
この記事のまとめ
- 小規模多機能の夜勤を大変に感じる理由は、迅速な判断を求められるから
- 小規模多機能の夜勤を大変に感じたら、上司や同僚に悩みを相談しよう
- 夜勤手当による給与アップを期待できるのが、小規模多機能の夜勤のメリット
「小規模多機能型居宅介護の夜勤は大変?」と気になる方もいるのではないでしょうか。小規模多機能型居宅介護の夜勤は、最大9人の利用者さんを1人で対応することがあり、大変に感じる場合があるようです。この記事では、小規模多機能型居宅介護の夜勤を大変に感じる理由や対処法を解説します。夜勤の仕事内容やメリットもご紹介。夜勤の不安を減らせる転職先を探すコツもまとめたので、ぜひ参考にしてください。
小規模多機能型居宅介護とは?対象者や料金、メリットを分かりやすく解説!
目次
小規模多機能型居宅介護の夜勤を大変に感じる理由
「通い」「訪問」「泊まり」のサービスを組み合わせて提供する小規模多機能型居宅介護事業所で働く職員のなかには、「夜勤が大変…」と感じる人もいるようです。小規模多機能型居宅介護の夜勤を大変に感じる理由を、以下で確認してみましょう。
最大9人の利用者さんを1人で対応する場合がある
小規模多機能型居宅介護では、施設によっては夜間に1人で最大9人の利用者さんの対応を行わなければなりません。利用者さんからのコールがいつあるか分からない緊張感や精神的なプレッシャーがあり、十分な休憩や仮眠が取れない場合も。コールや利用者さんの対応が重なると、1人で夜勤をすることに難しさを感じるかもしれません。
迅速な判断を求められる
緊急時に迅速な判断を求められることも、小規模多機能型居宅介護の夜勤を大変に感じる理由の一つです。
夜間に利用者さんの体調が急に悪化したり、歩行時に転倒してしまったりするなど予期せぬ事態が起こる可能性があります。また、利用者さんは自宅とは異なる環境で過ごすため、「自分の部屋が分からなくなってほかの利用者さんの部屋に入る」「環境の変化に戸惑って不安を訴える」といった状況になることも考えられるでしょう。
小規模多機能型居宅介護の夜勤職員は、状況を正確に把握して応急処置や安全確保のための行動を迅速に行わなければなりません。利用者さんが安心して過ごせるよう、寄り添った対応をすることも必要です。
生活リズムが不安定になる
泊まりの利用がある小規模多機能型居宅介護事業所では、日勤と夜勤を組み合わせたシフトで勤務するのが一般的です。日によって勤務時間帯が変わると生活リズムが乱れやすく、疲労の蓄積や自律神経の不調といった体調不良につながる可能性があります。
勤務時間が長い
小規模多機能型居宅介護の夜勤では、勤務時間が長いことを大変に感じる人もいます。
日本医療労働組合連合会の「「2025介護施設夜勤実態調査」結果概要(p.17)」によると、調査対象の小規模多機能型居宅介護事業所はすべて2交代制で、そのうち約8割が夜間の勤務時間が16時間以上です。
なお、こちらのデータの調査対象事業所は、(看護)小規模多機能型居宅介護事業所28件となっています。
一般的な労働時間の倍近い時間の勤務になるので、「夜勤の拘束時間が長く、身体的・精神的に負担がある」と感じるのも無理はありません。
出典
日本医療労働組合連合会「介護施設夜勤実態調査」(2026年4月3日)
個別ケアが難しい
小規模多機能型居宅介護の夜勤をするうえで、「個別ケアが難しい」と感じる人もいるようです。小規模多機能型居宅介護は、登録定員が29人、泊まりの定員は9人で、日によって夜勤で対応する利用者さんが異なる場合があります。
利用者さんの生活リズムに合わせたサポートを行うには、一人ひとりの就寝時間や起床時間、排泄のタイミングなどの情報の把握が必要です。
また、1人夜勤で利用者さんが複数いる場合、個別ケアを実践したくても余裕がない場合があるかもしれません。
家族や友人と予定が合わない場合がある
「子どもの学校行事や、友人の結婚式などのイベントに参加したくてもできない」など、家族や友人と予定が合わず、夜勤をすることにストレスを感じる介護職もいるようです。事前に約束をしていても、夜勤明けの疲労や次の夜勤の準備があり、キャンセルせざるを得ないケースもあるでしょう。
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小規模多機能型居宅介護の夜勤の大変さを解消する方法
