介護事務に資格は必要?合格率や取得方法、仕事に活かせるスキル

介護の資格 2025年8月1日
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この記事のまとめ

「介護事務の資格にはどのような種類があるの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。介護事務の仕事に活かせる資格には、ケアクラークや介護事務管理士などがあります。この記事では、介護事務の仕事で役立つ資格をご紹介。それぞれの資格の取得方法や合格率、難易度もまとめました。自分に適した資格や勉強方法を知り、介護事務として活躍するための一歩を踏み出しましょう。

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目次

介護事務におすすめの資格

介護事務の仕事に活かせる主な資格は以下のとおりです。

介護事務の資格は幅広く展開されています。自分が学習したい分野を明確にし、受験する資格を選びましょう。
以下で、介護事務の仕事に役立つ資格それぞれの取得方法や難易度を解説するので、介護事務の仕事に興味がある方は、チェックしてみてください。

ケアクラーク

ケアクラークとは、介護報酬請求や社会福祉制度の知識に加え、コミュニケーション能力や介護技術の知識があることを証明する資格です。一般財団法人日本医療教育財団が認定を行っています。

ケアクラークの取得方法

ケアクラークの資格は、ケアクラーク技能認定試験の学科試験と実技試験に合格することで取得できます。ケアクラーク技能認定試験に受験資格はないため、誰でも受験が可能です。

学科試験は、○か×を記載する入力方式と択一式の筆記試験で、介護事務の知識を問う60問が出題されます(50分)。実技試験は、介護報酬請求事務の入力方式と択一式の20問、介護給付費請求額計算の2問、介護報酬明細書作成の1問です(70分)。2025年におけるケアクラーク技能認定試験の受験料は、7,920円となっています。

ケアクラークの合格率・難易度

ケアクラークの合格基準は、筆記試験と実技試験の得点率がそれぞれ70%以上であることです。合格率は公開されていません。介護事務に関する幅広い知識が問われるため、合格するためには、試験内容を把握しておく必要があるでしょう。

介護事務管理士

介護事務管理士は、技能認定振興協会(JSMA)が主催する資格です。取得することで、介護報酬を正確に計算する知識・技術があることを証明できます。介護事務管理士の資格は、訪問介護事業所や訪問看護事業所、介護施設などで活用できるでしょう。

介護事務管理士の取得方法

介護事務管理士技能認定試験の学科試験と実技試験に合格することで、介護事務管理士の資格を取得できます。受験資格は定められていないので、誰でも挑戦可能です。
学科試験は10問、実技試験は診療報酬明細書点検問題が1問・作成問題が2問で、どちらもマークシート形式をとっています。なお、2025年時点の受験料は5,500円です。

介護事務管理士の合格率・難易度

介護事務管理士の合格基準は、在宅試験(紙試験)とインターネット受験で異なります。在宅試験(紙試験)の合格基準は、全問題の得点合計が80%以上あり、なおかつ学科・実技試験の両方で60%以上得点すること。インターネット受験の合格基準は、学科・実技支店の総合計が70%以上であることです。
介護事務管理士技能認定試験の合格率は70%ほどと比較的高め。得意分野を集中的に勉強したり、問題文をよく読み込んだりすることで、合格に近づけるでしょう。

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介護事務認定実務者

介護事務認定実務者は、全国医療福祉教育協会が認定する資格です。取得することで、介護保険制度や介護給付についての知識など、介護事務に関する技能を客観的に証明できます

介護事務認定実務者の取得方法

介護事務認定実務者(R)試験において、学科および実技問題に合格することで、介護事務認定実務者を取得可能です。受験資格は定められていないため、誰でもチャレンジできます。

試験内容は、学科問題が20問、実技問題が2例で、いずれもマークシート方式です。2025年時点の受験料は、一般受験の方が5,500円、認定機関で団体受験する方は5,000円となっています。

介護事務認定実務者の合格率・難易度

介護事務認定実務者(R)試験の合格基準は、学科試験、実技試験それぞれの正答率が6割以上であることです。ただし、問題の難易度等によって合格点が変動する場合もあります。合格率はおよそ60%~80%です。

