
この記事のまとめ
- 福祉用具専門相談員等の平均給与は約33万円で、平均年収は約396万円
- 福祉用具専門相談員の給与は、施設で働く介護職員より高い傾向にある
- 福祉用具専門相談員が給料を増やすには、資格を取得する方法などがある
福祉用具専門相談員の給料について知りたい方もいるのではないでしょうか?福祉用具専門相談員等の平均給与は33万円程度です。この記事では、福祉用具専門相談員の年収・給与について解説します。介護職との給与比較や給料を増やす方法、福祉用具専門相談員の将来性などもご紹介。福祉用具専門相談員への就職や転職を検討している方は、参考にしてみてください。
目次
福祉用具専門相談員の給料
職業情報提供サイト(job tag)の「福祉用具専門相談員 – 職業詳細」によると、2024年の福祉用具専門相談員を含む「その他のサービス職業従事者」の平均年収は396万円。12ヶ月で割ると、1月当たりの給与は約33万円です。給与の8割と仮定して手取り額の目安を計算すると、26.4万円程度になります。
なお、上記は「その他のサービス職業従事者」全体の数値で、福祉用具専門相談員に限定した給与データではありません。
同ページによると、福祉用具専門相談員のハローワークの求人の月額賃金の平均値は23.7万円です。福祉用具専門相談員の給与は、地域や事業所によって異なるので、就職を検討する際は地域の給与水準をチェックしておきましょう。
出典
職業情報提供サイト(job tag)「福祉用具専門相談員 – 職業詳細」(2026年3月16日)
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福祉用具専門相談員と介護職の給与・年収の比較
ここでは、職業情報提供サイト(job tag)を参考に、福祉用具専門相談員とほかの介護従事者の平均給与・年収を比較します。
| 職種 | 平均給与 | 平均年収 |
| 福祉用具専門相談員(その他のサービス職業従事者) | 約33万円 | 396万円 |
| 施設介護員 | 約31.3万円 | 376万円 |
| 訪問介護員 | 約31.8万円 | 381.2万円 |
| ケアマネジャー | 約35.8万円 | 429.6万円 |
参照:職業情報提供サイト(job tag)「福祉用具専門相談員 – 職業詳細」「施設介護員 – 職業詳細」「訪問介護員/ホームヘルパー – 職業詳細」「介護支援専門員/ケアマネジャー – 職業詳細」
福祉用具専門相談員(その他のサービス職業従事者)の平均給与は、施設介護員や訪問介護員(ホームヘルパー)よりやや高い結果です。一方で、資格取得の際に専門的な実務経験が必要なケアマネジャーよりは低い結果でした。
なお、平均給与は平均年収から算出しています。介護従事者の実際の給与は、保有資格や実績などに応じて決まる傾向にあるので、上記はあくまで参考としてご覧ください。
出典
職業情報提供サイト(job tag)「福祉用具専門相談員 – 職業詳細」(2026年3月16日)
職業情報提供サイト(job tag)「施設介護員 – 職業詳細」(2026年3月16日)
職業情報提供サイト(job tag)「訪問介護員/ホームヘルパー – 職業詳細」(2026年3月16日)
職業情報提供サイト(job tag)「介護支援専門員/ケアマネジャー – 職業詳細」(2026年3月16日)
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福祉用具専門相談員が給料を増やす方法
福祉用具専門相談員が給料を増やす方法は、資格を取得する方法やほかの職種を兼任する方法、高給与の職場へ転職する方法などがあります。
資格を取得してスキルアップを目指す
福祉用具専門相談員は、仕事に役立つ資格を取得してスキルアップすることで、給与が増える可能性があります。福祉用具専門相談員の仕事に役立つ資格は、「福祉用具プランナー」「ケアクラーク(R)」「普通自動車第一種運転免許」などです。
福祉用具に関する知識を深めたり、介護事務のスキルを身につけたりすることで職場での評価が上がれば、給与アップを目指せます。福祉用具専門相談員は、利用者さんのもとへ福祉用具を運搬するため、運転免許を持っていると仕事の幅が広がるでしょう。
