
この記事のまとめ
- 介護派遣では、契約外の仕事を任されるなどのトラブルが起こる場合がある
- 派遣会社の担当者との相性が悪いとトラブルにつながる可能性がある
- 派遣先でトラブルが起きたときは、派遣会社に相談することが大切
「介護派遣ではどんなトラブルが起こるの?」と気になる方へ。介護派遣でよくあるトラブルは、人間関係や労働条件のトラブルです。この記事では、派遣先で起こる可能性があるトラブルやトラブルが起こったときの対処法をご紹介します。派遣会社に相談しても問題が解決しない場合の相談先も挙げているので、悩みを抱えている方は1人で抱え込まずに利用を検討してみてください。
介護派遣のメリットとデメリットは?働き方や派遣会社の選び方、体験談も目次
派遣先で起こる可能性があるトラブル
派遣先で起こる可能性があるトラブルは、契約や労働条件に関するトラブルや人間関係のトラブルなどです。以下で、派遣先でありがちなトラブル事例をご紹介します。
契約外の仕事をさせられる
直接雇用の正社員であれば、自分の職域とは違う業務に従事することもありますが、派遣社員は契約外の業務を断れます。派遣社員の仕事内容は、「就業条件明示書」などであらかじめ決められており、派遣先は契約で定めた業務のみを派遣社員に指示できる仕組みです。
このようなルールがあるにもかかわらず、契約外の仕事を頼まれて困っている派遣社員は少なくありません。特に、介護施設は人手が足りない現場が多く、契約外の仕事であっても断りづらいことがあるようです。
労働条件と違う働き方をさせられる
仕事内容と同様に、就業時間や休憩時間、残業時間、賃金などの労働条件はあらかじめ決められており、契約書類に記載されています。労働条件と異なる働き方は断ることが可能です。たとえば、残業なしの契約で残業を指示されたり、規定の残業時間を超えたりした場合は、残業を断ることができます。
しかし、「実際に働いてみたら労働条件が違った…」ということもあるようです。また、「断ったら次回の契約が更新されないかも…」といった心配や、職場の多忙さから、残業を断わらずに対応してしまう人もいるでしょう。
有給休暇を取得をさせてもらえない
年次有給休暇については、労働基準法(第39条)に規定があり、「雇入れの日から6ヶ月以上かつ全労働日の8割以上勤務する」という条件を満たせば、正社員や派遣などの雇用形態に関係なく付与されます(※)。
有給休暇は労働者の権利であり、雇用主(派遣会社)は原則として労働者からの申請を拒否できません。しかし、「派遣先で有給休暇を取得して良い雰囲気ではない」という理由から、有給休暇を取得しづらいと感じる人も。特に人手不足の施設では、休暇について言い出しにくかったり、派遣先に休暇を断られたりするといった問題が起こりがちです。
※派遣の場合は、同じ派遣会社で6ヶ月以上契約を継続していることが条件になります(派遣先は変わっても問題ありません)。
出典
e-Gov 法令検索「労働基準法」(2025年8月14日)
セクハラ・パワハラを受けた
セクハラやパワハラの被害は誰かに相談しにくいことから、1人で悩みを抱えてしまいがちな問題といえます。また、「派遣社員よりも正社員のほうが立場が上」と考える派遣先の社員が、派遣社員だけに厳しくしたり、「できなければ契約を更新しない」という脅し文句を使って過度なノルマを押しつけたりする、という被害もあるようです。
介護は資格や経験の差が表れやすい仕事ですが、自分よりも仕事ができる派遣社員が気に食わず、パワハラに至るケースもあるようです。
派遣先の人間関係が険悪
派遣先の人間関係もよくあるトラブルの一つです。人間関係のトラブルには、「正社員同士の仲が悪い」「人によって指示が違うので混乱する」といったケースがあります。また、正社員と派遣社員の間に「何となく壁があるように感じる…」と悩む人も少なくありません。
介護施設では、介護職のほかにも、ケアマネジャーや看護師、リハビリ専門職など他職種が働いているため、職場によっては職種間でのいさかいがあることも。介護はチームで連携して行う仕事なので、人間関係のトラブルがあると仕事もやりにくくなってしまいます。
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派遣会社との間で起こる可能性があるトラブル
ここでは、派遣会社と派遣職員の間で起こる可能性があるトラブルを紹介します。
