家族介護者を支える「介護者手帳」とは?

ニュース 2016/09/05
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要介護者を抱える家庭は年々増加している


世界でもっとも社会の高齢化が進んでいる国、日本。介護をめぐる問題は今や誰にとっても身近な話題になりました。家族が要介護状態になり、生活環境が大きく変化した家族は数多く存在します。安倍政権でも“介護離職ゼロ”が目標にされるなど、近親者の介護が原因で仕事を辞める人も後を絶ちません。介護保険財政の悪化から、政府は介護サービスの中心を施設から在宅へとシフトしており、今後ますます在宅で介護をする人は増えることが予測されます。

内閣府発表の“平成27年版高齢社会白書”によると、居宅サービスを利用している人の数は278万人。これに予防居宅サービスの利用者111万人を合わせると、400万人近い人が介護が必要な状態になりながら在宅での生活を継続していることが伺えます。『自宅で最後を迎えたい』と考えている人が高齢者の半数以上を占めている以上、決して悪い傾向ではありませんが、それだけの介護力をすべての家庭が備えているとは考えにくく、今後も予断を許さない状況が続きそうです。(1)


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『介護をする人を支える』がコンセプト


在宅介護の辛さ、大変さは経験のある人ならばよくわかるでしょうが、これまであまり表沙汰にされてきませんでした。『もっと介護の苦労を語り合おう』、『介護者同士で繋がろう』という動きが顕著に現れるようになったのは、ここ最近のことです。

そのような流れの中で、“介護者手帳”は誕生しました。UPTREEという東京都小金井市に拠点を構えるNPO法人が作ったもので、コンセプトは『介護される人ではなく、介護をする人を支える』手帳です。一般に介護というと介護する側とされる側の両面から語られることがほとんどですが、ここまで明確に介護する側を支えることを目指したものは珍しいのではないでしょうか。

主な内容を見てみましょう。介護をはじめるあなたへ、という項目から始まり、介護する人・される人の状況、介護の全体図、介護ロードマップといった具合に続きます。他にもフローチャートを作ってみよう、できることチェック、介護情報など、これから介護を始める人にとって指南役を果たしてくれる手帳になっています。(2)

介護者同士をつなぐ役割を果たす介護者手帳


介護者手帳は“介護版の母子健康手帳”を目標としているようです。母親が産まれてくる赤ん坊との生活に大きな期待を持ちつつも、同じくらい大きな不安を抱くように、これから介護に携わる人も大きな不安を抱えています。そうした不安を誰かと共有する試みも、UPTREEだけでなく全国各地で行われていることも知っておくとよいでしょう。よく知られているものには“認知症カフェ”と呼ばれる集まり。認知症の当事者と家族が同じ場所と時間を共有し、情報交換をしたり相談したりする場になっています。

介護は一人で抱えるにはあまりに大変な仕事です。大事なのはその苦労を分かち合える仲間の存在です。これから介護はますます日本人全体の問題となってくるでしょう。介護される側だけでなく介護する側のサポートも非常に重要になるはずです。介護者手帳は介護で悩む人と人をつなぐ役割も果たしてくれるかもしれません。

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引用元
(1)-、平成27年版高齢社会白書(全体版)、内閣府ホームページ、-、http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2015/zenbun/27pdf_index.html、2016/6/14引用
(2)-、介護者手帳、ケアラーサポートUPTREE 、-、http://uptreex2.com/、2016/6/14引用

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