この記事のまとめ
- 仕事のミスで落ち込む人の特徴はネガティブな人や周りの目が気になる人など
- ミスで必要以上に落ち込まないようにすることが介護職員にとって重要
- 介護の仕事でミスしやすいのは、転倒や誤飲、誤嚥、誤薬など
介護の仕事を行う際にミスをして落ち込むこともあるでしょう。しかし、落ち込みすぎて仕事やプライベートに支障をきたしてしまうのはいけません。
ミスは誰にでもあること。必要以上に落ち込まず、反省を次に活かすことが大切です。
この記事では、落ち込みやすい人の特徴を解説しています。必要以上に落ち込まないための心の保ち方や落ち込んだときの気持ちの切り替え方を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
ミスをして落ち込む人は慣れてきたときほど注意する
仕事に慣れてきたときほど、気の緩みからミスをする可能性が高くなります。落ち込みやすい人は、ミスをしないように意識的に行動することが大切です。
ミスや介護事故を起こしてしまうと、ほとんどの方が落ち込んでしまうでしょう。しかし、誰にでも失敗やミスはあるもの。失敗を反省し、自身の糧にすることが重要です。落ち込みすぎてしまう人は、ミスを引きずり、ほかの仕事でのミスにつながることも。同じミスを繰り返さないためにも、仕事に慣れてきた頃こそ、ミスに注意し、利用者さんに安全安心な介護を提供できるように心がけましょう。
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落ち込みやすい人の特徴
ここでは、落ち込みやすい人の特徴を解説していきます。自身が落ち込みやすい人の特徴に当てはまるか、今一度確認してみてください。
ネガティブな人
ネガティブな人は自身に劣等感を抱いていることが多く、落ち込むことが多くなります。ネガティブな人は劣等感から自身を客観的に見られず、自分のせいだと思いこむことも。たとえば、友人の機嫌が悪いなと感じたときに、「私が何か嫌なことを言ったのかも」と自身が原因だと考えて、落ち込んでしまいます。
ネガティブな人は、物事をマイナスに考える傾向があるので、一度ミスをすると、「またミスをするかもしれない」と、さらに不安や悩みを抱えてしまうことも。ネガティブな人は、負の感情を考え込みがちなので、注意が必要です。
周りの目が気になる人
周りの目が気になるのも、落ち込みやすい人の特徴です。ミスをすると、「同僚に迷惑をかけて嫌われたかも」と、落ち込みやすくなります。また、周囲の目が気になる方は、協調性が高すぎることがあり、人間関係のトラブルが大きなストレスになることも。協調性は重要ですが、周囲との関係を気にしすぎると落ち込むことも増えてしまいます。
人の意見に流されやすい
人の意見に流されやすい人は、相手と意見が衝突するのが苦手な傾向にあります。「意見が衝突して嫌われたくない」という気持ちが強いので、自分の意見や気持ちを抑え込んでしまうことも。しかし、気持ちを抑え込んでいると、気持ちが不安定になり、落ち込みやすくなってしまいます。
理想が高い
自身の理想が高いと、ミスをした際に理想とのギャップから落ち込みやすくなります。完璧な自分を想定していると、ミスをしたときに自分が理想像に届いていないことを実感してしまい、必要以上に落ち込んでしまうことも。理想に向かっている最中の成長途中である自分も受け入れてあげることが大切です。
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必要以上に落ち込まないための心の保ち方
必要以上に落ち込まないための心の保ち方を紹介します。気の持ち方で落ち込みすぎるのを予防できることもあるので、落ち込みやすい方は、ぜひ参考にしてみてください。
ポジティブなものに触れる
ポジティブなものに触れて、ネガティブな考えに支配されないようにしましょう。ポジティブな内容の映画を観たり、本を読んだり、ポジティブな人と会話したりするなど、ポジティブなものであれば、どんなものでも構いません。気持ちを明るくさせることで、必要以上に落ち込まないようになります。
自己肯定感を高く持つ