派遣先でのトラブルの対応をしてくれない
派遣先での人間関係や契約・労働上のトラブルを派遣会社に相談しても、対応してくれない場合があるようです。派遣先の肩を持たれたり、相談をしても流されてしまったりすることもあるかもしれません。トラブルの対応をしてもらえないことで、派遣会社を信頼できなくなってしまうこともあるでしょう。
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希望する求人を紹介してもらえない
「人と関わることが少ない仕事がしたい」など、どのような求人を希望するかは人それぞれです。希望する求人をなかなか紹介してもらえず、派遣会社に不信感を募らせてしまうこともあるかもしれません。
ただし、条件が多過ぎたり理想が高過ぎたりする場合は、紹介が難しいこともあるので注意しましょう。
担当者との相性が悪い
態度が悪いと感じる、相談しても迅速に対応をしてもらえないなど、担当者との相性が悪いとトラブルになる可能性があります。担当者との相性が悪いとストレスを感じることも。相性が悪いと感じている場合、トラブルが起こったときや分からないことがあっても相談しづらいでしょう。
時給を下げられる可能性がある
派遣会社と契約している派遣社員は、派遣会社から賃金が支払われます。会社の運営状況によっては、更新するタイミングで時給が引き下げられる可能性も。時給の引き下げに派遣社員が納得できない場合はトラブルになることもあるかもしれません。また、引き下げられた時給が最低時給より低かったり、仕事内容に見合わない金額だったりする場合は、更新を見送る必要もあるでしょう。
契約更新するように引き止められる
契約を更新するかどうかは本人が決めることですが、希望していないのにもかかわらず派遣会社から更新するように引き止められることも。ほかにも、更新の意思確認が行われず自動更新されてトラブルになることがあるようです。派遣契約を自動更新することは、違法行為に該当します。
派遣先や派遣会社とトラブルが起きたときの対処法
派遣先でのトラブルは基本的に、派遣会社に相談する必要があります。派遣会社とのトラブルは担当者の変更や外部の相談窓口への相談で解決するかもしれません。
以下で、派遣先や派遣会社とトラブルが起きたときの対処法を解説するので、お悩みの方は参考にしてみてください。
派遣先とのトラブルは派遣会社に相談する
派遣先でトラブルが起きたときは、派遣元である派遣会社に相談しましょう。派遣社員は派遣先で働いていますが、雇用契約を結ぶ相手(雇い主)は派遣会社です。派遣先で起こったトラブルは派遣会社が対処することになっているので、まずは派遣会社の担当者に話してください。
派遣会社では、以下のような相談に乗ってくれます。
- 契約上のトラブルに関する相談
- 個人的な事情(健康面や家庭の問題など)に関する相談
- パワハラやセクハラに関する相談
- 人間関係に関する相談
- キャリアアップに関する相談
- 時給に関する相談
「契約内容と実際の働き方が違う」などのトラブルは、派遣会社がすぐに対応してくれるはずです。ただ、人間関係やハラスメントの問題はその人の感じ方や主観が入る部分があるため、必ずしも具体的な対策をとってもらえるとは限りません。それでも、1人で悩みを抱えるよりは、まずは相談して解決の糸口を探すと良いでしょう。
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労働条件や契約を把握しておく
労働条件が守られなかったり契約外の仕事を任されたりしたときに、派遣会社にしっかりと相談できるよう、自分の労働条件や契約内容を確認しておきましょう。
派遣契約書には、業務内容や労働条件、派遣期間、派遣場所、賃金などの内容が記載されています。契約書を読み込んでいれば、契約外の業務を任された場合に即座に気付くことが可能です。残業や有給休暇などのルールで分からないことがあれば、派遣先の上司や派遣会社の担当者に聞いてみてください。
希望する仕事の条件を見直す
希望する条件の求人を紹介してもらえない場合は、スキルに見合わない仕事を希望していたり、人気の求人を希望していたりする可能性があります。仕事に求める条件と自分のスキルや経験を再考して、どのような仕事であれば紹介してもらえるのかを考えてみましょう。
