
介護職はストレスの多い仕事。日頃からストレスが溜まらないようにするのが一番ですが、なかなかそうもいかないですよね。溜まったストレスをうまく発散させるのも、介護士として長く勤めていく上で欠かせないスキル。どうやってストレス解消を行えばよいのでしょうか?今回は、約300人の介護士さんを対象に行ったアンケート結果から、おすすめのストレス解消法をご紹介します。
目次
ストレスの原因を知ろう!
ストレス解消のために、まずその原因を知ることから始めましょう。自分がどんなことにストレスを感じているかを客観視するだけで、案外ストレスは減るものです。

※回答数294名
レバウェル介護(旧 きらケア)で行ったアンケートでは、「人手不足」「お給料」「人間関係」にストレスを感じている方が多いことがわかりました。
人手不足で仕事量が増えるのに、お給料はなかなか上がらない…そんなストレスや悩みを抱えているようですね。
その他にも、「運営方針への不満」や「休みが取りにくい・取れない」こと、昇進や昇給、、上司からの評価などのキャリアに悩んでいる方の回答もありました。
みなさんも思い当たる節があるのではないでしょうか。
もし、自分のイライラやモヤモヤの原因がわからないなら、まずは自分がイラっとした瞬間を書き出してみてはいかがでしょう?できるだけ、どの瞬間、どのような言動に腹が立ったかまで細分化しましょう。人は、理解できない相手やものには不快や、不安を感じるもの。自分のストレスを理解するだけで、少し楽に感じられるはずですよ!
その悩み、解決できるかも
介護士さんのストレス解消法は?
原因がわかったとはいえ、生活もありますから、すぐに仕事をやめるわけにもいきません。でも何か対処しないと日々ストレスは溜まる一方…。ということで、実際に介護職員として働いている方約300名にストレスの解消法を聞いてみました。

※回答数294名
一番多い回答は、「おいしいものを食べること」!少しだけ贅沢してみたり、おやつに好きなものを食べてみたり…。おいしい食事は心も体も満たしてくれますね。(でも、食べすぎは禁物です!)
また、「睡眠をとる」という回答も。「寝たら忘れてスッキリできる!」というタイプの方も多いようです。なかなか寝付けない…という方も、寝る前にゆっくりお風呂に浸かったり、温かい飲み物を飲んだり、寝具を少しいいものに変えたり、少しだけ工夫してみてもよいかもしれませんね!
また、「仕事に関係のない方にお話する」という方も。仕事内容の詳細までは話せないかもしれませんが、直接関係ない話題でも、おしゃべりするとすっきりできるかもしれません。
その他、お酒を飲んだり、カラオケに行ったりといった方法でストレスを解消している方もいらっしゃいました。
調査概要
調査対象:現在、介護職として働いている方
調査期間:2020年12月2日~2020年12月9日
調査方法:インターネット
調査人数:294名
愚痴るのも時には大切。でも相手を選んで!
「愚痴はよくないこと」とはわかっていても、吐き出してスッキリしたい…!と思うこともありますよね。思っていることを抑え込んでいても、モヤモヤが溜まる一方です。
愚痴をどうしても言いたい!というときに注意したいのは、相手の選び方。
もし、ストレスの原因が同じ職場で働く仲間のことであれば、職場の方に愚痴をこぼすのは控えた方がよいでしょう。「○○さんがこう言ってたよ」と、悪口や陰口のように広まってしまう可能性があります。自分にはそんなつもりはなくても、聞いた側の気持ちや感情をコントロールすることはできません。
また、愚痴を聞いた側は、「実はわたしも…」とつい同調してしまうことも。共感してもらえたことで、仲間ができたような気持ちになりますが、それがいつか「派閥」になってしまいます。そのような職場環境では、人間関係もうまくいかず、長く勤めることは難しくなりますよね。
チームの一員としての意識を持ち、愚痴をこぼすときには相手を選ぶのが賢明です。
仕事に理解のある身内や友人に話す方がよいかもしれませんね。また、派遣で働いている方であれば、派遣元に頼るのも手。レバウェル介護派遣(旧 きらケア介護派遣)では、お困りのことがあればサポート窓口でご相談を受け付けています。
身体を動かそう
介護は利用者さんの身体を持ち上げたり、移動させたり肉体的にも負担のかかる仕事。それだけに休みの日は家でゆっくりしたい、と思う人も多いかもしれません。ですが、ストレス解消をするなら運動は効果的だそう。
運動には、ネガティブな気分を発散させたり、こころと体をリラックスさせ、睡眠リズムを整える作用があります
出典:厚生労働省「こころもメンテしよう ~若者を支えるメンタルヘルスサイト~」
毎日20分程度の運動を行うのが理想的だそう。ですが、どうしても時間が取れないときは、帰宅時に電車やバスで座らないで過ごしてみたり、一駅歩いてみたり。寝る前のストレッチは欠かさない、などの習慣もよいですね。自分に合った方法で、生活の中に運動を取り入れてみましょう!
発想を転換して、ストレスとうまく付き合おう
ストレス発散の方法を紹介してきました。私たちは適度なストレスを感じることで、やる気を出したり、思わぬ力を発揮したりします。ストレスは完全になくしてしまうことを目指すのではなく、うまく付き合っていきましょう。ストレスを味方につければ、毎日の生活が今よりずっと充実して、活力あるものになるかもしれませんよ。
介護職員のストレス解消に関してよくある質問
ここでは、介護職員のストレス解消に関してよくある質問に回答します。
介護職のストレス解消法は?
介護職のストレス解消法として多いのが、おいしいものを食べることです。行列ができると評判のお店で外食したり、休憩時間に甘いおやつを食べたりすることで、手軽に心と体に満足感を与えられるでしょう。夜勤など不規則な勤務形態が多い介護職では、十分な睡眠をとることも効果的です。休日に趣味やスポーツに没頭してプライベートを充実させることも、ストレス解消に繋がります。詳しくは「介護士さんのストレス解消法は?」に具体例が挙げられているので、ご参照ください。
介護職のストレスで限界を感じたときは?
介護職のストレスで限界を感じたときは、ストレスの原因を整理して対処法を考えることが大切です。自分が何に対してストレスを感じているのかを客観視することで、解決策を見つけやすくなります。職場の信頼できる同僚や友人に悩みを聞いてもらうことも有効です。一人で抱え込まず誰かに相談することで視野が広がり、気持ちも楽になるかもしれません。趣味や運動に打ち込んでみるのも一つの方法です。ケースによっては、転職や異動を含めた職場環境の見直しも必要となるでしょう。
その悩み、解決できるかも