
この記事のまとめ
- サ高住の人員基準は、介護福祉士や社会福祉士が日中に常駐することが原則
- サ高住とは、自宅のように生活が送れる見守り付きの高齢者向けの住宅のこと
- サ高住と有料老人ホームでは、設備や入居契約が異なる傾向がある
サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)の人員基準が気になる方もいるのではないでしょうか。サ高住の人員基準は全国共通で、原則として介護福祉士や社会福祉士、介護支援専門員(ケアマネジャー)などのケアの専門家が日中に常駐する必要があります。この記事では、サ高住の人員基準やサービスの特徴、有料老人ホームとの違いを解説します。サ高住への就職・転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
サ高住は簡単にいうとどんな住宅?種類や入居対象者、仕事内容を解説!目次
サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)の人員基準
介護サービス情報公表システムの「サービス付き高齢者向け住宅について」によると、サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)の人員基準は、以下のいずれかの者が日中に常駐することが原則です。
- 社会福祉法人・医療法人・指定居宅介護サービス事業者等の職員
- 医師
- 看護師
- 介護福祉士
- 社会福祉士
- 介護支援専門員(ケアマネジャー)
- 介護職員初任者研修課程を修了した者
サ高住では、日中にケアの専門家である上記いずれかの職員が常駐し、状況把握や生活相談サービスに対応します。職員が常駐しない時間帯は、緊急通報システムにより対応するようです。
出典
介護サービス情報公表システム「サービス付き高齢者向け住宅について」(2025年7月6日)
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サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)とは?
サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)とは、高齢者の方が暮らしやすい環境を整備した住宅です。2011年の「高齢者住まい法」の改正の際に、増加の一途を続ける高齢者人口に対応するために、国土交通省と厚生労働省が施設の登録制度を開始しました。
以下では、サ高住の特徴や有料老人ホームとの違いを解説します。
サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)の特徴
サ高住の特徴は、自宅で暮らすのと同じように生活できることです。介護施設のような設備は少なく、マンションに近いという特徴があります。以下で解説するので、チェックしてみましょう。
入居者さんは自宅で暮らすのと同じように生活できる
サ高住は、介護の必要がない(もしくは要介護度の低い)比較的健康な高齢者の方が主に入居します。そのため、介護施設で提供される食事や入浴、排せつなどの介助サービスは提供していない場合が多いようです。
見守りサービスや相談対応のサービスはありますが、自宅で暮らすのと同じように過ごせます。「まだ介護はいらないものの、安心して暮らしたい」という高齢者の方が住むのに向いている住宅です。
住宅設備の基準がある
サ高住は、フラットな床面をはじめとしたバリアフリー設計や手すりの設置など、高齢者が生活しやすい環境です。また、入居者がゆったり自宅と同じような環境で暮らせるよう、各個室の広さは原則25㎡以上という基準があります。
施設によっては入居条件がある
サ高住は、介護サービスを提供していない場合があります。そのため、施設によっては、60歳以上で介護を必要としない者(またはほとんど介護を必要としない者)といった入居条件を設けていることがあるようです。介護サービスの提供体制の有無や入居条件は施設によって異なります。
賃貸契約を結び入居費用を支払う場合が多い
サ高住は、一般的なマンションと同じく賃貸契約の場合が多いようです。賃貸契約であれば、契約時に敷金や礼金を支払い、毎月家賃を支払います。入居費用は施設によって異なりますが、一般的なマンションより少し高額な程度です。
見守りサービスを提供する
サ高住には、見守りサービスの提供が義務付けられています。見守りサービスとは、スタッフが各個室の見回りを定期的に行い、入居者さんの安否の確認をすることです。また、生活相談サービスも義務付けられており、職員が生活上のさまざまな相談に対応します。
その他のサービスの有無は施設によって異なり、食事の提供や清掃、洗濯といった家事援助、身体介護などを提供するサ高住もあるようです。
入居者さんは外部の介護サービスを利用できる
サ高住の人員基準として介護職員の配置義務はなく、介護サービスの提供が義務付けられていません。介護サービスに対応していないサ高住で生活していて、介護が必要になった場合、外部の事業所の介護サービスを利用することになるでしょう。
