介護職はコミュニケーションが苦手な人も働ける!関わり方のコツをご紹介

介護職の悩み 2025年1月20日
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この記事のまとめ

介護職は、利用者さんやスタッフなど、さまざまな人と関わる仕事です。コミュニケーション能力を求められるため、人との関わりが苦手な人は「介護職に向いていないかも…」と思うことがあるかもしれません。しかし、コミュニケーションに苦手意識がある方も、介護職として活躍できます。この記事では、介護職員に求められるコミュニケーションや、利用者さんとの関わり方のコツをご紹介するので、お悩みの方は参考にしてください。

目次

介護職員に求められるコミュニケーション

利用者さんの日常生活をサポートするために、介護職員には声掛けや傾聴といったコミュニケーションが求められます。体位変換で「体を横向きに変えますね」と声を掛けたり、車いすでの移動時に「段差があるので少し傾きますよ」と伝えたりすることは、大切なコミュニケーションです。

また、利用者さんの話を聞く際は、傾聴して相手の気持ちに寄り添うことを意識しましょう。利用者さんがどのような考えを持った人なのか、どう接すれば安心感につながるのかが分かると、信頼関係を築けるようになります

また、介護職員同士のコミュニケーションも欠かせません。利用者さんの生活をサポートするには、こまめな「報告・連絡・相談」が必要です。職員同士のコミュニケーションが上手くいかないと、業務に支障が出てしまうことも。質の高い介護サービスを提供するために、利用者さんだけでなく職員とのコミュニケーションも意識しましょう。

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コミュニケーションが苦手な人の特徴

コミュニケーションが苦手な人にはいくつか共通する特徴があります。自分に当てはまる特徴があるかチェックしてみましょう。

人見知りの傾向がある

初対面の相手に警戒心や羞恥心を抱いてしまい、上手くコミュニケーションが取れない人は、人見知りの傾向があるといえます。人見知りな性格だと、人前で話すのが苦手だったり、失敗を恐れてコミュニケーションに消極的になったりすることもあるようです。

介護職として働く場合、職場によっては多くの利用者さんや介護職員と関わることになります。しかし、繰り返し顔を合わせていくうちに慣れていくため、徐々にコミュニケーションがスムーズに取れるようになるでしょう。

視線を合わせるのが苦手

コミュニケーションが苦手な人の中には、相手と視線を合わせられないという人もいるでしょう。自分に自信がないなどを理由にコミュニケーションが苦手になるケースは少なくないようです。しかし、視線が合わないコミュニケーションでは相手に良い印象を与えられないので、無理のない範囲で少しずつ慣れていくことをおすすめします。

友人関係が狭く内向的

内向的な性格の場合、相手の反応に敏感で「嫌われたくない」という恐怖感を抱くあまり、コミュニケーションが上手くいかないことがあります。特に初対面でのコミュニケーションは、相手に関する情報が少ないため、苦手意識を持ちやすいようです。

しかし、裏を返せば相手の気持ちを察するのが得意ともいえます。そのため、コミュニケーションへの苦手意識を克服できれば、観察力を活かして介護職として活躍できるでしょう。

人に話しかけるのが苦手

相手から話しかけられるのは平気でも、自発的なコミュニケーションが苦手という人も珍しくありません。声の掛け方が分からなかったり、話しかけるタイミングが掴めなかったりすることで、コミュニケーションに苦手意識を持つことがあるようです。

介護職は自発的なコミュニケーションを求められる場面が多いので、この特徴に当てはまる人は、「介護の仕事に向いていないのでは?」と不安に感じてしまうかもしれません。

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コミュニケーションへの苦手意識をなくす方法

コミュニケーションへの苦手意識があり、克服したい方に向けて、円滑なコミュニケーションに必要なことをお伝えします。利用者さんや職場のスタッフと打ち解けたいと考えている方は、ご紹介する方法を参考に苦手克服にチャレンジしてみてください。

自己分析で自分を知る

相手とコミュニケーションを取る前に、自分自身を深く知りましょう。性格診断テストや自己分析ツールを通して自分を分析してみると、今まで気づかなかった一面が明らかになるかもしれません。自己理解が深まると、自分とほかの人で物事の見方や考え方が異なることに納得できたり、得意なコミュニケーション方法を見つけられたりします。
円滑なコミュニケーションを行うために自己分析を行い、自分が相手と同じ目線に立つ方法を考えてみましょう

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ほかの人から見た自分を把握する

コミュニケーションの苦手を克服するには、家族や友人などの親しい人に意見を求めるのも有効な手段です。第三者から見たあなたの印象は、性格だけでなくコミュニケーションの取り方でも決まります。周囲の意見を聞くことで、自身のコミュニケーションの良い点や改善すべきポイントを把握できるでしょう

相手のことを知る

コミュニケーションは自分だけでは成り立たないので、相手をよく知ることが大切です。たとえば、おしゃべりが好きな人もいれば、静かに過ごしたい人もいます。もしかしたら、相手も同じようにコミュニケーションに苦手意識があるかもしれません。

