看取りケアパートナーとは?終末期ケア専門士との違いや資格取得方法を解説

介護の資格 2025年9月4日
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この記事のまとめ

「看取りケアパートナーはどんな資格?」「看取りケアに関する資格を取得したい」という方もいるのではないでしょうか?看取りケアパートナーとは、高齢者を幅広くサポートするための知識を身につけられる民間資格です。この記事では、看取りケアパートナーの概要や取得方法を解説。同じく看取りケアの資格である「終末期ケア専門士」についてもご紹介します。資格を取得するメリットもまとめたので、ぜひご覧ください。

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目次

看取りケア(ターミナルケア)とは

看取りケア(ターミナルケア)とは、終末期を迎える方に対して、精神的・身体的な苦痛を緩和し、最期までその人らしい尊厳のある生活ができるように支援することを指します。看取りケアでは、対象となる方が穏やかに充実した最期を迎えられるよう、本人の意思を尊重したうえで援助や介護をすることが大切です。

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看取りケアに関する資格

看取りケアの資格には、「看取りケアパートナー」や「終末期ケア専門士」があります。資格取得の過程でどのような知識を学べるのか以下で解説するので、チェックしてみましょう。

看取りケアパートナー

看取りケアパートナーとは、一般社団法人みんなのプライドが認定する民間資格です。高齢のご家族がいる方や、仕事で高齢者の支援に関わる方などが講座を受講します。

加齢に伴う心配事について考え始めてから、ご本人が亡くなった後の対応までの長い期間を「看取り」と捉え、幅広い知識を学ぶのが特徴です。
具体的な学習内容は、死との向き合い方や死後の手続き、終末期に見られる心身の状態と必要なケア、介護保険制度についてなど。日ごろの介護に役立つ脈拍や体温の測り方といった知識から、どのような場合に救急車を呼ぶかなど緊急時に必要な知識まで幅広く知ることが可能です。

終末期ケア専門士

終末期ケア専門士とは、一般社団法人日本終末期ケア協会が認定する、臨床ケアのスペシャリストになるための民間資格です。資格取得の過程で終末期ケアについて基礎から学べるので、科学的根拠や裏付けのある終末期ケアを実践できるようになります。

看取りケアの基礎知識や日常生活上のケア、終末期のチームケアなど、医療・介護現場で役立つ学習内容です。また、呼吸困難や消化器症状などの身体症状に応じたケアや、悪性腫瘍や認知症といった疾患別の終末期ケアについても学べます。終末期ケア専門士は、専門職のスキルアップを目的とした資格です。

看取りケアパートナーと終末期ケア専門士の違い

看取りケアパートナーと終末期ケア専門士の違いは、受験資格や資格更新の必要性、上位資格の有無です。詳しくは後述しますが、受講資格のない看取りケアパートナーに対して、終末期ケア専門士には指定の資格と実務経験が求められます。また、看取りケアパートナーの資格には更新制度はありませんが、終末期ケア専門士は5年に1度更新が必要です。

看取りケアパートナーとは異なり、終末期ケア専門士には、「終末期ケア上級専門士」「JTCAアドバンスインストラクター」といった上位資格が用意されています。上位資格は、チームマネジメントや研修会の実施などができる、終末期ケアの指導者を養成する内容です。

看取りケアパートナーの資格を取得する方法

看取りケアパートナーを取得するには、一般社団法人みんなのプライドが認定する通信講座を受講したうえで認定試験(添削課題)に合格する必要があります。

資格講座は、テキストや動画視聴による学習メインです。また、学習内容の理解度を確認するために、認定試験を含めて3回の添削課題を提出します。勉強や試験はすべて自宅で実施可能です。

受験資格

看取りケアパートナーには受講要件がありません。誰でも受けられるので、資格を取りたいと思ったタイミングで挑戦できます。

試験内容

認定試験(3回目の添削課題)はマークシート形式です。出題範囲は通信講座で学ぶ内容なので、受講によって試験に必要な知識が身につくでしょう。

合格基準は、100点満点中70点以上です。不合格の場合も、2回までは再試験を受けられます。看取りケアパートナーの認定試験の合格率は非公表ですが、時間制限がなく自分のペースで解答できることや再試験が可能なことから、比較的取得しやすいと考えられるでしょう。

