介護の職場の怖い先輩とうまく付き合うには?対処法もあわせて紹介

介護職の悩み 2025年2月10日
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この記事のまとめ

介護職として働いていて、「先輩が怖い」と人間関係のストレスにお悩みの方もいるのではないでしょうか?先輩が怖いとストレスを感じるかもしれませんが、冷静に対応することが大切です。この記事では、職場の怖い先輩とうまく付き合うための方法や、人間関係のストレスを解消する方法をまとめました。職場の人間関係につらさを感じている介護職の方は、ぜひチェックしてみてください。

目次

介護職によくある悩みは上司や先輩との人間関係?

上司や先輩スタッフとの人間関係に悩む介護職は少なくありません。介護の職場には、幅広い年齢のスタッフが集まるうえに、シフト制の施設では毎回同じ人とチームを組めるわけではないため、人間関係の構築は非常に大切です。

自分の上司や先輩に対して怖いと感じていたり、コミュニケーションがうまく取れていなかったりすると、仕事のストレスは溜まってしまうもの。ストレスが限界になり、「仕事を辞めたい」と思いつめてしまう介護職の方もいるので、人間関係の悩みはできるだけ早く解消する必要があるでしょう。

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介護の先輩が怖い3つの理由

介護の現場で先輩が怖いと感じる理由は、大きく分けて「口調が厳しい」「ミスを責める」「感情的になりやすい」の3つが挙げられます。
先輩が怖いというだけで、緊張で体が強張ってしまったり、集中できなくなったりと介護業務に直接影響が出てしまうことも。どのようなときに先輩が怖いと感じるかを知っておけば対策しやすくなるので、まずは原因を整理してみましょう。

1.口調が厳しい

指示の出し方が高圧的できつい先輩を、怖いと感じてしまう人もいます。口調が厳しいのは、後輩の介護職員を育てようとする強い気持ちからくるものかもしれません。また、普段から話し方がきつめの場合は、本人の気質であることも考えられます。本人は気がついてないこともあるため、「口調が厳しいだけ」と割り切って対応するのも方法の一つです。

2.ミスを責めることが多い

責任感が強く完璧主義の先輩のなかには、ミスに対して厳しい方もいるかもしれません。他人のミスに厳しい人は、自分のミスにも厳しい傾向があるので、参考にすべきところは見ておくと良いでしょう。
ただし、自己中心的で、自分を棚に上げて理不尽な理由でミスを責める先輩の場合は注意が必要。理不尽な先輩を怖いと思うときは、一度上司に相談して改善を試みるのがベターです。

3.気分屋で感情的になりやすい

介護施設には複数の介護職がいるので、気分屋の先輩や感情的になりやすい性格の人と一緒に仕事をすることも考えられます。感情的になりやすい先輩と仕事をする場合、怖いと感じたり、ストレスを感じたりすることもあるでしょう。

もしも、業務に支障をきたしているレベルであれば、きちんと対処する必要があります。物や人に当たるといった行動が目立つようであれば、スタッフや利用者さんが危険なため、直属の上司に相談してみましょう。

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介護職の怖い先輩とうまく付き合うための5つの対処法

介護職としてやりがいを感じながら働いていても、人間関係がきっかけで退職を考える人は少なくありません。「先輩は苦手だけど仕事は続けたい」という介護職の方は、その先輩とうまく付き合う方法を知り、少しでも日々のストレスを軽減させるのがおすすめです。
ストレスで心身ともに疲弊してしまうと、仕事にも私生活にも影響が出てしまうリスクがあるため、早めに対策しましょう。

1.我慢ぜず言葉にして伝えてみる

どうしても先輩の態度が怖い場合は、我慢し続けるのではなく言葉にして伝えてみることも大切です。ただし、「先輩が怖い」と直接的な表現にすると、相手を怒らせてしまい、さらに怖い気持ちが増してしまう恐れがあるので気をつけましょう。

たとえばミスを責められた場合は、「この業務が苦手なのでコツを教えてもらえませんか?」と聞くなど、あくまで相談の形にするのが無難。先輩として親身になって教えてくれるかもしれません。

