認知症介護実践リーダー研修とは?修了は難しい?受講内容なども解説

介護の資格 2025年6月23日
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この記事のまとめ

「認知症介護実践リーダー研修とはどのような資格なの?」と気になる方もいるのではないでしょうか。認知症介護実践リーダー研修とは、認知症介護のリーダーを育成し、サービスの質向上を図ることを目的とした資格です。受講資格が定められているので、挑戦するハードルは比較的高いでしょう。この記事では、認知症介護実践リーダー研修の概要や学習内容、難易度などを解説します。受講を検討している方は参考にしてみてください。

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目次

認知症介護実践リーダー研修とは

認知症介護実践リーダー研修とは、認知症介護の指導ができるリーダーを育成するための資格です。介護施設や事業所において、地域の特性を活かして認知症の方を支援できるようになることを、研修の目的としています。

認知症介護実践リーダー研修は、各都道府県が指定する事業者が実施する研修です。会場や開催日時は、職場や自宅が所在する自治体のWebサイトなどから確認できます。

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認知症介護実践リーダー研修の概要

認知症介護実践リーダー研修は、「認知症介護基礎研修」と「認知症介護実践者研修」の上位資格にあたります。認知症への知識を深められるだけではなく、チームマネジメント力を学べるのが、認知症介護実践リーダー研修の特徴です。

認知症介護実践リーダー研修の概要のイメージ

ここでは、認知症介護実践リーダー研修の受講資格や申込方法、カリキュラムなどをご紹介します。受講を考えている方は参考にしてみてください。

受講資格

厚生労働省の「介護保険最新情報Vol.1224(p.7)」によると、認知症介護実践リーダー研修の対象者は、介護保険施設・事業所等に従事する介護職員で、一定以上の期間の実務経験を有しており、認知症介護実践者研修の修了から一定期間経過している必要がある」という条件を満たす方です。
なお、具体的な要件は都道府県ごとに異なります。各都道府県の受験資格については、都道府県の公式Webサイトなどからご確認ください。

東京都福祉局の「東京都認知症介護研修の概要」によると、東京都における認知症介護実践リーダー研修の受講要件は、下記のすべての条件を満たすことです。

  • 東京都内の指定の介護事業所に、介護職員等として従事している
  • 認知症介護実践者研修を修了しており、なおかつ修了から1年以上経過している(原則)
  • 認知症の方の介護業務に5年以上従事した経験がある(原則)
  • 介護事業所において、チームリーダーや指導を行う立場にある
  • 認知症介護の質を向上させる役割を担う意欲がある

認知症介護実践リーダー研修の受講要件は、ほかの福祉系の研修と比べて厳しく定められています。

受験資格である認知症介護実践者研修に関しては、「認知症介護実践者研修は難しい?受講のメリットや資格取得の方法を解説!」の記事で解説しています。これから受講する方は参考にしてみてください。

申し込み方法

受講の申し込みは、研修を実施している事業者のWebサイトから必要書類を送信、または郵送して行う場合が多いようです。各都道府県の指定する事業者が研修を実施しているため、申し込み方法は一律ではありません。
また、必要書類として「実践者研修の修了証」や「推薦状」「写真」などの提出が求められることがあります。用意に時間が掛かる場合があるので、上司に聞いたりWebサイトで調べたりして、申込方法や必要な書類を早めに確認しておくことが大切です。

申し込み後は、受講可否結果や受講決定通知書が送られてくるので、指示に従って受講手続きを行いましょう。受講希望者が定員を超えた場合、抽選となることもあるようです。

受講内容

認知症介護実践リーダー研修は「講義・演習」「他施設実習」「自施設実習」で構成されています。都道府県や事業所によって、カリキュラムの具体的な時間数は異なる場合があるようです。基本的なカリキュラムは、厚生労働省が以下のように周知しています。

講義・演習

認知症介護実践リーダー研修の講義・演習は、合計31時間(1,860分)です。学習科目と内容を以下の表にまとめました。

科目科目詳細
認知症介護実践リーダー研修総論:計90分・認知症介護実践リーダー研修の理解(90分)
認知症の専門知識:計330分・認知症の専門的理解(120分)
・施策の動向と地域展開(210分)
認知症ケアにおけるチームケアとマネジメント:計600分・チームケアを構築するリーダーの役割(180分)
・ストレスマネジメントの理論と方法(120分)
・ケアカンファレンスの技法と実践(120分)
・認知症ケアにおけるチームアプローチの理論と方法(180分)
認知症ケアの指導方法:計840分・職場内教育の基本視点(240分)
・職場内教育(OJT)の方法の理解(240分)
・職場内教育(OJT)の実践(360分)

参照:厚生労働省「介護保険最新情報Vol.1224(p.29-31)」

講義・演習では、認知症介護実践リーダー研修の概要や役割を学ぶとともに、認知症に対する理解を深めます。具体的には、原因疾患別の認知症の捉え方のポイントや、介護職員のストレスマネジメントの方法などが学習内容です。また、認知症を取りまく社会的課題や認知症施策の変遷を学ぶ科目もあります。

