
「介護職員の個人目標が思いつかない…」「個人目標の具体例を知りたい」こんなお悩みはありませんか?毎日介護施設で頑張っているけれど、目標を立てようと思うとなかなか具体的な内容は浮かびませんよね。
この記事では、介護職員が個人目標を立てるヒントになる具体例をキャリア別に紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
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目次
介護職員が個人目標を定める3つのメリット
個人目標を設定し、達成に向けて少しずつ進めば介護職員としての大きな成長に繋がります。これは新人でもベテランでも同じです。
介護施設勤務の職員が個人目標を立てるメリットは3つあります。1つずつ詳しく見ていきましょう。
1.具体的なキャリアプランを描ける
数年先のキャリアプランを構築すれば、自分がどのように歩めばいいのかが明確になります。長期的なキャリアプランだけでは、実際にやるべきことが漠然としがちです。しかし半年先、1年先など、細かな目標を1つずつ達成していけば確実に介護職員としての成長に繋がります。
定期的に上司にキャリアの相談をしながら目標を決めていきましょう。目指す方向性が明確になり、迷わず仕事に取り組めます。
2.効率良くスキルアップできる
個人目標の設定によって、現在の自分がどのような立ち位置か、どんな役割を担っているかを言語化できます。言語化によって、自分の今の課題や不足しているスキルが分かり、今後自分がどうすべきかが見えてきます。
ただ漠然と「こうしたい」「こうなりたい」と目標を立てるのではなく、「自分に足りないのはこの部分だから目標はこう設定しよう」と具体的な個人目標を設定することで、利用者さんへの適切なサービスやケアの向上にも繋がります。
3.仕事のモチベーションが上がる
しっかり個人目標を立てれば、目指すゴールが明確になります。はっきりと到達すべき地点が認識できれば、「これから目標達成に向けて頑張ろう」という気持ちがより強くなり、モチベーションが上がるでしょう。業務に臨むときも、「今日はこれをやってみよう」「この点に気を付けてケアを提供しよう」と意識できるので、日々やりがいを感じながら取り組めるはずです。
個人目標達成をゴールとして、毎日小さな目標をクリアしていきましょう。個人目標の振り返りを行うころには、最初よりも成長した自分に気付き、さらに充実感を感じられます。
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介護職員の個人目標を立てる7つのステップ
介護施設において、介護職員が個人目標を立てるには以下のステップを踏むのが効率的です。
1.業務の改善点を明確にする
2.自身の理想状態をイメージする
3.課題解決の方法を考える
4.目標達成の期限を具体的に決める
5.目標は達成可能なレベルで設定する
6.目標に向かって進めているか評価する
7.目標の設定や管理に迷ったら上司に相談する
1つずつ詳しく見ていきましょう。
1.業務の改善点を明確にする
まずは、日ごろの業務で疑問に感じたことやうまくいかなかったことをどんどん挙げていきましょう。以下の点についても詳細に書き出してみてください。
- どんな場面だったのか
- どんな気持ちだったのか
- 自分はどう対応したのか
ひとつひとつ丁寧に洗い出していくと、少しずつ自分の強みや弱みが見えてきます。
たとえば、細やかな介護記録が得意な方は、観察力に優れているという強みを持っています。強みを武器にするために、アセスメント能力を更に高めることを目標に設定できるでしょう。一方で、利用者さんとのコミュニケーションが苦手な方は、弱みを克服するために「小さなことでも会話の種になるように日々アンテナを張る」などを目標にしても良いかもしれません。
強みや弱みから、自分の達成すべき目標が明確化されます。目標を達成するためにどのような行動を取れば良いかも自然と見えてくるでしょう。
2. 自身の理想状態をイメージする
介護職員としてどのような働き方をしたいか、利用者さんにどう関わりたいかを自由にイメージしましょう。ここでは「まだこんな風になれない」と思う必要はありません。自分が最終的にどんな介護職員になりたいのかをしっかりイメージしてください。
現在の自分と理想の自分にどれくらい距離があるのかを意識すると、より具体的に個人目標を設定できます。理想像は自分の想像でも良いですし、先輩の介護職員でも構いません。大切なのは「理想の自分」を描き出すことです。
また、利用者さんやご家族からも積極的にフィードバックを受け取りましょう。実際にサービスを受けている方の意見や希望は、介護職員に多くの気付きを与えてくれます。個人目標の設定に大いに役立ててください。
3. 課題解決の方法を考える
理想状態をイメージし、目指すべき介護職員像が明確になりました。次は「理想の状態に到達するための方法」を考えましょう。
