
この記事のまとめ
- 職務要約とは、職務経歴書の冒頭部分において経歴を簡潔にまとめたもの
- 職務経歴書に職務要約が必要な理由は、応募者の経歴の概要をつかむためなど
- 職務経歴書の職務要約を書くときは、簡潔に分かりやすくまとめるのがコツ
職務経歴書を準備する際に、「職務要約って何?」と疑問に思う方もいるでしょう。職務要約とは、職務経歴書の内容を簡潔にまとめたものです。採用担当者が最初に目を通す箇所なので、ここをしっかりと作り込むことが転職を成功させるカギになります。本記事では、介護職の転職で使う職務経歴書に特化して、職務要約の書き方のポイントをご紹介。職務要約に関するよくある疑問についてもまとめているので、ぜひ参考にしてください。
目次
職務経歴書の職務要約とは
職務要約とは、職務経歴書の冒頭部分に記載する、経歴を簡単にまとめたものです。採用担当者が最初に目を通すので、応募者の「第一印象」を左右する大切な部分といえます。
そもそも職務経歴書とは
職務経歴書とは、これまでの経歴を具体的に記載した書類のことです。履歴書にも経歴を記載する「職歴欄」がありますが、業務内容やポジションなどの詳細を書く十分なスペースはありません。履歴書に書ききれない経歴や、それにともなうアピールポイントなどを記載するのが職務経歴書です。
はじめての就職活動で職歴がなければ、職務経歴書を準備しなくても問題ありません。しかし、転職活動の場合は、どのような経歴も採用を判断する材料の一つになるため、きちんと用意しましょう。
介護業界の転職で使用する職務経歴書の書き方について詳しく知りたい方は、「介護職の職務経歴書の書き方!履歴書との違いや自己PRの例文も解説」をチェックしてみてください。
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職務経歴書に職務要約が必要な理由
職務経歴書に職務要約を記載する理由は、主に以下の2点です。「どうせ読み流されてしまう部分だろう」とよく考えずに作成してしまうと、効果的なアピールにつながらないおそれがあります。介護職として転職を成功させたい方は、職務要約の必要性を確認しておきましょう。
忙しい採用担当者が職務経歴の概要をつかむため
職務経歴書の職務要約を見れば、応募者の経歴をひと目で確認できます。応募者が多数いる介護施設や事業所の場合、採用担当者は何枚もの応募書類をチェックしなければなりません。応募者が1人なら履歴書と職務経歴書合わせても2枚のため細かく確認できるかもしれませんが、10人いれば応募書類は20枚になり大変な作業となります。
採用担当者が忙しく、詳細までじっくり読めない場合は、職務要約が応募者に興味を持つきっかけになることもあるでしょう。
求めている介護人材かどうか判断するため
介護業界内での転職の場合、職務要約から求めている介護人材かをある程度判断できます。たとえば、「即戦力になる人材」には、介護職として長期的に活躍してきた人やリーダー職に就いていた人などが当てはまるでしょう。
採用のプロである担当者は、介護経験からどのようなスキルが備わっているのかをイメージすることが可能なので、職務経歴書はきちんと作り込むことが大切です。
職務経歴書の職務要約を書くときの4つのポイント
介護業界の転職で職務経歴書の職務要約を書くときのポイントは、「簡潔に分かりやすくまとめる」「応募先で活かせるスキルや経験をアピールする」などです。以下で解説します。
1.簡潔に3~5行程度にまとめる
職務経歴書の職務要約は、3~5行程度を目安に分かりやすくまとめましょう。前述したように、職務要約は第一印象を決める大事な項目です。あれもこれも書きたくなるかもしれませんが、内容を詰め込み過ぎるとかえって読みづらくなるため避けましょう。
「ダラダラとした文章で読みにくい」「結局何が言いたいのか分からない」のようなマイナスの印象を与えた場合、選考を突破するのは難しくなります。職務要約は、大切な経歴が埋もれてしまわないよう、できるだけシンプルに書くのがおすすめです。
2.職務要約の作成前に盛り込む内容を準備しておく
記入ミスを防ぐには、思い出しながら書くのではなく、あらかじめ準備しておくことが大切です。
職務経歴書の職務要約に盛り込む項目の例
職務経歴書の職務要約には、次のような情報を盛り込みましょう。
- 前職の会社概要(会社・施設・事業所名、従業員数など)
- 勤務期間(〇〇年〇〇月~〇〇年〇〇月)
- 雇用形態
- 所属部署、職種、役職、異動歴
- 具体的な業務内容
業務内容は、単に「介護業務」と書くのではなく、働きぶりをイメージしてもらえるように「施設の種類、対象者、介護内容」を具体的に記載すると良いでしょう。
また、「業務を通して学んだこと」を書くのもおすすめです。介護職は実績を数字で表しにくい仕事なので、業務に対するこだわりや工夫、信念を示すことで、アピールにつながる職務要約になります。
3.応募先で活かせる介護スキルや経験をアピールする
介護職の経験があるなら、応募先の施設や事業所で活かせる介護スキルや経験が際立つように書きましょう。職務経歴書の職務要約から採用担当者が注目するのは「入職後に役立つスキルや経験があるかどうか」です。
介護職としての入職を希望するなら、「前職でITスキルが身につき周りから頼られました」のような、業務と直接関わりのない内容を記載しても採用担当者には響きません。そのため、「介護職として基本的なスキルが身についている」「働きながら実務者研修課程を修了した」など、介護職に関わるスキルや経験を職務要約に盛り込むことが大切です。
4.異職種からの転職なら介護職に活かせるスキルを書く
異職種から介護職へ転職する場合は、介護職に活かせるスキルや経験を書きましょう。「営業職で支店トップの成績でした」のように、介護職との関係性が薄いアピールをしてしまうと、単なる自慢話と捉えられてしまうかもしれません。