資格取得にかかる費用と日数

看取りケアパートナーの通信講座の費用は、3万4,000円程度です。
また、標準学習期間は3ヶ月程度ですが、最長6ヶ月まで指導を受けられます。無理のない学習スケジュールを組めるので、仕事の合間でもチャレンジしやすいでしょう。

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終末期ケア専門士の資格を取得する方法

終末期ケア専門士を取得するには、受験資格を満たしたうえで終末期ケア専門士資格試験に合格する必要があります。

受験資格

終末期ケア専門士の受験要件は、下記の資格・免許を取得しており、実務経験が2年以上あることです。

医師、歯科医師、看護師、保健師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、臨床工学技士、歯科衛生士、管理栄養士、介護支援専門員(ケアマネジャー)、社会福祉士、精神保健福祉士、臨床検査技師、公認心理師、救急救命士、放射線技師、介護福祉士、准看護師、臨床心理士

終末期ケア専門士は、介護・福祉・医療などの分野における専門性が高い人が対象です。なお、実務経験として計算できるのは、免許の登録日以降で、申請書類提出日までとなっています。受験のためには、実務経験の申告が必要です。

試験内容

資格試験では、協会認定テキストや時事問題から、選択式の問題が90問出題されます。試験時間は90分なので、1問1分程度で解くのがポイントです。また、試験方式はCBT試験(パソコン試験)となっており、全国のテストセンターで受験できます。

一般社団法人日本終末期ケア協会の「終末期ケア専門士合格状況」によると、終末期ケア専門士認定試験の2024年の合格率は65.6%でした。過去の合格率はいずれも60%台です。合格者のほうが多いものの、毎年3~4割程度の人が不合格となっていることから、油断せずに試験に臨む必要があるといえます。

資格取得にかかる費用と日数

終末期ケア専門士認定試験の受験料は1万1,000円(税別)です。配送料や各種手数料は別途で支払います。合格した際は、登録料1万1,000円(税別)も必要です。なお、協会認定テキストの価格は、5,500円(税別)です。こちらはいずれも2025年8月時点の価格なので、受験の際は最新情報を確認しましょう。

資格試験は10月ごろにあり、申し込み期間は3月下旬ごろから9月下旬ごろまでです。また、合格通知は12月下旬ごろ発送され、アプリからも合否結果を確認できます。

看取りケアに関する資格を取得するメリット

看取りケアに関する資格を取得すると、「看取りケアへの理解が深まる」「自分の家族を看取るときに活用できる」「その人らしい最期を迎えられるように支援できる」というメリットがあります。

看取りケアへの理解が深まる

看取りケアパートナーや終末期ケア専門士の資格を取得する過程で、看取りケアに関する理解が深まります。根拠を知ったうえで対応にあたることで、利用者さんや患者さん一人ひとりに合ったケアを提供できるようになるでしょう。

特に看取りケアの知識を活かせるのは、看取りを行う可能性のある病院や特別養護老人ホーム、有料老人ホームといった職場です。看取りケアの経験を積むのには時間がかかるので、必要な知識を身につけた人材は、いざというときに重宝されるでしょう。

自分の家族を看取る場合に活用できる

看取りケアの資格は、自分の家族を看取る際にも役立ちます。両親や祖父母など身近な人が終末期を迎える際は、本人や家族の精神的な負担やケアの方針、希望する生活を送れるように支援する方法など、さまざまな心配があるもの。看取りケアに関する知識を身につけておけば、必要な制度を利用しながらサポートできます。

