介護事務の仕事内容は?向いている人の特徴と必要な資格

資格・試験 仕事 2020/06/01
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事務仕事をしている女性の画像

介護事務に興味がある方に向けて、具体的な仕事内容や活躍できる介護施設の種類をまとめました。
超高齢化が進む日本において、介護事務は安定して需要が見込める仕事です。とはいえ、介護事務を目指すなら向き不向きを知ることも大事。
このコラムでは、介護事務に向いている人の特徴や仕事の魅力・大変なところを紹介します。介護事務をよく理解した上で、就職を考えていきましょう!

【目次】


介護事務の仕事内容
介護事務が活躍する場所
介護事務と他の事務の違い
介護事務の平均給料
介護事務の魅力
介護事務の大変なところ
介護事務に向いている人
介護事務になるには
資格を取得するメリット
介護事務の資格の種類
まとめ

介護事務の仕事内容


ノートパソコンを入力している手元の画像

介護事務の主な仕事は、介護報酬請求業務(レセプト作成)です。
ここで、介護事務の業務への理解を深めるため、「介護報酬」について確認していきましょう。

介護報酬とは?


介護報酬とは、介護事業所がサービスを提供した際に、見返りとして支払われるサービス費用のこと。
介護保険制度では、サービスを受けた利用者が料金(介護報酬)の1割を支払い、残りの9割を保険者である市町村が介護給付費として支払う仕組みとなっています。

介護報酬の額は各サービスごとに国が定めており、事業所のサービス提供体制や利用者の状況に応じて、加算・減算されるのが特徴です。

介護事務の役割


事業所は介護報酬を受け取るため、利用者や自治体に対して請求を行います。その際に必要な事務処理が、介護事務が行う「介護報酬請求業務」。
介護事務は、保険者と利用者への請求額を算定した介護給付費明細書や、利用者向けの請求書・領収書といった書類を作成します。

介護事務のその他の仕事


介護事務はメインの仕事である介護報酬請求業務のほかに、以下のような業務を行います。

・電話対応
・窓口対応
・備品の管理
・ケアマネージャーの補佐
・スタッフのシフト管理

さらに、施設によっては介護事務が介護職を兼務することもあります。
介護事務は、事務職として施設の運営をサポートしたり、介護を通してご利用者を支えたりと、活躍の幅が広い職種。業務の範囲は施設によって違うため、就職前にしっかり確認しましょう。

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介護事務が活躍する場所


介護施設のイメージ

介護事務は以下のような介護施設で活躍しています。

・訪問介護事業所
・デイサービス
・ショートステイ
・特別養護老人ホーム
・介護老人保健施設
・有料老人ホーム
・グループホーム
・介護保険適用の病院、診療所

いずれの施設にも、介護職やケアマネージャー、看護師といった他職種が在籍しており、介護事務は他の職種と連携しながら施設運営を支えていきます。

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介護事務と他の事務の違い


職場で電話を取る女性の様子

介護事務とその他の事務では、どのような点に違いがあるのでしょうか?

一般事務との違い


一般事務の仕事は、議事録や請求書といった書類の作成や、電話・来客対応、備品管理、データ入力など。
会社によって業務範囲は異なりますが、専門性がある仕事をこなすというより、部署に関係なく幅広い事務処理を行うイメージです。

介護事務と一般事務では共通する業務もあります。しかし、介護事務には介護保険制度に関する専門的な知識が求められる点が大きな違い。
介護事務は介護保険制度や介護報酬のルールを知ったうえで、介護報酬請求業務をこなします。

医療事務との違い


医療事務と介護事務の違いの1つは、勤め先です。医療事務の活躍の場は病院や診療所、クリニックが主。介護事務も介護保険が適用される病院で働くことはありますが、中心となるのは介護施設です。

さらに介護事務と医療事務の1番の違いは、請求業務の種類にあります。
介護事務の仕事は「介護報酬請求業務」ですが、医療事務が行うのは「診療報酬請求業務」。書類の種類としては、介護事務は「介護給付費明細書」を、医療事務は「診療報酬明細書」を作成します。
介護事務では介護保険制度の知識が求められますが、医療事務では医療保険制度の知識が必要な点が違いといえます。

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介護事務の平均給与


お金と預金通帳の画像

介護事務として働くうえでは、給料がどのくらいかも気になりますよね。ここでは厚生労働省のデータをもとに、介護事務の平均給与をご紹介します。
また、比較のために介護施設で働く他職種の平均給与もまとめたので、参考にしてください。

介護事務の平均給与(月給の場合)


常勤:307,170円
非常勤: 219,770円

他の職種の平均給与(月給の場合)


・介護職員
常勤: 300,970円
非常勤: 209,470円

・生活相談員、支援相談員
常勤: 321,080円
非常勤: 265,090円

・ケアマネージャー
常勤: 350,320円
非常勤: 229,050円

出典:厚生労働省「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2020年6月1日)