そのため、「営業職ではコミュニケーション能力を武器に、支店トップの成績を収めました」のように、介護職に活かせるコミュニケーション能力や接遇スキルをアピールする書き方がおすすめです。
異職種からの転職では、「これから介護職で活躍するポテンシャルのある人材かどうか」が評価されるので、今あるスキルや経験を介護職に結びつけて考えてみましょう。
介護業界の転職で評価される職務要約の例文
以下では、前項で解説したポイントを踏まえた、職務経歴書の職務要約の例文を2つご紹介します。ただし、例文はあくまで参考までに留め、自分の経験や応募先に合ったオリジナルの職務要約を作成してくださいね。
ほかの介護施設や事業所からの転職の場合
特別養護老人ホーム〇〇(定員120名)で、2021年から2025年までの約4年間、正社員の介護職員として勤務しています。介護業務では、要介護3以上の利用者さまを対象に、食事介助、排泄介助、入浴介助などを行っています。
昨年、介護福祉士実務者研修課程を修了したのをきっかけに、後輩職員の指導を任されるようになりました。そこからマネジメントや相談業務に興味を持つようになり、現在は介護福祉士国家資格の取得に向けて勉強中です。
未経験・無資格から介護業界へ転職する場合
株式会社〇〇(不動産業界、従業員数1,000名)で、2022年から2024年までの2年間、正社員の営業職として勤務していました。主な仕事内容は、個人のお客さまを対象とした戸建てや分譲マンションなどの不動産の販売業務です。
入社2年という短い期間ではありますが、担当地域で売上3位になり表彰された経験があります。営業職で培ったコミュニケーションスキルを活かして、貴施設の介護事業に貢献していきたいと思っています。
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職務経歴書の職務要約に関するよくある質問
最後に、職務経歴書の職務要約に関するよくある質問をまとめました。転職活動が初めての方は、職務要約を作成する前にチェックしておきましょう。
職務要約は何文字ぐらい書けば良いの?
職務要約は、3~5行程度(200字~300字程度)で簡潔にまとめるようにしましょう。職務経歴書の職務要約は、採用担当者が一目で理解できる内容にすることが大切です。採用担当者は、数多くの履歴書・職務経歴書に目を通すので、長々と書いたり、何を伝えたいのか分からない内容だったりすると、印象に残らなくなってしまうことが考えられます。
この記事の「職務経歴書の職務要約を書くときの4つのポイント」では、職務要約を書く際のコツを解説しているので、ぜひご一読ください。
職務要約にはどのようなことを書くの?
職務要約には、前職の会社概要や雇用形態、勤務期間、所属部署、職種、役職、異動歴、具体的な業務内容などを書きます。また、応募先の施設で活かせるスキルや経験もアピールしましょう。複数の施設で働いていた場合は、前職もしくは勤務期間の長い施設について書きます。職務要約の内容に具体性を持たせるために、勤務期間などを伝える際は、数字を積極的に使用するようにしましょう。
職務経歴書に職務要約はいらないって本当?
職務経歴書の職務要約は、自分の経歴やアピール内容の概要をひと目で伝える役割があります。記載するのがマナーなので、職務経歴書には職務要約を記載しましょう。職務要約が欠けていると、「就業意欲が低い」のようなマイナスの印象を与えてしまう恐れがあります。
職務要約の必要性については、この記事の「職務経歴書に職務要約が必要な理由」をご覧ください。
複数社に勤めていたので職務要約に書き切れません…
職務要約に職歴を書き切れない場合は、直近の仕事や在職期間の長い勤務先をメインに書きましょう。「職務経歴書の職務要約を書くときの4つのポイント」でも述べたとおり、職務要約は3~5行程度にまとめるのが基本です。会社や施設の名前だけ並べても、採用担当者は興味を持ってくれません。職務要約には特にアピールしたい経歴を書き、詳細は「職務経歴」に記載すると良いでしょう。
アルバイトや派遣の経歴は書いても大丈夫?
履歴書や職務経歴書に記載する職歴は、正社員の経験を書くのが一般的です。ただし、応募先の仕事に関係のあるものや直近の経歴などであれば、アルバイトや派遣といった非正規雇用での経歴を書いても問題ありません。介護業界の場合、介護職のアルバイトの経験も「即戦力になりそうだ」と好印象を持ってもらえるはずです。
介護職の応募書類作成の基本が知りたい方は、「介護職の履歴書の書き方マニュアル!例文やコツを知って転職を成功させよう」もあわせてご覧くださいね。
職歴なしのため職務要約に書くことがないです…
職歴がない場合は、職務経歴書を作成しなくても問題ありません。介護職の経験がなく不安な方は、事前に介護の入門資格である「介護職員初任者研修」を取得しておくのもおすすめです。介護職になるのに必須となる資格はありませんが、持っていることで就職や転職に有利になる可能性があります。
初任者研修の資格を履歴書に記載する際は、「初任者研修は履歴書に書ける?ホームヘルパー2級との違い」を参考にしてみてください。
まとめ
職務経歴書の冒頭に記載する職務要約とは、経歴を簡単にまとめたものです。忙しい採用担当者が、経歴や求める人材かどうかをひと目で確認できる項目のため、必ず記載しておきましょう。
職務要約に盛り込む内容は、前職の会社名(施設名)や就業期間、業務内容など。採用担当者の目に留まるよう、応募先と関連性の高い経歴や業務経験を書くのがポイントです。
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執筆者

「レバウェル介護」編集部
お役立ち情報制作チーム
介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点


