福祉美容師の仕事とは?必要な資格や働き方を解説

介護の仕事 2024年2月15日
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「福祉美容師って何?」と気になる方もいるかもしれません。福祉美容師とは、介護が必要な方にヘアカットやパーマなどを行う美容師のことです。今後ますます高齢化が見込まれる日本では、介護関連の仕事の需要は高まるといえるでしょう。この記事では、福祉美容師になるために必要な資格や働くメリットを紹介しています。仕事内容や働き方も解説するので、福祉美容師の仕事に興味がある方はぜひご一読ください。

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目次

福祉美容師の仕事とは

福祉美容師とは、身体的な介助が必要な方に対して、髪のカットやカラーリングなどを行う美容師のことです。福祉美容師は通称で、介護美容師と呼ばれることもあります。正確には、福祉美容の専門資格を持つ方を「福祉美容師」といい、それ以外の方を介護美容師というようです。
福祉美容師の仕事では、介護施設や病院、利用者さまの自宅に出向いて施術を行うのが基本になります。

介護が必要な方に理美容の施術を行う

福祉美容師の仕事は、美容室に出向くのが困難な高齢の方やハンデのある方に、ヘアカットやトリートメント、パーマ、カラーリングといった施術を行うことです。また、ブローやメイクなども担い、理容師であれば髭剃りを行うことも可能。利用者さまとの意思疎通が難しい場合は、ご家族と相談しながらサービスを提供します。利用者さまの体調面を把握し、身体的な負担のないよう施術することが求められるため、基礎的な介護知識が必要です。

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福祉美容師の働き方

前述のとおり、福祉美容師は、利用者さまの自宅や介護施設などを訪問するのが基本です。自身で福祉美容のサービスを起業して働く形もあります。以下で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

介護施設や自宅に訪問する

企業・事業所・美容サロンなどに所属して、介護施設や医療機関、利用者さまの自宅に出向いて施術をする働き方があります。契約先から依頼がきたり、サロンにて直接予約を受けて訪問したりする形です。1日あたりの担当数は4~5件程度が一般的。就業先によっては、直行直帰という福祉美容師もいます。給与は「月給制」「固定給プラス歩合給」「完全歩合制」などがあるようです。就職先は、一般的な求人サイトで探せます。

フリーランスとして開業する

福祉美容師としてフリーランスで開業し、介護施設や医療機関などと外部委託契約をして働く方法もあります。基本的には、事務所や自宅を拠点とし、依頼主のもとを訪問して施術を行う働き方です。訪問先は施設だけではなく、個人宅の場合もあります。給与は、依頼を受けた分の完全歩合制が基本となります。事業を拡大して、従業員を雇用することも可能です。勤務時間や仕事の範囲などを自分で決定できるため自由度は高いですが、売り込みや顧客獲得、管理などをすべて行う必要があり、経営者としての素質も問われます。

福祉美容師になるには美容師免許か理容師免許が必要

高齢者の方や障害のある方に対し、訪問理美容のサービスを提供するために必須の資格は、国家資格である「美容師免許」または「理容師免許」です。

美容師免許を取得するには美容師国家試験に、理容師免許を取得するには理容師国家試験に合格する必要があります。どちらの国家試験も、受験するには都道府県知事の指定する理美容師養成施設で、2~3年の課程を修了しなければなりません。昼間課程や夜間課程、通信課程などがあり、それぞれで学習期間が異なるので、自分に合った方法を選択しましょう。
国家試験合格後に申請をして、美容師名簿・理容師名簿に登録されることで免許が発行されます。

