小規模多機能でのケアマネの役割は?仕事内容ややりがいも解説

介護の仕事 2025年10月22日
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この記事のまとめ

「小規模多機能型居宅介護でのケアマネの役割は?」と気になる方もいるかもしれません。小規模多機能型居宅介護事業所のケアマネは、ケアプランの作成や各所との連絡・調整をする役割を担います。ケアプランの変更が複雑という大変さがありますが、やりがいを感じられる場面も多いでしょう。この記事では、小規模多機能のケアマネの仕事内容や資格要件を解説します。小規模多機能で働くことをご検討中の方は、ぜひご一読ください。

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目次

小規模多機能型居宅介護とは

小規模多機能型居宅介護とは、通いのサービスを中心に訪問と泊まりのサービスも一体的に提供する、地域密着型の介護サービスです。「小規模多機能」「小多機」と略されることもあります。

2006年4月の介護保険法改正によって、小規模多機能型居宅介護が誕生しました。必要に応じた介護サービスを組み合わせて提供することで、利用者さんが住み慣れた地域でできる限り自立した生活を送れるよう支援します。

小規模多機能型居宅介護のサービス内容

小規模多機能型居宅介護のサービス内容は、主に訪問・通い・泊まりの3つです。

訪問

職員が利用者さんの自宅を訪問し、介護サービスを提供するのが「訪問」です。排泄介助や入浴介助、服薬介助、外出の付き添いといった介護を行います。小規模多機能はサービスの回数や内容が制限されていないため、必要な分だけケアを行うことが可能です。

通い

利用者さんが施設に通って介護サービスを受けるのが、「通い」です。身体介護やリハビリ、レクリエーションなど、サービス内容は事業所によって異なります。施設の職員が送迎を行う場合が多いでしょう。「食事と服薬のみ」「入浴のみ」のように、短時間の利用も可能です。

泊まり

通所施設に宿泊する利用者さんに対し、必要な介護や見守りを行うのが「泊まり」のサービスです。食事介助や就寝・起床介助、排泄介助、夜間の見守りなどを行います。ご家族の介護負担を軽減することを目的に利用する方も少なくありません。

小規模多機能型居宅介護のメリット

小規模多機能型居宅介護を利用する大きなメリットは、さまざまなサービスを同一の事業所で受けられる点です。利用者さんの状況が変わって希望するサービスが変更となった場合も、同一事業者が運営しているため契約し直す必要がありません。介護内容が変わっても、同じスタッフに担当してもらうことが可能です。
さらに、利用者さんの情報がスムーズに共有されるため、より最適な介護サービスが受けられるメリットもあります。

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小規模多機能型居宅介護におけるケアマネの役割

小規模多機能型居宅介護のケアマネの役割は、利用者さんのニーズに沿ったケアプランを作成し、在宅生活を支援することです。関係機関との連絡・調整も行います。業務内容は、ほかの事業所のケアマネと大きな違いはありません。

小規模多機能ではさまざまなサービスを一体的に提供するため、利用者さんの状況に合わせて柔軟にサービス内容を変える必要があります。利用者さんに合わせたケアプランの作成・変更は、ケアマネジャーの仕事です。
基本的には、それぞれのサービスに計画作成担当者がいるわけではなく、ケアマネが3つのサービスを管理することになるので、介護支援のスキルが問われる環境といえます。

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小規模多機能型居宅介護でのケアマネの仕事内容

小規模多機能型居宅介護のケアマネは、利用者さんや利用希望者の相談を受けて、必要な支援を行います。具体的な仕事内容は以下のとおりです。

相談対応

現在介護サービスを利用している方や、これから利用したい方の相談対応を行います。どのような介護サービスを希望しているのかをヒアリングし、サービスを受けるために必要な支援を行うのがケアマネの仕事です。

要介護認定の申請手続き

要介護認定の申請代行をすることもあります。要介護認定とは、利用者さんに対しどの程度介護サービスを行う必要があるのかを判断し、介護度を決定するものです。
ケアマネは、利用者さんやご家族に対して要介護認定のプロセスを説明したうえで、必要に応じて申請の手続きを代行します。

ケアプラン作成

ケアプランの作成は、ケアマネの重要な業務の一つです。要介護認定を受けた利用者さんの自宅を訪問したり、主治医の意見書を参考にしたりして、どのような介護を必要としているかを分析。調査結果をもとに、通所・訪問・通いを組み合わせた介護サービスのプランを作成します。

モニタリング

モニタリングとは、利用者さんの自宅を定期訪問してサービスの状況を確認することです。「ケアプランに沿ったサービスを受けられているか」「サービスに不足はないか」「身体状況に変化はないか」といったことを調査。その後、必要に応じてケアプランを変更したり、介護スタッフの指導を行ったりして、より良いサービス提供ができるよう調整します。

給付管理

介護報酬の給付管理もケアマネの業務です。介護報酬とは、事業者が利用者さんに介護サービスを提供した対価として支払われる報酬のこと。ケアマネは、国民健康保険団体連合会に介護報酬を請求し、給付された報酬の確認を行います。

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小規模多機能型居宅介護で働くケアマネの1日のスケジュール例

以下は、小規模多機能型居宅介護事業所で働くケアマネの1日のスケジュール例です。

時間仕事内容
午前9時出勤、朝礼、引き継ぎ
午前10時定期訪問
正午休憩
午後1時30分関係機関との打ち合せ
午後3時ケアプラン作成
午後5時スタッフとの打ち合わせ、申し送り
午後6時退勤