現時点で自分に何が足りないのか、それを補うにはどうすれば良いかを考えます。頭の中だけで考えると整理し辛い人は、どんどん紙に書き出し可視化していきましょう。
可視化すると徐々に思考が整理され、漠然とした課題解決法が明確になります。ここが個人目標となる部分ですので、時間をかけて取り組んでみてください。
行き詰まったら先輩の介護職員にヒントをもらっても良いでしょう。過去どんな課題をどのように解決したのか、経験談を聞き今後の自分の目標達成に活かしてください。
4.目標達成の期限を具体的に決める
目標となる部分が明確化したら、次はいつまでに目標達成するかを具体的に決めておきましょう。期限を設定しておくと、その日までのスケジュールを組めるので、日々の動き方がより効率化されます。
たとえば資格取得を目標とするなら「〇月の試験に1発で合格する」と決めて、試験日までの学習予定を組みます。更に学習予定を「〇日までにテキストの〇ページまで進める」「〇日から予想問題集に取り掛かる」など細分化しましょう。
介護施設によって、目標達成の期限を3ヶ月後、半年後など決め、定期的にチェックする場合もあります。期限を守って達成できる目標を設定すれば、少しずつステップアップできますよ。
5.目標は達成可能なレベルで設定する
「全ての利用者さんに満足のいくケアを提供できるようになる」など、最初から大きな目標を掲げても、経験値が低いと途中で挫折してしまいます。
特に新人の場合「こんな小さな目標でもいいの?」と感じるくらいささやかな目標からスタートするのがおすすめです。目的を達成し、成功体験を積み重ねていく内に介護職員として自然とスキルアップできます。毎日の業務に対して自信を持って取り組めるようになり、新たな課題や目標が見えてくるでしょう。
6.目標に向かって進めているか評価する
介護施設によって、定期的に個人目標を見直す時期が定められているケースがあります。しかしその時期を待たなくとも、自分でも定期的に「目標に向かって進めているかな」と内省の時間を取りましょう。
もし途中でブレがあると感じたら、自分だけで考えこまずに周りに相談してみてください。自分では気付かなかった問題点が見付かり、目標達成に一歩近付きますよ。
特に新人のころは経験が浅く知識も少ない状態です。不慣れな状況で立てた個人目標を達成するのに苦戦するかも知れません。「目標を達成しなければ」と意気込んでも、視野が狭いとクリアすべき課題を見失ってしまう恐れがあります。恥ずかしがらず、周りの人に意見を求めてみましょう。
7.目標の設定や管理に迷ったら上司に相談する
個人目標を設定するときや、目標に向かって進んでいるときに少しでも疑問や不安があれば、上司に相談してみましょう。管理職の視点や考え方は一般職員の視点とは異なるので、自分では思いもよらなかった気付きが得られます。
新人の場合、そもそも個人目標の立て方から迷うケースも多いので、困ったらまず上司に意見を求めてみてくださいね。話し合いの中で疑問が解消されたり、新しい目標が生まれるかも知れません。
個人目標の具体例:新人(~3年)介護職員
ここからは、介護職員の個人目標の具体例をキャリア別にご紹介します。
新人介護職員に求められるのは、大きく分けて以下の2点です。
- 基本的な介護業務の習得
- 正しく安全な業務の遂行
介護の仕事は利用者さんの生活のお手伝いだけではありません。利用者さんの安全を守り、必要な介護スキルを獲得する必要があります。
まずはこの2点を念頭に置き、徹底的に業務における疑問や不安な点を洗い出してみてください。また、指示を待つだけではなく自発的に行動するよう心掛けましょう。「何のために今これをやるのか」を考えながら業務に臨むと、仕事の流れを掴みやすくなりますよ。
いつごろまでに目標を達成すれば良いか分からないときは、上司に相談しましょう。
1.介護業務やスキルに関する目標
新人介護職員の介護業務やスキルに関する目標の具体例は、下記のとおりです。
- 3ヶ月後までに食事介助・入浴介助・排泄介助・移乗介助の基本の流れを押さえ、1人で実施できる状態にする
- 1ヶ月以内に利用者さん全員の顔と名前を覚える
- リーダー業務を覚えて全体的な流れを掴み、他の職員との連携を強化する
新人の介護職員は、まず一連の業務を覚えるところからスタートします。自発的に業務に取り組み、「何のためにやっているのか」「複数の業務はどう関連しているのか」を常に考えると、自然に流れが身に付きスムーズに業務をこなせるようになりますよ。
2.緊急時の対応に関する目標
新人介護職員が緊急時の対応に関する目標としては、下記を参考にしてください。
- 冷静さを保ち、状況をしっかり観察できるようになる
- 上司に迅速かつ正確な報告を行えるようになる
- AEDの使用方法を覚えるために〇月の研修を受ける
新人のころは通常業務を覚えるだけでも大変です。しかし、介護職員は高齢者の身の安全を守ったり、体調の変化にいち早く気付いて対処しなければなりません。では、新人の介護職員は緊急時に何ができるでしょうか?