思いやりの気持ちを忘れず、相手を理解できるように努めることで、コミュニケーションへの苦手意識が薄れることもあるでしょう。

利用者さんや職員と信頼関係を築く

人見知りや内向的な性格が理由でコミュニケーションが苦手な場合は、利用者さんやスタッフと信頼関係を築いていくうちに、自信を持てるようになるかもしれません。会話が上手くできなくても、努力する姿勢や日々の仕事ぶりから利用者さんに好印象を持ってもらえたり、周囲のスタッフから評価を得られたりすることもあります。

コミュニケーションの苦手を克服するために、表情や話し方、挨拶の仕方など基本的な部分の振り返りから始めてみましょう。

相手によってコミュニケーションの取り方を変えよう

円滑なコミュニケーションのコツは、相手によって口調や手法を使い分けることです。ここでは、利用者さんと介護職員同士に分けて、それぞれコミュニケーションのコツをご紹介します。

利用者さんとのコミュニケーションのコツ

利用者さんは高齢になって難聴や視力低下を患っていることがあるので、ゆっくり・はっきり話したり、身振り手振りや表情を使ったりしてコミュニケーションを取るのがコツです。特にレクリエーションでは、場を盛り上げて利用者さんに楽しんでもらうため、オーバーリアクションなくらいがちょうど良いかもしれません。

また、相手の気持ちに寄り添って傾聴するのも、立派なコミュニケーションといえます。利用者さんに対して人生の先輩であるという尊敬の念を持って接することが、適切なコミュニケーションにつながるでしょう。利用者さんの状態や性格によっても最適なコミュニケーション方法は異なるので、相手を知って信頼関係を築くところから始めてみてくださいね。

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介護職員同士のコミュニケーションのコツ

介護職員同士でコミュニケーションを取るときは、仕事の愚痴はなるべく聞き流しつつ、必要な意見ははっきり伝えるのがコツ。仕事の愚痴や同僚の悪口などを話すと、トラブルにつながってしまうおそれがあるので注意が必要です。また、仕事について疑問や意見があるときは、一人で抱え込まず周囲に相談してみることで、状況の改善や人間関係の構築につながる可能性があるでしょう。

職場の人間関係に問題があると感じる場合、愚痴を言うのは避け、事実を上司に伝えるのがおすすめです。冷静に状況を伝えることで、改善に向けて話し合える場合があります。普段からこまめに申し送りを行い、利用者さんの情報を共有することを意識すれば、次第に職員同士のコミュニケーションに慣れていけるでしょう。

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コミュニケーションが苦手でも介護職として働ける

介護職は利用者さんやほかのスタッフと関わる機会が多い対人援助職ですが、コミュニケーションが苦手な人も働けます。コミュニケーションが苦手な人は、「上手く話せないから介護職に向いていない」と思うこともあるかもしれませんが、介護の現場では話し上手よりも聞き上手であることが重要です。最初から完璧なコミュニケーションを目指さず、少しずつ関わりを深めて信頼関係を築けるように意識してみましょう。

コミュニケーションの中でも会話が苦手なら、要介護度が高い利用者さんが多く、レクリエーションなどの活動が少ない施設に転職するのも一つの選択肢です。また、「人との関わりを減らしたいけど、介護職は続けたい」という場合は、調理スタッフや介護事務といった仕事もあります。
「コミュニケーションが苦手で仕事がつらい」と感じている方は、職場や職種を変えてみることで、適性を活かして活躍できる可能性があるでしょう。

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コミュニケーションに苦手意識がある介護職員によくある質問

ここでは、コミュニケーションが苦手な介護職員によくある質問に回答します。

介護職はコミュニケーションが苦手でも働けますか?

コミュニケーションが苦手な人も、介護職として活躍することは可能です。介護職はさまざまな人と接するため、会話が得意な人が活躍できる仕事と考える方もいるかもしれません。しかし、実際の介護現場では、話し上手なことよりも、傾聴して相手の気持ちに寄り添うことが求められます。誠実な姿勢で相手の考えや感情を共有する中で、少しずつ信頼関係が築けるでしょう。
コミュニケーションが苦手でも介護職として働ける」で具体的な対応策を紹介しているので、ご参照ください。

介護士に必要なコミュニケーション能力とは?

介護士のコミュニケーション能力で特に重視されるのは、聞く力です。利用者さんが伝えたいことを気持ちに共感しながら理解する、傾聴の姿勢が求められます。言葉以外の表情や行動を含めて観察し、真意を読み取って対応することを心がけましょう。そうした取り組みによって、介護士としての信頼が得られるとともに、利用者さんの介護の満足度も上がるはずです。また、日常生活のサポートにおける声掛けや、職員同士の報告・連絡・相談の場面では、伝える力も大切になります。

まとめ

介護職はコミュニケーションが苦手な人も活躍できる職種です。コミュニケーションには会話だけでなく、表情や話し方、相手の気持ちに寄り添う傾聴も含まれます。コミュニケーションの苦手意識を克服するには、自分自身や相手を知り、信頼関係を築くことが大切です。介護業界の働き方は多様なので、自分に合った職場や職種を探してみましょう。

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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

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※この記事の掲載情報は2025年1月20日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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