自己肯定感を高く持つことも、落ち込みすぎないために重要なポイントです。自己肯定感を高く保つには、自分や周囲を責めることをやめて、これまでの自分を肯定してあげること。小さなことでも良いので「自分の良いところ」を毎日一つでも見つけてみると、おのずと自己肯定感が育まれるでしょう。
失敗を受け入れる
失敗を受け入れることで、落ち込んだときに立ち直りやすくなります。失敗したことを受け入れないと、常に心が囚われてしまい、落ち込み続けてしまうことも。「自分は失敗した」と受け入れ、その後にどうするべきか考えることが大切です。理想ではなく、自分の現実を把握し、受け入れましょう。
客観的に物事を見る
客観的に物事を見ることで、気持ちの整理ができます。どうしてミスをしたのか客観的に見ることで、「ここが悪かったな。改善しよう」「それほど落ち込むことじゃなかったかも」と、改善点が見つかったり、必要以上に落ち込まなくなったりするでしょう。反省は必要ですが、過剰な後悔は仕事のパフォーマンス低下につながります。
客観的に物事を見るには、文字でミスをした状況や事実のみを書き出すのが効果的です。
相談できる相手を見つける
必要以上に落ち込みすぎてしまう人は、悩みを相談できる相手を見つけましょう。家族や友人、同僚など、一緒にいて安心できる相手に、ミスしてしまったことや落ち込んでいることを相談します。必要以上に落ち込み過ぎているときは、あなたの気持ちに寄り添ってくれる相手に相談して、心を落ち着けましょう。
転職をする
転職して環境を変えるのも一つの方法です。施設や仕事内容が合わないことがミスの原因になっている可能性もあります。落ち込みやすくなるのは、職場の雰囲気や人間関係が影響していることも。転職することで環境が改善され、必要以上に落ち込まなくなるかもしれませんよ。
落ち込んだ気持ちを切り替える方法
落ち込んでしまったときに気持ちを切り替えられるものを用意しておくことが大切です。以下で、気持ちを切り替える方法を紹介するので、自身に合った方法を見つけましょう。
睡眠をしっかりとる
睡眠が不足していると、些細なことで落ち込んでしまうことも。しっかりと睡眠をとると、頭がスッキリして気持ちを切り替えられます。睡眠は、疲労回復や心身のバランスを保つためにも欠かせないもの。眠気を感じなくても、疲労は蓄積されています。疲労やストレスの溜まった体や心で考えても、マイナスな思考になってしまうので、よく寝て身体を休めて、気持ちを切り替えましょう。
運動をする
運動は心身をリフレッシュさせるのに効果的です。軽いウォーキングやストレッチでも効果があるので、できる範囲で運動してみると良いでしょう。スクワットや屈伸など、職場でもできる運動があるので、落ち込んだときは試してみてください。
リラックスする
リラックスすることで、落ち込んだ気持ちを切り替えられます。入浴や呼吸法で、体の余計な力を抜くことが可能です。
湯船に浸かることで身体を温められ、血流もよくなります。季節の変わり目や寒さが厳しい時期は、精神のバランスや体調を崩しやすくなるので、しっかりと身体を温め、リラックスしましょう。
体に余計な力が入ると、緊張して酸素のめぐりが悪くなると言われています。深呼吸をして体に酸素を取り込みましょう。おすすめの呼吸法は、「3・2・15」の呼吸法です。3秒かけて息を吸い、2秒息をためて、15秒かけてゆっくり空気を吐き出す方法。数回、呼吸法を繰り返して、酸素をしっかりと取り込みましょう
趣味を楽しむ
趣味を楽しむのも落ち込んだ気持ちを切り替えるのに効果的です。映画を見る、読書をする、音楽を聞くなど、自分の趣味を楽しんでいる時間は、嫌なことを考える暇はないでしょう。ミスをして落ち込んだときは、一度仕事から離れて心をリセットさせるのがおすすめ。好きなことで気持ちを前向きにできれば、失敗も次に活かせる反省点として受け入れやすくなるはずです。
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介護の仕事で起こりうるミス
介護の仕事でおこりうるミスには、「転倒」「誤飲や誤嚥」「誤薬」があります。以下で詳しく解説しているので、ご一読ください。
転倒
