
この記事のまとめ
- ケースワーカーを辞めたい人は、仕事量の多さや人間関係に悩んでいる
- ケースワーカーを辞めたいときは責任を抱え込まず、異動・転職も一つの手
- ケースワーカーを辞めたい人におすすめの転職先は福祉・介護業界
仕事量の多さや人間関係の難しさが理由で、「ケースワーカーを辞めたい…」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。仕事を辞めたいときの対処法は、責任を抱え込み過ぎないことや、休暇をとって気分を切り替えることなどです。この記事では、ケースワーカーを辞めたいと感じる理由と対処法、辞める場合の転職先について解説します。退職しようか悩んでいる方は、ぜひご一読ください。
目次
ケースワーカーを辞めたい理由
「仕事量が多くて終わらない」「頑張っても評価されない」「相談者の方に理不尽に怒鳴られてつらい」などの理由から、ケースワーカーを辞めたいと考える人もいるようです。
「仕事を辞めたい」と感じると、つい自分を責めてしまうこともあるでしょう。完璧を求めるあまりつらく感じてしまうこともあるかもしれません。しかし、自分を責めるのではなく、大変に感じる理由を振り返って対処したほうが状況の改善につながります。
以下で、ケースワーカーを辞めたい方によくある理由を紹介するので、ぜひご覧ください。
仕事量が多い
福祉事務所のケースワーカー1人あたりの担当件数は80世帯程度で、担当世帯からの相談の電話対応や訪問対応が重なることもあります。職場によっては、80世帯以上の担当を任され、ケースワーカーの負担が大きくなる場合もあるようです。
勤務時間中に対応に追われて事務作業をする時間が取れないと、残業で対応することも。残業が増えると、自分の時間を確保できなかったり休息が取れなかったりするため、「仕事が大変で辞めたい」と思うのも無理はないといえます。
人間関係のトラブルが多い
ケースワーカーは相談援助がメインの仕事のため、人間関係のトラブルが発生することも珍しくありません。生活保護の受給額で揉めたり、納得できない相談者からきつい言葉をかけられたりする可能性もあります。
相手が感情的になっているときなどは、スムーズに対話することが難しく、対応にストレスを感じることがあるようです。
マニュアル通りにいかず苦労する
ケースワーカーの仕事には正解がないため、自分で一人ひとりへの対応を考える必要があります。
先輩職員や上司にアドバイスをもらうことはできますが、万能なマニュアルはなく、接する人が異なればベストな対応も異なるもの。そのため、「これで合っているのだろうか…」「もっと良い方法があったのでは…」と悩んでしまうこともあるでしょう。自分の仕事に自信を失い、辞めたいと思ってしまうケースも珍しくないようです。
上司から評価されない
仕事の専門性や負担を上司から適切に評価されず、モチベーションを失ってしまうケースワーカーもいるようです。公務員であるケースワーカーは基本的に年功序列制なので、特に新人職員は「仕事の成果と給料が比例していない」と感じやすい傾向にあります。
仕事に必要な知識が多い
仕事をしながら専門知識を更新することの大変さから、「ケースワーカーを辞めたい」と感じる方もいるようです。
ケースワーカーの仕事には、生活保護法や年金制度、医療保険、介護保険、児童手当などの幅広い知識が求められます。法律や制度は変更されることもあるため、医療や介護、障がいに関するさまざまな法律や制度を、継続的に学習しなければなりません。
精神的なストレスが大きい
精神的なストレスによって、ケースワーカーを辞めたいと思う方も少なくありません。「人の役に立ちたくてケースワーカーになったけど、スピード重視の体制のせいで思うような支援ができない」と感じ、燃え尽き症候群になってしまうこともあるようです。
また、定期訪問で生活保護受給者の方が亡くなっているのを目の当たりにしたり、クレーム対応をしたりするうちに、精神的に疲れてしまう方もいます。
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ケースワーカーを辞めたいときの対処法
ここでは、ケースワーカーを辞めたいと感じたときの対処法を解説します。「もう少し続ける方法はある?」「状況を改善したい」という方は参考にしてみてください。
自分だけの責任だと考えない
相談者の方から怒鳴られたり否定されたりしても、自分だけの責任だと思いつめないようにしましょう。きつい言葉をかけられると、ネガティブになってつい自分を責めてしまうこともあるかもしれませんが、理不尽な要求や対応にすべて応えることがソーシャルワーカーの仕事ではありません。
