認定介護福祉士のメリットとは?取得にかかる費用やカリキュラムも解説

介護の資格 2022年9月13日
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認定介護福祉士の資格に興味はあるものの、具体的にどのような資格なのかイメージしづらい方もいるのではないでしょうか。認定介護福祉士は介護福祉士の上級資格となるため、人材育成やマネジメント、地域包括ケアなど、運用や経営に関する部分にも携わります。この記事では、介護福祉士との違いやメリット、取得方法など、意外と知らない認定介護福祉士について解説します。

介護資格の種類一覧まとめ!取得のメリットや難易度を解説します

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目次

認定介護福祉士とは?

認定介護福祉士は、介護施設や事業所、介護福祉士、家族の方などの介護力を引き出し、他職種とも連携を図ることで地域包括ケアを推進する民間資格です。
他職種と連携しながら高度なサービスを提供し、介護福祉士の資格取得後のキャリアパスを形成する役割を担っています。
認定介護福祉士は、介護職のチームリーダーへ教育指導を行い、介護サービスの質を向上する役割を期待されています。医療やリハビリなど、あらゆる職種と関わることになるため、高度な介護スキルやマネジメント力を身につけられるでしょう。

介護福祉士の上級資格

認定介護福祉士は、介護福祉士の上級資格として2015年に制度化されました。
資格の位置づけは、「介護職員初任者研修→介護福祉士実務者研修→介護福祉士→認定介護福祉士」で、認定介護福祉士は介護士系の資格の中で最上位です。

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認定介護士と介護福祉士の3つの違い

認定介護士と介護福祉士には、以下の3つの違いがあります。

1.国家資格と民間資格

認定介護福祉士は民間資格であるのに対し、介護福祉士は国家資格である点が、大きな違いの1つといえるでしょう。
介護福祉士は国家試験に合格しなければ取得できませんが、認定介護福祉士は養成研修を修了後、認定されれば取得できます。

2.メインとする仕事内容

認定介護福祉士は介護の中核を担うリーダー的存在、介護福祉士は介護の現場で活躍するプロフェッショナルという役割がそれぞれあります。
介護福祉士は認知症ケアやターミナルケアなどの実践的な介護業務、認定介護福祉士は介護チームの取りまとめやリーダーへの教育、地域包括ケアなどがメインの仕事内容です。
認定介護福祉士は、介護福祉士に比べると直接的な介護業務に携わる機会は少ないでしょう。

3.取得のために必要な実務経験の年数

資格取得のためには、認定介護福祉士は5年以上の介護福祉士としての実務経験、介護福祉士は3年以上の介護職としての実務経験が必要です。

認定介護福祉士になるには

認定介護福祉士になるためには、介護福祉士としての実務経験を5年以上積み、認定介護福祉士養成研修を修了後に書類審査に合格する必要があります。
また、介護チームのリーダー経験や施設・在宅両方の介護サービスに携わった経験も必要です。
これらの条件を満たすような知識・経験・技能を得ることで、認定介護福祉士の道が開けるでしょう。

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介護福祉士を持っていると取れる資格は?活かし方や取得難易度を解説

認定介護福祉士を取得するメリット

認定介護福祉士は、複数の介護メンバーのリーダーよりもさらに責任のある立場から教育やマネジメントを行い、サービスの質を向上させる役割を果たします。
そのため、医者や看護師、理学療法士、作業療法士など、医療およびリハビリ系の職に就いている人との関わり合いが多くなります。
他職種と触れる機会が増えることにより、より質の高い介護サービスを提供できるようになるでしょう。
認定介護福祉士は介護職の人材育成をする役割も担うため、介護業務について教えたり、講義をしたりする機会も多くなる可能性があります。
他の人に教えることで自分も成長できるので、介護業界全体のレベルアップに貢献できるでしょう。
ただし、認定介護福祉士は、待遇面でのメリットを確認できるデータが少ないのが現状です。給料アップを期待して資格取得を検討している場合はその点に注意しましょう。
資格を有していれば介護福祉士よりも高いスキルを持っているという証明になるので、就職や転職に役立てられる可能性があります。
また、認定介護福祉士を取得していればリーダーや管理職に昇進できる可能性が高まるため、事業所や企業によっては役職手当を支給している場合もあるようです。

認定介護福祉士の資格を取得するには

認定介護福祉士の資格を取得するには、約600時間の「認定介護福祉士養成研修」を修了する必要があります。受講のスケジュールは事前に確認しておきましょう。

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認定介護福祉士とは?期待される役割や資格取得に必要な研修を解説

認定介護福祉士養成研修のカリキュラム

認定介護福祉士養成研修のカリキュラムは、「認定介護福祉士養成研修Ⅰ類」と「認定介護福祉士養成研修Ⅱ類」で構成されています
それぞれの内容について下記で解説するので、参考にしてください。

Ⅰ類

「認定介護福祉士養成研修Ⅰ類」では、医療やリハビリ、認知症、社会的支援などの新たな知識を修得し、介護現場における実践力を身につけられます。

Ⅱ類

「認定介護福祉士養成研修Ⅱ類」では、Ⅰ類で学んだことを通して自立に繋がる介護への応用力や指導力を獲得することができます。内容はチームマネジメントや組織の運用など、人材育成や経営に関わることが中心です。

認定介護福祉士養成研修の費用と申込方法

認定介護福祉士養成研修の費用は全国一律ではなく、実施団体によって異なります。そのため、自分が住んでいる地域の実施団体の費用を調べておきましょう。
たとえば、長野県介護福祉士会の場合は、非会員はおよそ60万円前後、会員はおよそ35万円前後となります。
研修に参加したい場合は、最寄りの実施団体(都道府県の介護福祉士会など)の申込書位必要事項を記入して郵送しましょう。

認定介護福祉士についてよくある質問

認定介護福祉士についてよくある質問に回答します。「認定介護福祉士資格を取得したい」と、考えている方は、ぜひご覧ください。

認定介護福祉士になるには何年かかるの?

認定介護福祉士になるには、介護福祉士として5年以上の経験が必要です。すでに介護福祉士として5年以上勤めている方は、認定介護福祉士養成研修を修了すればすぐに認定介護福祉士になれます。

介護未経験の方がこれから働きながら認定介護福祉士を目指す場合は、8年以上かかることを留意しておきましょう。

認定介護福祉士になるには」で、認定介護福祉士になる方法を解説しているので、ぜひご一読ください。

認定介護福祉士を取得する意味はあるの?

認定介護福祉士を取得すると、キャリアアップや転職の際に役立ちます。認定介護福祉士は、介護福祉士の上位資格なので、より質の高い介護知識やスキルを有していることを証明できるでしょう。また、認定介護福祉士は、介護職員の育成をしたり、講義をしたりすることもあります。「認定介護福祉士を取得するメリット」で認定介護福祉士を取得する魅力を詳しく解説しているので、興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。

まとめ

認定介護福祉士は介護の中核を担うポジションのため、資格を取得すると「リーダーとしてマネジメントのスキルが身につく」「多職種と連携する機会が増える」「より質の高い介護が提供できる」などのメリットがあります。
介護福祉士としてのレベルアップを図りたい方や、リーダーとして介護チームを引っ張っていきたいと考えている方は、取得を検討しても良いかもしれません。

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※この記事の掲載情報は2022年9月13日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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