
この記事のまとめ
- 介護職員に必要なコミュニケーションは、利用者さんへの声掛けや傾聴
- コミュニケーションが苦手な介護職は、自己分析をしてみるのがおすすめ
- 利用者さんとコミュニケーションを取るときは、聞き取りやすさを意識しよう
「介護職はコミュニケーションが苦手でも大丈夫?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。介護職はさまざまな立場の人と関わるため、コミュニケーション能力が求められます。しかし、コミュニケーションに苦手意識がある方も、コツを知ることで介護職として活躍できます。この記事では、介護職員に求められるコミュニケーションや、利用者さんとの関わり方のコツをご紹介するので、お悩みの方は参考にしてください。
目次
介護職員に求められるコミュニケーション
介護職員は、日常生活を支えるための「声掛け」や「傾聴」といったコミュニケーションを取りながら、利用者さんと関わります。利用者さんがどのような考えを持った人なのか、どう接すれば安心感につながるのかを、少しずつ知っていくことで、コミュニケーションがスムーズにできるようになるでしょう。
コミュニケーションに苦手意識があると、「介護職員として活躍できるか不安…」と感じるかもしれませんが、最初から完璧な会話を目指す必要はありません。
まずは「笑顔で挨拶をする」といったことから意識しましょう。そして、利用者さんに寄り添い、安全を守るための声掛けができれば、信頼関係を築けます。
たとえば、体位変換の際に「体を横向きに変えますね」と声を掛けたり、車いすでの移動時に「段差があるので少し傾きますよ」と伝えたりすることは、相手に状況を知らせて安心感を与える大切なコミュニケーションです。
また、介護の現場では、職員同士のコミュニケーションも欠かせません。利用者さんの生活をサポートするには、こまめな「報告・連絡・相談」が必要です。
職員同士のコミュニケーションが上手くいかないと、業務に支障が出てしまうことも考えられます。質の高い介護サービスを提供するためには、利用者さんだけでなく職員とのコミュニケーションも意識しましょう。
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コミュニケーションが苦手な人の特徴
「コミュニケーションが苦手」と感じる人には、いくつかの傾向があります。自分に当てはまる特徴があるか、以下でチェックしてみましょう。
人見知りの傾向がある
初対面の相手に警戒心や羞恥心を抱いてしまい、上手くコミュニケーションが取れない人は、人見知りの傾向があるといえます。人見知りな性格だと、人前で話すのが苦手だったり、失敗を恐れてコミュニケーションに消極的になったりすることがあるようです。
介護職員は、複数の利用者さんや職員と関わりながら働きます。最初は「上手く話せない」と感じても、繰り返し顔を合わせていくうちに慣れていけば、徐々にコミュニケーションをスムーズに取れるようになるでしょう。
視線を合わせるのが苦手
コミュニケーションが苦手な人の中には、「相手と視線を合わせられない」という人もいるのではないでしょうか。「自分に自信がなくて目を見て話すのが難しい」と、コミュニケーションに苦手意識を持つ人は少なくないようです。
視線が合わないコミュニケーションでは、相手に良い印象を与えるのは難しいでしょう。介護職員は、座っている方や自分より背の低い方と話すことも多いので、上から話し掛けることは避け、視線の高さを合わせるのがポイントです。
友人関係が狭く内向的
内向的な性格の場合、相手の反応に敏感で「嫌われたくない」という恐怖感を抱くあまり、コミュニケーションが上手くいかないことがあります。特に初対面でのコミュニケーションは、相手に関する情報が少ないため、苦手意識を持ちやすいようです。
しかし、裏を返せば相手の気持ちを察するのが得意ともいえます。そのため、コミュニケーションへの苦手意識を克服して前向きに捉えられれば、介護職員として観察力を活かして活躍できるでしょう。
人に話し掛けるのが苦手
「相手から話し掛けられるのは平気だけど、自発的にコミュニケーションを取るのは苦手」という人も珍しくありません。声の掛け方が分からなかったり、話し掛けるタイミングが掴めなかったりすることで、コミュニケーションに苦手意識を持つことがあるようです。
介護職員は自発的なコミュニケーションを求められる場面が多いので、この特徴に当てはまる人は、「介護の仕事に向いていないのでは?」と不安に感じてしまうかもしれません。
