
この記事のまとめ
- 未経験の介護職が仕事に慣れるまでの期間は3ヶ月が目安だが、個人差がある
- 新人介護職が仕事に慣れるためには、メモを取ったり質問したりすると良い
- 介護職に慣れるまでの大変な期間は、上司に相談するなどして乗り越えよう
「介護未経験の職員が仕事に慣れるまでどれくらいかかるの?」と気になる方もいるのではないでしょうか。介護職が仕事に慣れるまでの期間は、一般的に3ヶ月程度です。しかし、仕事に慣れるまでの時間には個人差があるので、あくまで目安として考えましょう。この記事では、介護職の独り立ちにかかる時間や、未経験の新人職員の心得を解説します。職場に慣れるコツも紹介するので、仕事に不安がある新人介護職の方はご覧ください。
目次
介護職の仕事に慣れるまでどのぐらいの時間がかかる?
介護職の仕事に慣れるまでの期間はおよそ3ヶ月です。介護職は、食事介助や入浴介助、排泄介助、移動・移乗介助などの身体介護を行います。掃除や食事の準備などの生活援助、レクリエーションの運営、介護記録の作成なども仕事の一つ。介護職は幅広い業務を担当するので、慣れるまでの指導期間を3ヶ月程度と考える介護事業所が多いようです。
ただし、3ヶ月というのはあくまで目安であり、実際に仕事に慣れるまでの時間には個人差があります。研修の充実度やどれだけシフトに入るかによっても、慣れるまでにかかる時間は変わるので、焦らずに仕事を覚えていきましょう。
その悩み、解決できるかも
▼関連記事
特養で仕事が覚えられない時の対処法とは?現役介護職員が新人の悩みを解説
未経験の新人介護職員が仕事に慣れるまでの8つの心得
新しい職場は、慣れるまで毎日緊張の連続ですよね。特に未経験の新人の方が介護施設で働く場合、仕事内容や職場の雰囲気に馴染めるのかを不安に感じることも少なくありません。
以下では、未経験で働き始めた介護職の方に向けて、仕事に慣れるために覚えておくと良い8つの心得を紹介します。新人として職場で取るべき行動や意識すべき点を押さえて仕事をすれば、チームのメンバーとして受け入れてもらいやすいでしょう。
1.身だしなみは清潔に保つ
介護職は身だしなみを常に清潔に保つことが大切です。髪や爪を整え、メイクはナチュラルメイクにするなど、相手に不快感を与えない身だしなみにすることを心がけましょう
仕事を頑張っていても、寝ぐせがついたままの髪や派手なメイク、長く伸びた爪といった状態では、同僚や利用者さんからの印象が悪くなるリスクがあるので注意してくださいね。介護の仕事において、爪を切りそろえるなどの身だしなみは、衛生面の管理や利用者さんの安全のためにも必要な心得です。
2.教えてもらったことはメモする
新人介護職の方は、教えてもらったことは必ずメモする習慣を身につけましょう。メモを取ると、見聞きしたことを忘れないための「記録」になります。
未経験の介護職にとっては、あらゆることが初めての経験になるため、すべての業務を一度聞いただけで覚えるのは難しいでしょう。メモを取っておけば、分からないことがあっても後でゆっくり振り返れます。
ただし、実技指導のときは見逃すことがないように、メモを取らずしっかり見学することが大切です。見学後にポイントを整理してメモに残しましょう。
3.不安なことや分からないことは自ら聞く
不安なことや分からないことがあれば、自分から積極的に質問しましょう。先輩介護職は、新人が完璧に仕事をこなせるとは思っていません。意欲的に仕事に取り組む姿勢があれば、失敗もある程度は許容されるでしょう。しかし、何度も同じミスをしたり、質問せずに不明点を放置したりしている新人は、問題がある職員と見なされる可能性があります。
介護の現場は人手不足であることが多いため、先輩が常に新人を気遣ってフォローするのは難しいでしょう。分からないことを率先して質問することで、先輩職員が新人のつまずきを知るきっかけにもなります。疑問点を整理し、相手の状況をみて質問するのがポイントです。
4.自分の判断で勝手に対応しない
新人で仕事に慣れていないうちは、自分だけの判断で仕事を進めず確認を行いましょう。分からないことを自己流で進めると、スタッフだけではなく、介護を受ける利用者さんにも迷惑をかける結果になりかねません。
