介護派遣は気楽?正社員との違いやメリット・デメリットを解説

転職ノウハウ 2026年1月9日
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この記事のまとめ

「介護派遣は正社員より気楽」という噂を聞いて真偽が知りたい方もいるのではないでしょうか。介護派遣と正社員は働き方の違いがあるため、どちらに向いているかは人によって異なります。この記事では、介護派遣と正社員の違いを解説。介護派遣として働くメリット・デメリットやおすすめの資格も紹介します。介護派遣スタッフとして働こうか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

介護派遣は正社員より気楽?

「派遣は正社員のサポートが仕事」という認識から、介護派遣は気楽というイメージがある方もいるようです。正社員の仕事量が派遣社員よりも多いことが、派遣は気楽だと感じる一因なのかもしれません。

ただし、介護派遣の働き方にはメリット・デメリットの両方があるため、気楽に感じるかどうかは人によって異なります。仕事に不満を抱かないためには、自分に合った働き方かどうか確認することが大切です。

公益財団法人 介護労働安定センターの「令和6年度 介護労働実態調査結果 労働者調査 結果報告書 資料編(p.57)」によると、介護従事者の雇用形態の割合は、「無期雇用」が75.7%、「有期雇用」が22.1%でした。約4人に1人の介護従事者が、有期雇用職員として働いています。

介護関係の職種で最も有期雇用職員の割合が高いのは、「訪問介護員(27.4%)」です。次いで、「介護職員(23.7%)」「看護職員(22.1%)」となっています。
一方で、理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)などのリハビリ専門職は、有期雇用職員の割合がわずか8.6%と低い結果でした。

なお、上記データの有期雇用職員に派遣社員は含まれていないので、あくまで参考としてご覧ください。

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介護派遣と正社員の違い

ここでは、介護派遣と正社員の違いを解説します。どのような違いがあるのかしっかりと理解してから自身の働き方を選択しましょう。

契約期間の有無

介護派遣には一般的に契約期間があります。契約期間は派遣先によって異なり、同じ職場で働けるのは最長で3年間です。派遣の契約は、派遣社員と派遣先の施設が更新をしなければ終了となります。
一方、正社員は契約期間がなく、無期雇用なのが一般的です。そのため、何事もなければ定年まで勤め上げることもできます。

雇用主の違い

介護派遣スタッフの雇用主は、派遣された施設ではなく派遣会社です。介護派遣スタッフに派遣先の紹介や給与の支払いをするのは派遣会社で、派遣スタッフは派遣先と直接の雇用関係はありません。派遣会社は、派遣先の施設と派遣契約を結び、派遣先と派遣スタッフの仲介を行います。
一方の正社員は、働く介護施設の運営元と直接雇用契約を結んでおり、給与の支払いも施設から行われます。

介護派遣として働く5つのメリット

介護派遣として働く5つのメリットを以下にまとめたので、確認してみましょう。

1.残業や夜勤がない

介護派遣は、希望しない限り残業や夜勤を行わなくても良いので、プライベートの時間をしっかり確保できます(契約内容によっては派遣先から残業や夜勤を求められる可能性あり)。

常勤の正社員は夜勤も行うのが一般的です。残業も上司に頼まれたら対応せざるを得ないこともあります。しかし、介護派遣スタッフを契約外に働かせることはできません。

定時で帰れる環境があることは、家庭と仕事を両立させたい方やプライベートの時間を重視する方にとって大きなメリットといえるでしょう。

2.アルバイトやパートより時給が良い

同じ有期雇用の働き方でも、パートやアルバイトより介護派遣スタッフのほうが時給が高い傾向があります。その理由は、派遣先は派遣会社に委託することで、人材募集・人材育成のコストをカットでき、その分時給を高くする場合があるからです。ほかにも、ボーナスが支給されない分、時給が高く設定されていることもあります。

厚生労働省の「令和5年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)(p.10)」をもとに計算すると、2023年における有期雇用派遣の介護サービス職業従事者の平均時給は、約1,350円です。平均時給は、1日(8時間)当たりの平均賃金額から算出しています。

公益財団法人 介護労働安定センターの「令和5年度 介護労働実態調査 労働者調査 結果報告書 資料編(p.79)」によると、派遣社員や業務委託を含まない有期雇用の介護従事者(時給制)の平均時給は、1,226円でした。