定期訪問では、利用者さんの自宅のほか、病院や地域包括支援センター、居宅介護支援事業所などへ足を運ぶこともあります。

小規模多機能型居宅介護のケアマネの働き方

小規模多機能型居宅介護でのケアマネの働き方は、以下のように定められています。兼務や非常勤といった働き方がしたい方は、事前に条件を確認しましょう。

小規模多機能型居宅介護のケアマネは兼務ができるのか

小規模多機能で働くケアマネは、業務に支障がない場合に限り、管理者や介護職などを兼任可能です。
同じ敷地内にあるデイサービスや訪問介護事業所、ショートステイの業務を兼務する場合は、従事する時間帯を明確に区分したうえで、それぞれの業務を行うことになります。なお、介護事業所の兼務に関するルールは自治体によって異なる場合があるので、事前に確認しましょう。

小規模多機能型居宅介護のケアマネは非常勤でも働けるのか

小規模多機能では、ケアマネが非常勤として働くこともできます。また、非常勤として働きながら、それ以外の時間帯にほかの居宅介護支援事業所でケアマネとして働くことも可能です。ただし、ほかの事業所との兼務は、業務が適切に行われると判断できる場合のみ認められます。

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小規模多機能型居宅介護のケアマネのやりがい

小規模多機能のケアマネは、利用者さんと関係を築くなかでやりがいを感じられます。具体的なやりがいとしては、以下のようなことが挙げられるでしょう。

利用者さんの状況を改善できる

ケアマネは、自分の作成したケアプランで利用者さんの悩みが解消したり、自立した生活を送れたりするなど、利用者さんの状況改善に大きく貢献できる仕事です。利用者さんが介護サービスを受けることで状況が改善されると、ケアマネとしてのやりがいを感じられるでしょう。

利用者さんから感謝される

ケアマネは利用者さんの自宅に訪問する機会が多いため、直接感謝の言葉をかけてもらうこともあるでしょう。「親身になって相談に対応してくれてありがとう」「困っていたことを解決してくれて助かった」など、感謝の言葉をかけてもらえることでやりがいを感じられるはずです。

利用者さんと信頼関係を築ける

ケアマネは、業務を通して利用者さんやご家族と信頼関係を築けます。訪問を重ねるたびに利用者さんが心を開いてくれるなど、良い関係を築くことで貢献している実感が得られ、やりがいにつながるでしょう。

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小規模多機能型居宅介護のケアマネの資格要件

小規模多機能型居宅介護のケアマネジャーとして働くためには、以下の資格を取得する必要があります。

ケアマネジャー(介護支援専門員)

東京都福祉財団ケアマネジャー専用サイトの「令和7年度 東京都介護支援専門員実務研修受講試験 」によると、ケアマネジャーになるには、まずは5年かつ900日以上の実務経験を積む必要があります。
介護福祉士といった国家資格等に基づく実務経験や相談援助の実務経験であれば、パートやアルバイトとしての従事期間も実務経験として認められるようです。

その後、「介護支援専門員実務研修受講試験」を受験・合格し、介護支援専門員実務研修を修了して資格登録を行うことで、ケアマネの資格を得ることができます。

厚生労働省が定める研修の修了

小規模多機能でケアマネとして働くためには、ケアマネジャー資格の取得に加えて、指定の研修を修了する必要があります。指定研修は「認知症介護実践者研修」と「小規模多機能型サービス等計画作成担当者研修」の2つです。
どちらも各自治体で実施されており、講義や演習などの研修を修了することで修了証が交付されます。

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小規模多機能型居宅介護のケアマネについてよくある質問

ここでは、小規模多機能型居宅介護のケアマネについてよくある質問に回答します。

小規模多機能型居宅介護のケアマネは大変ですか?

小規模多機能ではさまざまなサービスを一体的に提供しています。そのため、ケアプランの変更が複雑という点に大変さがあるでしょう。利用者さんが受けるサービスを管理する立場にプレッシャーを感じる場合もあるかもしれません。しかし、その分やりがいを感じられる仕事で、小規模多機能で働くことでケアマネとしてのスキルアップも可能です。

小規模多機能型居宅介護のケアマネの配置基準を教えてください

小規模多機能には、ケアマネジャー資格の保有者で指定研修を修了した者を1人以上配置しなければならないと定められています。なお、サテライト型事業所(本体事業所とは別にサービスを提供する出張所)は、本体事業所から適切な支援を受けられる状況であれば、ケアマネジャーを配置する必要はありません。
小規模多機能型居宅介護事業所の配置基準について詳しく知りたい方は、「小規模多機能型居宅介護の人員基準とは?職員の兼務や違反時のルールを解説」の記事も参考にしてみてください。

まとめ

小規模多機能型居宅介護とは、訪問・通い・泊まりのサービスを一体的に提供する介護サービスです。利用者さんは必要なサービスが変わっても契約し直す必要がなく、同じスタッフから最適な介護サービスを受けることができます。小規模多機能のケアマネは、相談対応やケアプラン作成、モニタリング、給付管理などを行います。

小規模多機能はさまざまなサービスを提供しているため、ケアプランの作成や変更が複雑という大変さがあるでしょう。しかし、自身の作成したケアプランで利用者さんの状況を改善できたり、感謝の言葉をもらえたりすることにやりがいを感じられます。

小規模多機能のケアマネとして働くためには、ケアマネジャー資格の取得と指定研修の修了が必要で、要件を満たす方は兼務をしたり非常勤として働いたりすることも可能です。

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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

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※この記事の掲載情報は2025年10月22日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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