
この記事のまとめ
- 退職した介護職のおよそ3分の1は、入職から1年以内に辞めている
- 人間関係の悩みや給料への不満から、半年で退職したくなる介護職もいる
- 退職する前に、スキルを磨いたりキャリアプランを整理したりしておくと良い
「介護職を半年で退職するのはどうなの…?」と気になる方もいるのではないでしょうか。介護の仕事は体力的にハードだったり、職場によっては夜勤業務があったりするため、慣れない方は「辞めたい…」と感じることもあるかもしれません。この記事では、介護職を半年で退職したいと思う方の抱える悩みや、職場側の原因を解説します。ぜひご一読いただき、参考にしてみてください。
目次
介護職を半年で退職するのはよくあること?
介護職は身体介護やレクリエーションの企画、他職種との連携など業務量が多いため、「半年で辞めたい」と感じることもあるようです。特に社会経験のない新人の方や、異業種から転職してきた介護未経験の方は、体力を消耗する業務や夜勤に慣れないもの。心身ともに疲れてしまうこともあるのかもしれません。
介護職の経験者でも、前職と仕事内容や雰囲気、働き方が全く異なる職場に転職した場合、「自分には合わない」とギャップを感じて早期離職につながることがあります。
介護職の早期離職は珍しくない
公益財団法人 介護労働安定センターの「令和4年度 介護労働実態調査結果:事業所調査(p.33)」によると、2021年10月~2022年9月に離職した介護職の34.4%が勤続1年未満で、25.5%が勤続1年以上3年未満です。
退職理由は人それぞれであるものの、介護職は介護が必要な方の生活を支援する仕事なため、大変さを感じることがあるといえます。そのため、半年で退職を考えることや、実際に辞めることも珍しくはありません。
施設形態や利用者さんの心身の状態、介護スタッフの年齢などは職場によって異なるので、自分に合う職場と合わない職場の差は大きいでしょう。働くのがつらい職場に長くいると、介護の仕事自体が嫌になってしまうかもしれません。もしも、仕事に感じる負担が大きい場合は、転職を検討するのも一つの手段といえます。
出典
公益財団法人 介護労働安定センター「令和4年度 介護労働実態調査結果について」(2025年7月30日)
半年で辞めるのはリスクもある
介護職を半年で退職することには、以下のようなリスクもあります。
- 数週間や1ヶ月など極端に早く退職すると転職に不利になる場合がある
- 改善の余地があるのに退職するともったいないことがある
- 辞めグセがつくことがある
数日や数週間、1ヶ月といった短期間で退職した場合、転職活動をしても応募先の採用担当者から「何か問題がある人なのでは?」とマイナスイメージを持たれるリスクがあります。また、「なんとなく同僚と気が合わない」といった些細な理由で辞めてしまうと、退職することのハードルが低くなり、辞めグセがついてしまうことも考えられるでしょう。
とはいえ、納得して働けないミスマッチな環境に身を置き続けることは、自身にとっても施設にとっても良いことではありません。現在の職場に違和感がある場合は、転職活動を行うなどの行動も必要です。
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その悩み、解決できるかも
半年で辞めたくなる介護現場によくある悩み
介護職が半年で「退職したい」と悩む理由としては、人間関係の問題や収入面への不満などが挙げられます。以下に詳しくまとめているので、参考にしてみてください。
人間関係に問題がある
職場の人間関係の悩みが退職のきっかけになるケースもあるようです。介護職は基本的にチームで利用者さんのケアにあたるため、上司や他職種などと密接にコミュニケーションを取る必要があります。そのため、常に不機嫌だったり、コミュニケーションが不十分だったりする人がいると、人間関係が悪化してしまう可能性があるでしょう。