受験要件がなく、看取りに関する支援について幅広く学べる資格は、家族のために受講する人も少なくありません。

利用者さんらしい最期を迎えられるように支援できる

利用者さんがその人らしい最期を迎えられるよう、専門的な知識を持ってサポートできるようになることも、看取りケアの資格を取得するメリットといえます。

終末期においては、利用者さんの希望を尊重し、穏やかな時間を過ごせるよう寄り添うことが大切です。しかし、実際の現場では、「利用者さんのために何ができるのか分からない…」と戸惑うこともあるかもしれません。

資格取得を通して、終末期に適したケアや緊急時の対応、ご家族の支援など、看取りに必要な知識と心構えを身につければ、自信を持って利用者さんの最期を支えられるでしょう。

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看取りケアをするうえで大切なこと

ここでは、看取りケアをするうえで大切なことを解説します。看取りケアに関わる際は、利用者さんの尊厳を守ることや、チームケアが重要であることを念頭に置きましょう。

利用者さんの尊厳を守るケアを意識する

看取りケアにおいて重要なのは、利用者さんの「その人らしさ」を最期まで尊重することです。身体的なケアだけではなく、利用者さんの価値観や大切にしていることにも配慮したケアが求められます。
利用者さんの意思を確認できるうちに、最期をどのように迎えたいか、心配なことはあるかなどを様子を見ながらリサーチすることも大切です。

ご家族の方や看護師と連携する

看取りケアを行う際は、介護職だけではなく、ご家族の方や医師、看護師など、関係者との連携が大切です。情報を共有し、同じ方向を向いて利用者さんを支えることで、本人の希望に沿ったケアを実現させやすくなります。

看取りケアの進め方は施設によって異なる場合があるので、どのような体制で看取りケアを行うのか、事前にご家族の方に説明しておくと安心でしょう。亡くなられた後のケアをご家族の方と一緒に行う場合、心構えができているように見えても、現実を目の当たりにして動揺するご家族の方も少なくありません。

看取りケアを行う際は、職員全体で利用者さんやご家族の方をサポートする姿勢を持ちましょう。

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看取りケアの資格についてよくある質問

ここでは、看取りケアの資格についてよくある質問にお答えします。資格取得の難易度や履歴書への書き方が気になる方は、ご一読ください。

看取りケアパートナーの資格を取得するのは難しい?

看取りケアパートナーの資格の取得難易度は、それほど高くないでしょう。看取りケアパートナーの認定試験は、100点満点中70点以上で合格です。もしも不合格になっても、再試験を2回まで受けられるので、しっかりと勉強しておけば資格取得を目指せるでしょう。
看取りケアパートナーの試験内容は、「看取りケアパートナーの資格を取得する方法」で解説しているので、取得を目指している方は参考にしてみてください。

終末期ケア専門士の合格率はどれくらい?

2024年に行われた第5回終末期ケア専門士の合格率は65.6%でした。半数以上は合格しているものの、3割以上は不合格になっているので、気を抜かずにしっかりと勉強して試験に臨むことが必要です。
終末期ケア専門士資格の合格率については、「終末期ケア専門士の資格を取得する方法」でも解説しているので、あわせてご覧ください。

看取りケアパートナーの資格は履歴書に書けますか?

看取りケアパートナーの資格がある場合、履歴書に記載することで、看取りに関する知識や、介護・福祉に関する仕事への意欲をアピールできます。記載する際は、「一般社団法人 みんなのプライド認定 看取りケアパートナー」と資格名を書き、取得年月もあわせて明記しましょう。

まとめ

看取りケアパートナーは、終末期の方が最期のときを穏やかに迎えられるよう支援するための知識を身につけられる資格です。看取りの基本や社会保障制度の利用方法、終末期ケア、看取り後の手続きといった幅広い知識を学べます。
終末期ケア専門士も、看取りケアの専門知識を学習できる資格です。身体症状・疾患別のケアといった医療的な視点も含めて、終末期ケアに必要な知識を習得できます。

看取りケアに関する資格を取得するメリットは、看取りケアへの理解が深まったり、家族の介護に役だったりすることです。また、利用者さんや患者さんが自分らしい最期を送れるように支援できるといった、職業上のやりがいも得られるでしょう。

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※この記事の掲載情報は2025年9月4日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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