地域や職場によって時給に違いはありますが、介護派遣スタッフはパートやアルバイトと比較して高時給の傾向があります。なお、上記の2つのデータは参照元が異なるため、単純比較はできない点にご留意ください。

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3.人間関係の問題を解決しやすい

もしも、職場の人間関係に問題があるときも、介護派遣の働き方なら派遣先を変えれば解決できるでしょう。派遣先での仕事は期間限定なので、合わないようであれば「契約更新をしない」という選択もできます。

契約を更新しない場合、基本的には契約期間が満了するタイミングで職場を移ることになるでしょう。契約期間中でも、ハラスメントなどの問題がある場合は、派遣会社に相談することで辞められる可能性があります。

4.求人を探す必要がない

派遣先の施設は派遣会社が紹介してくれるので、自分で求人を探す必要がありません。条件に合った求人を探すのは労力がいるものです。派遣会社がその負担を担ってくれるので、介護派遣は就職・転職がしやすいといえます。

5.さまざまな経験が積める

介護派遣は「契約期間がある」という特性上、定期的に職場が変わるため、さまざまな経験を積めます。介護派遣スタッフの職場は、訪問介護事業所や特別養護老人ホーム、介護老人保健施設など多様です。幅広い介護の経験を積めば、自身のキャリア形成に役立つでしょう。

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介護派遣として働くデメリット

介護派遣として働く場合、メリットだけではなくデメリットもあるので、しっかりと確認しておきましょう。

派遣先のボーナスの対象にならない

派遣社員の場合、基本的に派遣先のボーナス支給の対象にはなりません。もともと時給にボーナス分の給与が含まれていたり、派遣元にボーナスの制度があったりすることもありますが、ボーナスの有無は派遣会社によって異なります。
正社員と同じ時間働いてもボーナスがもらえない場合、不満を感じることがあるかもしれません。

使えない福利厚生がある

派遣社員は、あくまで派遣会社と雇用契約を交わしているので、基本的に派遣先の福利厚生の対象外です。しかし、派遣会社の福利厚生を利用できるので安心してください。一般的に、介護派遣の待遇は派遣先の待遇を基準に決められます。

公益財団法人 介護労働安定センターの「令和5年度 介護労働実態調査結果 労働者調査 結果報告書 資料編(p.186)」によると、福利厚生に「満足・やや満足」と回答した有期雇用職員の割合は22.1%でした。一方、無期雇用職員の「満足・やや満足」の割合は25.7%で、無期雇用職員のほうが職場の福利厚生に満足している割合が高い結果です。

なお、上記の調査の有期雇用職員に派遣社員は含まれていないので、参考程度にご覧ください。

正社員との差を感じる

同一労働同一賃金で、仕事内容が同じであれば待遇差をつけないように定められていますが、職員間の意識によって壁を感じる派遣社員の方も。短期間の契約が原則なので、人によっては「職場に溶け込みづらい」と悩むことがあるようです。

雇用期間が決まっている

介護派遣は、最長3年間しか同じ施設で働けないので、無期雇用の働き方と比較して安定性に欠けます。派遣社員は、どの施設でも新人スタッフとして扱われ、キャリアが築きにくいこともあるようです。職場が変われば任される業務も変わり、特定の仕事の経験が積みにくいことがデメリットとして挙げられます。

また、仕事だけでなく人間関係も一から構築する必要があるため、人によっては落ち着かないと感じることもあるでしょう。

介護派遣におすすめの資格

ここでは、介護派遣として働く際に役立つ資格を紹介します。介護派遣としての知識・技能を磨きたいなら資格取得を目指してみると良いでしょう。

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は、介護職の入門資格です。受験資格はなく誰でも受講できます。研修は介護の基本的な知識・技能について学ぶ内容です。

学習時間は130時間で、振り返りも合わせて10科目あります。講座受講後、1時間程度の筆記試験に合格することで資格を取得可能です。試験は介護の基本的な問題で難易度が低く、しっかりと受講すれば基本的に合格できるでしょう。

介護業界が未経験の方は、最初に介護職員初任者研修の資格を取得することで、基本的な介護知識が身について仕事への理解を深められます。

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介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修は、介護職員初任者研修の上位資格です。介護職員初任者研修と同様に受講要件はありません。
資格を取得するには、全20科目、450時間の学習が必要です。介護職員初任者研修をすでに取得している場合は、共通科目である8科目の130時間分が免除されます。