また、施設によっては派閥ができて雰囲気が悪いこともあるようです。人間関係の問題から職場にいづらくなり、辞めたくなってしまう介護職もいると考えられます。
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介護職員の人間関係が悪いのはなぜ?改善方法や転職先選びのポイントを解説
仕事がハードで体力的にきつい
介護業務には、入浴介助や移乗介助など利用者さんを抱えたり支えたりする動きが多く、体力的につらく感じやすいものです。また、夜勤業務が発生する施設では、生活リズムが崩れて体調を崩してしまうことも。不規則な働き方に慣れず、「転職を考えたほうが良いのでは…」と感じる方もいます。
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給料への不満がある
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果 (p.179)」によると、介護職(月給制・常勤)の平均基本給は19万2,660円、手当を含めた平均月給は25万3,810円です。仕事内容を踏まえると、給与が低いと感じる方もいるでしょう。
なお、上記はあくまでも平均額のため、夜勤手当が支給される職場や待遇面が充実している施設の場合は、給料が高めの可能性もあります。介護職の給料は職場によって異なるので、事前に把握しておくことが大切です。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2025年7月30日)
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介護職の給料はいくら?平均給与額や年収アップ方法、処遇改善の状況を解説
介護職が合わないと感じる
介護業界に興味があった方でも、実際に働いてみると「想像していた仕事ではなかった」と介護職が合わないと感じる場合があるかもしれません。「やりがいを感じる職業に就きたい」「なんとなく人の役に立ちたい」といった理由で介護職を選び、働く前のイメージとのギャップを感じる人もいるようです。
介護職によくある退職理由については、「介護職から離れたい…よくある転職理由や対処法を解説」の記事でも触れています。
半年で辞めたくなるのはあなたのせいじゃない!離職者を出す施設側の原因とは?
高齢化の進行により人手不足になりやすい介護業界では、「十分な研修体制が整っていない」「過重労働がある」といった職場の問題で離職者を出すことがあります。以下に、介護職員が短期間で辞めたくなる場合の施設側の原因をまとめました。
新人への研修がほぼない
人材が足りていない職場や即戦力を求めている職場では、新人に対する教育が不十分な場合があります。無資格・未経験の方は、介護の知識が少ない状態で、利用者さんのケアにあたることも。その結果、介護業務に対してプレッシャーを感じ、負担になってしまうことも少なくありません。仕事を続けることが困難になると、早期離職につながってしまいます。
極端な人手不足
明らかな人手不足の施設の場合、多忙ゆえにハードワークになりがちです。人材不足だと、残業時間や夜勤回数が増えることもあるでしょう。労働環境の悪い職場では、職員の疲労が溜まったりプライベートの時間が取れなかったりして、離職者が出やすくなります。
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上司やほかの職員によるハラスメント行為がある
上司や先輩、ほかの職種のスタッフなどからのパワハラやセクハラの影響で退職者が出た場合、施設側が原因といえます。理不尽なハラスメント行為が続くと、精神的にダメージを負い、体調不良になることも。職場に行くことが苦痛になってしまうと、離職につながります。
退職を決める良いタイミングとは?