平均給与は勤め先の給与水準や経験年数、介護職と兼務するかどうかといった条件で変わるので、その点には留意してください。

また、上記では介護職の平均給与が介護事務より低くなっていますが、長年勤めた場合のキャリアアップの幅は介護職の方が大きいといわれます。
介護職を兼務する介護事務の中には、途中で介護職に転向する人もいるようです。介護事務で培った介護保険の知識は、介護職でも役に立つことは間違いありません。
介護業界を目指す方は、給与やキャリアアップ、働き方などさまざまな要素を考慮したうえで、自身が介護の現場でどのような役割を果たしたいかを考えると良いでしょう。

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介護事務の魅力


職場で笑顔で会話をする男性と女性の様子

介護の現場を支える介護事務には、働くうえで以下のようなメリットがあります。

介護職と比べて体力が必要ない


介護職を兼任せずに介護事務に専念する場合、介護職より身体的な負担が少なく体力に自信がなくても働けるのが魅力です。介護職と兼務する場合でも、介護職と比べてデスクワークの比率が高くなります。
介護事務なら体力に自信がなくても介護の仕事に携われることが可能。体力的な問題から、介護職から介護事務にキャリアチェンジする人もいます。

仕事や育児をしながら資格取得が目指せる


介護事務に関連する資格は通信講座や独学で試験対策できることが多く、仕事や育児をしながら資格取得を目指せます。資格取得にかかる費用もそれほど高額ではないので、興味を持ったらチャレンジしやすい点もメリットです。

働き方が多様


介護事務は正社員からパートタイムまで働き方が多様です。求人を選べば自分のライフスタイルに合った働き方ができ、育児やプライベート、家族の介護と両立しながら働けます。

超高齢社会で需要が増すと予想される


介護事務は将来的にも安定した需要があり、一定のスキルがあれば就職・転職に困らないことが予想されます。家族の都合で住む場所が変わったとしても、新しい土地で仕事を見つけられるでしょう。

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介護事務の大変なところ


真剣な表情で書類とパソコンに目を通す男性の様子

就職後のミスマッチを防ぐには、仕事の大変な部分を知っておくことも大切です。介護事務にはどんな大変さがあるのか、よく指摘される苦労をまとめました。

介護職との兼務が大変


ご説明したとおり、職場によっては介護事務が介護職を兼務する場合があります。介護職との兼務には、介護に関する知識が身につく、ご利用者と深くコミュニケーションがとれるといった良さがあります。
しかし、「介護事務に専念したい」という人にとっては、兼務は負担になるのも事実。「就職前に思っていた働き方と違った」と思う人も少なくはないようです。
介護事務に専念したい場合は、面接の段階で業務範囲をしっかり確認しておきましょう。

お金を扱うのが大変


細かな数字を扱う介護報酬請求業務では、ミスのない正確な作業が求められます。数字を扱う仕事は、少しの間違いが大きなミスにつながるのが大変なところ。
介護報酬の請求は施設の売上げに反映されるため、介護事務の責任は重大です。また、利用者に費用を請求する際も、ミスがあると信頼を失いかねないので、慎重に業務を進めることが求められます。

月末が大変


介護保険の集計は1ヶ月単位で行われるため、月末から翌月の始めにかけて請求業務が集中します。そのため月に1度、月末月初のタイミングで繁忙期が訪れ、その間は残業が増えたり休みがとりくかったりという苦労が。
職場によっては繁忙期の残業量が多く、育児やプライベートとの両立に難しさを感じる人もいるようです。

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介護事務に向いている人


オフィスでデスクワークをする男性と女性の様子

介護事務を目指すか決めかねている人は、自分に適性があるかを考えてみましょう。ここでは介護事務に向いている人の特徴をご紹介するので、参考にしてください。

介護に興味がある人


介護事務は介護保険の知識が必要であるため、介護への関心が高い人に向いています。介護報酬制度は定期的に改正されるので、勉強を続けて知識を更新する向上心も必要です。
また、介護職と兼務する場合は、「介護の仕事に携わりたい」と思えるかどうが、仕事への適性を決める要因になってきます。

デスクワークが得意な人


職場によって介護職との兼務があるとはいえ、介護報酬請求業務はパソコンによるデスクワークが中心です。
そのため、介護事務は1日パソコンに向かって仕事をすることが苦にならない人向き。毎月同じ請求業務を繰り返すことを考えると、ルーティン作業が好きな人にも合っています。

コミュニケーション能力がある人


デスクワークが中心となる介護事務ですが、ご利用者の質問に答えたり、窓口対応を行ったりします。その際は、高齢者と丁寧にやりとりするコミュニケーション能力が必要。サービス費用について質問を受けたときは、相手に分かりやすく説明しなければなりません。

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介護事務になるには


ノートにメモを取る女性の様子

介護事務になるのに必須の資格はありません。ただ、介護事務関連の民間資格は多数存在しており、資格を通して介護事務に必要な知識を学べます。

スキルに自信がある人は無資格でもOK


事務経験があってスキルに自信がある人は、無資格でも就職が可能です。「早く働き始めたい」「働きながら仕事を覚えたい」という場合は、無資格OKの求人を探してみましょう。

