介護派遣は気楽?正社員との違いやメリット・デメリットを解説

介護の仕事 2022年10月11日
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正社員、派遣社員と印字されたカードを持っている手のイメージ

「介護派遣は正社員より気楽」という噂の真偽について知りたい方もいるはず。介護派遣とは派遣会社と雇用を結び、紹介された派遣先で働くスタッフのこと。この記事では、正社員との違いや介護派遣として働く5つのメリットとデメリットを解説。介護派遣におすすめの資格も紹介しています。介護派遣として働こうか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

介護派遣とは?メリット・デメリットや働くまでの流れ、実際に働いている方の声もご紹介

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目次

介護派遣は正社員より気楽?

「派遣は正社員のサポートが仕事」という認識があり、介護派遣社員の方が気楽というイメージを持たれがちです。正社員の仕事量が派遣社員よりも多いことが、その認識を強めてしまっていることも。そのような理由から介護派遣の人気が高まっていると言えるでしょう。

介護労働安定センターの調査によると、就業形態別の割合は、無期雇用職員は69.2%、有期雇用職員は23.5%です。約4人に1人が介護派遣などの有期雇用職員として働いているということになります。また、介護関係の職種でもっとも有期雇用職員の割合が高いのが「介護職員」です。有期雇用職員の44.9%が介護職員として活躍しています。一方で、無期雇用職員の介護職員の割合は43.5%と、有期雇用職員の割合をやや下回る程度でほぼ同等。いかに介護派遣という働き方の需要が高いかが分かります。

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介護派遣と正社員の違い

ここでは介護派遣と正社員の違いを解説します。どのような違いがあるのかしっかりと理解してから自身の働き方を選択しましょう。

契約期間の有無

介護派遣には契約期間があります。介護派遣スタッフとは、期間を定めて働く有期雇用のスタッフのことです。期間は派遣先によって異なり、最長で3年間働けます。派遣の契約期間は、派遣社員もしくは派遣先の施設が契約更新をしなければ終了。
一方、正社員は契約期間がなく、無期雇用となります。そのため、何事もなければ、定年まで勤め上げることも可能です。

雇用主の違い

介護派遣スタッフの雇用主は、派遣された施設ではなく派遣会社です。派遣会社と派遣先の施設は派遣契約を結んでいます。派遣スタッフに派遣先の紹介や給与の支払いをするのは派遣会社であり、介護派遣スタッフは派遣先と直接の雇用関係はありません。
正社員は直接、施設と雇用契約を結んでおり、給与の支払いも施設から行われます。

介護派遣として働く5つのメリット

介護派遣として働く5つのメリットを紹介します。どんなメリットがあるのか確認しておきましょう。

1.残業や夜勤がない

介護派遣は、希望しない限り残業や夜勤を行わなくても良いので、プライベートな時間がしっかり確保できます。(契約状況によっては派遣先から求められることもあります。)常勤の正社員は夜勤も行うのが一般的です。残業も上司に頼まれたら残らざるを得ないこともあります。しかし、介護派遣スタッフを契約外に働かせることはできません。
きちんと定時で帰れる環境は、家庭と両立して働きたいという方やプライベートの時間を重視する方にとって大きなメリットといえるでしょう。

2.アルバイトやパートより時給が良い

パートやアルバイトより介護派遣スタッフの時給のほうが高い傾向があります。それは、派遣先が派遣会社に委託することで人材募集・人材育成のコストをカットでき、その分時給を高くできるからです。ほかにも、ボーナスが支給されない分高く設定されていることもあります。
有期雇用職員の割合が高かった介護職員の所定内賃金の平均(有期雇用・時給)は以下の通りです。

介護職員の平均賃金全国の最低平均賃金
1,024円930円

出典:厚生労働省「令和3年度地域別最低賃金改定状況

介護派遣スタッフは、一般的なパートやアルバイトと比較しても高めの時給をもらえます。派遣の時給はパートやアルバイトより100円~200円ほど高く設定されていることが多いようです。

3.人間関係の問題が解決しやすい

人間関係の問題があったとしても、派遣先を変えれば解決することも多々。派遣先での仕事は期間限定のものです。合わないようであれば「契約更新をしない」という選択をしましょう。基本的には契約期間を満了した方が良いですが、どうしても耐えられない場合は、契約期間中に辞めることも可能です。契約期間中に辞めたい場合は、まずは派遣会社に相談しましょう。

4.求人を探す必要がない

派遣先の施設は派遣会社が紹介してくれるので、自分で求人を探す必要がありません。条件に合った求人を探すのは労力がいるものです。派遣会社がその負担を担ってくれるので、介護派遣は就職・転職がしやすくなります。

5.さまざまな経験が積める

介護派遣は、「契約期間がある」という特性上、定期的に職場が変わるため、さまざまな経験が積めます。介護派遣スタッフは訪問介護や特別養護老人ホーム、介護老人保健施設などさまざまな施設に派遣。幅広い介護の経験が積めるので、自身のキャリア形成に役立ちます。

