
この記事のまとめ
- 介護職のパートが仕事でどこまでするかは、勤務先や保有資格によって異なる
- 介護職のパートの仕事内容は、身体介護や生活援助など
- 介護職のパートが仕事を任されて悩んだときは、不安がある旨を伝えよう
「介護の仕事でパートはどこまでするの?」という疑問を抱いている方もいるかもしれません。パートの介護職員の仕事内容は勤務先や保有資格によって異なりますが、主に身体介護や生活援助などを行います。この記事では、パート介護職員の業務範囲や仕事内容を解説。パートの介護職員が仕事を任されて、悩んだときの対処方法も紹介します。介護職のパートに興味のある方は、参考にしてみてください。
介護士ってどんなお仕事?仕事内容や働き方、必要な資格、給与などを解説目次
介護職におけるパートの仕事はどこまでする?
パートの介護職員が担当する業務の範囲は、勤務先の方針や保有資格の有無などによって異なります。正社員の補佐業務が中心となる職場もあれば、正社員と同程度の業務を担うこともあるようです。ただし、パートよりも正社員のほうが、責任のある業務を任される傾向にあります。
また、雇用形態に関わらず無資格の介護職員は、単独での食事や入浴、排せつの介助などの利用者さんの身体に直接触れる身体介護は行えません。資格を持っていないパート職員の仕事は、正社員の補佐や生活援助が中心になるでしょう。
なお、無資格の介護職員は、採用から1年以内に介護の資格を取得することが義務づけられているので、無資格のまま働き続けることはできません。認知症介護基礎研修や介護職員初任者研修などの資格取得が必要です。
介護資格については、「介護職は無資格で働けなくなるの?認知症介護基礎研修の義務化について解説」を参考にしてみてください。
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介護職における正社員とパートの違いとは?
介護職で働く正社員とパートの違いは、「雇用期間」や「勤務時間」「キャリアアップの機会」などがあります。
正社員の雇用形態は、基本的に無期雇用契約です。パートは、3ヶ月や1年などの雇用期間の定めがあることがあります。
また、正社員の勤務時間は1日8時間、出勤日数は週5日が一般的です。一方、パートの勤務時間は5時間や6時間といった短時間の勤務が可能で、出勤日数は「週3日だけ」など柔軟に変更できることがあります。正社員と比べてパートのほうが、勤務時間や勤務日数の融通が利きやすいのが特徴です。
キャリアアップの機会にも、違いがあります。介護リーダーや介護主任といった役職は正社員に任されやすく、補助的な業務が多い傾向のあるパートには任されにくいのが特徴です。キャリアアップの機会は、正社員のほうが多いでしょう。
介護職のパートの仕事内容
ここでは、介護職で働くパート職員の仕事内容を紹介します。ただし、勤務先によって業務内容が異なるため、転職の際は事前に確認するようにしましょう。
身体介護
介護現場では、パート職員も正社員とともに身体介護を行います。身体介護とは、利用者さんの身体に直接触れる介護のこと。食事や排せつ、入浴、着替えなど1人での対応が難しい利用者さんを支援します。
ただし、身体介護は専門知識や技術がないと、転倒や誤嚥といった介護事故が発生するリスクが高まります。介護職が未経験の方は、まずは補佐業務からはじめて徐々に経験や知識を積んでいく、という形をとっている職場が多いようです。
生活援助
生活援助とは、利用者さんが日常生活を送るうえで必要な身の回りの世話のことです。介護施設で働くパート職員は、主に利用者さんの居室の整頓やベッドメイキング、施設内の清掃などを行います。
生活援助は無資格でも従事可能です。ただし、1人でサービスを提供する訪問介護員(ホームヘルパー)として働くには、初任者研修以上の資格が求められます。訪問介護では、生活援助として利用者さんの居宅の掃除や食事の準備、日用品の買い物などをしますが、あわせて身体介護を提供する場合があるため、有資格者が行うのが一般的です。
送迎業務
利用者さんが日帰りで利用するデイサービスやデイケアなどでは、職員が車で利用者さんの送迎を行います。送迎専門のドライバーを配置している事業所もありますが、介護職員が送迎を行っているところは少なくありません。
普通自動車運転免許がある場合は、パート職員も送迎を行うことがあるでしょう。送迎業務では、車の運転だけでなく、利用者さんの乗り降りの介助やご家族との情報共有などを行います。
送迎業務については、「デイサービスの送迎業務を解説!自宅での介護はどこまで?必要な資格は?」の記事もご覧ください。
レクリエーションの補助
レクリエーションを行う職場のパート職員は、レクリエーションに補佐として入ることがあります。高齢者介護におけるレクリエーションは、利用者さんの身体機能や認知機能の維持・向上を目的に取り入れられている活動です。利用者さんの身体機能や認知機能、好みなどにあわせて、体操や工作などを行います。
基本的には、正社員が企画・運営を行い、パート職員が準備や片付け、利用者さんが安全に参加できているかの見守りなどを担当することになるでしょう。
介護記録の記入
パート職員は、介護記録の記入も行います。介護記録とは、利用者さんに行った介護サービスの内容や健康状態、生活の様子などを記録するものです。職員同士の情報共有を円滑にしたり、利用者さんの健康状態の変化に早く気づいたりするために重要なものであり、ケアプランを見直す際にも役立ちます。ノートに手書きで記入する職場もありますが、パソコンやタブレットなどでの作成が主流になってきているようです。
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介護職におけるパートの業務範囲外の仕事とは?
