年上の後輩との仕事がやりにくい…上手な接し方のコツを解説

介護職の悩み 2025年3月13日
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この記事のまとめ

「年上の後輩とどう接すれば良いの?」と、お悩みの介護職の方もいるかもしれません。職場には幅広い年代の人が働いているので、年上の後輩や年下の先輩ができることもあるでしょう。この記事では、年上の後輩へのよくある悩みや、接し方のコツを解説します。年上の後輩ができても、年齢を必要以上に気にせず相手に敬意を持って接することが大切です。年上の後輩への接し方に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

年上の後輩へのよくある悩み

年上の後輩に対し、「指示を聞いてくれない…」「タメ口で話してくる…」「報告・連絡・相談ができていない…」という悩みがあるようです。
年上の後輩への接し方には、多くの人が悩んでいます。「ダメな先輩かも…」と1人で悩む必要はありません。以下で、年上の後輩へのよくある悩みを解説するので、ぜひご覧ください。

仕事の指示を聞いてくれない

年上の後輩に、年下だという理由で仕事の指示を聞いてくれなかったり、我流で進められてしまったりすることがあるようです
年齢を重ねると、柔軟性が低下したり、新しいことを覚えるのに時間がかかってしまったりする傾向があります。年上の後輩が指示を聞いてくれなくても、必要以上に自分を責めたりしないようにしましょう。

タメ口で話してくる

「年上の後輩がタメ口で馴れ馴れしい…」と悩んでいる方もいるようです。先輩の立場から、「タメ口で話してくることにイライラする」と感じる人もいるでしょう。
あまりにも馴れ馴れしい態度や横柄な態度で接してくるようであれば、仕事の場であることや、友人ではなく同僚であることを伝えてみましょう。改善されない場合は、上司に相談してみるのも効果的です。

プライドが高く報告・連絡・相談ができない

年上の後輩の中には、自尊心の高さから1人で仕事ができると考えている人もいます。プライドの高さから人に相談することを良くないことだと思い、「報告・連絡・相談」を適切に行えず、業務に影響を与えてしまうことがあるようです
年上の後輩への悩みは1人で解決することが難しいこともあるでしょう。周囲にも協力してもらいながら年上の後輩へ向き合うことが大切です。

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年上の後輩への接し方のコツ

ここでは、年上の後輩への接し方のコツを紹介します。年上の後輩への対応に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

年上の後輩への言葉遣いは敬語を使う

年上の後輩には敬語を使うのが無難です。「年上だから敬語」「後輩だからタメ口」という決めつけをしないようにしましょう。
言葉遣いは関係性によって変えていくものです。親しくなれば、タメ口を含めて関係性に合った適切な言葉遣いを選択していくことができるでしょう。なお、年上の後輩の緊張をほぐすために、少し砕けた言葉を使うのは問題ありません。

年齢や先輩後輩に関わらず、いきなりフランクに接せられるのが苦手な人もいます。あくまで職場の同僚として、適切な言葉遣いを意識することが大切です。

コミュニケーションを積極的に取る

コミュニケーションを積極的に取ることで、人間関係が良好になる可能性があります。年上の後輩の悩みや困っていることをコミュニケーションを通じて引き出してみましょう。
コミュニケーションを重ねて、人柄や性格について理解を深めれば、苦手に感じていたことが解消するかもしれません。

業務の背景や意味を伝える

命令系で指示を出すのではなく、意味を伝えながら自分で選択できるように業務の指示を出しましょう。たとえば介護職の場合、食事介助の際に「〇〇さんと△△さんをここに座らせてください」という指示だけだと理由が分かりません。しかし、「食事介助が必要なので、〇〇さんと△△さんをここに座らせてください」という指示であれば、今後似たような状況になったときに自分で考えて仕事ができるようになるでしょう。

特に、介護業務が未経験の方は、仕事の意味や役割を知らないこともあります。どのような理由で業務を行うのか分かれば、自分でできる仕事も見つけられるようになるかもしれません。

必要以上に気にし過ぎない

「年上・年下」「先輩・後輩」で接し方を大きく変える必要はありません。年齢や役職に違いはあっても、同じ職場で働く仲間です。先輩や年上だからといって、後輩や年下に横柄な態度を取ったり命令したりする権利はありません。人間関係を良好に保つには、相手に敬意を持って接することが重要です。