2.相手を観察して理解する

利用者さんに接するのと同じように、先輩を客観的に観察をしてみるのも方法の一つです。先輩を変えるのは容易ではありませんが、一度距離をとって観察をすることで、相手の印象が変わる場合があります。仕事中はもちろん、休憩中も先輩はどんな人なのかをさりげなく見てみましょう。先輩の人柄を理解するうちに、最初の怖い印象が変わる可能性もあります

3.感謝の気持ちを忘れない

先輩から注意されたり叱られたりすると、怖い気持ちになるかもしれませんが、指導してもらった感謝の気持ちは忘れないようにしましょう。

怖いと感じると、早めに話を切り上げて距離を取りたくなってしまうかもしれません。しかし、「ありがとうございます」や「申し訳ありません」など、感謝や謝罪は最低限のマナーといえます。忘れてしまうと先輩にマイナスの印象を与え、さらに厳しい対応をされる可能性もあるので注意が必要です。

4.感情的にならずに冷静になる

先輩が怒っていると、怖い気持ちから感情的になってしまう人もいますが、できるだけ冷静に対応するのがおすすめです。お互い感情的になってしまうと、伝えたいことが伝わらなくなってしまうことも。自分が冷静に対応すると、相手も冷静さを取り戻してくれることもあります。

5.自分の出来る範囲で仕事を頑張る

理不尽なことで怒られたり、自分の能力以上のことを求められたりした場合は、自分のできる範囲で仕事を頑張ることを心掛けましょう。相手が求める仕事ができるように努力をすることも一つの方法といえますが、理不尽な先輩がいる場合は、自分の力では改善できない可能性があります。
頑張っても先輩を納得させるのはなかなか難しい場合があるので、自分のできる範囲・ペースで仕事をしましょう。

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介護職員がストレスを感じる原因5選

介護職は、直接利用者さんと関わる仕事のため、精神面や体力面のストレスを感じやすい側面があります。ここでは、先輩や上司が怖いと感じること以外に、介護職員がストレスに感じやすいことを5つまとめました。

1.身体介護があり体力面の負担が大きい

利用者さんのケアには、食事介助や入浴介助、排泄介助といった身体介護があります。入浴介助や車いすの移乗介助を行うには、一定の体力が必要です。また、かがんで作業をすることも多く、腰やひざに負担が掛かることも。身体的な疲れが溜まり、ストレスを感じることは少なくありません。

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2.利用者さんやご家族とのコミュニケーションが難しい

介護職員として働いていると、ときには利用者さんやそのご家族の方から心ない言葉を掛けられることもあるようです。利用者さん一人ひとりに分け隔てなく接しなければなりませんが、関係性が良くない相手への対応には、ストレスを感じてしまうこともあるでしょう。

上司や先輩とだけではなく、利用者さんやそのご家族とも人間関係も築いていくことが必要です。苦手に感じる利用者さんがいる場合は、周囲のスタッフの関わり方を参考にして、話し方や距離感に慣れていくと良いでしょう。

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3.他職種と意見が割れてしまうことがある

介護施設では、介護職員のほかに、医師や看護師、理学療法士といった専門職が集まることもあります。さまざまな職種が連携することで、多角的な視点から利用者さんのサポートができる反面、それぞれの職種の間で意見が割れてしまうこともあるようです。なかなか意見がまとまらないときは、ストレスを感じてしまうでしょう。

4.人手不足で休みを取りにくい

人手不足の職場では、休暇が取りにくかったり、急なシフト変更や残業が入ってしまったりすることがあります。仕事が忙しく、プライベートの予定を立てづらいと感じる介護職の方も少なからずいるようです。

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5.スタッフの経歴や年齢にバラつきがある

介護施設では、年齢や経歴が異なるスタッフが集まることにより、価値観や考え方の違いが生じる場合があります。意見が合わず衝突すると、人間関係のストレスへとつながってしまうでしょう。

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介護職の人間関係のストレスを解消する7つの方法

ここでは、介護職の人間関係のストレスを解消する方法を解説します。先輩が怖いことなどにストレスを感じている介護職の方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.家族や友人に相談する

