看護師から介護福祉士へキャリアチェンジ!受験資格や業務の違いを紹介

介護の資格 2021年9月1日
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ベッドで横になる男性に寄り添う女性介護士の画像

看護師から介護福祉士になりたい方に向けて、資格取得の方法をお伝えします。介護福祉士は国家試験に合格すると資格を得られますが、試験を受けるには一定の受験条件を満たさなければなりません。

この記事では、受験資格を得るためのルートや介護福祉士の仕事内容、介護業界でのキャリアアップといった話題をお伝えしていきます。介護業界への転職に興味がある方はぜひご覧ください。

目次

介護福祉士とは?

介護福祉士は、「社会福祉士及び介護福祉士法」にもとづいた名称独占資格(※)です。介護士は、資格がなくても名乗れますが、介護福祉士は資格を取得していないと名乗れません。

現在、介護の現場で働く人の資格には「介護職員初任者研修」「介護福祉士実務者研修」「介護福祉士」「介護支援専門員(ケアマネージャー)」があり、このうち介護福祉士が唯一の国家資格となっています。

※資格取得者しか名称を名乗れない資格

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介護福祉士の業務内容

ここでは、介護福祉士の業務内容を紹介します。介護福祉士は利用者さまのケアに加えて、ほかのスタッフへの指導を担当するのが特徴です。

身体上のケア

身体上のケアは、身体介護といわれるもので、移動、食事、トイレ、更衣、入浴という日常生活において体を動かすことを介助する業務です。

たとえば、着替えを1人でできる方には「見守り」を行います。片麻痺の方だと、動く方の手でできるところはやってもらい、できないところだけ補助する「一部介助」を行ったり、全くできない場合はすべてをサポートする「全介助」を行ったりします。

メンタルのケア

介護福祉士は、利用者さまの心に寄り添う仕事でもあります。また、利用者さまだけでなくその家族の方に寄り添うのも介護福祉士の業務になります。

介護を受ける方は、環境の変化や持病に関連する不安を抱えていることが多く、介護福祉士が話し相手となって安心してもらう場面は少なくありません。

介護福祉士には、「傾聴」といって相手の話を否定せずに共感しながら受け止めるスキルが求められます。

生活援助

生活援助は、文字どおり生活に必要な援助です。炊事、掃除、洗濯の家事業務が生活の援助に含まれ、特に訪問介護の生活援助は利用者さまや家族のやり方に合わせて行うのが特徴です。

各家庭での生活援助は、洗濯1つを例にとっても十人十色。洗剤の使い方、洗濯機の使い方、干し方などを介護福祉士が利用者さまの方のやり方で手伝います。そのため、生活援助では利用者さまの「普通」を理解することが必要です。

介護の相談や助言

利用者さまやその家族の方からの介護関連の相談を受けるのも介護福祉士の仕事です。

介護サービスは介護を必要とする人を助けるためのものですが、介護保険内のサービスには制限があります。希望しても受けられないサービスがあったり、状態の変化によって新たに受けられるサービスが出てきたりするので、介護福祉士は正しい情報を助言しなければなりません。

介護福祉士だけでは対応できない内容は、ケアマネージャーなどの職種に橋渡しを行うこともあります。

介護スタッフのチームマネージメント

施設介護はチームワークが必要です。チームワークにはリーダーという中心的な役割があり、介護福祉士がその役割を果たします。リーダーとなる介護福祉士は、医療スタッフや管理職と介護スタッフをつなぐ重要なポジションにあるといえるでしょう。

介護福祉士は通常のケアと並行してリーダー業務も行う大変さがありますが、自己成長やキャリアアップ、昇給につながることからやりがいを感じている介護職の方も多いようです。

看護師から介護福祉士になるための受験資格

介護福祉士になるには、介護福祉士国家試験に合格して資格を得る必要があります。ただし、介護福祉士国家試験は誰でも受験できるわけではなく、試験を受けるには受験資格を満たさなければなりません。

ここでは、看護師から介護福祉士になるにはどうすれば良いのか、受験資格を満たすための3つのルートを紹介します。

1.養成施設ルート

高等学校を卒業した後、介護福祉士養成施設で学ぶことで受験資格を得るルートです。

介護福祉士養成施設で2年以上学ぶか、「福祉系大学」「社会福祉士養成施設」「保育士養成施設」のうちいずれかを卒業した後、介護福祉士養成施設で1年以上学ぶと受験資格を得られます。

