
この記事のまとめ
- サビ管になるには、3~8年の実務経験と指定の研修を修了することが必要
- 無資格の方がサビ管になるのにかかる期間は、最短5年ほど
- サビ管になるのに必要な費用は、「基礎研修」「実践研修」の受講料
「サビ管になるにはどうしたら良い?」と気になる方もいるのではないでしょうか。サビ管(サービス管理責任者)になるには、3~8年の実務経験と研修修了の要件を満たすことが必要です。この記事では、サビ管の実務経験や研修の要件を解説します。サビ管になる最短期間や保有資格別のルート、必要な費用もご紹介。仕事内容や活躍する職場、給料にも触れているので、就職・転職の参考にしてください。
目次
サビ管(サービス管理責任者)になるには
障害福祉サービス事業所でサービスの管理を担うサビ管(サービス管理責任者)になるには、「実務経験の要件を満たすこと」と「研修の修了」が必要です。サビ管の実務経験と研修の要件を、以下で確認してみましょう。
サビ管の実務経験の要件
厚生労働省告示第五百四十四号の「指定障害福祉サービスの提供に係るサービス管理を行う者として厚生労働大臣が定めるもの等」によると、サビ管になるには以下のいずれかの要件を満たさなければなりません。
- 相談支援業務の実務経験が5年以上ある
- 直接支援業務の実務経験が8年以上ある
- 指定資格を保有しており、直接支援業務の実務経験が5年以上ある
- 指定の国家資格等に基づく実務経験3年以上と、相談支援業務または直接支援業務の実務経験が3年以上ある
サビ管になるには、業務内容や保有資格によって3~8年の実務経験が必要です。
なお、「実務経験1年」は、該当の業務に従事した期間が1年かつ、従事した日数が180日あることを指します。雇用形態がパート・アルバイトの方や短時間勤務の方も、実務経験の要件を満たせばサビ管を目指すことが可能です。
サビ管の4つの実務要件を以下で解説するので、サビ管を目指している方は参考にしてみてください。
相談支援の実務経験5年
サビ管になるには、相談支援業務の実務経験を5年以上積む方法があります。相談支援業務とは、障がいのある方や高齢者の方が生活するうえで抱える相談に対応し、助言や関係機関との調整を行うことです。
同法令によると、以下のいずれかの事業で相談支援業務の実務経験が5年以上ある方は、サビ管の要件を満たせます。
2.児童相談所、身体障害者更生相談所、精神障害者社会復帰施設、知的障害者更生相談所、福祉事務所、発達障害者支援センター
3.障害児入所施設、障害者支援施設、老人福祉施設、精神保健福祉センター、救護施設、更生施設、介護老人保健施設、介護医療院、地域包括支援センター
4.障害者職業センター、障害者就業・生活支援センター
5.特別支援学校(盲学校、ろう学校、養護学校)
6.そのほか上記に準ずる事業
7.病院または診療所と準ずる事業(※)
※「7.病院または診療所と準ずる事業」の実務経験者の場合、以下のいずれかの要件を満たすことも必要
・社会福祉士、精神保健福祉士、研修・講習受講者などで、社会福祉主事任用資格を保有している
・介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)以上に相当する研修を修了している
・指定の国家資格等を保有している
・上記の1~6の施設等における1年以上の実務経験がある
上記7の要件の「指定の国家資格等」とは、医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、管理栄養士、栄養士、精神保健福祉士、公認心理師のいずれかです。
直接支援の実務経験8年
該当する直接支援業務の実務経験が8年以上ある方も、サビ管になれます。直接支援業務とは、身体障がいや精神障がいのある方、高齢者の方などに、生活するうえで必要な身体介護や職業訓練を行うことです。ご家族の方に対する介護の指導も、直接支援業務に含まれます。
同法令によると、直接支援業務に従事してサビ管になるには、以下のいずれかの事業における実務経験を8年以上積むことが必要です。
- 障害児入所施設、障害者支援施設、老人福祉施設、介護老人保健施設、介護医療院、病院や診療所の療養病床
- 障害児通所支援事業、障害福祉サービス事業、老人居宅介護等事業
