
この記事のまとめ
- 介護士の副業が禁止されるかどうかは、職場の就業規則によって異なる
- 介護施設で副業禁止が多い理由は、本業に影響が出る可能性があるから
- 副業禁止で給与面を改善したい場合は、転職するのも一つの方法
副業に興味がある介護士の方もいるのではないでしょうか。職場によって副業が禁止の場合もあれば、OKの場合もあるようです。この記事では、介護士は副業禁止なのか気になる方に向けて、副業を禁止している施設が多い理由や、起こり得るトラブルを紹介します。副業先の候補や働くうえでの注意点もまとめました。副業を検討している介護士の方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
介護士は副業禁止なの?
介護士が副業禁止かどうかは、職場の就業規則によって異なります。そのため、副業を検討している介護士の方は、勤務先の就業規則を確認することが大切です。
厚生労働省の「副業・兼業の促進に関するガイドライン(p.1)」によると、働き方改革実行計画として、副業の普及を図る方向性が示されています。近年では、正社員も副業をできる職場が増加傾向にありますが、いまだ副業を禁止する職場も少なくありません。
同省の「副業・兼業に係る実態把握の内容等について(p.8)」によると、2020年に医療・福祉関連の本業を持つ方で副業していたのは、9.9%という結果でした。このことから、副業をしている介護士の割合は少ないと考えられます。
なお、全産業でみて副業をしている方は9.7%で、医療・福祉業界の割合と同程度です。
出典
厚生労働省「副業・兼業」(2026年5月21日)
厚生労働省「第132回労働政策審議会安全衛生分科会(資料) 」(2026年5月21日)
登録は1分で終わります!
▼関連記事
介護士は副業できる?注意点と収入アップのためにできること
介護施設で「副業禁止」が多い理由とは
介護士の職場が副業禁止としている理由には、「副業が忙しくなり本業が疎かになる」「副収入に満足して介護士を辞める可能性がある」などがあるようです。ここでは、介護施設に副業禁止が多い理由について説明していきます。
副業が本業になり退職してしまうケースがある
副業に割く時間や労力が増えると、徐々に介護の仕事と両立するのが面倒になる人も。プライベートの時間が減ってしまうと、ストレスを感じやすくなります。
本業と副業を両立することが難しくなると、「どちらかを辞めよう」と考えて退職をしてしまう事態も起こってくるでしょう。施設にとっては人材が確保できなくなり、大きな痛手となります。
収入が増えることで業務に対する意欲が薄くなる
副業で収入源が増えると、「介護の仕事に割く時間がもったいない」となってしまうことも。そのような場合、介護業務の集中力が低下するリスクがあります。「副業のほうが効率的に稼げる」と感じると、本業への意欲が下がることもあるかもしれません。
目標を持ち、真摯に業務に向き合う介護士が減ることは、職場としては避けたいところです。介護士としてのモチベーションを維持し、熱意をもって働くのが難しくなることへの懸念から、副業を禁止する職場もあります。
副業禁止の施設で副業をするとどうなる?
就業規則で「副業禁止」と定められているのに副業をした介護士には、厳重注意や減給、自宅謹慎といった罰則が科されることが考えられます。施設に著しいダメージを与えてしまった場合、解雇の可能性もあるでしょう。
厚生労働省の「副業・兼業の促進に関するガイドライン(p.24)」によると、「労務提供上の支障がある」「業務上の秘密が漏洩する」「競業により利益が害される」「名誉や信用を損なう行為や信頼関係を破壊する行為がある」などの場合は、副業を制限できるようです。
そもそも副業禁止の施設は、上記のような問題が起きるのを防ぐために禁止していることが考えられます。
出典
厚生労働省「副業・兼業」(2026年5月21日)
副業を行う際に注意する4つのこと
副業を行う場合、職場のルールにに従うことや、必要に応じて税金の手続きを行うことが大切です。以下の項目では、副業をする場合の注意点を解説します。
1.最初に勤務先の就業規則を確認する
副業が可能な施設であっても、副業に関する就業規則を再度確認しておきましょう。副業するにあたって不明点があれば、上司に直接確認すると安心です。不安を感じたまま始めるのではなく、就業規則をチェックして職場のルールを守りましょう。
2.職場で副業に関する話はしない
職場では、副業に関する話をしないようにしましょう。副業がどんなに充実していても、同僚に安易に話すのは避けるべきです。本業である介護の現場では、気持ちを切り替えて自身の業務に集中しましょう。
3.一定の金額を超えたら確定申告をする
副業の収入が一定の金額を超えた場合は、きちんと確定申告を行ってください。副業は本業の就業先の収入のように、自動的に年末調整の手続きは行われません。
国税庁の「給与所得者で確定申告が必要な人」に記載されているように、副業の収入が年間20万円を超えた場合は、確定申告を行う必要があります。
出典
国税庁「給与所得者で確定申告が必要な人」(2026年5月21日)
4.体調管理に気をつける
副業OKの施設でも、介護士の仕事はこれまでと同じように行う必要があります。副業をしているからといって、介護業務を疎かにしてはいけません。
副業によって寝不足や疲労が重なってしまうと、体調不良を起こすおそれがあります。そのため、「生活リズムを崩さない」「適度に休息をとる」「軽い運動をする」など、体調を崩さないような工夫をすると良いでしょう。