たとえば、移動介助を1人で実施した際に利用者さんが転倒して足を骨折した場合、利用者さんやそのご家族に迷惑をかけるうえに、施設が管理責任を問われるおそれもあるでしょう。自己判断で仕事を進めることで、思わぬ事故につながる可能性があります。
特に新人の間は、基本的なスキルや介護業務に関する判断力が不十分のため、迷ったときは周囲に相談することを習慣付けましょう。
5.コミュニケーションを十分に取る
普段から周囲とのコミュニケーションをしっかり取っておきましょう。コミュニケーションは、人間関係を構築するための基本です。周囲とのコミュニケーションが不十分だと、困った状況に置かれたときに助けを求めづらいと感じ、1人で抱え込んでしまいかねません。
周りと良好なコミュニケーションを取れば、信頼関係を築くことができ、早い段階で新しい職場に溶け込めるでしょう。日ごろから会話をすることで、質問も気軽にできるようになり、仕事を早く覚えることにもつながります。
6.複数の先輩職員からアドバイスをもらう
介護業務に慣れるためには、1人の先輩だけではなく、複数の先輩職員から仕事のコツを教わると良いでしょう。介護職として共通したスキルや知識はありますが、細かいケアの方法は人によって異なる場合があります。
複数の先輩職員のやり方を教わり、アドバイスをもらうことで、介護職としての多様な視点やスキルが身につくでしょう。また、対応方法のバリエーションを増やすことで、利用者さんの個性や好みに合わせた介護ができるようになります。新人介護職の方は、さまざまな先輩と関わって、多くの学びを得るようにしましょう。
7.元気に挨拶をする
職場での挨拶は元気良くするように心がけましょう。挨拶はコミュニケーションの最初のステップです。小さな声や暗い表情で行う挨拶よりも、元気な声と笑顔で行う挨拶のほうが、された相手は気持ち良いと感じるでしょう。
挨拶をするときは、表情や声のトーンのほかに、相手の目を見ることやお辞儀をすることも大切です。自分から積極的に挨拶をして、良好な人間関係を築いていきましょう。
8.大きな声ではきはきと話す
コミュニケーションを取るうえで、声の大きさや話し方は大事な要素の一つです。小さな声でぼそぼそと話すよりは、大きな明るい声ではきはきと話した方が、聞き手が感じる印象は良くなるでしょう。
ただし、プライバシーへの配慮が必要なときや、大きな声が苦手な利用者さんと関わるときは、状況に合った対応をすることが求められます。
▼関連記事
介護職に40代未経験で転職!「仕事を覚えられない」ときの対処法とは
介護職に慣れるまでの3つの乗り越え方
ここでは、介護職が仕事に慣れるための3つの方法を紹介します。職場の人間関係や業務に慣れるまでは、大変に感じることが多いかもしれませんが、乗り越えるための具体的な方法をチェックして不安を減らしていきましょう。
1.身体面の不安や悩みがあるときは上司に相談する
新しい職場に慣れるまでは緊張が続くものです。加えて、介護職は身体を使う仕事なので、腰や肩を痛めるなど、体力的な負担を感じることもあるかもしれません。ストレスや身体的な負担などが原因で体調面に不安が出てきたときは、上司に相談しましょう。
上司に相談することで、業務量の調整やサポートを受けられる可能性があります。身体への負担が軽減すれば、無理せず仕事を続けられるでしょう。不安や悩みに早めに対処することで、自分の健康を守れるとともに、早期退職の防止にもつながります。
2.失敗したときの対処法を見つける
仕事に慣れないうちは、ミスすることがあるかもしれません。そのなかでヒヤリとした体験をする場面もあるでしょう。仕事中に危ないと感じる体験をしたときは、次に同じことを繰り返さないよう、対処法を見つけておくことが大切です。対処法を見つけて職場全体で共有すれば、大きな事故の予防になるでしょう。
失敗したことを悪いことだと考えて必要以上に萎縮するのではなく、成長につながる機会と考えてみると、気持ちが楽になることがあります。
3.理想に近づくために日々の経験を積み重ねる
介護職として働くうえで、理想を持つことは大切です。たとえつらいことがあったとしても、自分にとっての理想があれば、それが支えとなって仕事を続けるモチベーションを保てるかもしれません。
