
この記事のまとめ
- 疲労の蓄積や人間関係のストレスから、「介護職に疲れた」と感じる人がいる
- 疲労の蓄積や人間関係のストレスは、休息を取ることや上司に悩みを相談すること
- 仕事に疲れて転職するときは、原因を明確にして自分に合う職場を探す
「介護職の仕事に疲れた…」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。介護職に疲れを感じてしまった場合、休息を取ったり、上司に相談したりすることが大切です。この記事では、介護の仕事に疲れを感じる理由や対処法を紹介します。また、退職を検討したほうが良い施設の特徴、転職時のアドバイスもまとめました。疲れから転職するか悩んでいる介護職の方は、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
「介護職に疲れた…」と思う理由
介護職の方が疲れたと思う理由は、体力的な負担や施設における介護観の方向性の違い、人間関係のストレスなどがあります。以下で、介護職が疲れる理由を解説するので、「なぜ介護業務に疲れてしまうのだろう…」と気になる方はチェックしてみましょう。
体力を使い疲労が蓄積される
介護職の主な業務は、利用者さんの身体介護と生活援助です。身体介護では食事・入浴・排泄の介助や車椅子への移乗などを行います。身体介護は利用者さんの身体を支えたり持ち上げたりするため、体力が必要とされる業務です。また、生活援助の掃除や調理といった業務も、立ち仕事で動き回る動作が多くあります。身体を動かす場面が多く、肉体的な疲労が蓄積されやすいといえるでしょう。
特に仕事と家庭と両立している介護職員の場合、退勤後は自宅で家事や育児などを行うことが多く、ゆっくりと過ごせない場合もあります。「帰宅後も身体を休める時間がうまく取れない」「オンオフの切り替えができない」といった声もあるようです。
施設の方向性と介護観が合わない
勤務先の施設理念や方向性と自身の介護観が合わず、疑問を感じることもあるでしょう。もしくは、掲げている施設理念と実際に行っている介護が異なっていて悩む場合もあります。
「自分のやりたかったケアを提供できない」「業務の進め方が自分の理想と違い違和感がある」と感じると、仕事を続けることに疲れてしまうでしょう。
人間関係にストレスを感じる
介護はチームプレーが欠かせない仕事ですが、職場内で派閥ができていたり、上下関係が厳しかったりして、職場の雰囲気が悪いとストレスを感じて疲れてしまうでしょう。
職員間で円滑なコミュニケーションが取れないと、業務に影響してしまうことがあるかもしれません。介護職同士の関係が良好でも他職種と意見が合わず、働きにくさを感じることもあるようです。
介護職の業務内容自体は好きでも、人間関係で精神的な疲れを強く感じてしまうと「辞めたい」と思うようになってしまうこともあります。
仕事内容に給料が見合わない
仕事内容に対して給料が見合わないと感じると仕事のモチベーションが低下して、疲れたと感じてしまうことがあります。
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.126)」によると、介護職員の平均給与は338,200円。12ヶ月分として計算すると、年収は約406万円です。
介護職員の仕事は夜勤があったり身体的な負担があったりするなど、きつい仕事があるので、仕事内容に対して給与が安いと感じると、不満を覚えることがあるでしょう。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2025年8月29日)
もう、限界かもしれない…
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介護の仕事に疲れたときの対処法
介護職の仕事に疲れたときは、休息を取って心身を休めたり、上司に悩みを相談したりしましょう。仕事に疲労を感じているときは、早めに対処することをおすすめします。疲れているのを我慢して続けていると、身体に支障が出てしまったり、ネガティブな思考になったりするかもしれません。少しでも疲れを感じたら、下記の対処法を試してみてください。
休息を取って身体の調子を整える
入居型の介護施設は、介護職の夜勤業務があるので、生活リズムが不規則になりがちです。生活リズムが乱れると疲労が溜まりやすくなるので、十分な休息を取り、身体の調子を整えましょう。しっかりと休息がとれていないと、疲労感がなかなか抜けなくなってしまいます。疲労が抜けないと判断力が低下して、仕事でミスをしてしまう可能性が高まるでしょう。
