
この記事のまとめ
- 派遣をバックレる理由は、「仕事が合わない」「新しい仕事が決まった」など
- 派遣をバックレると、担当者から連絡が来たり、自宅に訪問されたりする
- 派遣をバックレたいと感じたら、派遣先変更や休暇取得を担当者に相談しよう
「派遣をバックれるとどうなるの?」という疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか?派遣の仕事をバックレると、派遣会社の担当者が安否確認のため電話やメール、自宅訪問などを行います。この記事では、派遣をバックレてしまう理由や、バックレるリスクを解説。仕事を辞めたい時にしてはいけないことと、解決方法もご紹介します。派遣の仕事に悩みを抱えている方や、辞めたいと感じている方は、ぜひご一読ください。
介護派遣とは?メリット・デメリットや働くまでの流れ、実際に働いている方の声もご紹介目次
派遣のバックレはよくあることなの?
派遣の仕事をバックレたいと思うことや、実際にバックレてしまう人がいることは珍しくありません。バツが悪いことがあったり、「なんとなく行きたくない」と思ったりしたときに、無断欠勤や退職をしてしまう人はいるようです。
ただし、仕事をバックレると派遣会社や就業先に迷惑がかかるだけではなく、自分にとってもリスクがあるため、適切な辞め方ではありません。もし仕事を辞めたくなったとしても、バックレるのではなく正しい手順を踏んで辞めるのが望ましいでしょう。
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介護派遣をバックレ・無断欠勤したいと考えてしまう4つの理由
介護派遣の仕事をバックレたい・無断欠勤したいと考えてしまう理由として、「仕事が合わない」「出勤しづらい」などが挙げられます。具体的な理由は、下記のようなものです。
仕事内容が合わない
派遣の仕事内容が自分に合わないと感じ、バックレや退職を考える方もいます。任せられた業務がイメージと違ったり、難しくてできなかったりすると、仕事に行くのを負担に感じてしまうようです。また、契約外の業務を求められることや、反対に正社員よりも任せられる業務が少ないことで、仕事へのモチベーションが低下することもあるのかもしれません。
職場環境や人間関係が合わない
派遣先で働いているうちに、「職場環境や人間関係が合わない」と感じる場合もあります。パワハラやセクハラ、モラハラといったハラスメントがあったり、職員同士の仲が悪かったりする職場では、心身ともに疲れてしまい、バックレたいと思ってしまうようです。
寝坊して出勤しづらい
寝坊をしてしまったことで出勤しづらくなり、そのままバックレてしまうというケースもあります。仕事内容や職場環境に不満がなくても、一度寝坊したことが原因で「どのような顔をして出勤すれば良いのか分からない」と悩んでしまい、バックレてしまう人もいるようです。
新しい仕事が決まった
新しい仕事が決まったことで、派遣の仕事へのやる気や向上心がなくなってしまい、バックレてしまう人もいるようです。派遣の仕事は契約期間が決まっているため、仕事と転職活動を並行している方も少なくありません。そのため、正社員の仕事が決まると、「派遣の仕事をすぐに辞めたい」という気持ちになってしまうことがあるようです。
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介護派遣の仕事をバックレるとどうなる?