小規模多機能型居宅介護の夜勤を大変に感じる場合は、上司や同僚に相談したり働き方を調整したりすることで、負担を軽減できます。
上司や同僚に夜勤に関する不安や悩みを相談する
小規模多機能型居宅介護の夜勤に対して不安があるときは、信頼できる上司や同僚に相談すると、悩みを解消できるかもしれません。利用者さんへの対応方法や体力づくりの方法など、状況に合わせた具体的なアドバイスをもらえる可能性があります。話を聞いてもらうと精神的にリラックスできることもあるでしょう。
なお、最初は日勤の仕事を覚え、慣れてから先輩に付いて夜勤を覚えるのが一般的です。介護職や夜勤の経験がない方は、対応に不安を感じるのも当然ですが、分からないことは先輩や上司に確認しながら仕事に慣れていけば問題ありません。
勤務形態を変更する
「小規模多機能型居宅介護事業所の夜勤が体力的にきつい…」と感じるなら、日勤中心の働き方を上司に相談してみるのも一つの方法です。夜勤の回数を減らすことで、身体的・精神的な負担を減らせる可能性があります。
ただし、夜勤の回数を減らすと夜勤手当がもらえなくなり、その分収入が減る場合があるので注意が必要です。
ほかにも、夜勤専従の働き方を検討する方法もあります。日勤と夜勤が混在する勤務形態ではなく夜勤専従として働くと、生活リズムを一定に保ちやすくなるでしょう。また、夜勤手当により安定した収入を得られるのもメリットです。
転職する
「現在の職場は相談に乗ってくれる人がいなくて夜勤の不安を解消できない」「勤務時間の調整が難しく体力が限界…」といった場合は、転職して状況を改善する選択肢もあります。教育体制が整っていたり、現在の職場より夜勤の頻度が少なかったりする小規模多機能型居宅介護事業所に転職すると、負担を軽減できるでしょう。
また、夜勤なしで働きたい場合、デイサービスや訪問介護事業所といった、日勤のみの働き方ができる職場に転職する方法もあります。デイサービスや訪問介護の仕事は、小規模多機能型居宅介護と共通する部分が多いため、経験を活かして働くことが可能です。
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小規模多機能型居宅介護の夜勤とは?
そもそも小規模多機能型居宅介護とは、「通い」「泊まり」「訪問」の3つのサービスを1つの事業所で一体的に提供する介護サービスです。地域密着型サービスの一つで、利用者さんが住み慣れた地域で自立した生活を続けられるよう支援する役割があります。
小規模多機能型居宅介護事業所の夜勤で対応するのは、主に「泊まり」の利用者さんのケアです。2交代制の夜勤の勤務時間は、午後5時ごろ~翌朝9時ごろとなっています。また、小規模多機能型居宅介護では、必要に応じて夜間の訪問に対応することもあるようです。
小規模多機能型居宅介護の夜勤の配置基準
厚生労働省の「小規模多機能型居宅介護(改定の方向性)(p.21)」によると、小規模多機能型居宅介護の夜勤職員の配置基準は、時間帯を通じて1人以上です。ただし、「泊まり」の利用者さんがいない場合は、夜勤職員を配置する必要はありません。
また、夜間の人員基準として、訪問に対応できる宿直職員を1人以上配置することも求められます。随時の訪問サービスに支障がない連絡体制があれば、事業所内での宿直は不要なので、宿直職員は自宅で待機する場合もあるようです。
小規模多機能型居宅介護の人員配置基準については、「小規模多機能型居宅介護の人員基準とは?職員の兼務や違反時のルールを解説」の記事をご覧ください。
出典
厚生労働省「第228回社会保障審議会介護給付費分科会(web会議)資料」(2026年4月3日)
小規模多機能型居宅介護の夜勤の実態
日本医療労働組合連合会の「「2025介護施設夜勤実態調査」結果概要(p.18)」によると、調査対象の(看護)小規模多機能型居宅介護事業所28件は、夜勤はすべて1人体制という結果でした。
同資料(p.24)によると、(看護)小規模多機能型居宅介護で働く職員の1ヶ月あたりの夜勤回数は平均4.0回です。また、(看護)小規模多機能型居宅介護の夜勤を行う職員188人中44人の(約23%)が夜勤専従で働いています。
出典