介護経験が有利に働く場合がある


介護職との兼務を前提とした求人に応募する場合は、介護経験があると採用に有利に働く可能性が高いです。特に、介護職員初任者研修や実務者研修といった介護系の資格があると、介護スキルを証明できます。

未経験者は資格取得がおすすめ


事務の仕事や介護業界に初めてチャレンジする方は、資格取得を通して必要な知識を身につけるのがおすすめです。
資格を取得するか迷う方は、次の項目で資格取得のメリットをご確認ください。

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資格を取得するメリット


就職面接の様子

介護事務の資格取得には、以下のようなメリットがあります。

就職に有利になる


無資格OKの求人がある一方で、介護事務の資格保有者を優遇する事業所も少なくありません。資格はスキルの客観的な証明になるため、保持していると即戦力をアピールできます。より多くの選択肢から勤め先を探したいなら、やはり資格がある方が有利でしょう。

介護保険の知識が身につく


介護事務として働くには、介護保険の知識が不可欠。資格勉強では介護保険の知識が学べるため、就職後に知識不足で困りません。
介護保険制度の歴史は浅く、十分な知識を持つ人はまだ少ないといわれます。そんな中で介護保険の知識を持っていると、介護の現場で重宝される存在になれるでしょう。
また、介護保険の知識があると、将来的にケアマネージャーなどを目指す際に役立ちます。

経理スキルが身につく


介護事務資格では実践的な請求業務のやり方を学べ、事務未経験でも経理に対応できるように。事務処理能力が向上すれば自分自身も仕事がしやすく、いち早く職場に馴染めます。

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介護事務の資格の種類


本の上に鉛筆と虫眼鏡が置かれている画像

介護事務には複数の民間資格がありますが、どの資格でも介護事務に必要なスキルを学べます。
受験資格や対策講座を開講しているスクールなどを考慮し、自分に合った資格を選んでください。

介護事務管理士(JSMA技能認定振興協会)



受験資格


特になし

試験形式


学科試験(介護保険制度、介護報酬の請求、介護給付単位数の算定、介護報酬明細書の作成、介護用語)
実技試験(レセプト点検問題、居宅サービス・施設サービスレセプト作成)

試験日


奇数月第4土曜日

ケアクラーク(日本医療教育財団)



受験資格


特になし

試験形式


学科試験(介護事務知識)
実技試験(介護報酬請求事務、介護給付費明細書作成)

試験日


年3回(5月、9月、1月)

介護報酬請求事務技能検定試験(日本医療事務協会)



受験資格


・日本医療事務協会が認定する介護事務講座を修了している者
・受験申請のあった高校・専門学校・短期大学・大学など
・受験申請のあった一般受験申込み者

試験形式


学科試験(正誤問題)
実技試験(居宅サービス介護給付明細書作成、施設サービス介護給付明細書作成)

試験日


偶数月の第3日曜日

介護事務実務士(医療福祉情報実務能力協会)



受験資格


特になし

試験形式


学科試験(介護保険法および関連法規、介護保険制度、介護報酬の請求)
実技試験(居宅サービス介護給付明細書作成、施設サービス介護給付明細書作成)

試験日


協会の教育指定校での団体受験のみ。詳しくは協会に確認してください

介護管理専門秘書検定資格(日本能力開発推進協会)



受験資格


協会指定の認定教育機関で全カリキュラムを修了した者

認定機関での履修内容


・介護保険制度
・介護報酬請求
・介護に関する知識
・要介護者やその家族のメンタルケア
・介護現場のスタッフのメンタルケア

試験日


カリキュラム修了後に随時在宅で受験

介護保険事務管理士(日本病院管理教育協会)



受験資格


財団が指定する教育指定校で専門知識を学んだ者

認定期間での履修内容


・介護保険制度論(介護保険制度論など)
・介護報酬算定実務(介護保険事務演習、介護保険実務など)

試験日


各教育指定校に合わせて実施

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まとめ


笑顔のスーツ姿の女性二人の画像

・介護事務の主な仕事は、介護報酬請求業務(レセプト作成)
・電話対応や窓口対応、ケアマネージャーの補佐を行うこともある
・施設によっては介護職を兼務することもある
・介護事務は介護保険制度の知識が必要な点で、一般事務や医療事務とは異なる
・介護事務の平均給与は307,170円(常勤・月給の場合)
・介護事務は体力が必要なく、働き方が多様なのがメリット
・介護職との兼務や月末月初の繁忙期が大変
・介護に関心がある人、デスクワークが得意な人は介護事務向き
・介護事務は資格必須ではないが、あると就職に有利になる
・介護事務の資格には、「介護事務管理士」「ケアクラーク」「介護報酬請求事務技能検定試験」「介護事務実務士」「介護管理専門秘書検定資格」「介護保険事務管理士」などがある

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