まずは心を落ち着けて、状況を冷静に把握しましょう。イレギュラーな事態はパニックに陥りがちですが、介護職員が慌ててしまっては利用者さんの不安を増幅させる恐れがあります。そうなれば事態はより混乱し、収拾がつかなくなるかもしれません。
「冷静になる」「正確に報告する」。新人の間は、この2点をしっかり念頭に置いて緊急時の対応にあたるようにしましょう。
3.ビジネススキルに関する目標
ビジネススキルが足りていないという自覚がある新人介護職員の方は、下記のような目標を立てても良いでしょう。
- 利用者さんや他の職員対して適切な敬語を使い、気持ちの良い挨拶をする
- 疑問や気付きがあったらその日の内に報告・連絡・相談する
- 電子カルテの入力を覚え、正確に記録できるようになる
新人のころはどのように利用者さんに関われば良いのか悩むでしょう。コミュニケーションの初手は挨拶です。笑顔でハキハキとした挨拶は、相手の心を明るくします。上手にコミュニケーションを図ろうと気張らずに、最初は気持ちの良い挨拶で少しずつ心を通わせていきましょう。
加えて、介護施設の業務において大切なのは報告・連絡・相談です。レクリエーションや食事、入浴時など、利用者さんの様子が普段と違うと感じたり、業務に疑問が生じたりしたら、速やかに周囲の職員や上司に伝えるようにしましょう。
高齢者は自身の思いや体調の変化を訴えにくい場合があります。特に認知症の場合、うまく言葉にできないケースも多いです。こうしたとき、側にいる介護職員の小さな気付きとその共有が非常に重要です。電子カルテを使う介護施設に勤務している場合は、操作を覚えて迅速に記録が取れるように努めましょう。
4.資格取得・研修に関する目標
最後に、新人介護職員向けの資格取得・研修に関する目標の具体例を紹介します。
- 〇月までに介護職員初任者研修を受ける
- 3年以内に介護福祉士実務者研修を受ける
- 実務経験を3年積んだら介護福祉士を取得する
介護施設に勤務する介護職員として受けておきたいのが介護職員初任者研修です。未経験者を対象に、介護の基本を習得できる研修なので、これから介護の仕事に臨むならぜひ受講してみてください。業務に自信が持てるようになりますよ。
また、介護福祉士取得を目指すなら、3年目までに介護福祉士実務者研修を受けて、よりレベルの高い介護スキルを身に付けるのがおすすめです。介護福祉士実務者研修を修了すれば、国家試験の実務試験が免除になります。一層座学に集中できるので、早めに受講しておきましょう。
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レバウェル介護の資格スクール個人目標の具体例:中堅(~9年)介護職員
中堅の介護職員の個人目標について見ていきましょう。
新人のころと違い、中堅クラスの介護職員は業務を一通り行えるようになっています。時には新人の指導にあたる場合があるでしょう。ある程度スキルアップしているからこそ、個人目標の設定に悩むかもしれません。新人の個人目標から少しレベルアップして、介護施設全体の動きを考えたり、利用者さんの対応などデリケートな部分に着目したりして個人目標を設定してみてください。
1.介護業務やスキルに関する目標
中堅介護職員の介護業務やスキルに関する目標例は、下記のとおりです。
- 細かな点も見逃さないアセスメント能力を身に付け、利用者さんへの理解を深められるようになる
- 介護職員だけでなく他職種と協力し、個別ケアを充実させるために、3ヶ月以内に全員のADLや趣味嗜好を把握し、それぞれに合ったケアを提供する
- 月に2回、利用者さん全員が楽しめるレクリエーションを企画する
中堅の介護職員は個別ケアを意識しつつ業務にあたると良いでしょう。適切なケアの内容は利用者さんの特性や病気によって異なります。アセスメント能力を磨き、より利用者さんへの理解を深めていきましょう。
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2.緊急時の対応に関する目標
中堅介護職員の緊急時の対応に関する目標は、下記を参考にしてください。
- 緊急時も状況把握に努め、臨機応変に対応できるようになる
- 他の介護職員とスムーズに連携し、後輩への指示を適切に行えるようになる
中堅になると冷静な判断力が求められます。有事の際、後輩へ指示する場面もあるでしょう。いかなるときもスムーズに事態を収束できるよう、周りの介護職員との連携が重要になります。こうした点を意識して、介護施設全体での対処を個人目標として設定するのがおすすめです。