日本医療労働組合連合会「介護施設夜勤実態調査」(2026年4月3日)
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小規模多機能型居宅介護の夜勤の仕事内容と1日の流れ
ここでは、小規模多機能型居宅介護の夜勤の仕事内容と1日の流れをご紹介するので、参考にしてみてください。
小規模多機能型居宅介護の夜勤の仕事内容
小規模多機能型居宅介護の夜勤の仕事内容は、就寝準備や起床のサポート、居室の巡回などです。利用者さんが安全に安心して施設に泊まれるように、夜勤職員がどのような業務を行っているのか、以下で確認してみましょう。
就寝準備や起床のサポート
利用者さんの就寝準備や起床のサポートを行うのは、小規模多機能型居宅介護の夜勤職員の仕事です。就寝前には、歯磨きのサポートや排泄介助、更衣介助、服薬介助などを行います。利用者さんが安心して眠れるよう短い会話を交わしたり、リラックスできる音楽をかけたりすることもあるでしょう。
起床時は、洗顔・整髪・歯磨きのサポートや排泄介助、水分摂取のケアなどを行い、利用者さんが気持ちよく1日を始められるよう支援します。
居室の巡回と安否確認
小規模多機能型居宅介護事業所の夜勤職員は、定期的に居室を巡回して利用者さんの安否確認を行います。呼吸状態に異常はないか、苦しそうな体勢で寝ていないかなどを確認することも大切です。利用者さんが快適に過ごせるよう、エアコンなどで室温や湿度を調整することもあるでしょう。
また、自分で寝返りを打つのが難しく、定期的な体位変換が必要な利用者さんがいる場合は、およそ2時間おきに体位変換を行います。
コール対応
利用者さんのコールへの対応も、小規模多機能型居宅介護事業所における夜勤の仕事内容です。体調の急変を感じたり、排泄介助が必要だったりする際に、利用者さんがナースコールや居室の呼び出しボタンで職員を呼び出すことがあります。
利用者さんから体調不良の訴えがあるときは、顔色や呼吸状態、脈拍、血圧、体温、皮膚の状態に異常がないかを観察して体調を確認。状況に応じて医師や看護師、管理者へ連絡し、適切な対応をする必要があります。
記録業務
夜勤職員は、夜間に発生した出来事や利用者さんの状態の変化、行ったケアの内容などを介護記録に記載します。
介護記録は、介護サービスを提供したことの根拠となる重要な書類なので、正確に記載することが重要。日勤帯の職員が利用者さんの状態を確認したり、医師・看護師が利用者さんの健康状態を把握したりするための情報源としても機能します。
清掃や環境整備
夜間に事業所内の清掃や環境整備を行うこともあります。共有スペースや事務所内など、汚れている場所がないかを確認することが必要です。特に、利用者さんが使うトイレや洗面所といった水回りは、濡れて転倒リスクが高まる場合があるため、頻繁なチェックと清掃が求められるでしょう。
夜勤で時間に余裕があるときは、翌日のレクリエーションや介助に必要な備品や、消耗品の補充なども行うようです。
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小規模多機能型居宅介護の夜勤職員の1日の流れ
小規模多機能型居宅介護の夜勤職員の1日のスケジュール例を、以下にまとめました。
小規模多機能の夜勤スケジュール
-
17:00
日勤職員からの引き継ぎ、申し送り
-
17:30
夕食の準備
-
18:00
食事介助、服薬介助、口腔ケア
-
19:00
利用者さんとのコミュニケーション
-
20:00
就寝準備、排泄介助、更衣介助
-
21:00
消灯。定期巡回、コール対応、排泄介助、清掃、休憩
-
06:30
起床の声かけ、排泄介助、歯磨きのサポート
-
07:00
朝食の準備
-
07:30
食事介助、服薬介助
-
08:30
記録業務、日勤職員への引き継ぎ
-
09:00
退勤
小規模多機能型居宅介護の夜勤職員の1日は、日勤職員から申し送りを受け、施設に宿泊する利用者さんの夕食の準備や食事介助をすることから始まります。そして、夜間の見守り、翌日の朝食の準備や食事介助という流れで業務が進むのが基本です。
日ごとに利用者さんの顔ぶれが異なるので、利用者さんの情報やケアの注意点を把握し直すことが必要な場合があるでしょう。