パート職員は、シフトの作成やトラブル対応などの管理業務は任されにくい傾向にあります。先述したように、介護リーダーや介護主任といった現場をまとめる役割は、正社員が任命されることが多いためです。パート職員は、現場での介護業務が主になるでしょう。
また、正社員・パート職員ともに、介護職員は原則、医療行為を行えません。医療行為は、看護職員が行うのが基本です。しかし、介護職員も喀痰(かくたん)吸引や経管栄養といった一部の医療行為については、資格取得などの条件を満たすことで行えることがあります。
介護現場における医療行為については、「介護士なら覚えておきたい「医療行為」。服薬介助やインスリン注射、爪切りはできる?」を参考にしてみてください。
介護職のパートが仕事を任されて悩んだときの対処方法
人手不足が深刻な介護現場では、経験が浅い方にも即戦力を求めてしまうことがあるようです。頼まれた仕事の責任が大きいと、「パートでやっても良いの?」と悩むことがあるでしょう。
ここでは、パートの介護職員がどこまでやって良いのか悩んだときの対処法を紹介します。
意思表示をする
介護経験が浅いと、責任が重い仕事を頼まれた際に「不安を感じる」という方は少なくないようです。「パートでもやって良いの?」と悩んだときは、その旨を上司や先輩スタッフに伝えてみましょう。フォロー体制を厚くするなどの対応をしてくれるかもしれません。「どうすればできそうか」など、自分なりの考えを添えると、助言をもらいやすくなるでしょう。
介護職は現場で経験を積みながらスキルや知識を習得できるので、新しい仕事に挑戦することでスキルアップできます。ただし、利用者さんを危険にさらしてしまう可能性が考えられるときは、周りにフォローを頼むことが大切です。
信頼できる職員に相談してみる
「パートの仕事はどこまでするのか?」「パートの業務範囲を超えていないか?」と不安がある場合は、信頼できる人に相談してみましょう。具体的な対策方法を提案してくれることがあります。
万が一、「無資格での医療行為を求められる」などの違法行為が疑われる場合は、医師や看護師など、専門知識を持っている職員に相談するようにしましょう。
転職を検討するのも選択肢の一つ
「新人教育が十分に受けられない」「経験やスキルに見合わない仕事を任される」という場合は、転職を検討するのも選択肢の一つです。新人教育が不十分だと介護業務が自己流になってしまうことがあり、利用者さんに十分なケアが提供できません。また、介護事故のリスクが増える可能性もあります。
介護職としてスキルアップしたい場合は、新人教育のフォロー体制が十分に整っている職場へ転職すると良いでしょう。「転職したばかりなのに、転職できるか不安」という方は、介護業界に特化した転職エージェントのレバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。介護職での不安をヒアリングしたうえで、あなたの経験や適性に合った職場をご提案します。
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介護職のパートに関するよくある質問
ここでは、パートの介護職員に関するよくある質問を紹介します。介護職のパートとして働くことを検討している方は、チェックしてみてください。
介護職のパートの月収はどれくらいですか?
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.128)」によると、 介護職員等処遇改善加算を取得している事業所で、時給制の常勤で働く介護職員の平均給与は、246,020円です。時給制の非常勤で働く介護職員の平均給与は、129,880円とあります。平均給料と実労働時間から時給を計算すると、常勤は1,514円、非常勤は1,542円です(小数点以下切り捨て)。ただし、給与は勤務先の地域や勤務時間、保有資格などによって変わるため、参考程度にご覧ください。
介護職の平均時給については、「介護職員の平均時給はいくら?給与アップの方法やパートの求人例もご紹介!」も参考にしてみてください。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2026年4月20日)
介護施設のパートは資格なしでも働ける?
資格がなくても介護施設のパート職員として働くことは可能です。ただし、単独での身体介護が行えないため、対応できる業務の範囲が狭くなるでしょう。また、無資格の介護職員は、入職から1年以内に「認知症介護基礎研修」以上の資格を取得しないと、介護業務に従事できなくなります。介護職で長く働きたい方は、計画的に資格取得を目指しましょう。
未経験から介護職への転職を検討している方は、「介護職は無資格で働ける?未経験だと大変?仕事内容や求人の探し方も解説!」の記事もご覧ください。
まとめ
パートの介護職員が担当する業務範囲は、勤務先や保有資格によって異なります。正社員の補佐的業務が中心となる職場もあれば、正社員と同程度の業務を任されることもあるようです。ただし、パート職員は正社員と比べて、責任の大きい役職や業務に就くことは少ないでしょう。
パート職員の仕事内容は、主に身体介護や生活援助、送迎業務などです。介護未経験の場合は、まずは正社員の補佐的業務から始めて、徐々に介護経験やスキルを積んでいくことになるでしょう。
「パートとして介護職で働きたい」という方は、介護業界に特化した転職エージェントのレバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。転職サイトには記載されていない求人情報が豊富にあるため、転職先の選択肢が広がります。
また、レバウェル介護(旧 きらケア)のキャリアアドバイザーは、求人先へのヒアリングをこまめに行っているため、求人票からは分からない業務内容や職場環境、教育制度などの細かい情報の把握が可能。求人先の詳しい情報を把握したうえで、転職先を選べます。サービスはすべて無料なので、お気軽にお問い合わせください。
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執筆者

「レバウェル介護」編集部
お役立ち情報制作チーム
介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点


