
浴槽にゆったりとつかり、体を温めると、身も心も癒やされます。ですが、家庭での入浴には思わぬ危険が潜んでいます。特に、秋から冬場にかけ気温が下がると、「ヒートショック」と呼ばれる家の中の急激な温度変化で入浴中の事故が起きやすくなります。こうした事故は高齢者で増えているのですが、こうした事故を減らす活動をしている団体があることを知っていますか?今回は、高齢者の入浴事故を減らす活動をしている「高齢者入浴アドバイザー協会」について紹介したいと思います。
目次
入浴にかかわる死亡者数は交通事故死の4倍にも?
実は、入浴にかかわる死亡者数は増えています。例えば、家庭での溺死者数は4,866人(2014年)と、この10年間に約1.7倍に増加しています。(厚生労働省・人口動態統計 より)。溺死以外でも、入浴にかかわる死亡者数は、年間およそ19,000人と推定されています。さらに、このうちの約9割が65歳以上の高齢者です。この入浴にかかわる死亡者数は、実は交通事故死の4倍以上となっており、多くの方の事故が起きているのが現状です。
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入浴介助する時の注意点は?
こうした入浴時の事故を防ぐために、以下のような点に注意するようにしましょう。
・浴室と脱衣所の温度差を少なくすること
ヒートショックは暖かい場所から急に寒い場所へ移動したときに起きます。特に冬場は温度差があるため、注意する必要があります。そのため、入浴前に浴室を温めておくなどの対策を行うようにしましょう。
・浴室での転倒に注意すること
浴室の床は滑りやすいので、転倒には十分注意する必要があります。浴室への移動や浴槽へ入るときは滑らないように誘導するようにしましょう。また、思うように体が動かせず転倒する場合もあるので、介助する方に応じて誘導することも大事です。
また、入浴時のこうした危険を回避した目安を踏まえた、安心な入浴方法を推進している「高齢者入浴アドバイザー協会」について紹介していきます。
高齢者入浴アドバイザー協会とは
高齢者入浴アドバイザー協会は平成28年(2016年) 3月18日に設立された協会で、主に以下の活動を行っています。
・高齢者の安全な入浴に関するアドバイザー資格の創設及び普及活動
・高齢者の安全な入浴に関するセミナーの開催
・高齢者の安全な入浴に関する教本の出版
・Web上における高齢者入浴アドバイザーの活躍の状況に関する情報の発信
具体的には、高齢者に対して適切な入浴指導ができる人を育てるために、「高齢者入浴アドバイザー」資格の創設したり、「高齢者の安全入浴に関する教本」(756円)という、安全な入浴に関する本を出版しています。
また、温泉の基礎知識や正しい入浴法などの講座を様々な場所で行っています。
(HPはこちらをご確認下さい)
高齢者入浴アドバイザーの資格ってどうやったら取得できるの?
高齢者入浴アドバイザー協会が創設した「高齢者入浴アドバイザー」の資格は、以下の方法で取得することができます。
1.高齢者「高齢者の安全入浴に関する教本」(V2ソリューション・756円)を購入する
2.本の中にある認定テストハガキに回答を記入して申請する
認定テストハガキの審査が通れば、資格を習得できます。また、資格を持っている方で、自身でセミナーを開催する予定のある方へは認定講師へのステップアップセミナーも開催しています。
高齢者入浴アドバイザーの資格に興味がある、よりスキルを身に着けたいと思っている方はぜひぜひHPにアクセスしてみて下さいね!
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入浴介助における事故に関するよくある質問
ここでは、入浴介助における事故に関するよくある質問に回答します。浴室はケガや事故が起こりやすい場所です。事故を予防するためにも、原因をチェックしておきましょう。
入浴介助で起こった事故の事例が知りたい
入浴介助における介護事故の事例として、「入浴中に介護職が浴室から離れているときに、利用者さんが浴槽で溺れた」「利用者さんが濡れた床で滑って転倒してしまった」などがあります。このほか、浴室と脱衣所の温度差でヒートショックを起こす可能性も考えられるでしょう。入浴介助は事故が起こりやすい環境で行うので、マニュアルやヒヤリハットを確認して、事故を未然に防ぐことが大切です。
入浴介助で事故が起こる原因は?
利用者さんが溺れたり転倒したりするのは、筋力の低下や、水で濡れて踏ん張りにくい環境が原因と考えられます。足元が濡れていると、健康な若い人も転倒する恐れがあり、高齢者はより転倒の危険性が高いでしょう。そのため、介護職はしっかりと見守り、ふらつきがあれば身体を支えることが重要です。ヒートショックは、温まった浴室に対して脱衣所の温度が低い場合に、血圧が急激に変動することで発生します。冬場は特に温度差が生まれやすいので、事前に脱衣所を暖めておきましょう。疲れや寝不足も、ヒートショックを起こす可能性を高める原因になるので、入浴前は健康チェックを入念に行ってくださいね。
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