小規模多機能型居宅介護で夜勤に対応するメリット
小規模多機能介護の夜勤には、夜勤手当による給与アップを期待できたり、利用者さん一人ひとりのニーズに沿ったケアを提供できたりするメリットがあります。小規模多機能型居宅介護で夜勤を行うメリットを以下で解説するので、参考にしてみてください。
夜勤手当による給与アップが期待できる
小規模多機能型居宅介護の夜勤に対応すると、日勤のみで働くよりも高給与を狙えます。午後10時~午前5時の時間帯に働くと、法定の深夜割増賃金が基本給に上乗せされるほか、職場によっては追加の夜勤手当がもらえます。
日本医療労働組合連合会の「「2025介護施設夜勤実態調査」結果概要(p.28)」によると、調査対象の小規模多機能型居宅介護事業所10件における、正規職員の夜勤手当の平均額は4,910円です。最高額は6,300円でした。
「小規模多機能型居宅介護の夜勤の実態」で先述したように、(看護)小規模多機能型居宅介護の夜勤回数は月平均4回です。夜勤を行う職員は日勤のみの職員と比較して、毎月約2万円高い給与を得られる計算になります。なお、データは平均値であり、夜勤手当の有無や金額は職場によって異なるため、あくまで参考情報としてお考えください。
出典
日本医療労働組合連合会「介護施設夜勤実態調査」(2026年4月3日)
利用者さん一人ひとりのニーズに沿ったケアが提供できる
小規模多機能型居宅介護の「泊まり」の利用人数は最大9人と少人数のため、利用者さん一人ひとりのニーズや生活習慣に合わせたケアを提供しやすいでしょう。
たとえば、「いつもと同じ時間にトイレに行きたい」「早めに就寝したい」といった個別の要望に対して、大規模施設では難しい柔軟な対応が可能です。
職員間で利用者さんの様子や生活習慣などの情報を密に共有して、一人ひとりに合わせたきめ細やかなサポートを提供しやすい環境があります。
身体介護による体力的な負担が比較的少ない
小規模多機能型居宅介護事業所の夜勤は、身体介護による体力的な負担が比較的少ないといえます。夜間は見守りや安否確認が業務の中心です。排泄介助や体位変換の対応はあっても、身体的な負担が大きい入浴介助を行うことは少ないでしょう。
また、小規模多機能型居宅介護は、夜勤があるほかの介護事業所と比べて利用者さんの要介護度が低い傾向があります。
厚生労働省の「小規模多機能型居宅介護(p.12)」によると、2021年度の調査における小規模多機能型居宅介護の平均要介護度は2.4。要介護3以上の利用者さんも4割程度いますが、利用者さんの半数以上は要介護1~2です。
そのため、大勢の利用者さんの身体介護を行う自信がない方は、「小規模多機能型居宅介護の夜勤は思ったより楽」と感じるかもしれません。
出典
厚生労働省「第218回社会保障審議会介護給付費分科会(web会議)資料」(2026年4月3日)
自分のペースで仕事ができる
単独で夜勤に入る場合、ほかの職員に気を遣うことなく自分のペースで仕事ができるのもメリットです。自分の判断で調整しながら業務を進められます。集団での介護とは異なり、周囲の動きに合わせる必要がないため、人間関係による精神的なストレスが少ない可能性があるでしょう。
また、夜間に働くことは慣れるまで大変に感じるかもしれませんが、夜勤や夜勤明けの日に日中の時間を自由に使えるメリットも。もちろん体調の管理は必要ですが、「2交代制の夜勤があると出勤が少なくなり、プライベートの時間を確保しやすい」と言う介護職の方もいます。
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小規模多機能型居宅介護の夜勤に向いている人
小規模多機能型居宅介護の夜勤に向いているのは、以下のような人です。
- コミュニケーション能力がある人
- 臨機応変な対応力ができる人
- 自己管理能力がある人
- 効率的に仕事を進められる人
利用者さんや日勤の職員と適切なコミュニケーションを取れる人は、小規模多機能型居宅介護の夜勤にスムーズに対応できます。利用者さんの要望や状況に応じて、臨機応変な対応をすることも必要です。
また、自身の体調や精神状態を良好に保つための自己管理能力があると、小規模多機能型居宅介護で夜勤をしながら長期的に活躍できるでしょう。
小規模多機能型居宅介護事業所の職員の夜勤に関する体験談