理想に近づくためには、日々の経験を積み重ねていく必要があります。職場に理想像に近い先輩がいる場合は、仕事の方法を参考にして、自身の成長につなげていきましょう。
▼関連記事
介護職の新人放置が起きる理由は?対処法や職場選びに失敗しない方法を解説
仕事に自信がなくなったときに先輩職員が実践した対処法
レバウェル介護(旧 きらケア)が247人の介護職に実施した調査によると、「介護職に向いていないと感じたことが何回もある」と回答した人の割合は52.6%、「1回ある」と回答した人が9.7%でした。実に6割以上の介護職が、「向いていない」と感じたことがあるようです。
先輩職員が「介護職に向いていない」と感じたときに実践した対処法を以下にまとめたので、自信がなくなって仕事を続けられるか悩んでいる方は参考にしてください。
- 上司や同僚に相談する
- 勉強してスキルアップする
- 現状を受け入れる
- 休養を取ってリフレッシュする
- 自身の言動や業務を振り返る
- 介護職に就いた原点にかえりモチベーションを保つ
- 時間をかけて慣れていく
- 気持ちを切り替える
- 自分を信じてできる仕事を頑張る
- 利用者さんの立場になって考えてみる
- 介護の仕事でうれしかったことや楽しかったことを思い出す
- ほかの介護職員を参考にする
- 自分を奮い立たせて意欲を保つ
- 一度退職を検討してみる
「介護職に向いていない」と悩んだときは、上司やほかの介護職員に相談して共感やアドバイスをもらうことで、気持ちが楽になるようです。介護技術を学んでスキルアップすると、業務への理解が高まって自分に自信が持てるようになることもあります。
また、仕事に悩んだときは、気分転換をして気持ちを切り替えるのも効果的です。自分に足りないものや業務の問題点を振り返り、改善するのも良いでしょう。
「この仕事に向いてないかも…」と悩むときは、介護職を目指したきっかけや仕事でうれしかったことを思い出すことで、モチベーションが湧いてくるかもしれません。ベテラン職員を参考にして自分の業務を改善するのも、一つの解決方法といえるでしょう。
「介護職に向いていないのでは?」と不安に思うのは、仕事に慣れていないからかもしれません。特に未経験だと、最初は介護業務がきついと感じる場合がありますが、時間が経てば気持ちが変わることも考えられます。
誰しも慣れるまでは仕事がしんどいと感じてしまうもの。仕事への自信がなくなってしまったときは、さまざまな対処法を試してみると良いでしょう。
新人介護職員が早く職場に馴染むコツ
新人の介護職員が新しい職場に早く馴染むためには、「職場のルールを覚える」「何事にも学ぶ姿勢で行動する」といったことがポイントになります。これら2つのポイントを実践すれば、新人でも比較的早く現場の戦力になれるでしょう。
職場のルールを覚える
転職した介護職の方は、新しい職場のルールを理解して、それに従って仕事をするようにしましょう。特に別の職場で介護経験がある人が陥りがちなのが、以前の職場のルールのまま転職先の業務にあたってしまうことです。
介護事業所には、職場ごとのルールがあります。職場の決まりを無視して仕事をすれば、周囲の反感を招いたり、思わぬミスを引き起こしたりすることもあり得るでしょう。転職した際は、新しい職場のルールに基づいて仕事を進めることが大切です。
何事にも学ぶ姿勢で行動する
仕事を早く覚えて職場に馴染むためには、何事にも学ぶ姿勢を持って行動することが必要です。介護未経験の新人であれば、日々の業務の実践を通して学ぶことは多いでしょう。慣れないうちは、教わったことを覚えるだけで手一杯になるかもしれませんが、介護職として自立するためには、時間を見つけて自ら学んでいくことも重要です。
学ぶ姿勢を持って行動することで、成長につながるだけではなく、周囲からの評価が上がる可能性もあるでしょう。努力する姿が周囲から好意的に受け止められれば、職場に慣れるまでにかかる時間を短縮できます。
▼関連記事
介護職の新人イビリが起こる理由は?いじめの対処法や転職先の選び方を解説
介護職に慣れるまで不安な方によくある質問
ここでは、介護職に慣れるまで不安な方によくある質問を紹介します。「未経験で介護職に転職すると、仕事に慣れるまで時間がかかりそう…」とお悩みの方は、ぜひチェックしてみてください。
介護職が独り立ちするまでに時間はどれくらいかかるの?