- 病院・診療所、薬局、訪問看護事業所
- 障害者の雇用の促進等に関する法律に規定する特例子会社、助成金受給事業
- 特別支援学校(盲学校、ろう学校、養護学校)
- そのほか上記に準ずる事業
特別養護老人ホームや介護老人保健施設(老健)、訪問介護事業所で介護職員やホームヘルパーが行う身体介護は、サビ管の要件である直接支援業務に当てはまります。
また、障害福祉サービス事業は、居宅介護、重度訪問介護、同行援護、行動援護、療養介護、生活介護、短期入所、重度障害者等包括支援、施設入所支援、自立訓練、就労移行支援、就労継続支援、就労定着支援、自立生活援助、共同生活援助です。
出典
厚生労働省「障害福祉サービスについて」(2026年3月6日)
指定資格の保有と直接支援の実務経験5年
サビ管になるには、先述した直接支援業務の実務経験を5年以上積むことに加え、指定資格を取得するルートもあります。
指定資格の保有とは、以下のいずれかの条件を満たすことです。
- 社会福祉士、精神保健福祉士、研修・講習受講者などで、社会福祉主事任用資格を保有する
- 介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)以上に相当する研修を修了している
- 保育士
- 児童指導員任用資格を保有する
- 精神障害者社会復帰指導員任用資格を保有する
「社会福祉主事任用資格」を取得する方法の1つに、「大学などで指定科目を3科目以上履修し卒業する」というルートがあります。指定科目は、心理学や社会学、経済学など多岐にわたるので、自分が要件を満たせるか確認してみると良いでしょう。
また、「介護職員初任者研修」は、介護職未経験者や経験の浅い方向けの資格で、3ヶ月ほどで取得可能です。
介護業界に特化した転職エージェントのレバウェル介護(旧 きらケア)では、資格取得スクールの「レバウェルスクール介護(旧 きらケアSTEP UPスクール)介護」を開講しています。平日のコースも土日のコースもあるので、働きながら資格取得を目指す方も予定を合わせやすいでしょう。サビ管になるために介護職員初任者研修の取得を目指す方は、ぜひご相談くださいね。
出典
厚生労働省「ページ9:社会福祉主事任用資格の取得方法」(2026年3月6日)
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国家資格等に基づく業務の実務経験3年と相談支援または直接支援の実務経験3年
「指定の国家資格等に基づく業務の実務経験」と「相談支援または直接支援業務の実務経験」がどちらも3年以上あると、サビ管の実務経験の要件を満たせます。指定の国家資格等は、以下のとおりです。
国家資格等を取得するには、学歴や実務経験の要件を満たして試験に合格することなどが必要です。たとえば、要件の一つである「介護福祉士」を取得する場合、2~3年程度かけて介護福祉士国家試験の受験資格を得たうえで試験に合格しなければなりません。
経歴やキャリアプランによって最短でサビ管になるルートは異なり、自分に合った方法を選ぶことでスムーズにキャリアチェンジできます。
出典
厚生労働省告示第五百四十四号「指定障害福祉サービスの提供に係るサービス管理を行う者として厚生労働大臣が定めるもの等」(2026年3月6日)
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サビ管になるために必要な研修
サビ管になるには、実務経験の要件を満たすことに加え、「サービス管理責任者基礎研修」と「サービス管理責任者実践研修」の修了が必要です。
また、サビ管の仕事を継続するには、実践研修修了後5年ごとに「サービス管理責任者更新研修」を受けなければなりません。
なお、サビ管の研修の日程や実施方法、申し込み方法などは都道府県によって異なるため、勤務先の事業所のある自治体のWebサイトや担当窓口で事前に確認すると良いでしょう。自治体によっては、オンラインで研修を受講できる場合もあるようです。
サービス管理責任者基礎研修
サービス管理責任者基礎研修は、相談支援に関する基礎的な知識が学べる研修です。サビ管の実務経験の要件を満たす2年前から、基礎研修を受講できます。