利用者さんは、足がもつれたり、段差につまずいたりして転倒することがあります。転倒してしまうと骨折したり、頭をぶつけたりする可能性があるので、介護職員は転倒しないようにサポートをしなければなりません。特に、リハビリテーション中やケア中など、利用者さんの活動性が高まると転倒のリスクも高まります。
誤飲や誤嚥
食事や飲み物が誤って気管に入ってしまうことを「誤嚥」、食べ物以外の異物を飲み込むことを「誤飲」といいます。誤飲や誤嚥を起こすと、窒息や誤嚥性肺炎をおこす可能性があるので、食事介助の際には注意が必要です。
咀嚼機能や嚥下能力が低下したり、口内炎や喉の炎症でうまく飲み込むことができなかったりと、利用者さんが誤嚥を起こす原因はさまざま。口内にくっつきやすい食材や噛み切りにくい食材など、食事内容によっても誤嚥をしやすくなります。
誤薬
誤薬とは、別の利用者さんの薬を投薬したり、投薬の量や時間を間違えてしまったりすることです。利用者さんに薬を渡すのを忘れた、薬を床に落としてしまった、というのも誤薬に含まれます。別の薬を投薬したり、量を間違えてしまったりすると、利用者さんの健康に害がある恐れも。投薬のミスは死亡事故につながる危険性さえあります。
介護施設では、薬の取り違えや、利用者さんの名前を間違えることで誤薬することが多いようです。誤薬防止のためにダブルチェックを行っている施設もありますが、逆に「相手がしっかりチェックしてくれるだろう」という他人任せな考えになり、チェックが疎かになってしまう可能性もあります。
ミスを未然に防ぐコツ
ミスを未然に防ぐことで、落ち込むことがないようにしましょう。以下でミスを未然に防ぐコツを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
メモを取る
仕事をしっかり覚えていないとミスをしてしまうので、教わったときに仕事の方法や手順をメモに取っておきましょう。また、その日にやるべきToDoリストを作成するのも効果的です。仕事をしているうちに、ほかの業務のことを忘れてしまうことがあるので、メモとして残しておけば忘れることはありません。
質問をする
ミスをするのは分からないことを放置したり、作業が雑になったりしてしまっているからかもしれません。分からない仕事は、そのままにせず、先輩に質問をしましょう。質問をすれば、分からないことが解消できるうえに、先輩や上司に仕事への意欲をアピールできるというメリットもあります。また、一度質問することで、何か困ったときに相談や質問がしやすくなるでしょう。
ヒヤリハットを共有する
職場内で「ヒヤリハット」を共有し、介護事故を未然に防ぎましょう。介護事故の多くは、事故が起きる以前に「ヒヤリハット」という形で表れていることがほとんどです。たとえば、利用者さんが転倒しかけた場所に足元に段差があれば、職員間でその場所を周知したり、利用者さんの名前が似ていて薬を間違えそうなのであれば、薬を投与する際に注意するように呼びかけたり、誰かが感じた「ヒヤリハット」を共有することで介護事故を防げます。
仕事内容を再確認する
仕事を書き出し再確認することで、業務を俯瞰的に見て、効率の良い業務手順を見つけられます。効率の良い業務方法を見つけることで、仕事のやり忘れやミスの予防につながるでしょう。また、業務のマニュアルを作成することで、職員全体の仕事のミスを予防できます。
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まとめ
仕事でミスをすれば誰でも落ち込んでしまうものです。仕事に慣れてきたときほど、ミスに注意しましょう。
落ち込みやすい人は、「ネガティブ」「周囲の目を気にしがち」「理想が高い」などの特徴があります。必要以上に落ち込まないためには、ポジティブな作品や人に触れたり、自己肯定感を高く持ったりすると良いでしょう。落ち込む原因によっては、転職して環境を変えるのも効果的です。また、落ち込んでしまったときのために、自分に合った気分を切り替える方法を見つけておきましょう。
介護職で起こりうるミスは、転倒や誤飲・誤嚥、誤薬など。ミスを未然に防ぐことで、落ち込む可能性を減らせます。ミスを未然に防ぐには、メモを取ったり、分からないことがあれば質問したりすると良いでしょう。
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