また、仕事をなかなか紹介してもらえない理由には、派遣会社が取り扱っている仕事が少ないことや登録会での印象が悪いことが影響している場合も。仕事の紹介がないときは、複数の派遣会社に登録して選択肢を広げてみましょう。また、登録会での身だしなみや言葉づかいにも気をつけてくださいね。
派遣会社の担当者を変えてもらう
派遣会社の担当者と相性が悪い、不誠実な対応をされたときは、派遣会社の相談窓口で担当を変えられないか交渉できます。担当者の変更を依頼するときは、ただ「変えてほしい」と伝えるだけではなく、具体的にどのような問題が起こったのか、何に困っているのかを説明するのがポイントです。
ただし、担当者を変更できるかどうかは派遣会社によって対応が異なり、必ずしも希望が通るとは限りません。
派遣会社の担当は、派遣社員に対して1対1でつくパターンと、派遣先ごとに1人の担当がつくパターンがあります。後者の場合、営業担当は簡単には変えられない場合が多く、同じ派遣先で働く限りは、同じ担当者との付き合いが続く可能性が高いでしょう。
外部の相談窓口を利用する
派遣会社への相談で解決できない問題が起きたら、「一般社団法人 日本人材派遣協会」「総合労働相談コーナー」「年金事務所(旧社会保険事務所)」などの外部の窓口を利用すると良いでしょう。
日本人材派遣協会の相談センターでは、労働者派遣法の知識を持ったアドバイザーが、派遣社員の悩みにアドバイスをしています。キャリアカウンセリングの資格を持った専門家による相談も受け付けているので、キャリアプランの相談も可能です。
全国の労働局や労働基準監督署内に設置された「総合労働相談コーナー」でも、いじめや嫌がらせ、パワハラなど、さまざまな分野の相談を受け付けており、違法性が認められた場合は担当部署への取り次ぎも行ってくれます。
年金事務所では、厚生年金や健康保険に関するトラブルの相談が可能です。年金事務所は各地にあるので、お住まいの地域の近くにあるか確認してみましょう。
出典
厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」(2025年8月14日)
日本年金機構「全国の相談・手続き窓口」(2025年8月14日)
派遣会社を変える
派遣会社が満足のいく対応をしてくれないとき、相性の悪い担当者を変更できないときは、派遣会社を変えてみるのも一つの方法です。
派遣会社には、「福利厚生が充実している」「大手の仕事が多い」「専門職に特化している」などそれぞれに特徴があり、自分に合った派遣会社を選ぶことが重要。1社の派遣会社で、紹介してもらう仕事や派遣開始後のフォローに納得できなかったとしても、別の派遣会社であれば満足のいく働き方ができる可能性があります。複数の派遣会社を比較して、自分に合った派遣会社を探してみてください。
特に介護職は専門職なので、介護業界に特化した派遣会社なら、より多くの仕事と出会えるでしょう。
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派遣社員を辞めて正社員などの働き方を検討する
「正社員との間に溝を感じる」「派遣社員であることに引け目を感じる」など、抱えている問題が派遣社員であることに起因している場合、派遣社員を辞めて正社員として働くことで改善できるかもしれません。
正社員で働くのが難しい方は、契約社員やパート、アルバイトなどの働き方を検討してみてはいかがでしょうか。これらの雇用形態は、業務内容や待遇面で正社員との違いはありますが、「直接雇用なので部外者扱いされない」「職場のの福利厚生を利用できる」などのメリットがあります。
派遣職員を辞める方法は、「派遣の仕事を辞めたい…すぐに退職しても大丈夫?転職に必要な準備を解説!」の記事で解説しているので、あわせてご一読ください。
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介護派遣のトラブルに関する質問
ここでは、介護派遣のトラブルに関する質問に回答します。介護派遣での働き方を検討している方は、参考にしてみてください。
介護派遣のあるあるを知りたいです
介護派遣のあるあるは、派遣会社の勤務条件に準ずるため残業が少なかったり、向き不向きに合わせて派遣先を探しやすかったりすることが挙げられます。働く期間が契約で決められているため人間関係を構築しにくいことも、介護派遣のあるあるといわれているようです。
介護派遣はどんな感じなの?