介護派遣として働くデメリット

介護派遣として働くデメリットもあるので、しっかりと確認しておきましょう。

派遣先のボーナスの対象にならない

派遣社員の場合、基本的に派遣先のボーナス支給の対象にはなりません。もともと時給にボーナスが含まれていたり、派遣元に制度があったりすることもありますが、ボーナスの有無は派遣会社によって異なります。正社員と同じような仕事をしているのにも関わらずボーナスがもらえない場合、不満を感じる方も少なくありません。

使えない福利厚生がある

派遣社員は、あくまで派遣会社と雇用契約を交わしているので、基本的に派遣先の福利厚生の対象外になります。しかし、派遣会社の福利厚生が利用できるので安心してください。また、派遣先が派遣先均等・均衡方式を採用している場合は、派遣先の福利厚生が基準となります。

介護労働安定センターの調査によると、有期雇用職員(介護職員)の福利厚生に対する満足度は0.4ポイント。無期雇用職員(介護職員)は5.0ポイントです。有期雇用職員の福利厚生に対する満足度は正社員の約10分の1以下となっています。

正社員との格差を感じる

同一労働同一賃金で待遇差をつけないように定められていますが、職員間の意識によって壁を感じる方も少なくありません。同じ施設で働いていても、福利厚生のように正社員と介護派遣には差が生まれてしまうことも。人によっては「職場に溶け込みづらい」という悩みがあるようです。

雇用期間が決まっている

介護派遣は、最大3年間しか同じ施設で働けないので安定性に欠けます。また、短期の派遣社員は、どの施設でも新人さんのままで、キャリアが築きにくいことも。職場が変われば任される業務も変わることがあり、特定の仕事の経験が積みにくいのもデメリットとして挙げられます。なお、仕事だけでなく人間関係も一から構築する必要があるため、人によっては落ち着かないと感じることもあるでしょう。

介護派遣におすすめの資格

介護派遣として働く際に役立つ資格を紹介します。介護派遣としての知識・技能をさらに磨くためにも資格取得を目指してみましょう。

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は、介護職の入門資格といえます。受験資格もなく、誰でも受講可能。研修内容は介護の基本的な知識・技能についてです。学習時間は130時間、振り返りも合わせて10科目あります。試験も介護の基本的な問題なので、難易度も低く、ほとんどの方が合格可能です。介護業界が未経験の方は、最初に介護職員初任者研修の資格を取得しておくと良いでしょう。

▼関連記事
介護職員初任者研修とは?資格を取得する方法やメリット・デメリットを解説

介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修は、介護職員初任者研修の上位資格です。介護職員初任者研修と同様に受験資格がありません。資格を取得するには、全20科目、450時間の学習が必要です。しかし、介護職員初任者研修をすでに取得している場合は共通科目である9科目の130時間分が免除されます。

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介護福祉士実務者研修とは?初任者研修との違いや取得するメリットを解説!

介護福祉士

介護福祉士は介護系資格のなかでも上位の資格。国家資格であり、介護についてより専門的な知識・技能を証明できる資格です。介護福祉士の資格を取得するには、介護福祉士実務者研修の取得が必須。介護福祉士の受講資格は細分化しているので公式サイトを事前に確認しましょう。試験科目は13科目あり、実技試験も行われます。より専門的な試験内容となっており、難易度は高いですが、資格を活かせる場所は豊富です。介護業界でキャリアを築きたいと考えている方は取得を目指してみましょう。

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介護福祉士は誰でも受かるって本当?落ちる人の特徴や合格のコツを解説!

介護派遣の働き方に関する質問

ここでは、介護派遣の働き方に関する質問をQ&A形式で回答します。

介護派遣はブランクがあっても働けますか?

ブランクがあっても介護派遣として働くことは可能です。ブランクのある場合は、研修制度を取り揃えている派遣会社を選択しましょう。研修制度が充実しているところなら、介護職として働く際に必要な教育を受けたうえで復職できます。

介護派遣は同じ職場で何年勤務できますか?

同じ職場では最大3年まで勤務することが可能です。同じ職場で長く働きたい人や、人間関係の入れ替わりに戸惑いたくない場合は、介護派遣の働き方に向いていない可能性もあります。介護派遣の勤務期間については、本記事の「雇用期間が決まっている」でも解説しているので、あわせてご一読ください。

まとめ

介護派遣は、「正職員のサポートがメインだから気楽」「正職員より仕事が少なくて気楽」というイメージを持たれがちですが、キャリアが築きにくかったり、正社員との壁を感じることが多かったりするデメリットがあることも事実です。とはいえ、もちろんメリットもあります。介護派遣として働くメリットは、残業や夜勤がないことや時給が良いこと、求人を探す必要がなく、就職・転職がしやすいことなどです。自身の理想の働き方に合っているようであれば介護派遣として働くことを検討しても良いでしょう。無資格でも応募できる求人もありますが、初任者研修や実務者研修など介護系資格を取得しておくと、就職・転職で有利にはたらくことが多いので、資格を取ってから就職を検討するのがおすすめです。

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※この記事の掲載情報は2022年10月11日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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