資格でも人気上位!「レクリエーション介護士」って何?

資格・試験 2017/05/29
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516_TOP_介護レクリエーション風景

近年、楽しみや生きがいを持つ高齢者は、そうでない高齢者に比べてより健康であると言われています。有料老人ホームやデイサービスをはじめとする介護施設では、これまでも、機能訓練や趣味活動を導入し、高齢者の心身機能の活性化に努めてきました。しかし、現在では、より「楽しい」という要素を取り入れ、高齢者の積極的な参加を促すことで、従来以上の効果を目指す「介護レクリエーション」に注目が集まっています。

そもそも、介護レクリエーションって何?


介護レクリエーションの目的


介護レクリエーションは、単に楽しい催しであればよい、というわけではありません。以下のうち、1つ以上の目的を達成する手段として企画されるのが、介護レクリエーションです。

(1)身体機能の維持・向上
(2)脳機能の活性化
(3)他者との交流による生きる意欲の創出

 

介護レクリエーションの主な種類


今や、介護施設の人気を左右すると言われるほど、利用者の高い関心を集める介護レクリエーション。各施設では、趣向を凝らした独自の介護レクリエーションを数多く揃え、高齢者のQOL向上に取り組んでいます。

(1)全身を動かすレクリエーション
若くて健康な人にとっても、スポーツジムで黙々とこなすトレーニングは、単調で飽きやすいもの。それは高齢者にとっても同じです。高齢者向けの運動系レクリエーションには、面倒がらずに楽しんでもらうための工夫が必要。車いすの方や介護度の高い方でも参加できるダンスやヨガ、バランスボールのような取り扱いやすい器具を使ったトレーニングが取り入れられています。

(2)手先・指先を動かすレクリエーション
工作やお菓子作りといった定番のレクリエーションで、集中力アップや脳機能の活性化が期待できると言われています。最近では、作りっぱなしにするのではなく、販売したり展示したりすることで、高齢者のモチベーション・アップにつなげる施設が増えています。

(3)ゲームを用いたレクリエーション
仲間と競い合い、時には協力することで、高齢者同士の交流を促すゲーム。年齢とともに低下しがちな他者とのコミュニケーション能力を強化する狙いがあります。最近では、ポーカーや麻雀など、賭け事の要素を上手く取り入れたレクリエーションも多数あり、人気を呼んでいます。

(4)音楽を用いたレクリエ-ション
現在、多くの介護現場で導入されている音楽療法は、情緒の安定、意欲の回復など、こころのバランスを良好に保つ効果があると言われています。また、一般に、歌を歌うことは、ストレス発散だけでなく、心肺機能を鍛えるトレーニングとしても効果的。高齢者にとって、昔懐かしい曲や歌であれば、回想法による認知症予防も期待できます。

 

「レクリエーション介護士」ってどういう資格なの?


資格創設の背景


介護現場には、以前、「ご利用者にとってレクリエーションが有益だと分かってはいても、予備知識がないため、企画に苦労する」という声が多くありました。実際、質の高い介護レクリエーションを企画するためには、介護の基礎知識だけでは不十分。最適な介護レクリエーションを提案するには、ご利用者の身体状況はもちろん、これまでの人生経験や性格を理解し、寄り添うことが求められます。「レクリエーション介護士」の資格は、こうした知識を身に付け、実践し、普及することを目的に、2014年9月にスタート。創設から1年6カ月で受講者2万人、合格者1万人を越え、ユーキャンの人気講座ランキングでも、つねに上位にランクインする人気資格になっています。

 

レクリエーション介護士の資格で身につく能力


レクリエーション介護士は、一般社団法人日本アクティブコミュニティ協会(運営:BCC株式会社スマイル・プラスカンパニー)の認定資格。資格の取得を目指す過程で、以下のような技能を習得することができます。

(1)高齢者とスムーズに意思疎通ができるコミュニケーション能力
介護の基礎知識と合わせて、高齢期の心身両面における変化、対話術、表情の付け方・声掛けの仕方について学び、コミュニケーション上のポイントやマナーを取得します。

(2)さまざまな素材を利用して、効果的なレクリエーションへと展開する応用力
レクリエーションと一口に言っても、集団系、個別系、イベント系など、タイプはさまざま。高齢者が楽しめるレクリエーション素材にはどういった種類があるのかを学びつつ、一般的な企画の立て方、企画書の書き方を、タイプ別に習得することができます。

(3)アイデアを形にし、実行する能力
自分の持っている具体的なアイデアを企画書にすることから、実行までの準備や心構え、開催時に配慮すべきポイントまで、実践に必要な一連のフローを身に付けることができます。レクリエーションの目的やコンセプトをしっかりと相手に伝える企画書は、施設内プレゼンテーションやボランティア活動をする際には、欠かせないツールです。

 

レクリエーション介護士1級と2級の違い


レクリエーション介護士には、1級と2級があります(2017年5月現在)。

【レクリエーション介護士2級】
対象:レクリエーション介護士を目指す方。経験・年齢・資格は不問
目標:自分の趣味や特技、職歴を活かして、介護現場または介護ボランティアとして活躍できる
習得できるスキル:介護の基礎知識、高齢者との円滑なコミュニケーション能力、レクリエーションの企画・実行・見直し

【レクリエーション介護士1級】
対象:レクリエーション介護士2級を取得済みで、指定された場所・日時で講座を受講できる方
目標:介護現場で充実したレクリエーションを実施できる。介護レクリエーションの普及活動に貢献できる
習得できるスキル:参加する高齢者の心身状態に適したレクリエーションのアレンジ力、介護施設の理念・方針やレクリエーションのタイプに応じた企画ができるプログラム力、知識と経験に基づき介護レクリエーションを統率するリーダーシップ

 

資格の取得方法


【レクリエーション介護士2級】
通信講座と通学講座が用意されており、自分にあった方法で勉強ができます。
<通信講座>
教材:テキストとDVD
学習期間の目安:約3カ月
試験方法:筆記試験(選択式50問、60点以上で合格)および添削課題

<通学講座>
教材:テキストと講習(小テスト含む)
学習期間の目安:6時間×2日間=12時間(あくまで一例)
試験方法:筆記試験(選択式50問、60点以上で合格。試験時間60分)および添削課題(レクリエーション企画書の提出)

【レクリエーション介護士1級】
<全カリキュラム>
1.アイスブレイク体験会:2級で学ぶ「アイスブレイク理論」の実践
2.必須講座の受講:全4日間
3.フォローアップ研修の受講:内容は選択性
4.現場実習:現場でレクリエーションを3回実践
<認定試験>
5.筆記試験(選択60問・記述式4問~6問)100点、小論文(1問)20点、必須講座「集団レクリエーションの実践」の評価30点
<合格ライン>
150点満点中、60%以上。すべてのカリキュラムを修了し、認定試験に合格すれば、レクリエーション介護士1級として認定されます。

なお、レクリエーション介護士の資格や受験に関する詳細は、一般社団法人日本アクティブコミュニティ協会のHPより確認できます。

一般社団法人日本アクティブコミュニティ協会
https://www.japan-ac.jp/
(運営:BCC株式会社スマイル・プラスカンパニー)

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