なお、介護美容師ではなく福祉美容師として働くには、厚生労働省やNPOが認定する福祉理美容の資格取得が必要です。

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福祉美容師を目指す方におすすめの資格

美容師免許や理容師免許を取得したうえで、以下でご紹介する資格のいずれかを取得すると、福祉美容師としてのスキルをより磨くことができるでしょう。

福祉理美容士

福祉理美容士は「NPO法人日本理美容福祉協会」が認定する資格で、美容師または理容師の国家資格を取得した方が受講対象になります。福祉理美容士養成講座の講義・実技講習をとおして学べるのは、介助の知識や寝たきりの利用者さまへのカット・シャンプー方法など。実務に活かせる技術を学べるので、取得すれば福祉美容師として自信を持って仕事ができるでしょう。福祉美容士の資格は、自宅学習と2日間の実技講習で取得可能です。

ヘアメイク・セラピスト

ヘアメイク・セラピストは、「一般社団法人日本訪問理美容推進協会」の認定するライセンスで、理容師・美容師が対象です。事前に指定のテキストで学習してから、1~3日間の研修を受講することで取得が可能。実際の訪問現場を想定したカリキュラムがあり、福祉美容師に必要な技術を身につけられます。また、医療・介護の知識だけではなく、営業スキルを学べるのが特徴です。協会に入会すると、受講者の交流会の開催や独立支援といったサポートを受けられます。

認定福祉美容介護師(R)

認定福祉美容介護師(R)は「特定非営利活動法人医療福祉情報実務能力協会」が認定する資格で、美容師または理容師が対象です。通信講座とスクーリングでの学習があります。講座では、接遇マナーや心理学、薬剤の知識などの福祉美容師に求められる知識を学ぶことが可能です。実習では、ベッドメイキングや歩行介助、寝たままの洗髪など実務に必要な技術を習得できます。講座や規定日数のスクーリングを修了したのち、成績や出席率をもとに合否が判断されるようです。

また、同協会には「認定福祉理美容介護助師」という資格があり、取得すると認定福祉美容介護師のアシスタントとして働けます。カットやパーマなどの美容専門技術を用いる業務は行えませんが、シャンプーやスキンケアなどの簡易美容を行うことが可能です。認定福祉理美容介護助師になるのに美容師や理容師の免許は必要なく、誰でも協会指定の通信教育とスクーリングで学べます。

福祉美容師が取得すると便利な介護系資格

前述のとおり福祉美容師として働くには美容師免許だけではなく、介助の知識や利用者さまとの関わり方など、介護面のスキルが求められます。そのため、以下のような資格を持っていると一層活躍できるはず。、福祉美容師を目指す方はぜひチェックしておきましょう。

認知症介助士

認知症介助士は、「公益財団法人日本ケアフィット共育機構」が認定する資格です。コミュニケーションが複雑になりがちな認知症の利用者さまと、よりスムーズに意思疎通を図るための知識が身につきます。福祉美容師にとって、認知症の方への適切な対応方法を知ることは重要なポイントです。

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修とは、介護に関する基本的な知識やスキルを身につけるための資格です。介護・福祉に興味がある方が介護の入門として最初に取得することが多い資格で、以前は「ホームヘルパー2級」という名称でした。介護職員初任者研修は、通信教育やスクーリングを利用して1~3ヶ月ほどで取得できます。高齢者とコミュニケーションを取るスキルや更衣介助の方法などを身につけられるので、取得すれば福祉美容師の仕事にも活かせるでしょう。

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認知症サポーター

認知症サポーターは、全国の自治体が実施する養成研修です。認知症の方やご家族が安心して暮らせるよう、適切な対応方法を身につけるための資格。一般市民や地域の学生など、幅広い方が受講の対象です。取得すると認知症への理解を深められるので、福祉美容師として活躍するうえで役立つ資格といえるでしょう。

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福祉美容師として働くメリット

福祉美容師として働くメリットには、安定した需要が期待できることや社会貢献を実感できることなどがあります。

利用者さまに喜んでもらえる

施設に入居している方や寝たきりの方など、髪を切ったり身だしなみを整えたりすることが難しい利用者さまにとって、福祉美容師の仕事で喜んでもらえることは多くあります。利用者さまやご家族に感謝されることがやりがいにつながるでしょう。