介護保険事務士

介護保険事務士は、一般社団法人 つしま医療福祉研究財団が主催する、介護保険制度に精通したエキスパートを養成する資格です。取得することで、介護給付費請求事務を通じ、介護現場で即戦力として働けるスキルが身につきます。また、ケアマネジャー(介護支援専門員)の予備学習にもなるのが特徴です。

介護保険事務士の取得方法

財団が指定する学校「介護保険事務士養成講座」を修了し、介護保険事務士認定試験に合格すると、介護保険事務士を取得できます。試験内容は、学科試験が15問(45分)、実技試験が3問(90分)です。社会福祉士・介護福祉士養成施設校からの受験の場合、学科試験は免除になります。

介護保険事務士の合格率・難易度

介護保険事務士認定試験は、学科試験と実技試験のそれぞれで100点満点中60点以上の得点が合格基準です。再々試験まで追加料金なしで受験できるので、合格を目指しやすいでしょう。

介護保険事務管理士

介護保険事務管理士は、一般財団法人 日本病院管理教育協会が認定する資格です。取得すると、介護報酬請求に関するスキルのほか、介護施設の経営やサービス向上についてアドバイスを行うことも可能です

介護保険事務管理士の取得方法

介護保険事務管理士を取得するには、財団が指定するスクールに通学したうえで試験に合格し、認定申請をする必要があります。スクールで学ぶ科目は、「介護保険法制度論」「 介護報酬算定理論と実務」の2つです。

介護保険事務管理士の合格率・難易度

介護保険事務管理士の合格率・難易度は、公開されていません。気になる方は、お近くの教育指定校に問い合わせてみましょう。

介護報酬請求事務技能検定試験

介護報酬請求事務技能検定試験は、介護報酬請求に必要な知識と技能が審査される資格試験で、日本医療事務協会が開催しています。取得すれば、介護報酬請求だけではなく、利用者さんへのサービス案内やケアマネジャーのサポートもスムーズに行えるようになるでしょう

介護報酬請求事務技能検定試験の取得方法

介護報酬請求事務技能検定試験を受験できるのは、「日本医療事務協会が認定する講座を修了した人」です。受講生に配布されている受験要項を確認してから申し込みましょう。試験は自宅での受験で、教材や資料を閲覧することができます。

試験内容は、学科試験と実技試験に分かれており、試験に制限時間は定められていません。学科試験は正誤問題25問で、実技試験は、介護給付費明細書作成2問と介護給付費明細書の穴埋め1問の計3問です。

なお、介護報酬請求事務技能検定試験の受験料は2025年時点で6,600円で、講座の受講料は別途で必要になります。

介護報酬請求事務技能検定試験の合格率・難易度

介護報酬請求事務技能検定試験の合格基準は、非公開になっています。合格率は試験の実施回によって異なりますが、平均90%程度です。合格率が高い理由として、介護事務講座を受講後に受験することや、テキストの持ち込み・閲覧が許可されていることが挙げられるでしょう。

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介護系以外で介護事務に活かせる資格

ここでは、介護事務に活かせる介護系以外の資格をご紹介します。事務経験がある方は、すでに取得している資格もあるかもしれません。事務系の資格を保有する方や、PCスキルを磨きたい方は、チェックしてみましょう。

簿記検定

介護事務では、経理業務をこなすことが多いため、簿記検定を持っていると仕事に活かせます。これまでに事務職の経験があって、すでに保有している方もいるでしょう。特に、簿記検定2級以上を持っていれば、転職・就職の際に有利に働くことが期待できます。なかには、簿記検定を有していることが必須条件になっている介護事務の求人もあるようです。

医療事務技能認定試験

医療事務技能認定試験に合格すると、医療事務の仕事をするうえで必要になる、基礎的な知識を証明できます。医療事務の知識は、介護事務にも応用できます。そのため、介護事務として働く方は、医療事務の資格を保有している場合も少なくありません。介護事務の求人の歓迎条件に、医療事務技能認定試験が挙げられることもあります。

MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)

MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)は、マイクロソフト社の製品である、Excel・Word・PowerPointなどに関する知識・スキルがあることを証明する資格です。資料の作成やデータ分析に活かせるので、スキルをアピールすれば、選考で有利になる可能性があります。

WordとExcelの試験は、一般レベルと上級レベルの2つがあり、ソフトのバージョンごとに試験が設けられているようです。いずれの試験にも受験要件はないので、自信のある方は、上級レベルから受けることもできます。

日商PC検定

日商PC検定に合格すると、PCソフトを使った文書作成や表計算、ITに関する知識・スキルを証明できます。検定試験の種類は、「文書作成」「データ活用」「プレゼン資料作成」の3つです。基本的なPCソフトの操作を問うベーシックと、1~3級までのレベルに分かれています。受験に要件は設けられていないので、年齢や保有資格に関係なく、誰でも挑戦可能です。

介護事務の資格を取得するための勉強方法

介護事務の資格を取得すると決めたら、試験対策を行いましょう。ここでは、資格試験の勉強方法について解説します。「どうやって勉強すれば良いの?」と悩んでいる方は、参考にしてみてください。

スクールに通う

介護事務資格を取得するなら、講座を開いているスクールに通うと良いでしょう。スクールでは講師の指導を直接受けられるので、疑問点をその場で質問して解決できるのが強みです

スクールによっては、平日コースや土日コースというように、仕事やライフスタイルに合わせて通学時間を選択できることもあります。働きながら通学する場合、通学の負担を軽減するためにも、職場や自宅に近いスクールを選ぶのが重要です。スクールの費用はアクセスやサポート内容によって異なるので、複数のスクールを比較して自分に合ったスクールを選びましょう。

通信講座を利用する

自分のペースで資格の勉強をしたい人には、通信講座を活用しましょう。通信講座のメリットは、自分で勉強に取り組むタイミングを決められること。仕事に行く前に勉強したりスキマ時間を活用したりと、工夫して学習時間を確保できます
また、通信講座の場合、使用する教材やカリキュラムが決められているのが一般的です。スムーズに理解できるようにスケジュールが組まれているので、効率良く勉強を進められるでしょう。

独学で取り組む

スクールへの通学が難しい方や、資格取得にかかる費用を抑えたい方は、独学で勉強するのも選択肢の一つです。独学で勉強を進める場合、まずは受験する試験の過去問を解いてみましょう。はじめに試験の傾向や自分の実力を知ることで、試験対策がしやすくなります

その後は、テキストや教材を繰り返し解きましょう。教材は何冊も並行して使用すると、かえって効率が悪くなるため、1冊に絞るのがポイントです。教材選びの際は、学びたい内容がしっかりまとめられているか、持ち運びやすさなどが使用する場所・状況に合っているかをチェックしましょう。

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介護事務に必要なスキル

介護事務の主な仕事は、介護報酬請求に関する事務です。利用者さんや来客者の受付、ご家族からの電話への対応、備品の管理なども行います。
そのため介護事務には、介護報酬請求書(レセプト)の作成に必要な介護保険に関する知識やPCスキルのほか、コミュニケーション能力が求められるでしょう。

以下で介護事務に必要なスキルを紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

PCスキル

介護事務はレセプト作成を行うため、基本的なPCスキルが必要です。PC関連の資格があれば、基礎的な知識やソフトの操作が可能なことを証明できます。前職での経験や趣味の関係でPC操作が難なくできる方は、応募書類や面接で積極的に伝えましょう
PCスキルを証明する資格については、「介護系以外で介護事務に活かせる資格」で前述しているので、ご確認ください。

経理関連のスキル

介護事務員は、利用者さんへのサービス料金の請求も行います。請求書の作成も業務範囲なので、経理関連のスキルがあると活かせるでしょう。また、経理業務において正確な仕事ができる人は、適性がある可能性が高いといえます。

介護保険関連の知識

介護事務として働くには、介護保険制度に関する知識が求められます。介護報酬の請求をミスなくスムーズに行うためには、介護保険制度を理解していることが必須です。介護事務の資格を保有している方は介護保険についても学習しているので、スキルを活かして働けるでしょう。