ここでは、小規模多機能型居宅介護事業所で働く職員の夜勤に関する体験談をご紹介します。
小規模多機能型居宅介護の夜勤は、利用者さんからの呼び出しに備え、仮眠中も緊張感が続く大変さがあります。1人で夜勤をしているので、利用者さんの状態が安定しているときは気楽ですが、転倒リスクのある利用者さんがいるときは不安です。
一方で、利用者さんの生活リズムに寄り添ってケアを行い、安心感を提供できることに達成感を得られるやりがいがあります。また、夜勤明けから翌日の休日はまとまった時間が取れるため、趣味に時間を費やせるのも魅力の一つです。
夜勤に不安があるときは、管理者に相談してアドバイスをもらいながら、日々業務に取り組んでいます。
小規模多機能型居宅介護事業所で働く職員は、周囲のスタッフと連携することで、夜勤の緊張感をカバーしながら働いているようです。大変に感じる部分がありつつも、寄り添ったケアができることや、日中趣味に時間を使えることにメリットを感じていると分かります。
小規模多機能型居宅介護の夜勤の不安を減らす求人探しのコツ
ここでは、自分に合った小規模多機能型居宅介護事業所を見つけるポイントをご紹介します。「夜勤が務まるか不安…」という方は、以下を参考にしてみてください。
事業所の設備を確認する
小規模多機能型居宅介護の求人を探す際は、事業所の設備や緊急時の連絡体制が整っているかを確認すると良いでしょう。たとえば、見守りセンサーを導入している職場では、離れた場所からでも利用者さんの危険を察知できます。
また、緊急時のマニュアルが整備され、管理者やオンコールの看護師とすぐに連絡が取れる体制があれば、安心して夜勤を行えるでしょう。
教育・研修制度が充実しているかを確認する
気になる小規模多機能型居宅介護事業所を見つけたら、教育・研修制度が充実しているかどうかを確認します。「夜勤業務を1人で担当する前に十分な教育期間が設けられているか」「研修が実施されているか」などを、職場見学や面接時に直接質問してみても良いでしょう。
「泊まり」の利用状況を確認する
小規模多機能型居宅介護の夜勤の大変さは、「泊まり」の利用者数や利用者さんの要介護度によっても異なります。介護事業所の実態を掴むために「泊まり」の利用状況を確認するのも、自分に合う職場を探すポイントの一つです。
利用人数が多く、要介護度が高い利用者さんが多い事業所では、夜間の巡回や介助の頻度が高く、体力的な負担を感じる可能性があります。そのため、応募前に事業所の情報を十分に確認し、自分の体力や経験に見合った職場を選ぶことが重要です。
夜勤ありの小規模多機能型居宅介護事業所の求人例
ここでは、小規模多機能型居宅介護事業所の求人例をご紹介するので、条件や働き方の参考としてご覧ください。
【施設形態】小規模多機能型居宅介護事業所
【雇用形態】正社員
【勤務地】東京都
【仕事内容】身体介護、生活援助、送迎など介護業務全般
【勤務時間】早番:午前7時30分~午後4時30分、日勤:午前8時30分~午後5時30分、遅番:午後1時~午後10時、夜勤:午後4時30分~翌午前8時30分 ※週休2日制のシフト勤務
【給与】月給20万円~
【応募条件】介護職員初任者研修以上、未経験可
【福利厚生】各種社会保険、通勤手当、資格手当、夜勤手当、有給休暇制度、産前産後休業制度、育児休業制度、介護休業制度、看護休暇、昇給あり、賞与あり、退職金制度あり、資格取得支援制度
小規模多機能型居宅介護事業所は、利用者さんの自宅での介護や送迎に対応するため、応募条件として介護の資格や運転免許を必須としている場合もあります。求人を見る際は、給与額や勤務時間、夜勤の有無、必須要件などを確認しましょう。
なお、「未経験可」の求人を出している小規模多機能型居宅介護事業所は、教育体制や研修制度が整っている可能性があります。資格取得支援制度が充実している職場では、事業所のサポートを受けながらスキルアップできるでしょう。
小規模多機能型居宅介護についてよくある質問
ここでは、小規模多機能型居宅介護についてよくある質問に回答します。「小規模多機能型居宅介護の夜勤の注意点はある?」「夜勤ができないと働けない?」と気になる方は、以下を参考にしてください。
小規模多機能型居宅介護事業所で夜勤に入るときの注意点は?