需要が安定している

介護施設と連携することで、安定した集客が見込めます。福祉美容師の仕事は福祉業界のなかでも一定の需要があるため、安心して働けるでしょう。

また、利用者さまのもとを訪問する福祉美容師は、店舗がなくても開業することができます。ある程度の集客ができてから、設備を整えることも可能です。

社会貢献を実感できる

高齢者のなかには、自宅や施設に引きこもりがちになってしまう人もいます。理美容の施術で身だしなみを整えることで、利用者さまの気分が前向きになって外出の機会ができたり、コミュニケーションのきっかけを作れたりする場合もあるでしょう。仕事を通じて利用者さまの生活をより豊かにできる福祉美容師として働くと、社会に貢献していることを実感できるといえます。

福祉美容師の将来性

少子高齢化の進む日本では、介護を必要とする高齢者の方が増えているため、福祉美容師の需要は今後も高いでしょう。介護を必要としている方も、介護を受けるだけではなく、生きがいや楽しみを持って暮らすことで、より豊かな生活を送ることができます。髪の毛をしっかり整えたり、パーマをかけたりしておしゃれを楽しみたい人もいるでしょう。しかし、身体的な問題で気軽に美容室に出向くのが困難な高齢の方も少なくありません。訪問美容サービスを提供する福祉美容師は、高齢者の方や障がいのある方に貢献できる仕事です。そのため、理美容だけはなく社会福祉にも興味があり、「介護に携わりたい」と考えている方に向いている職業といえます。

福祉美容師に関する質問

ここでは、福祉美容師に関する質問にQ&A形式で回答します。福祉美容師の仕事に興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。

福祉美容師になるには?

福祉美容師には、美容師免許または理容師免許が必須です。これらの免許を取得するには、理容師・美容師養成施設の卒業が必要。そして、理容師国家試験・美容師国家試験に合格して、免許申請を実施することで理美容師の免許を取得できます。

福祉美容師の給料はどれくらい?

福祉美容師の給料は、一般的な美容師の収入と大きな違いはないと考えられます。e-Stat 政府統制の総合窓口の「令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種」によると、理容・美容師が毎月決まって支給される給与額は26万7,500円。賞与を含めた平均年収を算出すると約330万円です。福祉美容師は介護事業所に属する以外にも、フリーランスとして働く方法もあります。フリーランスは依頼件数分の収入を得られるので、自身の裁量で給料アップも目指せるでしょう。

福祉美容師と介護美容師の違いは何ですか?

福祉美容師と介護美容師の違いは資格の有無です。福祉美容師には、美容師免許もしくは理容師免許に加えて、厚生労働省やNPOが認定する福祉理美容の資格取得が求められます。一方で、介護美容師は介護系資格の取得が必須ではないため、美容師・理容師の免許があれば就業可能です。仕事内容には大きな違いはないので、介護美容師になってから福祉美容師の資格取得に挑戦するのも良いかもしれません。

まとめ

福祉美容師は、施設や自宅で過ごす利用者さまのもとを訪問し、髪のカットやカラーリングなどを行います。美容師免許・理容師免許のどちらかを取得することで訪問理美容の施術が可能。厚生労働省やNPOが認定する福祉理美容の資格を得ることで、福祉美容師として働けます。

福祉美容師は、取得した資格を活かせる「手に職」といえる仕事です。美容師だけではなく介護・福祉の側面も持つため、社会貢献にもつながる職業といえるでしょう。また、フリーランスや直行直帰といった働き方ができる場合もあり、比較的自由に動ける仕事です。
福祉美容師を目指す方におすすめの資格には、福祉理美容士やヘアメイク・セラピストなど、働きながらでも取得可能なものもあります。福祉美容師の仕事が気になる方は、まずは介護施設で介護の経験を積み、高齢者の方や障がいのある方との接し方を学ぶのもおすすめです。

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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

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※この記事の掲載情報は2024年2月15日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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