サ高住は、訪問介護事業所やデイサービスを併設している場合があります。介護サービス事業所を運営しているサ高住では、介護サービスを利用しながら生活しやすいでしょう。
サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)と有料老人ホームの違い
サ高住と有料老人ホームでは、生活環境や契約内容が異なる傾向があります。
なお、サ高住は、「食事の提供」「介護の提供」「家事の供与」「健康管理」のいずれかのサービスを提供する場合、老人福祉法における有料老人ホームに該当。「有料老人ホームに該当するサ高住」もあるため、どのような施設か知るためには、名称だけではなくサービス内容に着目することが大切です。
以下では、サ高住と有料老人ホームの違いとしてみられる傾向を解説します。
設備や生活の自由度の違い
サ高住には入居者の共有スペースはあるほか、原則25㎡以上の床面積の広い個室が設けられています。そのため、基本的に自分の家で暮らすのと同じような生活が営める環境です。
これに対して有料老人ホームは、個室の広さの基準が13㎡と狭くなっています。また、外泊や外出の際に届出が必要だったり、食事の提供を毎日行っていたりする施設が多いのも特徴です。入浴の時間も決まっていて、入居者さんが順番に利用することが多いでしょう。
有料老人ホームは、介護サービスに対応している施設がサ高住より多く、要介護認定を受けた方に対して介護職員がケアを行う体制が整っている傾向があります。ただし、健康型や住宅型の有料老人ホームは、介護サービスに対応していない場合が多いでしょう。
入居するときの契約の違い
サ高住に入居する場合は、賃貸契約を結ぶのが一般的です。一方、介護付き有料老人ホームに入居する場合、一般的に介護施設の利用契約を結びます。ただし、実際の契約内容は、サービスの内容や施設の方針によって異なる場合があるようです。
出典
介護サービス情報公表システム「サービス付き高齢者向け住宅について」(2025年7月6日)
厚生労働省「有料老人ホームの設置運営標準指導指針について」(2025年7月6日)
▼関連記事
有料老人ホームとは分かりやすく言うとどんな施設?種類や入居条件を解説!
サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)の仕事についてよくある質問
ここでは、サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)の仕事についてよくある質問に回答します。サービス付き高齢者向け住宅で働こうか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
サービス付き高齢者向け住宅ではどんな職種の人が働いていますか?
サービス付き高齢者向け住宅では、介護職員や看護師、医師、生活相談員、介護支援専門員(ケアマネジャー)などが働いています。サ高住に勤務する職種は、どのようなサービスを提供する施設かによって異なるので、事前に確認しておきましょう。また、夜間に職員の配置があるか否かも施設によって異なるので、自分の希望条件に合った求人を探して応募することが大切です。
サ高住で働く職種や働き方については、「サ高住で働く職種は?夜勤はある?仕事内容や役立つ資格をご紹介」の記事にまとめているので、あわせてチェックしてみてください。
サービス付き高齢者向け住宅の仕事ってきついの?
サービス付き高齢者向け住宅の仕事がきついと感じるかどうかは人によって異なります。入居型の介護施設とは異なり、食事や入浴のスケジュールが決まっていないので、入居者さんの生活リズムを覚えて対応することをきついと思う可能性があります。また、安全確認などの見守り業務だけの施設もあるため、介護業務を行いたい場合はギャップを感じる可能性があるでしょう。サービス付き高齢者向け住宅と一口にいっても、仕事内容は施設によって大きく異なるので、事前に確認することが大切です。
サ高住の仕事に不安がある方は、「サ高住を辞めたいと思う7つの理由とは?転職を成功させるポイントを解説!」も参考にしてみてください。
まとめ
サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)の人員基準は、介護福祉士や社会福祉士、介護支援専門員(ケアマネジャー)などのケアの専門家が日中に常駐することが原則です。職員は、入居者さんの状況把握や生活相談のサービスに対応します。なお、職員が常駐しない時間帯は、緊急通報システムにより対応するようです。
サ高住の入居者さんは、自宅で暮らすのと同じように生活できます。食事や入浴、排せつなどの介助サービスは提供していない場合が多いようです。ただし、具体的なサービス内容や入居基準はサ高住によって異なります。サ高住で働く場合、施設の特徴を理解することが重要です。
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執筆者

「レバウェル介護」編集部
お役立ち情報制作チーム
介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点