ストレスが限界になる前に、家族や友人に相談して話を聞いてもらうのも一つの方法です。不満を言葉にすると多少なりともスッキリする可能性があります。
ただし、職場の先輩や同僚に相談するのは避けたほうが無難です。同僚に話してしまうと、職場で噂が広がり、やがて本人へと伝わってしまうことも考えられます。

2.自分が何に悩んでいるのかを明確にする

ストレスを感じている介護職の方は、自分がどんなことに悩んでいるのかを明確にしてみてください。漠然とモヤモヤした気持ちを抱えたまま過ごすと、ストレスはなかなか解消されません。自分の状況と向き合い、利用者さんや怖い先輩、苦手な上司がいることがストレスの原因なのか、自身で追い込んでしまっていることが原因なのかを考えてみましょう。

3.人それぞれ価値観が違うことを理解する

「同じ仕事をする介護職員でも価値観が異なることはある」と理解することも大切です。怖い先輩がいたとしても、「価値観が違う」と自分の中で割り切って対応することにより、ストレスが溜まりにくくなることもあります。自分とは違う価値観を勉強ができる良い機会だと捉えると、コミュニケーションを取りやすくなるでしょう。

4.自分なりのストレス発散方法を見つける

先輩が怖いと感じたり、職員同士の価値観に悩んだりしたときは、運動や趣味に打ち込み、ストレスを発散させるのも対処法の一つです。激しい運動ではなく、軽く汗ばむ程度の運動を適度に行うことにより、ストレスや緊張もほぐれてくるでしょう。時間があるときにウォーキングやジョギングに挑戦してみるのも効果的です。

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5.キャリアプランを考えてポジティブに捉える

キャリアアップのためと割り切って行動してみるのも良いでしょう。現時点の自分だけを見るのではなく、数年後の自分を見据えてみてください。今は大変でも、キャリアアップのために必要であれば、乗り越えることも大切です。
現在ストレスに感じていることも将来役立つかもしれないため、キャリアアップの場だと気持ちを切り替えてみましょう

6.苦手な相手と適度な距離を取る

苦手な人や怖い先輩とは適度な距離を取って接することも対処法の一つです。必要以上に関わらないことで、ストレスが軽減する場合もあります。
ただし、距離を取りたいからと避けたり目を合わせなかったりするなど、過剰な行動を取ってしまうと、相手を傷つけてしまう恐れも。業務中は役割をこなし、休憩中や業務後は適度に距離を取るようにして、うまく付き合いましょう。

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7.限界を感じたら転職という選択肢も考える

仕事のストレスにより、常に倦怠感がある・自信がなくなる・眠れないなど、心身に影響が出ている場合は、転職をするのも方法の一つです。心身の健康状態に悪影響を及ぼしている時点で、ストレスは非常に強いといえます。
職場環境が合わないのであれば、無理に続けるのではなく、ほかの介護施設や企業への転職を検討し、精神的なストレスが限界を超えないようにしましょう。

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介護職が人間関係を理由に退職する際の注意点

人間関係が理由で介護施設を退職する場合は、引き継ぎをしっかり行うことはもちろん、人間関係が原因であると安易に広めないことも大切です。

仕事の引き継ぎはしっかり行う

退職が決まったからといって、次の日から職場に行かなくても良いというわけではありません。退職日までに、計画を立ててしっかりと引き継ぎを行い、今後自分がいなくても業務に支障が出ないように努めましょう。引き継ぎの際は、後任者に業務内容や注意点などを文書化、マニュアル化してまとめておくと親切です。

退職することを周囲に伝えるタイミングは、上司と話し合って決めましょう。利用者さんへの挨拶を行うべきかは、職場の方針によって異なるので、上司に確認して対応するのがおすすめです。

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人間関係が原因だということを言わない

周りに人間関係が原因で退職することを伝えてしまうと、施設内で噂が広まり円満退職ができなくなる恐れがあります。また、上司から「改善するから残ってほしい」と言われてしまうと退職しにくくなってしまうため、退職する際は個人的な事情やポジティブな理由を伝えておくのがポイントです。