「年上だから指導しづらい…」と悩むこともあるかもしれませんが、必要以上に気にせず、先輩の立場から仕事の依頼や指導など、やるべきことをするようにしましょう。

上司に相談する

どうしても年上の後輩と合わない場合は、距離を取るのも一つの方法です。年下だからと見下されている場合は、相手の価値観を変えるのは難しいかもしれません。
上司に相談して、シフトが被らないようにしてもらったり、教育係である場合は別の人に交代してもらったりしましょう。

介護職は年上の後輩ができやすい

介護職は平均年齢が高く、何歳からでも挑戦できるので、年上の後輩ができる可能性があります。
以下で、介護職に年上の後輩ができやすい理由を解説するので、ご一読ください。

介護職の平均年齢は48.4歳

公益財団法人 介護労働安定センターの「介護労働者の就業実態と就業意識調査 結果報告書(p.12、p.13)」によると、介護職の平均年齢は48.4歳です。介護職全体の年齢分布を以下にまとめています。

年齢分布割合
20歳未満0.1%
20以上25歳未満1.8%
25以上30歳未満4.4%
30以上35歳未満6.6%
35以上40歳未満10.4%
40以上45歳未満12.8%
45以上50歳未満15.2%
50以上55歳未満14.5%
55以上60歳未満12.3%
60以上65歳未満9.9%
65以上70歳未満5.3%
70以上75歳未満2.4%
75歳以上0.8%

参照:公益財団法人 介護労働安定センター「介護労働者の就業実態と就業意識調査 結果報告書(p.12、p.13)」

介護職は、40代や50代が多数活躍しているので、20代や30代から働いている人は、年上の後輩ができることもあるでしょう。20代から70代まで、幅広い年齢層のスタッフが活躍している介護職ならではの特徴といえます。

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介護職は年齢を問わず働ける

介護職は無資格・未経験で働き始められるので、何歳からでも挑戦できます。
Leverages Medical Careの「きらケア介護白書2022(p.7)」によると、介護職員として働き始めたときの平均年齢は33.3歳でした。
各年代のスタッフが介護職員として働き始めた年齢は以下のとおりです。

年代割合
20代21.4歳
30代23.9歳
40代29.3歳
50代40.2歳
60代49.5歳

参照:Leverages Medical Care「きらケア介護白書2022(p.7)

50~60代で介護職員として働いている人は、40代ごろに働き始めていることが分かります。介護職は何歳からでも働き始められるので、中高年の方が定年まで働き続ける仕事を探して介護業界に転職するパターンが少なくないと考えられるでしょう。

介護の資格は年齢制限もなく、何歳からでもキャリアアップが狙える環境が整っています。
年上の後輩ができたとしても必要以上に年齢を意識せず、「年上の後輩への接し方のコツ」で紹介した方法を実践しながら、相手を尊重して向き合いましょう。

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年上の後輩に関するよくある質問

ここでは、年上の後輩に関するよくある質問に回答します。年上の後輩との接し方に悩んでいる方は、ぜひご一読ください。

年上の後輩と仕事がやりにくいときはどうすれば良いの?

年上の後輩に指導する際は一対一で向き合いましょう。利用者さんやほかのスタッフの前で𠮟責しないようにすることが大切です。ほかにも、年齢を理由に責めることはしてはいけません。年齢ではなく、経験年数で指導のスケジュールを立てましょう。できるようになったことは、具体的に褒めるのも効果的です。
この記事の「年上の後輩への接し方のコツ」で年上の後輩への対応方法を解説しているので、ぜひご覧ください。

年上の後輩がタメ口で話してくるのをやめてほしい

年上の後輩が、あなたが年下だからとタメ口を使ったり、横柄な態度をとったりする場合は上司に相談しましょう。フランクに接しようとタメ口を利いてしまう人もいれば、あなたのことを見下してタメ口を利いている人もいます。無意識にタメ口で話している場合は、あなたがやんわりと注意することでも改善するかもしれません。その人の性格などに応じて対応を行いましょう。

まとめ

年上の後輩がいると、指示を聞いてくれなかったり、報告・連絡・相談ができなかったりすることに悩むことも多いようです。
年上の後輩と接する際は、敬語を使い、コミュニケーションを積極的に取るようにしましょう。また、必要以上に年齢を気にし過ぎず、相手に敬意を持って接することが重要です。
どうしても年上の後輩と馬が合わないときは、上司に相談してみましょう。

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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

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※この記事の掲載情報は2025年3月13日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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