たとえば、「指定資格の保有と直接支援業務5年以上」でサビ管の実務要件を満たす場合、直接支援業務の実務経験を3年積んだ時点で、基礎研修を受講可能です。
厚生労働省の「サービス管理責任者等研修制度について(p.7)」によると、基礎研修は合計26時間。「相談支援従事者初任者研修の講義部分」11時間と、「共通講義、演習部分」15時間に分けられます。
サービス管理責任者基礎研修における「相談支援従事者初任者研修の講義部分」の学習内容を、以下の表にまとめました。
| 基礎研修(相談支援従事者初任者研修の講義部分) | 研修時間 |
| 障害者の地域支援と相談支援従事者(サービス管理責任者・児童発達支援管理責任者)の役割に関する講義 | 5時間 |
| 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律・児童福祉法の概要・サービス提供のプロセスに関する講義 | 3時間 |
| 相談支援におけるケアマネジメント手法に関する講義 | 3時間 |
| 合計 | 11時間 |
参考:厚生労働省「サービス管理責任者等研修制度について(p.7)」
基礎研修の「共通講義、演習部分」では、以下の内容を学びます。
| 基礎研修(共通講義、演習部分) | 研修時間 |
| サービス管理責任者の基本姿勢とサービス提供のプロセスに関する講義 | 7.5時間 |
| サービス提供プロセスの管理に関する演習 | 7.5時間 |
| 合計 | 15時間 |
参考:厚生労働省「サービス管理責任者等研修制度について(p.7)」
サビ管をすでに1人配置している職場では、サービス管理責任者基礎研修修了者を2人目のサビ管として配置することが可能です。また、基礎研修修了者は、個別支援計画の原案の作成に携われます。
サービス管理責任者実践研修
サービス管理責任者実践研修は、人材育成や地域連携について学べる合計14.5時間の研修です。基礎研修修了後、2年間のOJT(職場内訓練)を経て、実践研修を受講できます。
同資料(p.4)によると、サビ管の実務経験の要件を満たしたうえで基礎研修を修了した人が、個別支援計画・原案作成までの一連の業務を行う場合、OJTの期間を6ヶ月に短縮できるようです。
同資料(p.7)をもとに、サービス管理責任者実践研修のカリキュラムを以下の表にまとめました。
| 実践研修 | 研修時間 |
| 障害福祉の動向に関する講義 | 1時間 |
| サービス提供に関する講義・演習 | 6.5時間 |
| 人材育成の手法に関する講義・演習 | 3.5時間 |
| 多職種と地域連携に関する講義・演習 | 3.5時間 |
| 合計 | 14.5時間 |
参考:厚生労働省「サービス管理責任者等研修制度について(p.7)」
実践研修を修了することで、正式にサビ管として働けます。基礎研修や実践研修の申し込みは、所属予定または所属している事業所・法人などを通して行うのが一般的です。
サービス管理責任者更新研修
サビ管の仕事を続けるには、実践研修を修了した翌年度を起点として5年ごとに、「サービス管理責任者更新研修」を受けることが求められます。5年間のうちに更新研修を受ければ良いので、研修と研修の間隔が5年以上空いても問題ありません。
なお、更新研修を受けるには、過去5年以内にサビ管・管理者・相談支援専門員のいずれかの実務経験が2年以上必要です。
同資料(p.7)をもとに、サービス管理責任者更新研修の学習内容を以下の表にまとめました。
| 更新研修 | 研修時間 |
| 障害福祉の動向に関する講義 | 1時間 |
| サービス提供の自己検証に関する演習 | 5時間 |
| サービスの質の向上と人材育成のためのスーパービジョンに関する講義・演習 | 7時間 |
| 合計 | 13時間 |
参考:厚生労働省「サービス管理責任者等研修制度について(p.7)」
期限内に更新研修を受けないと、サビ管の仕事を続けられないので注意しましょう。更新研修を受講しなかった場合、サビ管として働くには実践研修をもう一度受講しなければなりません。
出典
厚生労働省「社会保障審議会障害者部会(第135回)の資料について」(2026年3月6日)
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サビ管になるには最短何年かかる?