介護派遣には、「登録型派遣」や「紹介予定派遣」があります。登録型派遣は派遣会社に登録し、派遣先で働きます。派遣期間は最長3年です。紹介予定派遣は、派遣先で正社員になることを前提に、派遣会社と契約する働き方。介護派遣は時給が高い傾向があり、残業などが少ない働き方が可能ですが、人間関係の構築や管理職へのキャリアアップが難しいなどのデメリットもあります。
詳しくは、「介護派遣の実態を知ろう!時給や仕事のメリット・デメリットとは?」の記事で解説しているので、あわせてご一読ください。
介護派遣の現場にいじめはありますか?
労働環境が良くない環境では、可能性がゼロではありません。万が一、トラブルを抱えている職場にあたってしまっても、契約更新をせずに辞められるのが介護派遣の強みといえます。おすすめされる職場が自分に合わないところが多いという場合は、派遣会社そのものを変更するのも手です。
介護派遣をすぐ辞めることはできる?
基本的に、契約期間中に介護派遣を辞めることはできませんが、やむを得ない事情があれば、辞めることができます。やむを得ない理由とは、健康上の問題や家庭の事情などです。ハラスメントや契約違反など職場に問題がある場合も契約期間でも辞めることが可能。「どうしてもすぐに辞めたい」という人は、派遣会社の担当者に相談してみましょう。
まとめ
介護派遣で働いている方のなかには、派遣先の人間関係に悩んだり、契約外の仕事を任されて戸惑ったりする人がいるようです。派遣会社との間で起こる可能性があるトラブルは、担当者との相性が悪く対応に不満を感じたり、時給を下げられたりすることなどです。
派遣先でのトラブルは、派遣会社の担当者に相談するのが基本ですが、それでも解決できないときは、「希望条件を見直す」「担当者を変更してもらう」などの対処法があります。派遣会社内での解決が難しい場合は、外部の相談窓口を利用したり派遣会社を変えたりするのも効果的です。それでも解決しない場合は「正社員などの働き方を検討する」といった方法もあります。
派遣会社が保有する仕事や福利厚生の種類は、各社によって違いがあります。介護派遣として快適に働くには、自分が納得して働ける派遣会社を選ぶことも大切です。
介護派遣としての働き方を検討している方は、レバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。
レバウェル介護(旧 きらケア)のレバウェル介護派遣(旧 きらケア介護派遣)では、保有資格や希望の施設形態・勤務日数など、経験や希望条件に合った派遣先をご紹介いたします。派遣後にトラブルが発生した際も、フォロー専任の担当者がサポートを行うので、安心してお仕事を継続することが可能です。「派遣先や派遣会社と合わない…」とお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
その悩み、解決できるかも
監修者

田中
レバウェル介護 就業後サポート担当
レバウェル介護派遣では、就業後にお悩みが発生したときに、施設との間に入って解決に向けた調整を行っています。日頃の業務で感じていること、悩まれていることがあれば、些細なことでもお気軽にご相談ください。
▼介護専門のキャリアアドバイザーについて ▼田中の紹介ページを見る執筆者

「レバウェル介護」編集部
お役立ち情報制作チーム
介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点