ほかにも、「介護福祉士」「ケアマネジャー」「社会福祉士」など、介護・福祉分野の資格を取得すれば、利用者さんやご家族に寄り添いながら福祉用具の提案ができます。
営業して新規顧客を得る
福祉用具専門相談員は、新規営業先を獲得すると給料にインセンティブが付くことがあります。主な営業先は、介護施設や居宅介護支援事業所(ケアマネ事務所)などです。
福祉用具への理解を深めて積極的に営業を行うことで、努力が給与アップにつながります。インセンティブ給与の支給の有無や金額は職場によって異なるので、確認しておくと良いでしょう。
ほかの職種を兼任する
職場によっては、福祉用具専門相談員が併設する事業所のケアマネジャーなどを兼任する場合もあるようです。ほかの職種を兼任すると仕事の幅が広がり、その分給与が上がることが期待できます。さまざまな仕事に携わり重宝される人材と評価されれば、給与アップにつながるかもしれません。
管理職へキャリアアップする
福祉用具専門相談員は、事業所の管理者の兼任が認められています。管理職へキャリアアップすることで、昇給や役職手当による給与アップが見込めるでしょう。管理者やリーダーになると、施設運営や職員の指導・育成などに携わる機会が増え、スキルアップできます。
キャリアアップするには、計画的に経験を積んだり資格を取得したりしてスキルを向上させると良いでしょう。
給与が高い職場へ転職する
給与が高い職場へ転職するのも、収入を増やす方法の一つです。今の職場で昇給が見込めずキャリアの目標を叶えられない場合は、高給与の職場への転職を検討してみると良いかもしれません。
収入アップを目指して転職する際は、月々の給料だけではなく、賞与や手当、昇給制度なども確認しましょう。転職後に後悔しないためには、仕事内容や福利厚生などもチェックして総合的に判断することが重要です。情報収集をして複数の求人を比較すると、希望条件に合った働き方ができる職場を見つけやすいでしょう。
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福祉用具専門相談員とは
福祉用具専門相談員とは、福祉用具を必要とする高齢者や障がいのある方に、福祉用具の提案や説明を行う職種です。福祉用具の貸与や販売に加え、使用状況の確認や定期的なメンテナンスにも対応し、心身の状態に合った福祉用具を安全に使えるよう支援します。
さらに、ケアマネジャーや介護職員などの他職種や利用者さんのご家族と連携し、福祉用具に関する相談に乗ったり使い方のレクチャーをしたりする役割も担います。
必要な資格
福祉用具専門相談員になるには、「福祉用具専門相談員指定講習」の修了が必要です。福祉用具専門相談員指定講習のカリキュラムは53時間で、7日程度かけて受講します。筆記試験の難易度は低く、不合格だった場合も再試験を受けられるスクールが多いようです。
ただし、以下の資格を取得している方は、福祉用具専門相談員指定講習を受講しなくても、福祉用具専門相談員として働けます。
- 保健師
- 看護師
- 准看護師
- 理学療法士
- 作業療法士
- 社会福祉士
- 介護福祉士
- 義肢装具士
介護福祉士・社会福祉士・看護師などの資格取得の過程で身につく知識やスキルは、福祉用具専門相談員の仕事にも活用できます。
活躍する職場
福祉用具専門相談員は、主に福祉用具貸与・販売事業所で活躍しています。福祉用具貸与・販売事業所は、福祉用具専門相談員2人以上の配置が義務付けられている介護事業所です。
ほかにも、福祉用具専門相談員の知識は、住宅改修事業所や介護施設、福祉用具メーカー、介護用品を取り扱うホームセンターなど、幅広い職場で活かせるでしょう。
出典
職業情報提供サイト(job tag)「福祉用具専門相談員 – 職業詳細」(2026年3月16日)
福祉用具専門相談員の仕事内容
福祉用具専門相談員の仕事内容は、福祉用具の選定・調整・取扱説明や、計画作成・モニタリングなどです。
福祉用具の選定・相談対応
実際に利用者さんやご家族と会って心身の状態や使用環境を把握し、利用者さん一人ひとりに適切な福祉用具を選定します。利用者さんの生活上の悩みや課題を解消するには、福祉用具の種類や機能、対象者などの知識が必要になるでしょう。