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介護施設の人間関係で悩まない転職先選びのポイント

転職する場合、実際に働いてみないと分からない部分もありますが、面接や求人情報、現場見学などである程度把握できることもあります。人間関係が原因の転職を繰り返さないために、転職先選びのポイントをチェックして、自分にぴったりの職場を見つけてくださいね。

1.給与が不自然に高い場合は理由を調べる

地域のほかの職場と比べて給与が不自然に高い施設は、なぜ給与が高く設定されているのかを確認しましょう。給与を高く設定している施設は、職場環境が悪く離職率が高い可能性も考えられるので、気をつけてください。

2.求人情報が頻繁に出ている場合は注意する

同じ求人が頻繁に出ている場合は、その理由を調べてみてください。求人情報が常に出ているのは、離職者が続いているからの可能性があります。応募する場合は、人間関係はどうか、職場環境は悪くないかなどを必ず確認するようにしましょう。

3.詳細な情報を掲載している求人を探す

業務内容だけでなく、年収や残業に関する情報、離職率や平均勤続年数など細かい情報を掲載した求人票を出す職場は、運営がしっかりしている可能性が高いといえます。
残業に関する情報などは曖昧に説明を終わらせることもあるため、その情報をきちんと載せている求人は信頼できるでしょう。また、離職率を載せている会社は、介護職員の定着に自信があり、人間関係が良好な可能性があります。

求人票で確認すべき項目については、「求人票の見方とは?介護業界の就職・転職で役立つ仕事探しのポイントを解説」の記事をご参照ください。

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4.介護専門の転職エージェントを活用する

介護業界専門の転職エージェントを利用することにより、介護現場の情報を手に入れやすくなります。転職エージェントとは、希望や条件をもとに自分に合った求人を紹介してくれる民間サービスです。エージェントによっては、実際に介護施設の取材をして職場環境や働いている人の雰囲気などの情報を把握しているところもあります。

キャリアアドバイザーが、職場環境だけではなくその職場に合っているかどうかも検討したうえで求人を紹介してくれるため、安心して転職することが可能です。

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介護職の人間関係についてよくある質問

ここでは、介護職の人間関係についてよくある質問に回答します。「介護職って人間関係が悪そう…」と不安に思っている方は、ぜひご覧ください。

介護職の先輩職員は怖いって本当ですか?

先輩職員を怖いと感じるかどうかは、相性の問題が大きいでしょう。自分と合わない先輩は怖いと感じるかもしれませんが、すべての先輩職員が怖いわけではありません。怖いと感じる先輩職員がいたときは、感情的にならず冷静に接したり、相手をよく見て人柄を理解できるように努力してみたりすると良いでしょう。
介護職の怖い先輩とうまく付き合うための5つの対処法」で怖い先輩と接するコツを解説しているので、ぜひご一読ください。

怖い先輩の特徴にはどのようなものがありますか?

多くの人が怖いと感じる人の特徴には、「口調が厳しいこと」「ミスに厳しいこと」「感情的になりやすいこと」などがあります。普段から口調が厳しい場合、本人の気質かもしれないため、あまり気にしすぎない方が良いでしょう。また、ミスを叱る人は、利用者さんやあなたの安全のために怒っているかもしれませんが、理不尽に怒る方には注意が必要です。
介護の先輩が怖い3つの理由」で、怖いと感じる理由を詳しく解説しているので、興味がある方はチェックしてみてください。

まとめ

介護職はチームワークが大切なため、仕事を続ける限りは苦手な上司や怖い先輩とも付き合っていく必要があります。ストレスを溜めないよう、家族や友人に相談したり、趣味や運動に打ち込んだりするなどして、適度に発散することも大切です。

また、「相手の価値観を認める」「仕事は仕事と割り切る」といった自分なりの対処法を見つけるのもおすすめ。我慢やストレスが限界になりそうなときは転職という方法もあるため、1人で抱え込まないようにしましょう。

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執筆者

  • 元介護士ライター

グループホームに2年、訪問介護事業所に3年勤務。多くの高齢者や、障害のある方の介護に携わる。訪問介護事業所では、サービス提供責任者の業務も担当した。2022年に介護福祉士を取得。現在は、知識や経験を活かして、介護職員の方に役立つ情報を発信している。

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※この記事の掲載情報は2025年2月10日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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