3.ビジネススキルに関する目標
中堅介護職員のビジネススキルに対する目標は、下記のようなものが考えられます。
- 3ヶ月以内に人材育成のマニュアルを見直し、より効率的な指導が行えるよう施設全体で指導内容を検討する
- 接遇についての勉強会を毎月行い、スキルアップを促進する
- ご家族からの質問に適切に答えられるようになる
中堅の介護職員は後輩の育成に携わる場面が増えます。自分のスキルアップだけでなく、新人をどう育てるかを視野に入れた個人目標を立てましょう。新人が順調に介護職員として育てば、介護施設全体の業務が更に効率良く回ります。すると、さらに利用者さんに質の高いケアを提供できます。
また、ご家族からの質問に対してスムーズに答えられるようになればご家族の不安を払拭でき、信頼感アップにも繋がります。
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4.資格取得・研修に関する目標
中堅介護職員における資格取得・研修に関する目標例は、下記のとおりです。
- 介護福祉士を取得する
- 介護支援専門員(ケアマネジャー)を取得する
- 年間通して5回認知症のケアに関する研修に参加し、拒否への対応を学ぶ
介護福祉士は介護福祉士実務者研修の修了に加え、実務経験3年が必要です。中堅になるとこの点をクリアできるので、介護福祉取得を視野に入れたスキルアップを目標に設定しましょう。さらに介護福祉士取得後5年を経過すると、介護支援専門員の受験資格を得られます。キャリアアップに繋がる資格なので、介護業界で長く勤務するにはおすすめです。
認知症のケアを学ぶことで、介護職員への拒否に対して戸惑わずに対応できるようになります。学んだことを他の介護職員と共有すれば、施設全体のキャリアアップに繋がるので目標設定に加えてみてください。
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個人目標の具体例:ベテラン(10年以上)介護職員
10年以上のベテランには、介護主任などの役職がつくケースも多いでしょう。自身のスキルアップだけでなく、後輩のスキルアップを視野に入れたマネジメント業務を求められるようになります。
より働きやすい環境作りなども重要なマネジメント業務です。職員だけに留まらず、介護施設全体がより良くなるような個人目標を設定しましょう。
1.介護業務やスキルに関する目標
ベテラン介護職員の介護業務やスキルに関する目標例は、下記のとおりです。
- コンプライアンスを遵守し、より質の高いサービスを提供する
- ヒヤリハットやアクシデントの分析を行い、年間の事故件数を減らす
ベテランの介護職員は多くの事例を経験しています。そのため、何が事故を起こす要因になるのかを見極められるようになっています。事故に繋がる小さなヒヤリハットやアクシデントを分析し、予防策を講じれば事故件数の減少に貢献できます。このように、直接的な介護技術だけでなく一歩引いて全体を見渡すよう意識した目標を設定してみましょう。
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2.緊急時の対応に関する目標
ベテラン介護職員における緊急時の対応目標は、下記のようなものが挙げられます。
- 適切な情報収集と臨機応変な対応に加え、他職種や関係各所と速やかに連携を図る
- 他の介護職員に対してどう動けば良いかを適切に指示し、無駄のない対処ができるようにする
ベテランの介護職員は緊急時の対応を迅速に行うのはもちろん、医療機関や行政機関などの外部機関と連携し、事態を速やかに収束することが求められます。いざというときは経営者の代理として、介護施設職員への的確な指示出しも必要です。そのためには自身のスキルアップだけでなく、介護施設職員全員がどのように行動すべきかを常に意識しなければなりません。包括的視点を持つにはどうすべきかを考えて目標を設定しましょう。
3.ビジネススキルに関する目標
ベテラン介護職員のビジネススキルに関する目標は、下記のようなものを設定すると良いでしょう。
- 知識と経験を活かし後輩育成のスキルを高める
- 施設経営について学び、健全な介護施設運営について理解を深める
- 外部から講師を招き、接遇のレベルアップを図る
ベテランになると、介護職員としての意識だけでなく施設の運営側の視点が求められます。「どのような環境が介護職員にとって働きやすいのか」「利用者さんやご家族にさらに満足していただくには施設としてどうしていけば良いのか」など、経営者目線での思考能力を磨くように個人目標を設定してみてください。