生活リズムを整えるのは簡単なことではありませんが、まずは睡眠時間を確保することが重要です。睡眠の質を上げて目覚めを快適なものにすれば、すっきりした心と体で仕事へ取り組めるでしょう。
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上司やほかの職員に悩みを相談する
介護業務や職場の人間関係に疲れてしまったら、信頼できる上司やほかの職員に悩みを相談して、改善できないか検討してもらうのも一つの方法です。
あなたが仕事にストレスを感じていたり疲れていたりするのかは、見た目だけでは相手に伝わりません。何に「疲れた」と感じているかを伝え、配置転換や業務フローの見直しを行ってもらえないか、相談してみましょう。あなたの声がきっかけで働きやすい職場環境に変わるかもしれません。
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友人や家族とゆっくり過ごす
毎日の仕事に忙殺されて疲れてしまったら、友人や家族など大切な人とゆっくり過ごす時間をとると良いでしょう。プライベートで楽しい時間を過ごすことで、ストレスが解消されて落ち着いた気持ちになれるはずです。休みの日は極力仕事のことを考えないようにしましょう。気持ちを切り替え、休日はリフレッシュすることが大切です。
自分を大切に思ってくれている人との時間がかけがえのないものだと思えたら、仕事への意識もまた変わってくるでしょう。
成長のチャンスと捉える
「介護の仕事に疲れた…」と感じるときは、介護職として成長する過程と前向きに捉えてみるのも、乗り越えるための一つの方法です。介護職は職員や利用者さん、ご家族など人と関わる機会が多く、人間関係で悩むこともありますが、コミュニケーション力を磨ける仕事ともいえます。
特に、介護は異業種からの転職者も多い業界です。自分とは違う価値観の人がいることを理解し、「このような考え方もあるのか」と、考え方の一つのパターンとして受け止めると良いでしょう。「利用者さん一人ひとりの特徴を把握する」「自分なりに業務の進め方を工夫する」などを意識することで、介護職として成長していけるはずです。
ただし、どうしてもつらかったり疲れてしまったりする場合は、無理はせず、自身の気持ちや身体を大事にしてください。
将来の目標を決める
「介護福祉士になる」「役職に就く」など、将来の目標を決めて取り組むことで仕事へのモチベーションがアップします。明確な目標があれば、「今の苦労が将来の糧になる」という意識を保てるので、つらい出来事でもポジティブに捉えやすくなるでしょう。
また、目標を達成すれば新しい活躍の場が待っていることも。将来的に理想の環境で働ける可能性が高まるだけでなく、これまでの経験や苦労が活かせる場面も増えるはずです。
仕事に役立つ資格を取得する
仕事に役立つ資格を取得することで、身体的な負担を軽減できたり給与アップが期待できたりします。介護職の資格はキャリアパスが整理されており、介護職員初任者研修、介護福祉士実務者研修、介護福祉士の順で取得することが可能。無資格者は入門資格である介護職員初任者研修を取得することで、基本的な介護スキルを身につけられます。
正しい介護の知識やスキルを身につけることで、介護の際に身体的な負担を軽減できるでしょう。また、資格を取得すれば、資格手当が支給される職場もあるので、積極的に取得を目指してみてください。
休職する
どうしても疲れが取れず、体力的・精神的に限界が来たときは、思い切って休職するのも手です。「職場に迷惑がかかるかも…」と、遠慮してしまう気持ちもあるとは思いますが、無理して続けることで心身に不調をきたす可能性もあります。メンタルがやられてしまう前に身体からのSOSをしっかり受け取り、気持ちが楽になるまでは仕事から離れてみてください。
転職を検討する
現在の職場で働くことで「つらい」「疲れた」と感じる方は、転職を検討してみてください。人間関係の悩みや事業所との介護観の違いなどは、転職することで悩みが解決する可能性があります。肉体的・体力的な疲れを感じているのなら、グループホームなど、身体介護が少ない施設を探してみてください。
どのような要因を避ければ、仕事で疲れることを抑えられるのか考えて転職先を探してみると良いでしょう。