無資格の方がサビ管になる場合、「指定資格の保有と直接支援業務の実務経験」のルートを選択すると最短期間は約5年です。
まず、介護職員やホームヘルパーとして直接支援業務の実務経験を積みながら介護職員初任者研修を取得し、実務経験3年の時点で基礎研修を受講。そして、基礎研修を修了したら2年間のOJTを経て、実践研修を受講します。実践研修を修了した時点で「直接支援業務の実務経験5年以上」の実務要件がクリアできるため、サビ管として従事可能です。
「指定資格の保有と直接支援業務の実務経験」のルートの場合、資格取得前の実務経験も実務経験として通算できます。2年間のOJTにおける業務内容は、相談支援もしくは直接支援のどちらでもOKです。
また、すでに指定の国家資格等に基づく業務の実務経験が3年以上ある方の場合、「国家資格等に基づく業務と相談支援または直接支援業務の実務経験」のルートで最短約3年でサビ管になることが可能です。
【保有資格別】サビ管になる方法
ここでは、サビ管になる方法を保有資格別にご紹介します。ただし、経歴や希望のキャリアパスによって最適なルートはさまざまなので、あくまで参考としてご覧ください。
介護福祉士からサビ管になるには
国家資格である介護福祉士を保有している方がサビ管になるには、3年以上の実務経験を積み、基礎研修・実践研修を修了する必要があります。
障害者支援施設や特別養護老人ホームなどの施設で、介護福祉士として身体介護や相談対応に携わると、サビ管の要件である「指定の国家資格に基づく実務経験3年以上」と「相談支援または直接支援業務の実務経験3年以上」を両方満たすことが可能です。
介護福祉士からサビ管を目指すことを検討している方は、「介護福祉士からサビ管(サービス管理責任者)になるには?要件を解説!」の記事もチェックしてみてください。
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介護福祉士の仕事内容とは?介護職員との違いや資格の活かし方をご紹介
看護師からサビ管になるには
看護師からサビ管になるには、「看護師としての実務経験3年以上」と「相談支援または直接支援業務の実務経験3年以上」が必要です。実務経験を積んで基礎研修・実践研修を修了すれば、医療現場でのノウハウを活かしてサビ管にキャリアチェンジできます。
病棟での看護師業務だけでは、サビ管の要件である「相談支援または直接支援業務の実務経験」を満たせない可能性も。指定の障害福祉サービス事業所や高齢者支援施設での実務経験が別途必要な場合があるため、自治体の窓口に確認すると良いでしょう。
保育士からサビ管になるには
保育士からサビ管になるには、指定施設で直接支援業務の実務経験を5年以上積み、基礎研修・実践研修を受けるルートがあります。
障がいのある子どもを対象としない保育園での保育士経験は、サビ管の要件である「直接支援業務」に当てはまらないため注意しましょう。保育士資格に加えて、障害児入所施設や障害福祉サービス事業所、特別養護老人ホームといった指定施設における、直接支援業務の実務経験が5年以上必要です。
保育士は「指定の国家資格等」には該当しないので、保育士業務の実務経験をサビ管の要件をして活かすことはできません。
サビ管になるのに必要な費用
サビ管になるには基礎研修・実践研修の受講料が必要で、費用は自治体や研修機関によって異なります。
以下は、各都道府県の基礎研修・実践研修の受講料をまとめたグラフです。研修の実施団体は1つの都道府県に複数あるため、あくまで一例としてご覧ください。

参考:公益財団法人総合健康推進財団「東京都 サービス管理責任者研修・児童発達支援管理責任者研修」、東北福祉カレッジ「サービス管理責任者等基礎研修」「サービス管理責任者実践研修」、社会福祉法人愛知県社会福祉協議会「研修情報」、京都府「京都府サービス管理責任者等研修について」、岡山県「障害福祉課‐岡山県ホームページ」
サビ管の研修の受講にかかる費用は、0円~5万円台ほどと都道府県によって幅があります。東京都は基礎研修・実践研修ともに無料の一方で、埼玉県は基礎研修に5万1,168円、実践研修に3万3,000円が必要です。
なお、資格取得支援制度が充実している職場では、研修費用を負担してくれる場合があります。
出典
公益財団法人総合健康推進財団「東京都 サービス管理責任者研修・児童発達支援管理責任者研修」(2026年3月6日)
東北福祉カレッジ「サービス管理責任者等基礎研修」「サービス管理責任者実践研修」(2026年3月6日)
社会福祉法人愛知県社会福祉協議会「研修情報」(2026年3月6日)
京都府「京都府サービス管理責任者等研修について」(2026年3月6日)
岡山県「障害福祉課‐岡山県ホームページ」(2026年3月6日)
サビ管(サービス管理責任者)とは?