介護派遣もほかの派遣の仕事と同じく、バックレることで多方面に迷惑をかけてしまいます。バックレてしまうと、以下のようなことが起こる可能性があるでしょう。
派遣会社からメールや電話で連絡が来る
派遣社員が仕事をバックレると、まず派遣先から派遣元に「◯◯さんが出勤していません」と報告が入ります。その後、派遣元から本人へ電話やメールなどで連絡が来るでしょう。
もし本人につながらない場合、両親や兄弟などの緊急連絡先に連絡が行くこともあります。そうなると、派遣会社だけではなく、家族にも迷惑がかかることになりかねません。
派遣会社の担当者が家に来る
無断欠勤した派遣社員とどうしても連絡が取れない場合、安否確認のために派遣元の社員が自宅に訪問してくる可能性もあります。バックレかもしれないと思っていても、万が一事故や病気などで出勤できないのであれば、本人の命に関わるからです。
バックレたときに派遣会社がやらないといけないこと
派遣社員がバックれてしまうと、派遣会社はさまざまな対応に追われます。「派遣社員が一人いなくなるだけ」と思うかもしれませんが、派遣会社は以下のようなことをしなければなりません。
安否確認
派遣会社は、派遣社員が仕事が嫌でバックれたのか、それとも体調不良や事故などで職場に来られないのかを確認します。電話やメールなどで連絡がつかなければ、自宅に訪問したり、本人以外に連絡を試みたりしなければなりません。本来の業務の合間にこれらの対応をするため、派遣会社にとっては大きな負担になるでしょう。
新しい人材の確保
派遣社員がバックれると、その分人員がいなくなるため、新しい人材を確保しなければなりません。また、仮に新人が入社しても、派遣先はまた指導や引継を一からすることになります。派遣社員がバックレたら派遣会社も責任を問われるため、派遣先と派遣会社の関係性が悪化することも考えられるでしょう。
事業所への備品返却や私物の回収
バックレた派遣社員が、事業所の物品を持ち帰っていたり、会社に私物を残していたりする場合、回収や返却をする必要があります。会社のPCや書類には、機密情報が含まれている可能性があるため、必ず返却をしなければなりません。
もしも、バックレた派遣社員と連絡がつかなければ、どの物品を持ち帰っているか把握するのが難しいでしょう。備品の返却に時間がかかると、派遣会社には負担がかかったり、派遣先に不利益が生じたりする可能性があります。
介護派遣をバックレるリスク
介護派遣をバックレると、一時的に会社や仕事から逃れることはできますが、長期的にみると自分にとっても不利益しかありません。以下のような派遣をバックレるリスクは、正規の手続きを踏んで退職するだけで回避できます。
新しい仕事を紹介してもらえなくなる
派遣をバックレてしまうと、同じ派遣会社から新しい仕事を紹介してもらうのは難しいでしょう。無断欠勤は、本人だけでなく派遣会社の信用を落とすことにもなるので、派遣先と派遣元の両方に多大な迷惑がかかります。
信頼関係が崩れてしまい、新しい派遣先で働きたいと考えてもすぐに仕事を探せなくなるのが、バックレのリスクです。
退職の手続きをしづらくなる
一方的にバックレてしまうことで、派遣会社の退職手続きがしづらくなってしまうこともあるでしょう。正式な退職手続きをしないまま次の仕事をすると、社会保険の二重加入になってしまうことも考えられます。新しい職場で社会保険に加入できなかったり、確定申告の際に支障が出たりする可能性があるので注意が必要です。
別の派遣会社や事業所にバックレが伝わる可能性がある
派遣会社がバックレた人の個人情報を流すことはありませんが、以前バックレた派遣先で働いていた介護職員と、新しい職場で偶然会ってしまう確率はゼロではありません。その場合、「あの人は別の職場でバックレたことがある」と噂になる可能性があります。不要なリスクを負わないためにもバックレは避けましょう。
場合によっては解雇される可能性がある
バックレによる無断欠勤が続くと、派遣会社から解雇されることは十分考えられます。最悪の場合、最も重い処分である懲戒解雇になる可能性もあるでしょう。
懲戒解雇になると、離職票や退職証明書に懲戒解雇の旨が記載されてしまいます。転職に不利になったり、次の職場で離職票・退職証明書の提出が求められた際、職場内で印象が悪くなってしまったりと、さまざまな場面で不利益が生じるリスクがあるでしょう。
介護派遣を辞めたいと思ったときにしてはいけないこと
介護派遣を辞めたいと思ったときに、次のような行動は決してしないようにしましょう。会社に迷惑がかかるだけではなく、自分が働きにくくなってしまい、バックレにつながる可能性があります。
派遣会社に伝えずに退職届を出す
派遣会社に伝えず、派遣先に退職届を出すのは絶対にやめましょう。派遣社員が退職する場合、まずは派遣元に相談するのが原則なので、独断で派遣先に退職届を出すのはNGです。
勝手に退職届を出してしまうと、派遣会社が派遣社員の状況を把握できなくなり、派遣先とのやり取りにも混乱が生じてしまいます。
誰にも連絡せずに欠勤をする
派遣先・派遣元の誰にも連絡せず欠勤することも、NG行為の一つです。「辞めたい」「行きたくない」と感じても、無断欠勤をしてはいけません。欠勤の理由が分からないと、多くの人に迷惑をかけることになります。