介護職が独り立ちするまでの期間は、3ヶ月程度が目安です。しかし、仕事に慣れるまでにかかる時間には個人差があるので、周りのペースを気にし過ぎる必要はありません。仕事内容や夜勤の有無、シフトの頻度によっても、仕事を覚えるのにかかる期間は異なります。
この記事の「介護職の仕事に慣れるまでどのぐらいの時間がかかる?」でも、仕事に慣れるまでの期間について解説しているので、あわせてごご覧ください。
介護の仕事を覚えられないときはどうしたら良いの?
介護の仕事をなかなか覚えられないときは、メモを取ったり、分からないことを質問したりしましょう。「質問することをためらってしまう…」という方もいるかもしれませんが、分からないままにしておくほうが、迷惑をかけてしまうリスクがあります。分からないことは後回しにせず、その場で解決するようにしましょう。また、いつでも質問ができるように、同僚と信頼関係を築くことが大切です。
「未経験の新人介護職員が仕事に慣れるまでの8つの心得」では、新人介護職が職場に慣れるためのポイントを紹介しています。
「使えない職員」と思われないためにできることはある?
「使えない介護職員」と思われないためには、報連相(報告・連絡・相談)を徹底しましょう。また、同じ質問を何度も繰り返さないことや、仕事を選り好みしないことも大切です。
「介護の新人職員は「使えない」と言われる?よくある悩みや対処法を解説」の記事では、「使えない」と思われる可能性がある介護職員の特徴や改善方法を紹介しています。「仕事に慣れるまでに使えない職員だと思われたらどうしよう…」と不安な方は、ぜひご覧ください。
無資格だと介護の仕事に慣れるのに不利なの?
無資格・未経験の方は、介護技術を一から学ばなければいけないため、仕事に慣れるのに不利だと感じる可能性があります。しかし、仕事に慣れるスピードは人それぞれなので、無資格や未経験の方が必ずしも不利になるわけではありません。
仕事を覚えられるか不安な方は、余裕があれば事前に介護資格を取得しておくのも良いでしょう。介護職が未経験の方は、入門資格といえる「介護職員初任者研修」を受講して、基本的な介護技術を身につけるのがおすすめです。
「介護職員初任者研修を取得するメリットとは?資格の取り方とあわせて解説」の記事では、介護職員初任者研修を取得するメリットを詳しく解説しています。
その悩み、解決できるかも
先に資格を取りたい方へ
無料相談はこちら50代未経験でも介護の仕事ができるか不安です…
「50代で転職して職場に馴染めるか心配」「仕事を覚えられないかも」と不安な方もいるかもしれません。しかし、50代未経験の方も介護職への転職は可能です。介護業界では、未経験の40~50代以上の方も、人生経験を活かして活躍しています。同じような経歴の先輩職員も多くいるので、職場に馴染めるかを必要以上に心配せず、少しずつ慣れていけば良いでしょう。
50代未経験の方が介護の仕事を覚えるコツは、「「50代未経験で介護職に転職したけど仕事を覚えられない…」対処法を解説」の記事で解説しているので、参考にしてみてください。
まとめ
未経験の介護職員が仕事に慣れるまでの期間は、一般的には3ヶ月程度です。仕事を覚えるペースは人それぞれなので、時間がかかっても必要以上に焦ることはないでしょう。
未経験で介護職になると、毎日新しいことの連続で、仕事に慣れるまでは大変なこともあるかもしれません。しかし、新人は知らないことが多いため、ミスがあったりスムーズにできなかったりするのは仕方がないことです。新人時代は先輩職員から教育を受けられる時期なので、分からないことはどんどん質問して疑問を解消しましょう。
「介護業務をこなせない…」と悩んでしまう場合、上司に相談したり失敗したときの対処法を見つけたりすることで、少しずつ仕事に慣れることができるかもしれません。仕事に慣れるまでの間は、焦らずさまざまな対処法を試してみることが大切です。
介護職への就職・転職をお考えの方は、介護業界に特化した転職エージェントの「レバウェル介護(旧 きらケア)」にご相談ください。レバウェル介護(旧 きらケア)では、プロのアドバイザーがあなたの希望条件に合った求人を紹介します。サポートにより、事前に施設についての詳しい情報を知ったうえで転職先を選べるので、安心して応募できるでしょう。
「未経験でも働きやすい介護施設を教えてほしい!」という方や、「新人介護職として頑張っているけど苦労が絶えない…」という方は、ぜひ気軽にご利用くださいね。
その悩み、解決できるかも
先に資格を取りたい方へ
無料相談はこちら執筆者

「レバウェル介護」編集部
お役立ち情報制作チーム
介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点