サビ管(サービス管理責任者)とは、障害福祉サービス事業所で利用者さんの個別支援計画を作成し、提供するサービスを管理する職種です。障がいのある方が自立した日常生活を送れるようマネジメントする役割があります。利用者さんやご家族との面談や関係機関との連絡調整を主に行うため、働き方は日勤中心です。
仕事内容や活躍する職場を以下で解説するので、確認してみましょう。
サビ管の仕事内容
サビ管の仕事内容は、個別支援計画の作成や職員の育成・指導です。
個別支援計画の作成
サビ管の主な仕事内容は、個別支援計画の作成です。個別支援計画には、支援内容や目標などを記載します。
利用者さんやご家族と面談し、生活環境や心身の状態、希望といったさまざまな情報を把握する「アセスメント」を行い、個別支援計画の原案を作成。原案をもとに、個別支援会議で支援計画の内容が適切かどうかを話し合います。
必要に応じて計画の内容を修正した後、利用者さんやご家族に内容を説明し、了承を得られればサービスの提供を開始する流れです。
サービス提供後は、「支援内容が適切か」「状況に変化はあるか」などを確認するモニタリングを、少なくとも6ヶ月に1回以上は行う必要があります。なお、サービスの種類や利用者さんの状況によって、モニタリングの頻度は異なるようです。
出典
厚生労働省「指定障害福祉サービス事業者等の指導監査についての一部改正について」(2026年3月6日)
事業所の職員の育成・指導
利用者さんに提供するサービスの質を維持・向上するために、事業所の職員を育成して指導するのもサビ管の仕事です。職員のスキルアップを目指して、社内研修を行うこともあるでしょう。やりがいのある職場環境を作り、職員の働く意欲を引き出すことが大切です。
関連機関との連絡調整
利用者さん一人ひとりのニーズに合わせて適切なサービスを提供するために、サビ管が医療機関や行政機関といった関連機関との連絡調整を行います。
たとえば、障害者入所施設のサビ管の場合、入院から施設入所にスムーズに移行できるよう、医師や看護師と情報共有してサポートすることがあるでしょう。他職種との連携を通じて、切れ目のない支援を提供します。
サビ管の人員配置基準
e-Gov法令検索の「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく指定障害福祉サービスの事業等の人員、設備及び運営に関する基準」によると、主な障害福祉サービスにおけるサビ管の配置基準は以下のとおりです。
| 障害福祉サービスの種類 | サビ管の配置基準 |
| 生活介護、療養介護、自立訓練、就労移行支援、就労継続支援、就労定着支援 | 常勤で1人以上 ※利用者さんが60人以下の場合、1人以上配置。利用者さんが61人以上の場合、40人またはその端数が増えるごとに追加で1人配置 |
| 障害者グループホーム(共同生活援助) | 1人以上 ※利用者さんが30人以下の場合、1人以上配置。利用者さんが31人以上の場合、30人またはその端数が増えるごとに追加で1人配置 |
参考:e-Gov法令検索「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく指定障害福祉サービスの事業等の人員、設備及び運営に関する基準」
サビ管の配置基準は、「障害福祉サービスの種類」と「利用者さんの数」によって異なるのが特徴です。生活介護、療養介護、自立訓練、就労移行支援、就労継続支援、就労定着支援の事業所では、常勤のサビ管が1人以上配置されます。
出典
e-Gov法令検索「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく指定障害福祉サービスの事業等の人員、設備及び運営に関する基準」(2026年3月6日)
サビ管が働く職場
サビ管は、主に以下のような職場で活躍しています。
- 生活介護事業所
- 療養介護事業所
- 自立訓練(生活訓練・機能訓練)事業所
- 就労継続支援A型・B型事業所
- 就労移行支援事業所
- 障害者グループホーム(共同生活援助事業所)
サビ管は、障害福祉サービスを提供する事業所や施設に配置される職種です。生活支援や機能訓練、就労支援など、事業所ごとにさまざまなサービスを提供しており、なかには複数のサービスを提供する職場もあります。
障害福祉サービス事業所については、「障害者支援施設とは?仕事内容や1日の流れ、障害福祉サービスの種類を解説」の記事をご一読ください。
サビ管の平均給与
厚生労働省の「令和6年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査 調査結果報告書(p.76)」によると、2024年9月のサビ管等(常勤)の平均給与は、40万5,480円でした。2023年9月は38万5,120円で、わずか1年間で約2万円増加したようです。