2.実務経験ルート

実務経験ルートでは、介護業務に3年以上従事することに加えて、「実務者研修」もしくは「介護職員基礎研修・喀痰吸引等研修」を修了すると受験資格を得られます。

なお、従業日数は1日何時間就労という決まりはなく、1時間だけ介護業務で働いたとしても1日にカウントされます。

ただし、看護師としての実務経験は受験資格としては認められないので注意してくださいね。

たとえば、看護師歴5年目の方が介護福祉士資格を取得しようとした場合、5年は看護師のみの実務経験なので、介護士としての実務経験はゼロ日からのスタートになります。

看護師の方が働きながら介護福祉士を目指す場合は、実務経験ルートを選択するのがおすすめです。

3.福祉系高校ルート

福祉系高校ルートでは、福祉系高校を卒業することで受験資格が得られます。

看護師の方はすでに高校を卒業していることから、看護師から介護福祉士になるために高校に入り直すというコースは現実的ではないでしょう。

念のために説明を加えておくと、こちらのルートは入学した年によって細かな条件が異なり、平成21年以降に福祉系の高校に入学した場合は、卒業後に筆記試験に合格すると介護福祉士になれます(実技試験は免除)。一方、平成20年以前に入学した場合は、卒業後に実技試験と筆記試験の両方を受験して合格するルートと、「介護技術講習」「介護過程」「介護過程III」のうちいずれかを受講したうえで筆記試験のみ受験して合格するルートがあります。

介護福祉士の国家試験について

介護福祉士の受験は、年1回筆記試験と実技試験が全国各所で行われます。筆記試験は、5肢択1のマークシート方式です。2つの試験は同日に行われず、筆記試験の合格者のみが別の日に実技試験を受験します。

筆記試験・実技試験に合格した後は、介護福祉士として登録手続きをしないと介護福祉士として働けないため、忘れずに登録しましょう。

必要書類のほか、9000円分の収入印紙と登録手数料3320円を「公益財団法人社会福祉振興・試験センター」に納めると登録証が交付されます。

「看護」と「介護」の違い3つのポイント

看護と介護はお互いに連携するものであり、利用者さまをケアする仕事としての共通点があります。しかし、両者には異なる点もあるため、ここでは看護と介護の違いを3つ解説します。

1.可能な医療ケアの違い

看護師は、医師の指示のもとで注射、点滴の医療行為ができますが、介護士はそれらの医療行為はできません。

ただ、一定の条件のもとで喀痰吸引と経管栄養を行えますが、その場合も勤め先が登録事業所として認められている必要があります。

2.資格の違い

看護師と介護福祉士は両方とも国家資格です。看護師は保健師助産師看護師法により規定されている資格で、介護士は社会福祉士及び介護福祉士法により規定されている資格になります。

看護師は、正看護師と准看護師に分かれますが正看護師が国家資格です。いずれも試験に合格し資格を取得しないと看護師として働くことはできません。対して介護士は、できる業務に制限があるものの無資格でも介護の現場で働けます。

3.ケアの目的の違い

介護がケアする対象は高齢者・障害者の方が多く、看護のように全年代対象ではありません。また、介護の目的がケア対象者の生活全般の支援である一方、看護の目的は治癒への支援です。

看護師から介護福祉士になるメリット4つ

看護師は専門性の高い資格であり、介護福祉士になるのを迷う方がいるかもしれません。そこで、ここでは看護師から介護士になるメリット4つを解説します。

1.医療知識が活かせる

看護師から介護士になる一番のメリットは、看護師時代の医療知識が活かせることです。看護師のキャリアのおかげで利用者さまの体調変化に気が付きやすく、自信を持って介護ができるでしょう。

また、介護現場では介護士と看護師がともに働くことが多く、看護師の経験と知識を活かして医療チームとの連携がスムーズに行えます。

2.就職の幅が広がる

看護師資格を保有している介護福祉士は高いスキルが評価され、就職先の幅が広がります。そのため、特別養護老人ホームなどの公的な施設で採用される可能性が広がり、安定した待遇で働けるでしょう。

3.挑戦できる職種が増える

看護師の資格を取れば、ずっと看護師を続けられます。さらに介護福祉士を取得すれば、挑戦できる職種が広がるでしょう。訪問介護事業所のサービス管理責任者になることや、利用者さまの介護計画を立てるケアマネージャーにステップアップすることも可能です。

また、マネージメント力が優れていたら施設管理者にもなれるでしょう。経験を積んだ後に、自ら事業所を立ち上げる道もあります。

4.介護教員になれる

介護福祉士になると、介護教員になることも可能です。介護教員とは、介護福祉士養成校の教員や初任者研修、実務者研修講座の講師のこと。

介護教員は教員免許が必要な職種ではありませんが、看護師または介護福祉士としての実務経験が5年以上必要です。看護師や介護福祉士として培った経験を活かして働ける仕事といえるでしょう。

まとめ

看護師から介護福祉士になるには、介護福祉士国家試験に合格する必要があることが分かりました。受験資格はいくつかありますが、働きながら資格を目指すには3年間の介護経験を積む「実務経験ルート」が一般的です。

介護業界では、介護福祉士になった後もケアマネージャーやサービス管理責任者といったキャリアアップの道があります。

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