介護士の副業の選び方
介護士が副業をする場合は、「介護の経験を活かせる仕事」「違う分野の仕事」という選択肢があります。
経験を活かせる介護系の仕事を選ぶ
経験を活かせる介護系の副業を選べば、即戦力として活躍できるでしょう。なかでも、介護の夜勤バイトは高収入を得やすい仕事で、日勤の業務とは違った知識やスキルを身につけることができます。短時間勤務のできる訪問介護の仕事も、副業として選びやすいでしょう。
ただし、経験のある仕事でも、本業に加えて休日や夜間に働くと疲労が溜まってしまうことも。自分の体力と相談し、本業に支障のない範囲で行うことがポイントです。
▶週2、3日~OKの求人一覧ページはこちら
▶夜勤のみの求人一覧ページはこちら
専門外の仕事を選ぶ
介護士とは関係のない、専門外の副業を選ぶのも一つの選択肢です。本業とは異なる職種を選ぶことで、気分転換になり楽しんで取り組めるでしょう。
日雇いバイトや配達員は、休日や空いた時間にできる場合も多いようです。また、アンケート回答や文字起こしといったパソコンを利用した副業は、時間や場所を選ばず、体力的に無理せず続けられます。特別なスキルや知識を必要としない副業もあるため、自分に合うものを探してみると良いでしょう。
副業禁止でもどうしても諦められない場合
職場が副業禁止で、「やっぱり副業を経験してみたい」「もっと収入を増やしたい」という場合は、働き方や職場を変えてみる手段もあります。
本業の働き方を派遣やアルバイトにする
副業禁止の施設でも、正規職員以外であれば可能ということも。その場合は、本業の雇用形態を変える方法もあります。
就業規則に沿っていれば、副業をすることに問題はありません。派遣やアルバイトとして働くことで時間と心の余裕を手に入れ、副業を無理なく続けていくのも一つの選択肢です。自由に使える時間も増え、本業と副業にバランス良く取り組める方もいるでしょう。
資産運用やネットオークションを行う
副業禁止でも、株式投資などの資産運用は行えます。また、就業規則で許可されていれば、フリーマーケットやネットオークションなどで収入を増やすことも可能です。ただし、資産運用をしても必ずしも収入がアップするとは限らず、損失が出る場合もあります。
高収入を目指すなら転職を検討する
副業を希望する理由が収入面である場合、より高い給与を望める職場への転職を検討してみるのも良いでしょう。夜勤のある施設や大手企業が運営する施設は、基本給が高かったり手当が充実したりしている傾向があります。また、介護業務に専念すると、昇給や昇格も狙いやすいでしょう。
高収入を目指して転職する際は、基本給・手当・昇給制度・ボーナスなどの情報を確認し、総合的な収入を概算することが大切です。
▼関連記事
介護職員は給料が安すぎる…理由や年収アップの方法、処遇改善の状況を解説
登録は1分で終わります!
介護士の副業に関するよくある質問
ここでは、介護士の副業に関するよくある質問をまとめました。「副業してバレたらどうなるの?」「介護士はどんな仕事を掛け持ちできる?」という疑問に回答するので、興味がある方はチェックしてみましょう。
介護士が副業をしてバレることはありますか?
介護士に限らず、副業をしていることが職場にバレてしまう可能性はあるでしょう。同僚などから人づてに伝わってしまったり、年末調整のタイミングでバレてしまったりするかもしれません。とはいえ、問題になるのは副業が禁止されている場合です。就業規則に反して副業すると、バレて減給や解雇になるリスクがあるので、副業は職場のルールを確認したうえで行いましょう。詳しくは、この記事の「副業禁止の施設で副業をするとどうなる?」をご覧ください。
介護士の副業におすすめの仕事は?
介護士の副業におすすめなのは、「在宅ワーク」「コンビニの夜勤」「家事代行」などの仕事です。介護に関する副業なら、短時間から働ける訪問介護の仕事を掛け持ちするのも良いでしょう。
介護士におすすめの副業や仕事を掛け持ちする際の注意点は、「介護職におすすめの副業8選!給与アップやダブルワークのポイントを解説」の記事で解説しています。これから副業をして収入アップを図りたいとお考えの方は、参考にしてみてくださいね。
まとめ
介護士が副業禁止か副業OKかは、職場によって異なります。副業を始めたい方は、事前に就業規則を確認したり、上司に相談したりすることが大切です。
なお、給与面への不満から副業を考えているのであれば、転職を視野に入れる選択肢もあります。自分の希望条件に沿った職場なら、より前向きに仕事に取り組めるでしょう。
「高給与の職場へ転職したい」「副業したいけど禁止されている…」とお悩みの方は、レバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。
介護業界に特化した転職エージェントのレバウェル介護(旧 きらケア)では、給与や賞与、福利厚生といった条件面などから、あなたの希望に合った求人をご提案いたします。働きやすくマッチした職場が見つかれば、長期的に活躍できるでしょう。労働条件や働き方にお悩みの介護士の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
登録は1分で終わります!
執筆者

「レバウェル介護」編集部
お役立ち情報制作チーム
介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点