必要な説明をしても理解を得られないときは、上司に相談したり日を改めたりして対応することで、相手が冷静になってくれる可能性があります。
また、単純に相談者の方が勘違いをしている場合や、職員のサポート体制が整っていないことでトラブルが発生する場合も。必要以上に自分を責めずに冷静に状況を整理すると、精神的な負担を減らせるかもしれません。
異動届を出す
「ケースワーカーの仕事がつらい」と思ったときは、すぐに仕事を辞めるのではなく異動届を出すという対処法もあります。
ケースワーカーの仕事がきついという理由だけで、公務員を辞める必要はありません。仕事自体を辞めてしまうと、公務員という肩書きを失うだけではなく、経済的に不安定になるリスクも考えられます。ケースワーカーの仕事から離れることで悩みを解決できる可能性があるので、今の状況がつらいときは、上司に異動を相談してみるのも選択肢の一つです。
公務員として必要な経験だと考える
「ケースワーカーの経験は、公務員として活躍するうえで必要な経験だ」と現状を前向きにとらえることで、モチベーションを維持できる場合もあるでしょう。
ケースワーカーとして働くと、相談者の方との対話を通して、コミュニケーション能力やマネジメント能力を磨けます。また、「仕事を辞めたい」と悩んでいる状況を改善して乗り越えることができれば、問題解決力を向上できるでしょう。
有給休暇をとって気分転換をする
一度「辞めたい」と考えてしまうと、視野が狭まってほかの選択肢に気づけないことがあります。気持ちを切り替えて今後のキャリアについて検討したいときは、有給休暇をとって趣味を楽しんだりしっかり休んだりするのも良いでしょう。少し仕事から離れることで、気持ちも楽になるかもしれません。
転職する
その他の選択肢も検討したうえで「どうしても辞めたい…」と思うときは、転職するのも一つの方法です。身体的・精神的な負担を感じている状況で無理に働き続けると、心身の健康を損なうリスクがあるので、自分の状態を分析して判断しましょう。
なお、すぐに仕事を辞める事情がない場合は、退職する前に転職先を決めるのが無難です。働きながら転職活動を行ったほうが、心理的・経済的に余裕があるので、退職を決意した時点で早めに転職活動を開始すると良いでしょう。
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ケースワーカーを退職したほうが良いケース
安易に辞めると経済的な負担がかかるので、退職には慎重な判断が必要ですが、早めに退職したほうが良いケースもあります。以下で、ケースワーカーを退職したほうが良いケースを解説するのでご覧ください。
心身に影響が出て生活に支障をきたしている
ケースワーカーの仕事のストレスや過労から心身に影響が出て、生活に支障をきたしている場合は、早めに退職を検討したほうが良いでしょう。健康であってこその仕事なので、身体を壊してまで続ける必要はありません。
ほかにやりたい仕事がある
ケースワーカーのほかにやりたい仕事がある場合も、退職したほうが良い可能性があります。他職種・他業界に飛び込むのはできるだけ早いほうがなじみやすいので、思い切って転職するのも一つの選択肢です。惰性で続けるよりも、やりたい仕事をしたほうがモチベーションを保てるでしょう。
職場でハラスメントが横行している
職場でハラスメントが横行しており、上司に相談しても改善されない場合は、退職したほうが良いかもしれません。ハラスメントの問題を自分だけで解決するのは難しいので、相談や異動届の提出で解決しないときは、職場から離れるのが得策といえます。
ケースワーカーを辞めたい人におすすめの転職先は福祉・介護業界
「ケースワーカーを辞めたいけど、どこに転職しよう…」と悩んでいる方もいるでしょう。ケースワーカーを辞めたい人におすすめの転職先は福祉・介護業界です。
介護職の場合、ケースワーカーとしての経験を活かして働けます。年齢関係なく未経験から挑戦できる職種で、キャリアパスが整理されているので、働きながら段階的に知識やスキルを習得してキャリアアップを目指せます。
また、社会福祉主事任用資格を取得しているケースワーカーは、介護施設の生活相談員としても活躍できるでしょう。
介護職や生活相談員の仕事に興味がある方は、「介護職・ヘルパーの求人一覧」「生活相談員の求人一覧」で求人をチェックしてみてください。
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生活相談員の面接対策とは?アピール内容や気をつけるべきことをご紹介!