介護福祉士実務者研修を取得後、実地研修を受けて登録手続きなどをすると、喀痰吸引などの医療的ケアを行うことが可能です。資格取得によって携われる業務の幅が広がるので、活躍できる場も増えるでしょう。

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介護福祉士

介護福祉士は、介護系資格のなかで上位の資格かつ唯一の国家資格です。保有していると、介護についてのより専門的な知識・技能を有していることを証明できます。

介護福祉士の資格を取得するには、介護福祉士国家試験への合格が必須です。介護福祉士国家試験の受験資格を得るルートは複数あるので、自分に合った受験ルートを確認しておきましょう。
たとえば、最も受験者が多い「実務経験ルート」で介護福祉士を目指す場合は、介護福祉士実務者研修の取得と3年以上の実務経験が求められます。

介護福祉士国家試験の合格基準は、問題の総得点の60%程度を基準として難易度に応じて補正された合格点を上回ることです。また、11試験科目群すべてにおいて得点する必要もあります。
2026年に実施される第38回介護福祉士国家試験からは、試験科目を「A・B・C」のパートに分け、パートごとに合否を判定。初回受験で全科目を受験して不合格になった場合も、翌々年まで合格したパートが有効となるため、不合格になったパートのみを再受験して合格を目指せます。

介護福祉士は、介護系の資格のなかでは取得の難易度が高めですが、活かせる場所は豊富です。介護業界でキャリアを築きたいと考えている方は取得を目指してみましょう。

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介護派遣の働き方に関する質問

ここでは、介護派遣の働き方に関する質問にQ&A形式で回答します。派遣社員の働き方に興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。

介護派遣はブランクがあっても働けますか?

ブランクがあっても介護派遣スタッフとして働くことは可能です。ブランクがある場合は、研修制度が整備されている派遣会社を選択すると良いでしょう。研修が充実しているところなら、介護職として働くために必要な教育を受けたうえで復職できます。

介護派遣は同じ職場で何年勤務できますか?

介護派遣スタッフが同じ職場で勤務できるのは、原則として最長3年間です。そのため、同じ職場で長く働きたい人や、人間関係の変化を避けたい人は、介護派遣の働き方に向いていないと感じる可能性があります。
介護派遣の勤務期間については、この記事の「雇用期間が決まっている」でも解説しているので、あわせてご一読ください。

介護派遣をすぐ辞めることはできますか?

介護派遣の仕事は、契約期間中は基本的に辞めることはできません。ただし、やむを得ない理由がある場合はすぐに辞められる可能性があります。やむを得ない理由とは、「健康の問題」「家庭の事情」「契約違反」などです。
介護派遣を辞めたいときの対処法は、「介護派遣を辞めたい!よくある理由や解決策とは?後悔しない転職方法も解説」の記事で解説しています。

正社員より介護派遣のほうが良いの?

正社員と介護派遣どちらのほうが良いと感じるかは、仕事に求めることによって異なります。介護派遣と正社員には、それぞれメリット・デメリットがあるので、自分が求める働き方はどちらなのか考えましょう。
介護派遣に向いている傾向があるのは、プライベートの時間を重視する方や、さまざまな職場で経験を積みたい方です。正社員との違いは、「介護派遣と正社員の違い」で解説しているのでご覧ください。

まとめ

介護派遣は、「正社員のサポートがメインだから気楽」というイメージを持つ方もいるようです。実際は、介護派遣の働き方にはメリットもデメリットもあるので、両方把握したうえで自分に合った働き方なのか検討すると良いでしょう。

介護派遣のメリットは、「残業や夜勤なしの働き方ができる」「パートより時給が高い傾向にある」「自分で求人を探す必要がなく、就職・転職がしやすい」などです。
一方で、「職場になじめない」「キャリアが築きにくい」など、短期間の契約だからこそのデメリットを感じる場合もあります。

無資格で応募できる介護派遣の求人もありますが、初任者研修や実務者研修など介護系の資格を取得しておくと、就職・転職で有利になる可能性も。余裕があれば、資格を取ってから転職活動を進めるのも一つの方法です。

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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

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※この記事の掲載情報は2026年1月9日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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