確かに、介護の際は声掛けをすることが大切ですが、相手の話に耳を傾けることも同じくらい大切です。相手の状況を見ながら、適宜話を聞いたり声を掛けたりすることで、介護の仕事に慣れていけます。
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コミュニケーションへの苦手意識をなくす方法
ここでは、コミュニケーションへの苦手意識があり、克服したい方に向けて、円滑なコミュニケーションに必要なことをお伝えします。「利用者さんや職場のスタッフと打ち解けたい」と考えている方は、ご紹介する方法を参考に苦手克服にチャレンジしてみてくださいね。
自己分析で自分を知る
相手とコミュニケーションを取る前に、自分自身を深く知りましょう。性格診断テストや自己分析ツールを通して自分を分析してみると、今まで気づかなかった一面が明らかになるかもしれません。
自己理解が深まると、自分とほかの人で物事の見方や考え方が異なることに納得できたり、得意なコミュニケーション方法を見つけられたりする可能性があります。円滑なコミュニケーションを行うために自己分析を行い、自分が相手と同じ目線に立つ方法を考えてみましょう。
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ほかの人から見た自分を把握する
コミュニケーションの苦手を克服するには、家族や友人などの親しい人に意見を求めるのも有効な手段です。第三者から見たあなたの印象は、性格だけでなくコミュニケーションの取り方でも決まります。
周囲の意見を聞くことで、自身のコミュニケーションの良い点や改善すべきポイントを把握できるでしょう。
相手のことを知る
コミュニケーションは自分だけでは成り立たないので、相手をよく知ることが大切です。たとえば、おしゃべりが好きな人もいれば、静かに過ごしたい人もいます。もしかしたら、相手も同じようにコミュニケーションに苦手意識があるかもしれません。
思いやりの気持ちを忘れず、相手を理解できるように努めることで、コミュニケーションへの苦手意識が薄れる場合もあるでしょう。
利用者さんや職員と信頼関係を築く
人見知りや内向的な性格が理由でコミュニケーションが苦手な場合は、利用者さんやスタッフと信頼関係を築いていくうちに、自信を持てるようになるかもしれません。
会話が上手くできなくても、努力する姿勢や仕事ぶりから、利用者さんに好印象を持ってもらえたり、周囲のスタッフの評価を得られたりすることもあります。
コミュニケーションの苦手を克服するためには、表情や話し方、挨拶の仕方など基本的な部分の振り返りから始めてみましょう。
相手によってコミュニケーションの取り方を変えよう
円滑なコミュニケーションのコツは、相手によって口調や手法を使い分けることです。ここでは、利用者さんと介護職員同士に分けて、コミュニケーションのコツをご紹介します。
利用者さんとのコミュニケーションのコツ
利用者さんは高齢になって難聴や視力低下を患っていることがあります。そのため、低めの声でゆっくり・はっきり話したり、身振り手振りや表情を使ったりしてコミュニケーションを取るのがコツです。
特にレクリエーションでは、場を盛り上げて利用者さんに楽しんでもらうため、オーバーリアクションなくらいがちょうど良いかもしれません。
また、相手の気持ちに寄り添って傾聴するのも、立派なコミュニケーションの方法です。利用者さんに対して、人生の先輩であるという尊敬の念を持って接することが、適切なコミュニケーションにつながるでしょう。
利用者さんの心身の状態や性格によっても最適なコミュニケーション方法は異なるので、相手を知って信頼関係を築くところから始めてみてくださいね。
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介護職員同士のコミュニケーションのコツ
介護職員同士でコミュニケーションを取るときは、仕事のグチはなるべく聞き流しつつ、必要な意見ははっきり伝えるのがコツです。
仕事のグチや同僚の悪口を話すと、トラブルにつながってしまうおそれがあるので注意しましょう。職場の人間関係に問題があると感じる場合も、グチを言うのは避け、事実を相談として上司に伝えたほうが賢明です。冷静に状況を伝えることで、改善に向けて話し合えるかもしれません。
また、仕事について疑問や意見があるときは、1人で抱え込まず周囲に相談してみると、状況の改善や人間関係の構築につながる可能性があります。