また、(平均給与×0.8)で手取り額の目安を算出すると、約32万円となります。
サビ管の年収や収入アップの方法については、「サービス管理責任者(サビ管)の年収を解説!給与アップの方法や転職のコツ」の記事をご覧ください。
出典
厚生労働省「令和6年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査結果」(2026年3月6日)
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障がい者施設の給料は上がる?2026年の処遇改善や年収アップの方法とは
サビ管と名前が似ているほかの職種の違い
サビ管と名称や業務内容が似た職種に、「サービス提供責任者」「児童発達支援管理責任者」「相談支援専門員」があります。サビ管とほかの職種の違いを以下で解説するので、職種選びの参考にしてみてください。
サービス管理責任者とサービス提供責任者の違い
サービス管理責任者(サビ管)とサービス提供責任者(サ責)は、職場や要件が異なります。サビ管が働くのは主に障害福祉サービス事業所で、従事するには実務経験と研修の修了が必要です。
一方で、サ責は、訪問介護事業所や居宅介護事業所などの訪問型の事業所で活躍しています。サ責として働くには、「介護福祉士実務者研修」や「介護福祉士」など指定の資格を取得しなければなりません。
サビ管とサ責の違いについては、「サービス管理責任者とサービス提供責任者の違いを解説!兼務はできる?」の記事をチェックしてみてください。
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サービス提供責任者になるには資格が必要?要件と取得方法、仕事内容を解説
サービス管理責任者と児童発達支援管理責任者の違い
サービス管理責任者(サビ管)と児童発達支援管理責任者(児発管)は、支援対象者や職場が異なります。サビ管は、基本的に障害福祉サービス事業所を利用する18歳以上の方が支援対象者です。
一方の児発管は、18歳未満の障がいのある子どもやその保護者を支援します。主な職場は、放課後等デイサービスや児童発達支援事業所などです。
サビ管と児発管は、障がいのある方の個別支援計画を作成する点においては共通しています。そのため、要件も共通する部分が多いですが、細かい条件が異なるので、児発管に興味がある方は確認しておきましょう。
児発管については、「児童発達支援管理責任者(児発管)とはどんな職種?仕事内容や要件を解説」の記事をご覧ください。
サービス管理責任者と相談支援専門員の違い
サービス管理責任者(サビ管)と相談支援専門員は、職場と役割が異なります。サビ管は、障害福祉サービスのマネジメントを行う職種です。
一方、相談支援専門員には、利用者さんが障害福祉サービスをスムーズに利用できるようサポートする役割があります。相談支援事業所や基幹相談支援センターで、障害福祉サービスを利用したい方やそのご家族からの相談に対応するのが、相談支援専門員の仕事です。
サビ管と相談支援専門員は、利用者さんの支援をスムーズに行うために連携します。相談支援専門員が、利用者さんから相談を受けて必要な支援や方向性を決定し、それをもとにサビ管が事業所での支援内容を策定する流れです。
サビ管と相談支援専門員の要件は異なりますが、実務経験と研修の修了を経て従事する点は同じで、共通する要件も多くあります
相談支援専門員の要件については、「相談支援専門員に必要な資格は?初任者研修や実務経験について解説」の記事をご一読ください。
サビ管に向いている人
サビ管に向いている人は、適切なコミュニケーションが取れる人や、臨機応変な対応ができる人です。「自分はサビ管に向いているの?」と気になる人は、以下を参考にしてみてください。
適切なコミュニケーションが取れる人
相手の立場を理解して適切なコミュニケーションを取れる人は、サビ管に向いています。サビ管は、利用者さんやそのご家族、サービスを提供するスタッフ、関係機関など、さまざまな人と関わる職種です。不安を感じている利用者さんに対しては、ただ話を聞くだけではなく、その背景にある気持ちを汲み取り、安心感を与えるような言葉を選ぶことが求められます。
職員に指導する際は、業務の負担を考慮したうえで具体的なサポートを提案するなど、状況に応じた配慮が必要です。
臨機応変な対応ができる人
サビ管には、利用者さんの状況やニーズに応じて柔軟に対応する能力が求められます。利用者さんが急な体調不良や精神的に不安定な状態になった場合、状況を冷静に判断し、医療機関との連携や必要なサポートを迅速に行わなければなりません。
