
この記事のまとめ
「きらケア」は転職だけではなく、介護職の方が働く中での悩みに幅広く寄り添えるサービスになるために「レバウェル介護」として新しく生まれ変わりました。
サービスはこれまでと変わらずすべて無料で簡単にご利用いただけます。一人ひとりに寄り添った転職サポートをこれからも提供していきます。
目次
ハンドケアとは何か?
高齢者を対象とした手のケアに、その名もずばりハンドケアというものがあります。どのようなものかというと、両手の肘から手の先までハーブオイルを塗って行うマッサージです。ただ、指圧のように力を入れながらテンポよく行うのではなく、ゆっくりと撫でるように揉んでいきます。揉みほぐすというよりは、手の表面を癒していくような感覚です。
そもそも高齢者相手に力強くマッサージを行うのは危険です。筋力も低下し、骨ももろくなっているので力加減を間違うと骨折の危険もあります。血行促進のためのマッサージであれば、それほど力をいれなくても十分に目的は果たせます。そういう意味では、ハンドケアは高齢者向きのマッサージだと言えるでしょう。
このハンドケアは「ハンドケアセラピスト認定講座」を受講することで、「一般社会法人日本ハンドケア協会」より認定され、資格が取得できます。もちろん、民間資格なのでそれを取得しなくてもハンドケアは行えますが、確実な効果を得るためにはその知識と技術を正式に学んだ方が良いでしょう。講座自体は座学と実技指導を合わせて、1日で資格取得が可能です(1)。
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ハンドケアによる幅広い効果
一見単純そうなハンドケアですが、実は結構奥が深く、さまざまな効果が期待できます。まず基本は、他のマッサージと同じ血行の促進です。血の巡りが良くなることで肩こり、冷え性などの解消が期待できます。しかし、ハンドケアのより本質的な部分は、マッサージを通じての高齢者とのコミュニケーションです。
介護士は日頃から激務に追われているので、施設の利用者との濃密なコミュニケーションが不足がちになりです。しかし、手と手を時間をかけてじっくりと重なり合わせることで、信頼感や安心感をもたらす効果が生まれます。特に、通常のコミュニケーションが困難な認知症の方に対する効果が顕著です。心を通わせる手段として手のぬくもりは、言葉に劣らず重大な役割を果たしているのです。
同時に、手からの刺激は脳の活性化させるので、そのことによる症状の改善も期待できます。また、ハーブオイルの香りは精神に落ち着きを与え、リラクゼーションにつながります。さらに、オイルには肌の乾燥を防ぎ、清潔に保つ作用もあるのです。このように、ハンドケアは多くの疾患を抱えている高齢者に対して幅広い効果をもたらします。
施設利用者の生活改善にも有効なハンドケア
老人ホームなどの施設でハンドケアを取り入れた場合、利用者の生活改善にもつながります。第一に、血行促進と香りのリラックス効果、それに手を握られている安心感などが重なり合って絶大な睡眠効果を生むのです。利用者の中には認知症によって不安感にさいなまれている方も少なくありませんが、ハンドケアを施すと多くの方がすっと眠りに落ちていきます。毎日決まった時間に眠りにつき、熟睡して朝を迎えると生活リズムが生まれ、体調も整ってきます。その結果、食欲が増進し、表情も穏やかになり、コミュニケーションも増えてくるなどの良い変化をもたらす可能性が高くなるのです。
また、利用者だけでなく、介護士も互いにハンドケアを施すことで日頃の疲れを癒し、明日への活力を培っていけます。このように、ハンドケアは気軽にできて、さまざまな効果が得られることで注目が集まっています。介護士を目指している方や既に介護の仕事に従事している方も資格の取得を検討してみてはいかがでしょうか。
※高齢者の中には皮膚や骨が弱かったりむくみのある方がいるため、安易に行うのは危険です。ハンドケアをする際には、医療職や管理者と相談のうえ行いましょう。
介護の現場では、ハンドケアを初めとしてさまざまな取り組みがなされています。実際に働くなら、その職場がどのようなスタンスで介護に取り組んでいるのかを知っておきたいものです。レバウェル介護(旧 きらケア)は、そうした内部情報にも詳しいので職場探しの大きな助けになるでしょう。まずはお気軽にご相談ください。
引用元
(1) 一般社団法人・日本ハンドケア協会 公式ホームページ┃ハンドマッサージの講座・資格[東京]、一般社団法人・日本ハンドケア協会、2016/06/20引用
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