介護職に限界を感じている場合は、退職後に少し休んで今後のキャリアを見つめ直す時間にするのも良いかもしれません。「常勤から非常勤に切り替える」「介護事務として働く」など、同じ介護業界でも働き方を変える方法もあります。
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退職すべき施設の特徴
ここでは、退職を検討すべき施設の特徴をまとめました。以下のような職場の場合、自分では労働環境を改善することは難しいでしょう。自分だけで原因が解決できない場合は、転職するほうが良いかもしれません。
パワハラやセクハラがある
職場におけるパワハラやセクハラは周囲に相談しにくく、改善されづらい傾向にあります。施設長や上司、先輩などに相談して改善してもらうのが理想ですが、すでに長期的に行われている場合や、相談しても変わらない場合もあるでしょう。状況が良い方向に変わらないのであれば、退職すべきタイミングといえます。
違法行為を強要される
介護現場における医療行為は、原則的に医師や看護師といった職種以外は行えません。介護職でも一定の条件を満たせば実施できる医療的ケアもありますが、大半の医療行為は不可能です。
「簡単だから」「忙しいから」といった理由で医療行為を介護職に任せようする職場からは、離れましょう。たとえ上司からの指示であっても、拒否してください。違法行為を強要する職場は、安心して働ける職場ではないので、転職したほうが良いでしょう。
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サービス残業がある
サービス残業を強要される施設の場合、退職を検討するべきです。「実際はどこの職場でもあるのかも」と思う方が多いかもしれませんが、労働基準法によると、特定の場合を除いて法定労働時間を越える労働は禁止されています。
また、法定労働時間以上の勤務は時間外労働となり、事業所は労働者に対して割増賃金を支払わなければなりません。サービス残業が当たり前という雰囲気が職場にある場合は、自分だけで解決することは難しいといえます。
そもそも、サービス残業をさせるような職場は、職員を大切に扱っていない傾向にあるため、転職したほうが良いでしょう。
出典
e-GOV 法令検索「労働基準法」(2025年8月29日)
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人間関係が悪く業務に支障が出ている
職場の人間関係にトラブルがあり、改善が見込めず業務上の連携や提供する介護の質に支障が出ているようであれば転職したほうが良いかもしれません。
上司に相談しても対応してくれなかったり、問題があるスタッフに注意してくれない場合、ストレスが溜まる一方です。職場の人間関係は自分だけでは解決することが難しいので、割り切って接することができない場合は、転職するのも効果的です。
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介護に疲れて転職する方へのアドバイス
転職することを決めたからといって、勢いのまま職場に退職意思を伝えたり、何も対処せずに新しい仕事を探したりするのは避けましょう。転職活動は、以下の点に注意して、進めてみてください。
仕事で疲労する原因を明確にする
疲れる原因を明確にして、介護職の仕事自体が合わないのか、その職場が合わないのか考えましょう。たとえば、職場の人間関係や給与の低さなどは、別の施設に転職することで解決する可能性があります。一方で、身体介護による体力的なきつさから疲れている場合、介護業務自体が原因なので、身体介護が少ない職場や異業種への転職で解決するかもしれません。
疲れる原因を明確にすることで、転職するときにその問題を避けることができます。転職後、早期離職しないためにも、疲労の原因が何か考えましょう。
異業種への転職リスクを踏まえて活動する
もし介護職に疲れて異業種に転職する場合、「これまでの経験が活かせない」「未経験・無資格OKでも給与が低くなってしまう」といったリスクがあります。転職先の業界や職種によっては、応募可能な求人が少ないことも。転職活動が長引く可能性もあることを考慮しておきましょう。
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他施設・他職種への転職を検討する
現在の職場には不満があるものの、「介護業界で働きたい」とお考えの方は、職種を変えることで問題が解決する可能性があります。たとえば、夜勤に疲れた方は日勤で働ける施設に転職することで負担が軽くなります。