小規模多機能型居宅介護事業所で夜勤に臨む際は、事前に緊急時のマニュアルや対応方法を把握しておくと良いでしょう。また、日勤と夜勤が混在する勤務形態だと生活リズムにばらつきが出るため、体調管理に気を配る必要があります。
介護職の夜勤の注意点が知りたい方は、「介護職の夜勤の注意点とは?緊急時の対応や心身のケア方法7選」の記事をご一読ください。
小規模多機能型居宅介護事業所は夜勤ができないと働けない?
数は多くないものの、「日勤のみ」の求人を出している小規模多機能型居宅介護事業所もあります。夜勤専従の職員が確保できている事業所では、日勤帯に「通い」や「訪問」のサービスを提供する人材を探している場合があるでしょう。
介護職で日勤のみの働き方ができるか不安な方は、「夜勤ができないと介護職は難しい?日勤のみの職場や求人例、メリットを解説」の記事をご覧ください。
小規模多機能型居宅介護の夜勤と宿直の違いは何?
小規模多機能型居宅介護において、「夜勤」は夜間帯に巡回や介助といった業務を行う職員であるのに対し、「宿直」は待機要員を指します。
夜勤職員は、「泊まり」を利用する方がいない場合は配置しなくても構いません。一方で、宿直職員は夜間帯を通して最低1人以上配置する必要があります。なお、随時の訪問サービスを提供できる体制が整っていれば、施設内での宿直は不要です。
小規模多機能型居宅介護の経営は厳しい?
小規模多機能型居宅介護事業所によっては、経営が厳しいことがあるようです。独立行政法人福祉医療機構 WAMの「2024年度 小規模多機能型居宅介護の経営状況について(p.2)」によると、小規模多機能型居宅介護事業所は、2024年度における赤字事業所の割合が42.5%でした。2016年度以降の小規模多機能型居宅介護事業所の赤字事業所の割合は、ほぼ横ばいで推移しています。
出典
独立行政法人福祉医療機構 WAM「調査・レポート(R7年度)」(2026年4月3日)
小規模多機能型居宅介護事業所に泊まりっぱなしは可能?
小規模多機能型居宅介護の「泊まり」は、ショートステイとは異なり、連続で利用できる日数の決まりはありません。しかし、利用者さんの在宅生活を支えるサービスのため、入居型の施設のようにずっと施設で生活することは難しいでしょう。
小規模多機能型居宅介護の泊まりは、定員が最大9人と少人数です。そのため、必要な利用者さんにサービスが行き届くよう、利用日数のルールを設けている事業所もあるようです。
小規模多機能型居宅介護の「泊まり」の期間や利用条件については、「小規模多機能型居宅介護のロングショートとは?利用条件やデメリットを解説」を参考にしてみてください。
まとめ
小規模多機能型居宅介護の夜勤を大変に感じる理由は、「最大9人の利用者さん対応を1人行う場合がある」や「迅速な判断を求められる」などです。日勤と夜勤を組み合わせるシフトの場合、生活リズムが乱れやすいことも仕事の大変さにつながります。
小規模多機能型居宅介護の夜勤業務にストレスを感じたら、上司や同僚に悩みを相談してみましょう。夜勤回数を減らし、日勤中心の働き方を希望するのも負担軽減の一つの方法です。
現在の職場で改善に向けて動いても、夜勤に対する不安や悩みが解消されない場合は、転職して職場環境を変える選択肢もあります。転職する場合、事業所の設備や教育体制を事前に確認し、自分に合った職場を選びましょう。
「小規模多機能型居宅介護事業所で働きたいけど夜勤が大変そう…」「教育体制や研修制度の整っている職場はある?」という方は、レバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。「レバウェル介護(旧 きらケア)」は、介護業界に特化した転職エージェントです。
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執筆者

「レバウェル介護」編集部
お役立ち情報制作チーム
介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点