リーダーシップを発揮できる人
チームをまとめて目標に向かって牽引するリーダーシップがある人も、サビ管に向いているでしょう。提供するサービスの質を向上させるためには、職員それぞれの能力や課題を把握して指導する必要があります。
サビ管に向いている人について知りたい方は、「サービス管理責任者(サビ管)に向いている人は?仕事内容や要件も解説」の記事をチェックしてみてください。
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障害者福祉に向いている人の特徴とは?高齢者介護との違いや仕事内容を解説
【体験談】サビ管として働くやりがい
ここでは、就労継続支援事業所でサビ管として働く方の、やりがいに関するエピソードを紹介します。
私は、就労継続支援A型事業所でサービス管理責任者として働いています。サービス管理責任者の仕事のやりがいは、利用者さんの人生に深く関わり、成長を間近で見守れることです。目標だった一般就労への移行を達成した利用者さんから、「この施設と出会えて良かった」と感謝の言葉をいただいたときに、大きな達成感を覚えました。
また、チームで連携してサービスを提供するなかで、指導する職員の成長を感じられるのも、サービス管理責任者の仕事の醍醐味です。
サビ管として働く方は、利用者さんから感謝の言葉をもらったり、チームへの貢献を実感したりしたときにやりがいを感じるようです。
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サビ管の仕事の大変なところ
サビ管はやりがいを感じられる仕事である一方で、以下のような点に大変さを感じる場合があるようです。
- 業務の幅が広い
- 人間関係が難しい
- 責任が重い
サビ管は、個別支援計画の作成や職員の指導、関係機関との連絡調整など幅広い業務を担当するため、業務量の多さや時間管理の難しさを感じることがあるでしょう。
また、利用者さんやそのご家族、指導する職員と、どのように信頼関係を築けば良いか悩む場合も。サビ管の仕事にストレスを感じたときは、休日を使って気分転換をしたり、家族やほかのサビ管に相談したりして、悩みを溜めすぎないよう工夫することが大切です。
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サビ管になるにあたってよくある質問
ここでは、サビ管になるにあたってよくある質問に回答します。「サビ管になるのに必要な実務経験は何年?」「サビ管は国家資格?」と気になる方は、以下を参考にしてください。
サビ管になるには何年の実務経験が必要ですか?
サビ管になるのに必要な実務経験は3~8年で、従事する業務の内容や保有資格によって異なります。たとえば、現在介護職として働いている場合、介護職員初任者研修を取得し、身体介護などの直接支援業務の実務経験を5年以上積むことでサビ管の要件を満たせます。
サビ管になるのに必要な実務経験については、この記事の「サビ管の実務経験の要件」で詳しく解説しているのでチェックしてみてください。
サビ管は国家資格ですか?
サビ管(サービス管理責任者)という資格はありません。また、サビ管に受講が義務付けられている研修は、都道府県が管轄する公的な研修です。サビ管になるためには、「サビ管の実務経験の要件」に該当する実務経験を積み、サービス管理責任者研修(基礎研修と実践研修)を修了しなければなりません。
まとめ
サビ管になるには、実務経験の要件を満たして指定の研修を修了しなければなりません。必要な実務経験の期間は3~8年で、保有する資格や従事する業務によって異なります。
「サービス管理責任者基礎研修」を修了した後、OJTを経て「サービス管理責任者実践研修」を修了すると、サビ管として従事可能です。「基礎研修」と「実践研修」の申し込み方法や受講スケジュール、受講方法、研修費用は都道府県によって異なるため、自治体のWebサイトを事前に確認しておくと良いでしょう。
無資格の方がサビ管になる最短ルートは、「指定資格の保有と直接支援業務5年以上」です。比較的取得のハードルが低い「介護職員初任者研修」を取得し、介護職員やホームヘルパーとして直接支援業務の実務経験を積んで研修を修了すれば、最短5年ほどでサビ管の要件を満たせます。
「サビ管として障がいのある方をサポートしたい!」「サビ管になるための実務経験を積める職場はある?」という方は、レバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。「レバウェル介護(旧 きらケア)」は、介護・福祉業界に特化した転職エージェントです。
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