介護職が退職を決意するのに適したタイミングは、以下のとおりです。
- ある程度の貯金ができたとき
- 組織変更があったとき
- 人員が増えたとき
転職先が決まるまでに収入がなくなっても生活できるくらいの貯金ができたり、ボーナスをもらったりしたときは、辞める決意をするのに適したタイミングといえます。貯金に関しては、3ヶ月前後の生活費を目安にすると良いでしょう。
また、職場の組織変更がある場合は、施設全体の人員体制が見直されることが予想できるので、比較的退職を伝えやすいかもしれません。新しい職員が多数入職したタイミングも、「誰かが退職して抜けても仕事が回りやすい時期」といえます。
職場に退職を伝えるコツを知りたい方は、「【介護の転職】円満退職の方法や退職意思の伝え方のポイント」をチェックしてみましょう。
辞める前にしておくべき準備
半年で退職を考えている方は、辞める前に介護技術を磨いたり、介護職としてのキャリアプランを考えたりしておくと良いでしょう。勢いで辞めてしまうと、次の職場が決まりにくいおそれがあります。以下では、退職前に準備しておくと良いことを紹介するので、参考にしてみてください。
介護スキルを磨く・資格を取る
少しでも転職活動に役立つように、現在の職場で介護知識やスキルを磨きましょう。退職を考えている職場であっても、積極的に業務に取り組み、一つでも多くの経験を積むことが大切です。
また、スキルアップのために資格を取得してみるのも良いでしょう。介護の仕事に活かせる資格があると、仕事探しの幅が広がったり、転職で給料がアップしたりする可能性があります。
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介護職員として身につけるべき知識を紹介!スキルアップに必要な資格も解説
キャリアプランを明確にする
介護職としての目標や将来設計を明確にしておくと、自分に合った職場を見つけやすくなります。ポイントは、「○○の業務を行いたい」「○年後には役職に就きたい」「経験を積んでケアマネジャーになりたい」など、自身が目指す姿を具体的にイメージすることです。
ブレのないキャリアプランがあると、魅力的な志望動機や自己PRを伝えられるため、半年で退職しても転職活動を成功させやすくなります。
転職活動を始めておく
「職場に知られたら働きにくくなるのでは?」と、働きながら転職活動をすることをためらってしまう方もいます。しかし、就業しながらより良い職場を探すのは、珍しいことではありません。気持ちに余裕があるなら、退職する前に転職活動を進めておくことをおすすめします。
退職してから転職先を探す場合、「早く決めないと…」という焦りからミスマッチな求人に応募してしまうことも。その結果、仕事内容や雰囲気が合わず、短期間で離職してしまうおそれがあります。
自分に合った良い職場を見つけるには、一定の時間が必要なので、まずは転職活動を始めてみましょう。転職活動をしても職場にバレることはないので、退職前に転職活動を始めるのも選択肢の一つです。その後に退職に向けた準備をする、という流れのほうが効率的といえます。
介護職が転職活動を行う際のコツは、「介護職の転職方法とは?成功させるポイントや就職までの流れを解説」の記事でも紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
介護職の退職についてよくある質問
ここでは、介護職の退職に関してよくある質問に回答します。
介護職をすぐ辞める人の特徴は何ですか?
コミュニケーションが苦手な方や、仕事が体力的につらいと感じる方は、介護職をすぐに辞めたいと感じる可能性があります。さまざまな理由で支援を必要としている利用者さんに対し、一人ひとりに合ったケアを行うには、コミュニケーション技術が必要です。また、体を動かす仕事なので、一定の体力が求められます。
介護の仕事を続けられるか不安な方は、「介護職をすぐ辞めるのは大丈夫?退職の方法やよくある理由を解説」の記事もチェックしてみてください。
介護職を退職するときは誰に言うべきですか?
介護職が退職を決めたら、就業規則でいつまでに申告するべきかを確認し、まずは上司に相談します。辞めるうわさが広がったり、職場の士気が下がったりといったトラブルが起こる可能性があるため、上司より先にほかの同僚に伝えるのは避けましょう。同僚に伝えるタイミングは、上司と相談して決めるのが無難です。
退職を伝えるタイミングについては、「退職をギリギリまで言わないのはアリ?上司や同僚に伝える最適なタイミングとは」の記事をご参照ください。
まとめ
介護職を半年で辞めるのは、決して珍しいことではありません。あまりにも労働環境が悪かったり、職場でハラスメント行為があったりする状況の場合は、早めに辞めたほうが良い可能性があるでしょう。
納得して働ける職場を探すには、転職のポイントを把握することが重要です。勢いで退職するのではなく、自身のキャリアプランを検討したうえで求職活動を始めると、転職後にミスマッチを感じるリスクを軽減できます。
介護業界専門の転職エージェントであるレバウェル介護(旧 きらケア)では、プロのアドバイザーがあなたのお悩みを丁寧にヒアリングします。求人の紹介だけではなく、面接対策や応募書類の添削も可能です。早期退職をした方も、転職するか悩んでいる方も、ぜひ気軽にご相談ください。
その悩み、解決できるかも
執筆者

「レバウェル介護」編集部
お役立ち情報制作チーム
介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点