「介護の仕事が嫌」なのか「今の環境が嫌」なのかを自分自身の心に問い、どのような仕事や職場に就きたいのかもう一度考えてみましょう。仕事に求めることや、やりがいを把握することで、自分に合った職場や職種の求人を探せるようになります。
十分な貯金があるかを確認する
今の仕事に対して疲れてしまった場合、早めに退職したくなるかもしれませんが、即断すると金銭的に困る可能性があります。転職活動が長引くことも踏まえ、数ヶ月収入がなくても問題ない生活費が貯金できているか確認しておきましょう。
金銭的に不安がある方は、現在の職場を退職する前に転職活動を始めるのが効果的です。
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応募先の施設や事業所を見学する
応募先が決まったら、実際に施設や事業所を見学して職場の雰囲気を把握しましょう。職員や利用者さんに笑顔があり、明るい職場は人間関係が良好で仕事のゆとりがある職場かもしれません。反対に、ピリピリした雰囲気がある職場や清掃が行き届いていない職場は人間関係に問題があったり、仕事量が多かったりする可能性があるでしょう。
職場の雰囲気を自分の目で確認することで、合う職場かどうか判断する際の参考にできます。
転職エージェントを活用する
転職エージェントでは、プロからアドバイスがもらえます。自分一人では収集が難しい施設の情報や雰囲気などをアドバイザーから聞くことが可能です。アドバイザーが日程調整や応募先とのやり取りを代行するので、エージェントを使えばスケジュール調整もしやすく、働きながらの転職活動もスムーズになるでしょう。キャリアプランの相談もできるので、転職に不安がある方も安心です。
介護業界での転職を検討するなら、介護業界に特化した転職支援サービスレバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。これまでのお悩みやご希望、適性を踏まえて条件に合った求人をご紹介します。
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「介護職に疲れた」と感じることに関する質問
ここでは、「介護職に疲れた」と感じることに関する質問に回答します。仕事に疲れて転職を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。
介護職の仕事の疲れが取れないときはどうしたら良いの?
介護職の仕事の疲れが取れないときは、しっかりと休息を取り、生活リズムを整えることを意識しましょう。上司やほかの職員に相談して、仕事の割り振りを見直してもらったり、効率的に業務を進める方法をアドバイスしてもらうのも効果的です。友人や家族と過ごすことや、趣味を楽しんで気持ちをリフレッシュするのも良いでしょう。
介護の仕事が嫌になった…
介護の仕事が嫌になったときは、どのような理由で嫌になったのか明確にしましょう。職場の人間関係や労働環境など、今の職場で解決が難しいときは転職するのも一つの方法です。退職したくなったときの対処法は、「介護職をすぐ辞めるのは大丈夫?退職の方法やよくある理由を解説」の記事で解説しているので、あわせてご一読ください。
まとめ
介護業務に疲れる理由には、ハードワークによる疲労や人間関係の悩みなどが挙げられます。今の仕事に疲れて「つらい」と感じてしまったら、ゆっくりと休息をとったり、友人や家族と楽しく過ごしたりしてリフレッシュしましょう。
どのような対策をとっても改善しない場合や、職場で違法行為がある場合は、転職を考えるタイミングといえます。転職する際は、仕事で疲れる原因を明確にして、自分に合った職場や職種に転職することが大切です。
自分に合った職場を見つけるには、転職のプロに相談してみましょう。レバウェル介護(旧 きらケア)は、介護業界に特化した転職エージェントです。介護業界での転職に詳しい専任のキャリアアドバイザーがヒアリングをもとに、求職者さん一人ひとりの転職活動をサポートします。条件交渉や選考対策、面接日の調整なども実施。サービスはすべて無料ですので、お気軽にご相談ください。
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執筆者

「レバウェル介護」編集部
お役立ち情報制作チーム
介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点