コミュニケーション能力

介護事務の仕事には、コミュニケーション能力も求められます。介護事務では、介護職員やケアマネジャーといった幅広い職種とやり取りする機会があるため、チームの一員として円滑なコミュニケーションをすることが大切です。電話対応で高齢者の方やご家族と話す場合も、相手に伝わりやすい表現や言葉遣いを心がけましょう。

資格取得支援制度がある事業所の求人を探そう

資格取得支援を実施している求人を探せば、お得に介護事務の資格が取得できる可能性があります。
介護事務の資格を取得するには、講座を受講したり、試験に合格したりする必要があり、自身で受ける場合、受講費用がかかるのが一般的です。職場の資格取得支援を利用することで、費用を全額もしくは、一部負担してもらったり、資格取得に向けてシフトの調整をしてもらえたりすることも。資格取得支援の内容は職場によって異なるので、事前にどのようなサポートがあるか確認して求人を探すと良いでしょう。

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介護事務の資格に関するよくある質問

ここでは、介護事務の資格についてよくある質問にお答えします。「介護事務の資格を取得するか悩んでいる」という方は、ぜひご覧ください。

介護事務の資格取得は未経験では難しいの?

介護事務の資格は、未経験から取得できるものが多くあります。代表的な資格として、介護事務管理士やケアクラークが挙げられるでしょう。これらの資格は、介護事務に関する資格のなかでも認知度が高く、取得すれば介護保険制度に関する知識やスキルを証明できます。受験資格は設けられておらず、基礎から学ぶことができるので、介護業界や事務職の経験がない方も取得を目指せるでしょう。
介護事務に活かせる資格については、「介護事務におすすめの資格」で解説しているので、ぜひご覧ください。

介護事務の仕事は資格なしでもできる?

介護事務の仕事は、無資格・未経験から挑戦できます。無資格・未経験者歓迎の求人は、教育制度や資格取得支援が整っている職場が多いため、介護事務の仕事が初めての方も働きやすいでしょう。
介護事務は無資格でも挑戦できますが、資格を取得しておけば、選考で有利になることもあります。未経験から介護事務への転職に関しては、「介護事務は未経験だと難しい?仕事内容や向いている人をご紹介」の記事で解説しているので、ぜひご覧ください。

介護事務の資格を取得する意味はないの?

介護事務資格を取得することで、自信を持って業務をこなすことができます。資格の勉強で身につけた介護保険制度やレセプト作成に関する知識・技術は、実務に役立つでしょう。また、転職前に取得すれば、業務に対する熱意や理解があることを評価してもらえる可能性もあり、選考で有利になるかもしれません。

介護事務の資格は独学でも取得できるの?

介護事務の資格は、独学でも取得可能です。独学で介護事務について学ぶ際は、テキストや教材を使用します。自分に合ったテキストを選び、試験の傾向を掴むことが資格取得のコツです。独学の場合、スクールに通うより費用を抑えられ、自分で学習計画を立てられるメリットがあります。しかし、疑問点をすぐに解消しづらかったり、モチベーションを保つ必要があったりと、デメリットもあるので注意しましょう。
介護事務の勉強方法については、「介護事務の資格を取得するための勉強方法」で解説しているので、ぜひご覧ください。

まとめ

介護事務におすすめの資格としては、介護事務士やケアクラーク、介護事務管理士などが挙げられます。介護事務の資格は幅広く展開されているため、特に自分が学習したい分野が含まれるものや、取得しやすいものを選ぶと良いでしょう。
介護事務の資格以外にも、PCスキルやコミュニケーション能力、介護保険に関する知識などがあると、効率的に仕事を進められます。

資格なしでも、介護事務の求人に応募することはできます。しかし、資格を取得をしていたほうが選考で有利になるのも事実です。無資格・未経験から介護事務への転職を考えている方は、資格取得を視野に入れるのも良いでしょう。

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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

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※この記事の掲載情報は2025年8月1日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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