実習

認知症介護実践リーダー研修の実習は、課題設定240分、職場実習4週間、実習のまとめ420分で構成されます。以下の表に学習内容をまとめました。

科目科目詳細
認知症ケア指導実習・職場実習の課題設定(240分)
・職場実習(4週間)
・結果報告および職場実習評価(420分)

参照:厚生労働省「介護保険最新情報Vol.1224(p31-32)」

実習では、研修で学んだ内容を生かして、認知症ケアにおける課題の設定などを行います。指導目標の設定や、指導計画の作成・実践といった実務も体験する内容です。

職場実習に4週間掛かるため、働きながら取得しようと考えている方は、事前に確認しシフトを調整する必要があるでしょう。すべてのカリキュラムを修了すると、修了証書が交付され資格を取得できます。

Web研修が実施されているところもある

最近では、感染予防や受講の負担軽減のため、Web研修を取り入れている研修機関もあります。Web研修を受講する場合、安定したインターネット環境や、マイク・カメラ・スピーカーなどの準備が必要です。

インターネットの接続などの不具合によって受講できなかった場合は、欠席扱いとなってしまい、修了認定がもらえない可能性があります。そのため、事前に通信環境を確認しておくことが重要です。

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認知症介護実践リーダー研修の難易度

認知症介護実践リーダー研修には修了試験が義務付けられておらず、基本的にすべての研修を受講することで修了認定がもらえます。ただし、提出物や受講態度などから「研修内容の理解が足りない」と判断された場合は、課題の提出を求められたり、修了認定がもらえなかったりすることもあるようです。
とはいえ、試験や合格のボーダーが設けられているわけではないので、受講要件を満たしたうえで真面目に取り組めば、修了する難易度はそれほど高くないでしょう。

認知症介護実践リーダー研修を受講するメリット

認知症介護実践リーダー研修を受講するメリットは、認知症介護の質を向上させられることだけではありません。下記でメリットをご紹介します。

認知症に特化した介護施設や事業所での需要が高い

特に認知症に特化した介護施設や事業所では、認知症介護実践リーダー研修を修了した介護職員の需要が高く、取得すれば高く評価されるでしょう。
理由として、「グループホームで短期利用に対応する場合、認知症介護実践リーダー研修などを修了したスタッフの配置が義務付けられていること」が挙げられます。さらに、「認知症専門ケア加算の算定要件の一つを満たせること」も資格が評価される理由の一つです。

ほかにも、研修修了者が介護施設や事業所において認知症介護の指導を行えば、職場全体の認知症介護の質向上に貢献できます。認知症介護実践リーダー研修は、「資格や習得したスキルを活かして仕事をしたい」という方におすすめの資格です。

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キャリアアップにつながる

認知症介護実践リーダー研修は、主に指導者の育成を目的としているため、主任・副主任・ユニットリーダーなどのキャリアアップにつながる資格です。認知症介護実践リーダー研修は、認知症に関する研修の講師になるのに必要な「認知症介護指導者養成研修」の受験要件にも含まれています。

将来、認知症介護の指導者として働きたいと考えている方にとって、研修の修了は一つのステップになるでしょう。

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認知症介護実践リーダー研修に関するよくある質問

ここでは、認知症介護実践リーダー研修に関するよくある質問に、Q&A形式で回答します。

認知症介護実践リーダー研修の目的とは?

認知症介護実践リーダー研修の目的は、「認知症支援の質を向上させるための方策を展開するスキルを身につけること」です。認知症介護のチームリーダーとして職員を指導し、チームケアの調整を行えるよう、研修を通じてスキルを磨きます。

認知症介護実践リーダー研修は難しいですか?

認知症介護実践リーダー研修を修了することの難易度は、それほど高くないといえます。修了試験は義務付けられていないため、認知症介護実践リーダー研修のカリキュラムをすべて受講すれば、修了認定を得ることが可能です。
この記事の「認知症介護実践リーダー研修の難易度」にも、難易度の詳細をまとめています。受講を検討している方は、ぜひご一読ください。

まとめ

認知症介護実践リーダー研修とは、介護施設や事業所において認知症介護の指導を行うリーダーを育成するための資格です。「認知症介護基礎研修」と「認知症介護実践者研修」の上位資格にあたります。認知症に関する知識の習得のほか、チームマネジメントのスキルを養うことも研修の目的です。

認知症介護実践リーダー研修は、各都道府県が指定する事業者が実施しているため、会場や開催日時、受講料金、申込方法などは全国一律ではありません。申し込みについては、職場や自宅がある自治体のWebサイトなどで早めに確認しておくことが大切です。

認知症介護実践リーダー研修を取得すると、主任・副主任・ユニットリーダーなどへのキャリアアップにつながる可能性があります。また、施設全体における認知症介護の質の向上を図る役割を担うなど、周りから頼りにされることも増えるでしょう。

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※この記事の掲載情報は2025年6月23日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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