の窓口やWebサイトで確認すると良いでしょう。

まとめ

訪問介護員として働くには、介護職員初任者研修・介護福祉士実務者研修・介護福祉士といった資格が必要です。無資格から訪問介護員を目指す社会人の方は、要件がなく誰でも受講できる介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修が取得しやすいでしょう。過去にホームヘルパー2級・1級を修了している方は、新たに資格を取得しなくても、訪問介護員として働けます。
障がい福祉の分野に興味がある方は、難病患者等ホームヘルパー養成研修や重度訪問介護従業者研修の資格を取得すれば、活躍の場を広げられるでしょう。

訪問介護員の主な仕事内容は、掃除や洗濯といった生活援助や、利用者さんの身体に触れて移動や排泄の介助を行う身体介護、医療機関への通院を支援する通院等乗降介助です。利用者さんの在宅生活を近くでサポートできることや、介護のスキルが身につくことが、訪問介護員として働く魅力といえます。

「介護の資格を活かして訪問介護員として働きたい」という方や、「資格を取ってホームヘルパーになりたい」という方は、レバウェル介護(旧 きらケア)を利用してみませんか?レバウェル介護(旧 きらケア)では、ホームヘルパーの求人を多数取り揃えています。アドバイザーは介護業界を熟知しているため、職場の雰囲気や働き方などを具体的にお伝えすることが可能。「無料で資格を取得したい!」という方には、レバウェルスクール介護がおすすめです。サービスは無料なので、まずは気軽にご相談ください。

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執筆者

  • 元介護士ライター

グループホームに2年、訪問介護事業所に3年勤務。多くの高齢者や、障害のある方の介護に携わる。訪問介護事業所では、サービス提供責任者の業務も担当した。2022年に介護福祉士を取得。現在は、知識や経験を活かして、介護職員の方に役立つ情報を発信している。

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※この記事の掲載情報は2023年12月26日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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