普段からこまめに申し送りを行い、利用者さんの情報を共有することを意識すれば、次第に職員同士のコミュニケーションに慣れていけるでしょう。
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コミュニケーションが苦手でも介護職として働ける
介護職は利用者さんやほかのスタッフと関わる機会が多い仕事ですが、コミュニケーションが苦手な人も働けます。コミュニケーションに苦手意識がある方は、なぜ苦手なのか、何が苦手なのかを分析してみましょう。漠然と悩むのではなく、状況を整理することで改善につながる可能性があります。
たとえば、「話し掛けるのが苦手」という場合は、周囲のスタッフの様子を見てコミュニケーションのタイミングを図ると良いでしょう。「自分に自信がない」という場合、自信を持って仕事ができるように介護について勉強してみるのもおすすめです。
介護の現場における、利用者さんや職員とのコミュニケーションでは、相手の気持ちや意見に理解を示す姿勢が重要。まずは相手がどのような人なのかを知ることで、適切な声掛けの方法が分かるでしょう。
どうしてもコミュニケーションが苦手な場合は、要介護度が高い利用者さんが多く、レクリエーションなどの活動が少ない施設に転職するのも一つの選択肢です。また、「人との関わりを減らしたいけど、介護業界で働きたい」という場合は、調理スタッフや介護事務といった仕事もあります。
「コミュニケーションが苦手で仕事がつらい」と感じている方は、職場や職種を変えてみることで、適性を活かして活躍できる可能性があるでしょう。
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コミュニケーションに苦手意識がある介護職員によくある質問
ここでは、コミュニケーションが苦手な介護職員によくある質問に回答します。
介護職はコミュニケーションが苦手でも働けますか?
コミュニケーションが苦手な人も、介護職として活躍することは可能です。介護職はさまざまな人と接するため、会話が得意な人が活躍できる仕事と考える方もいるかもしれません。しかし、実際の介護現場では、話し上手なことよりも、傾聴して相手の気持ちに寄り添うことが求められます。誠実な姿勢で相手の考えや感情に向き合う中で、少しずつ信頼関係を築けるでしょう。
「コミュニケーションが苦手でも介護職として働ける」の項目でも具体的な対応策を紹介しているので、あわせてご参照ください。
介護職に必要なコミュニケーション能力とは?
介護職のコミュニケーション能力で特に重視されるのは、聞く力です。利用者さんの話を否定したり遮ったりせず、最後まで聞く「傾聴」の姿勢が求められます。言葉以外の表情や行動を含めて観察し、真意を読み取って対応することを心掛けましょう。そうすることで、介護職としての信頼を得られるとともに、利用者さんの満足度も上がるはずです。
なお、日常生活のサポートにおける声掛けや、職員同士の報告・連絡・相談の場面では、伝える力も必要になります。介護現場のコミュニケーションのコツは、「介護のコミュニケーションのコツを解説!傾聴の方法やスキンシップの注意点」の記事でも解説しているので、参考にしてみてください。
介護職員同士のコミュニケーションを円滑にするには?
介護職員同士のコミュニケーションを円滑にするには、「相手の考えをすぐに否定しないこと」「相手の立場に立って考えること」などが大切です。相手を否定するような言葉を多用してしまうと、会話が続かなかったり反発心を抱かれたりして、信頼関係を築くのが難しくなってしまいます。もしも、相手と意見や価値観が違っても、最後まで聞いてから話し合うことが大切です。
職場での人間関係に不安がある方は、「職場で輪に入れない…新人介護職員が孤立してしまう理由と解決方法を紹介!」の記事もご覧ください。
まとめ
介護職はコミュニケーションが苦手な人も活躍できる職種です。コミュニケーションには、会話だけでなく、表情や話し方、相手の気持ちに寄り添う傾聴も含まれます。
コミュニケーションの苦手意識を克服するには、自分自身や相手を知り、信頼関係を築くことが大切です。介護業界の働き方は多様なので、自分に合った職場や職種を探してみましょう。
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その悩み、解決できるかも
執筆者

「レバウェル介護」編集部
お役立ち情報制作チーム
介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点