4.資格取得・研修に関する目標
豊富な知識と経験を持つベテランの介護職員は、よりハイレベルな資格に挑戦してみましょう。具体的には下記などが挙げられます。
- 認定介護福祉士を取得する
- 主任介護支援専門員を取得する
- 外部研修に参加し、業務改善に取り組む
認定介護福祉士は、介護福祉士資格取得後5年以上の実務経験が必要です。さらに現任研修100時間以上、レポート提出や受講試験では一定水準の成績が求められます。主任介護支援専門員は、他の介護支援専門員への助言や育成、社会資源の情報収集や他職種、他事業所との密な連携が求められます。キャリアアップに繋がるので、より良い環境への転職も視野に入れるならぜひ取得したい資格です。
介護施設全体のスキルアップに業務改善は欠かせません。しかし、勤務している介護施設の中だけで試行錯誤してもなかなか進まないという悩みが出てきます。外部研修に参加し、新しい視点での業務改善遂行を意識した目標を設定しましょう。
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【個人目標の指標】介護職のキャリアパス制度
厚生労働省は、介護現場の人材不足解消と人材育成のためにキャリアパス制度を推奨しています。キャリア段階別に昇進の基準を定めており、介護職員がキャリアアップする道筋を明確に示す仕組みです。
キャリアパス制度では、介護職員の資質向上やキャリア形成のため、3つのキャリアパス要件を定めています。
①職位・職責・職務内容等に応じた任用要件と賃金体系を整備すること
厚生労働省「介護職員処遇改善加算・介護職員等特定処遇改善加算・介護職員等ベースアップ等支援加算の概要」
②資質向上のための計画を策定して研修の実施又は研修の機会を確保すること
③経験若しくは資格等に応じて昇給する仕組み又は一定の基準に基づき定期に昇給を判定する仕組みを設けること
※就業規則等の明確な書面での整備・全ての介護職員への周知を含む。
要件を満たす事業所では、昇給や昇進の要件を定めています。自分の職場の昇進要件をチェックし、逆算して個人目標を設定しても良いでしょう。
出典
厚生労働省「介護職員の処遇改善」(2023年10月28日)
介護施設・介護職員の目標に関してよくある質問
介護の個人目標が思いつかないです…具体例を教えてください
介護職の個人目標が思いつかないときは、自分の現状の業務を見直してみてください。苦手なことがあれば、苦手を克服する目標を立てると良いでしょう。また、自分の理想の介護職像から逆算して、足りていない部分を目標に設定するのもおすすめです。「具体例:新人(~3年)介護職員の個人目標」「具体例:中堅(~9年)介護職員の個人目標」「具体例:ベテラン(10年以上)介護職員の個人目標」で経験別に目標例を紹介しているので、参考にしてください。
介護施設の年間目標を具体例と一緒に教えてください
介護施設の年間目標は、組織として達成したいことを具体的に言語化したものを設定する必要があります。組織が抱える課題や向かう方向性について、職員と共有する意味でも重要です。具体例としては「利用者さん・職員の両方が負担を感じない介助と安全な介助を両立する」「利用者さんが安心して過ごせる環境を整える」「平均稼働率98%以上の水準を維持する」などが挙げられます。目標を設定したら、達成するためのプロセスや成果の評価方法についても考えましょう。
まとめ
この記事では介護施設の介護職員が立てる個人目標の具体例について、キャリア別に解説しました。自身や施設の課題に合わせて個人目標を立て、定期的に見直すようにしましょう。自分がステップアップしているのが感じられ、仕事へのモチベーションが一層高まります。
スキルアップして自信がつくと、「もっとレベルの高い介護をしたい」「自分の目標を達成できる施設に転職したい」などの希望が出てきます。さらに高みを目指して新しい職場で頑張りたいなら、レバウェル介護(旧 きらケア)の求人紹介がおすすめです。丁寧にヒアリングしてくれるので、希望に合った職場が見つかりますよ。専任のアドバイザーが付くので、求人情報だけでは分かり辛い職場環境なども伝えてもらえます。
サービスは全て無料なので、もし転職を考えたいと感じたらお気軽にご相談くださいね。
今の職場に満足していますか?
先に資格を取りたい方へ
無料相談はこちら執筆者
「レバウェル介護」編集部
お役立ち情報制作チーム
介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点