福祉用具サービス計画の作成
ケアプランや利用者さんからの相談をもとに、福祉用具の利用計画(福祉用具サービス計画)を立てます。どのような福祉用具を貸与・販売するのかを計画書に記載し、利用者さんが同意して福祉用具の利用がスタートする流れです。
福祉用具の適合・取扱説明
福祉用具を利用者さんや使用環境に合わせて調整します。福祉用具を安全に使用できるよう、利用者さんやご家族、介護職員などに使い方の説明をすることも、福祉用具専門相談員の大切な仕事の一つです。
モニタリング
福祉用具の使用開始後は、利用者さんのもとを定期的に訪問し、福祉用具の点検や使用状況の確認を行います。定期的にモニタリングすることで、利用者さんの変化に応じた福祉用具の選定や、福祉用具の劣化による事故の防止につながるでしょう。
厚生労働省の「令和6年度介護報酬改定における改定事項について(p.59)」によると、福祉用具貸与のサービスを提供する場合、6ヶ月に1回以上モニタリングをすることが義務付けられています。
出典
厚生労働省「令和6年度介護報酬改定について」(2026年3月16日)
福祉用具専門相談員の給料の将来性
高齢化に伴って福祉用具が必要な方は増加しており、福祉用具専門相談員は需要が高く将来性が高いといえます。そのため、人材確保を目的に今後給料がアップする可能性があるでしょう。
内閣府の「第1章 高齢化の状況(p.3)」によると、2024年の65歳以上の人口割合(高齢化率)は29.3%でした。日本は高齢化が進んでおり、高齢化率は上昇が続く見込みです。
また、職業情報提供サイト(job tag)の「福祉用具専門相談員 – 職業詳細」によると、2024年度の福祉用具専門相談員の有効求人倍率は6.07倍で、人材不足の状況がうかがえます。
出典
内閣府「令和7年版高齢社会白書(概要版)」(2026年3月16日)
職業情報提供サイト(job tag)「福祉用具専門相談員 – 職業詳細」(2026年3月16日)
福祉用具専門相談員についてよくある質問
ここでは、福祉用具専門相談員に関するよくある質問に回答します。福祉用具専門相談員の仕事を始めるかお悩みの方は、ご覧ください。
福祉用具専門相談員の仕事はきついの?
福祉用具専門相談員は、車いすや介護ベッドなどの福祉用具を取り扱うため、搬入や設置の際に体力的な負担があります。重量のある物を運搬するので、腰痛になるリスクがあるでしょう。また、福祉用具専門相談員は、利用者さんやご家族、ケアマネジャーなど、多くの人と関わるため、人間関係にストレスを感じることも考えられます。
福祉用具専門相談員の仕事のきつさは、「福祉用具専門相談員はきつい?対処法はある?仕事内容ややりがいもご紹介」の記事で解説しているので、あわせてご一読ください。
福祉用具専門相談員の給料は安いの?
福祉用具専門相談員は、介護業界で働く他職種と比較して特別給料が安いことはありません。ただし、福祉用具専門相談員の給料は地域や職場によって異なるので、就職を検討する際は求人を調べて判断しましょう。
介護系の職種との給与差は「福祉用具専門相談員と介護職の給与・年収の比較」で解説しているので、チェックしてみてください。
まとめ
福祉用具専門相談員を含む「その他のサービス職業従事者」の平均給与は約33万円で、平均年収は約396万円です。福祉用具専門相談員(その他のサービス職業従事者)の給与は、介護施設で働く介護職員やホームヘルパーより給与が高い傾向にありますが、ケアマネジャーよりは低い傾向にあります。
福祉用具専門相談員が収入を増やす方法は、資格を取得してスキルアップする方法や高給与の職場に転職する方法などです。人手不足で需要が高い職種なので、人材確保のために今後給与水準が上がる可能性があります。
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執筆者

「レバウェル介護」編集部
お役立ち情報制作チーム
介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点