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ケースワーカーに関するよくある質問
ここでは、ケースワーカーに関するよくある質問に回答します。「ケースワーカーを続けるべき?」と悩んでいる方はぜひチェックしてみてください。
ケースワーカーの仕事ってきつい?
ケースワーカーは、仕事量の多さや相談者との人間関係の難しさ、幅広い知識が求められることなどをきついと感じる場合があるようです。一方で、生活に困難を抱える方の状況を改善できるやりがいもあります。慣れないうちは仕事がきついと感じることがあるかもしれませんが、経験を積むことでケースワーカーとしてのノウハウを身につけられるでしょう。
ケースワーカーの仕事に限界を感じたときはどうすれば良い?
ケースワーカーの仕事を続けることに限界を感じたときは、異動したり転職したりする選択肢があります。今後について落ち着いて考えたい場合、休職するのも一つの方法です。仕事へのストレスから心身に影響が出ている場合は、我慢してそのまま働くよりも、早めに対処したほうが良いでしょう。
ケースワーカーを辞めたいときの対処法は、「ケースワーカーの仕事って病むの?大変に感じる理由と対応方法を解説!」の記事でも解説しています。
ケースワーカーは公務員として出世できるの?
ケースワーカーは公務員としての成長につながる仕事なので、経験することで出世の足がかりになるかもしれません。ケースワーカーの仕事を経験した公務員が、人事異動で財政系や人事系のいわゆる出世コースといわれる部署に配属されることもあるようです。
仕事が忙しいと「ケースワーカーを辞めたい」と思うときもあるかもしれませんが、公務員として出世するといった目標がある方は、キャリアアップのためにもうひと頑張りしてみるのも良いでしょう。
ケースワーカーの離職率は?
ケースワーカーの離職率は発表されていません。ここでは、ケースワーカーが分類される事の多い「一般行政職の地方公務員」の離職者数を紹介します。
総務省の「令和6年度 地方公務員の退職状況等調査(p.7)」によると、2024年度における一般行政職の地方公務員の普通退職者(自己都合などによる退職)は25,738人でした。普通退職者は、一般行政職の退職者の59.6%を占めています。なお、こちらはケースワーカーのみのデータではないので、参考程度にご覧ください。
出典
総務省「地方公務員制度等|高齢対策」(2026年1月6日)
まとめ
「ケースワーカーを辞めたい」と思う場合の理由として、「仕事量が多くて忙しい」「人間関係のトラブルがきつい」などが挙げられます。ほかにも、自身の仕事に自信を持てないことや上司に評価されないこと、クレーム対応に疲れることで退職を考える人もいるようです。
ケースワーカーを辞めたいと思ったときの対処法は、「自分だけの責任だと思わず背負いすぎない」「異動届を出し、公務員は辞めずにケースワーカーの仕事から離れる」「必要な経験だと割り切って向き合う」「有給休暇を取って気分転換する」などがあります。
ケースワーカーは、困っている人を手助けできるやりがいのある仕事ですが、大変な面もあるでしょう。もしも、限界を感じてつらいときは、転職を検討するのも一つの選択肢です。
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