退職の意思を事前に伝えない
退職の意思をぎりぎりまで伝えないことも、避けたほうが良い対応の一つです。即日退職など、あまりに直近の退職は、派遣先・派遣元に迷惑をかけてしまいます。退職をする場合は、会社ごとに定められている期日もしくは1ヶ月前には伝えましょう。もし退職日を調整できる余裕があれば、繁忙期を避けるなどの配慮もあると派遣先の負担が減ります。
具体的な退職方法については「介護派遣を辞めたい!よくある理由や解決策とは?退職方法についても解説」もご参照ください。
派遣を辞めたいときの解決方法
派遣を辞めたいと感じたときは、バックレるのではなく、以下のような方法で解決を目指してみましょう。退職しなくても、状況が変われば仕事を続けられるかもしれません。
派遣会社の担当者に相談する
自分一人で退職を決意する前に、悩みを派遣会社の担当者に相談してみましょう。「仕事になかなか慣れることができない」「パワハラを受けていてつらい」など、辞めたくなる理由は人それぞれです。しっかりと伝えることで、担当者から派遣先へ要望を伝えてくれたり、相談してくれたりするなど、改善に向けて動いてくれる可能性があります。
派遣先の変更を打診してみる
派遣先での仕事や職場環境がどうしても合わないと感じたら、希望することで派遣先を変更できることもあります。退職せずにいろいろな職場を経験できるのは、派遣の働き方のメリットの一つ。派遣会社を辞める前に、派遣先の変更を打診してみましょう。また、派遣会社自体が合わないと感じる場合は、派遣会社を変えることで環境が変わり、働きやすくなる可能性があります。
休暇をもらう
働くことに疲れて出社できないと感じたときは、数日の休暇をもらえないか派遣会社に相談してみてください。一定期間休むことで、ストレスや悩みから解放され、仕事へのモチベーションに変化が出る可能性もあります。
もし派遣をバックレてしまったら何をするべき?
派遣の仕事の無断欠勤は絶対に避けたほうが良いですが、衝動的にバックレてしまうということもあるかもしれません。もしもバックレてしまった場合は、できるだけ早く派遣会社に連絡し、謝罪しましょう。そして、バックレに至った経緯と理由をしっかりと説明してください。
一切の連絡を一切絶ってしまうと、安否確認すらできず、時間を追うごとに印象が悪くなってしまうでしょう。派遣会社の判断にもよりますが、誠意ある行動をとることで、働き続けられる可能性もあります。もし退職したい場合は、その旨を伝えて正式な退職手続きを行いましょう。
介護派遣のバックレについてよくある質問
ここでは、介護派遣のバックレについてよくある質問に回答します。
派遣をバックレたら給料はもらえませんか?
たとえ派遣をバックレても、それまで働いた分の給料はもらえます。ただし、社会保険に加入していれば、バックレた後も給与から保険料が引かれるため、給料の金額は状況によって異なるでしょう。
訴訟や損害賠償請求される可能性はありますか?
派遣をバックレることで、訴訟や損害賠償請求につながる可能性は低いといえます。ただし、派遣先から貸与された制服や社員証などの備品を返却しなかった場合、損害賠償請求をされることも考えられるでしょう。
介護派遣をバックレると警察に連絡が行きますか?
派遣をバックレたことで、ただちに警察沙汰になる可能性は低いでしょう。しかし、電話や自宅への訪問でも連絡が取れない場合は、安否確認のために捜索届が出されることがあります。また、重要な書類やデータを持ち出していたり、会社の物品を返却していなかったりする場合は、窃盗罪や横領罪となる可能性もあるでしょう。
体調不良は派遣をバックレて良い理由になりますか?
体調不良が理由だとしても、バックレると派遣先や派遣会社に迷惑がかかるので、きちんと連絡をしてから休みましょう。もし出社できない身体的・精神的な事情がある場合は、派遣会社に相談してみてください。「休めない」「辞められない」と感じていても、しっかりと事情を説明することで、対応をしてもらえる可能性があります。
まとめ
派遣のバックレは、多くの人に迷惑をかける行為です。派遣の仕事を辞めたいと感じる理由には、「仕事内容が合わない」「寝坊して出勤しづらい」などがあります。しかし、どのような事情があっても、派遣社員がバックレることで、派遣会社は安否確認や新しい人材の確保をしなければなりません。そのため、必ず正式な手続きを踏んで退職するようにしましょう。
派遣社員がバックレてしまうと、新しい仕事を紹介してもらえなくなったり、最悪の場合は懲戒解雇になったりと、さまざまなリスクがあります。もし辞めたいと感じたら、まずは派遣会社の担当者に、派遣先の変更や休暇の取得ができないかを相談してみましょう。状況が変わらず、働き続けるのがつらい場合は、転職をするという選択肢もあります。
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社保即日加入できます!
執筆者
「レバウェル介護」編集部
お役立ち情報制作チーム
介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点